辺野古運動会での「ホンネ」
運動会の映像はテレビでも流れていたが、ここまで深く突っ込んだ記事はなかったのでは?
鳩山と対話より海兵隊との交流…辺野古住民の複雑なホンネ
(2010年5月26日(水)17時0分配信 夕刊フジ)
米軍普天間飛行場の移設問題で、鳩山由紀夫首相は23日に沖縄県を再訪問し、名護市辺野古周辺への移設を明言した。定見なき首相に翻弄され続けた沖縄では怒りの声が渦巻いたが、実は辺野古では当日、住民らが地元キャンプ・シュワブの米海兵隊員や家族を招いて地区の運動会を開催。首相が要望した対話集会も、住民側がこの交流行事を優先して断ったという。
辺野古地区の運動会は今年で37回目を迎えた恒例行事。住民が10班に分かれて綱引きやリレーなどの競技を楽しむが、キャンプ・シュワブの米海兵隊員や家族も「辺野古第11班」として20年以上前から行事に招かれており、毎年住民と交流を深めている。
今年は偶然、鳩山首相の沖縄再訪日程と重なったが、住民約1000人と、隊員・家族ら約70人は予定通り運動会を開催。地元関係者は「首相サイドから住民対話集会の打診もあったが、運動会の予定を優先した」と話す。
同地区ではほかにも、イベントなどを通じて海兵隊員らとの文化交流の機会は多く、キャンプ・シュワブを“地元”として受け入れてきた。
住民男性の1人は「1957年に着工されたキャンプ・シュワブは、もともと住民が経済効果を求めて『唯一受け入れた米軍基地』として知られる。(自民党政権時代にまとまった)普天間飛行場移設の現行案も7、8割の住民が賛成しているからこそ、まとまったプラン。むしろ、(民主党政権が持ち出してきた)くい打ち桟橋方式など、本土のゼネコンにしかできない代替案こそ地元は迷惑だ」と説明。さらに、「(1970年に)辺野古などを合併して誕生し、軍用地料が入ってくるようになった名護市の強硬な反対も腑に落ちない」と首をかしげる。
鳩山首相が移設先を「辺野古」と明言したことに対し、仲井間知事は「大変遺憾で、極めて厳しい」と返答。名護市の稲嶺進市長らも「首相が県外移設を公約し、県民の期待を盛り上げ、自らほごにしたのは『友愛政治』の否定」「断固反対する」と表明している。
ただ、肝心の辺野古住民の複雑な思いは、あまり報道されていないようだ。
他の問題同様、「友愛」政治に於いて地元住民の「思い」は不在らしい。これでも、このまま任せ続けていていいのか…
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