【民主党】菅と国歌
保存期間に拘らず、いやしくもラジオ日本がジャーナリズムであるならテープはまだどこかに残っていると信じたい。
それはさておき…
菅首相「君が代斉唱」拒否疑惑 真相はやぶの中
(2010年8月4日(水)18時55分配信 J-CASTニュース)
臨時国会で防戦一方だった菅直人首相が、早くも「イラ菅」ぶりを復活させた。自民党の平沢勝栄衆院議員が、菅首相がラジオ番組に出演した時に「『私は君が代を歌いたくない』と発言した」と指摘。これに対して、質疑をさえぎって「違う!」と猛反発した。だが、平沢氏の主張を裏付ける証言もあり、平沢氏は納得していない様子だ。
臨時国会2日目にあたる2010年8月3日の衆院予算委員会で、平沢氏は約30分にわたって質疑。最後の質問として、平沢氏は
「総理は日の丸・君が代、賛成なんですか、反対ですか?」
と問いかけた。
「そんなこと言わない。ウソだ」
その中で、平沢氏は、菅首相が過去にラジオ番組に出演した時のエピソードを持ち出した。菅首相が出演したのは、02年5月31日深夜(6月1日未明)にRFラジオ日本で生放送された「ミッキー安川の朝まで勝負」。故・ミッキー安川さんが司会を務め、平沢氏も、多く出演した番組だ。平沢氏は、菅首相が出演した時の様子を
「番組の冒頭、みんなが立って『君が代』を歌って、それから番組に入るんです。総理はその時、『私は君が代を歌いたくない』と言われました」
と指摘した。これに対して、菅首相は
「そんなこと言わない。ウソだ」
とさえぎった。平沢氏が「違いますか、それ」と応戦すると、菅首相は
「違う!」
と声を張り上げた。今国会では、言葉を選びながらの答弁が目立つ菅首相だが、今回については、このように一気に、なめらかに反論してみせた。
「こういう場で、そこまで言われるんだったらですね、誰が、どういう根拠で言ったか、あるいは、そのテープでもいいですから、ちゃんと出して下さい。私が、自分自身の中で、その場面そのものを細かく覚えている訳ではありませんが、私は、小学校・中学校の時代からですね、こういった場面で、特に国歌を斉唱しなかったというのは、そういう態度をとったことはありません。ですから、一般的にみなさんが斉唱されるときに、私だけが座っている、あるいは斉唱しない、そういう行動を取るはずがない、自分のなかで。ですから、そこまで言われるのであれば、きちんと証拠をあげていただきたい」
この答弁に対して、平沢氏は
「いろんなところに出てるんです、これは」
「私はミッキーさんのご子息、当時まわりにいた人からも聞いてるんです」
と、納得出来ない様子で質疑を終えた。
平沢氏が言う「いろんなところ」のひとつだとみられるのが、同番組によく出演していた作家の佐藤勝氏だ。佐藤氏は、10年6月5日の「SANKEI EXPRESS」や「月刊WiLL」10年8月号で、この問題を取り上げている。SANKEI EXPRESSの記事によると、ミッキーさんは、菅首相が出演した時の様子を、佐藤氏にこう明かしている。
「この番組のゲストで来てもらったんだけど、『君が代』は歌いたくないと言うんだ。俺は、それはわかったから、俺たちが『君が代』を歌う間は、立っていてくれと頼んだ」
佐藤氏が「それでどうなりましたか」と聞くと、ミッキーさんは「ちゃんと立ってたよ」と答えたという。
ただし、番組を放送したラジオ日本の編成部によると、
「番組テープを保存する期間は3か月と決まっており、当時のテープが残っている訳でもないので、ラジオ日本としては確認のしようがない」
とのことで、真相解明は困難な状況だ。
「もうひとつ元気が出るような歌ではないから」
ただ、菅首相は、過去に君が代に否定的ともとれる発言をしたこともある。「国旗・国歌法案」をめぐる与野党の攻防が行われていた99年、「論座」99年8月号の中で、日の丸・君が代に対する見解を披露している。その中で、
「菅さんが最後に『君が代』を歌ったのはいつですか」
との問いに対しては、
「みんなと歌うような場所ではいつも歌っています。厚生大臣を務めていたときは終戦記念日の戦没者慰霊式で歌ったし、JC(日本青年会議所)のセレモニーに招かれたときにも『君が代』が流れる場面がありますから、そういうところでは歌っています」
と「きちんと歌っている」との立場。一方、
「『君が代』の歌詞とメロディーお好きですか」
との質問に対しては、
「もうひとつ元気が出るような歌ではないから、もう少し明るい歌でもいいんじゃないかなと思っています。歌詞もわかりにくい部分がありますね」
「間もなく21世紀ですし、どういう曲とどういう歌詞がいいのか、1回議論してみるのはいいことだと思います」
と、必ずしもポジティブな反応ではない様子だ。
国歌がイヤなら首相辞めろ。おしまい!
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