【民主党】小沢ダム疑惑
参院選での惨敗で俄然息を吹き返した小沢派の皆さん?(冷笑)
胆沢ダム、受注工作の疑いも 小沢氏側に献金2000万円超
(2010年7月18日(日)8時0分配信 産経新聞)
■山崎建設、西松事件と時期合致
民主党の小沢一郎前幹事長の地元の胆沢(いさわ)ダム工事を一部施工し、資金管理団体「陸山会」の土地購入事件で東京地検特捜部の捜索を受けた重機土木会社「山崎建設」(東京)側が平成7~18年、さまざまなルートの政治献金で、小沢氏側に毎年資金提供していたことが17日、産経新聞の調べで分かった。総額は2千万円を超える。西松建設が毎年ダミー献金をしていた期間と時期が合致しており、胆沢ダム工事の受注工作だった疑いがある。土地購入事件で、小沢氏が強制起訴される可能性も残る中、小沢氏側に再び政業癒着疑惑が浮上した。(調査報道班)
政治資金収支報告書などによると、山崎建設は7~18年、「小沢一郎政経研究会」のパーティー券購入や、自由、民主両党の小沢氏の地元小選挙区支部への寄付のほか、小沢氏の関連団体「改革国民会議」にも寄付。陸山会には、本社と東北支店から寄付を行い、同社創業者の元会長による個人献金を含め、6ルートに分散させて計2286万円を提供していた。
胆沢ダム工事には、小沢事務所の強い影響力があるとされる。5年、小沢氏が総選挙の際に、胆沢ダムの地質調査を受注した会社側から寄付を受けた事実が発覚。弁護士らが公選法違反罪で小沢氏を告発した。盛岡地検の捜査で7年に不起訴となったが、国会でも取り上げられた。
山崎建設は胆沢ダム工事を、16年10月に一部受注した鹿島の共同企業体(JV)から下請けし、17年3月に同じく一部を受注した大成建設のJVからも、下請け受注している。
西松建設は胆沢ダム工事などの受注のため、7年にダミー団体を設立し違法献金を開始。さらに献金が目立たぬように小沢氏側の複数の団体に分散させ、18年3月に胆沢ダム工事の一部をJVで受注し、同年末にダミー団体を解散させた。
陸山会の土地購入事件では、水谷建設の元幹部が、胆沢ダム工事を下請けできた謝礼1億円を「小沢氏の秘書に渡した」と供述。山崎建設の元幹部も、下請けできた謝礼として、小沢氏側に5千万円を提供しようとした旨の供述をしたとされ、特捜部は1月19日、事件の関係先として政治資金規正法違反容疑で、山崎建設本社を家宅捜索した。
■山内和夫東海大教授(政治学)の話
「山崎建設から(小沢氏側へ)の政治献金が細かく分散されているのは、献金を目立たなくさせるためとも考えられる。西松事件と時期が一致しているのは、偶然と考えるより、受注工作だったとみるのが自然ではないか」
■山崎建設の話
「旧経営陣と小沢事務所の関係は、今では分かる者がいない。胆沢ダム工事は下請けしただけなので、小沢事務所とは直接の関係はない」
■小沢事務所の話
「参院選後の残務整理などで担当者が不在のままのため、回答できない」
【用語解説】山崎建設
昭和23年創業で38年に設立。ジャスダックに上場していたが、平成20年10月に会社更生法の適用を申請し、同12月に上場廃止となった。東京地裁は21年10月、更生計画を認可し、新経営陣のもとで経営再建を目指している。資本金は現在5300万円。旧経営陣では、創業者一族の元役員が会社更生法の申請に際し、インサイダー取引をしていた事実が発覚。証券取引等監視委員会が同年12月、課徴金納付命令の勧告を行い、金融庁が同月、金融商品取引法違反で、この元役員に課徴金の納付を命じている。
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