【民主党】民意
で、池谷君…
世論、小林議員、女性スキャンダル…小沢襲った“三重苦”
(2010年3月24日(水)17時0分配信 夕刊フジ)
民主党の生方幸夫副幹事長の解任が、土壇場で続投に転じたドタバタ騒動。夏の参院選を控え、生方氏の解任に踏み切れば、党内外から「言論封殺」批判が吹き荒れることから、「剛腕」でならす小沢一郎幹事長も解任撤回に追い込まれたとされる。ただ、永田町では「さらに隠された理由がある」(永田町事情通)との見方が出ている。
23日午後、国会内の幹事長室。小沢氏は生方氏と向き合っていた。
「もう一度、一緒にやってくれないか」
小沢氏の続投要請に生方氏は「分かりました」とあっさり応じつつ、 「ちょっと話したいことがある。(党内の)風通しを良くしないと…」と言葉をつないだ。
しかし、小沢氏は「副幹事長だから話はいつでもできるじゃないか。今は時間がない」と一方的に席を立った。会談はわずか2分程度で、小沢氏は終始、硬い表情だったという。一連のやりとりを聞いた民主党中堅議員は、「本当は副幹事長に戻したくないんだな」と漏らした。
17日付の産経新聞のインタビューで小沢氏の独裁的な党運営を批判した生方氏。これに対し、小沢氏に近い高嶋良充筆頭副幹事長は18日、生方氏に辞職提出を求めたが、生方氏に拒否され、その後の副幹事長会議で解任を決めていた。
そもそも解任を主導したのは小沢氏だ。生方氏が政策調査会の復活活動を始めると、小沢氏は生方氏の更迭を党幹部に指示。党運営批判のインタビュー記事が掲載されると、「人事は冷徹といわれようと、やらなきゃダメなんだ」。22日の時点でも「温情がアダになるとはこのことだ。仏心を出すから(つけあがるん)だ」と“生方斬首”方針は既定路線だった。
ところが、党役員会で生方氏解任を正式に決めることになっていた23日、風向きが変わった。 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査で内閣支持率が危険水域目前の30・5%に急落し、「生方氏解任を評価しない」が72・3%に達するなど、解任すれば、鳩山内閣と民主党のイメージダウンは避けられない情勢に直面したのだ。
実際、3連休で地元に帰った若手議員が「支持者からの解任批判はすさまじかった。党執行部は政治センスがなさすぎる。小沢氏に近い議員たちが小沢氏の意向を勝手に斟酌しすぎる“茶坊主政治”がまん延しているのでは…」とこぼすほど不評だった。
自らの党運営を批判する不満分子を排除しようとしていた小沢氏も、この“風圧”には抵抗しきれなかった。それでも、続投決定後の23日の記者会見で小沢氏は「そんなことが判断の材料になったわけじゃない」と強弁、方針転換には世論が影響したとの見方を否定した。
実は世論だけではなく、方針転換の裏には別の理由もあったとの見方が永田町ではささやかれている。
ひとつは、北海道教職員組合幹部らが起訴された小林千代美衆院議員の進退問題が絡む。小林氏は起訴を受けた記者会見で、議員辞職も離党もしない考えを表明した。小林氏の進退を放置して、執行部批判の生方氏を解任すれば、「なぜ小林氏を辞めさせないのか。その声は『政治とカネ』でスネに傷をもつ首相や小沢氏の進退にも波及しかねない」(民主党関係者)からだ。
さらに、小沢氏の側近である中井洽(ひろし)国家公安委員長(67)の女性スキャンダル情報も指摘される。
「中井氏の女性のスキャンダルが、週刊誌にスクープされるらしい」
23日、永田町に衝撃情報が走り、与野党議員らが事実確認に追われたのだ。
永田町有力筋は「情報が事実なら、任命権者の鳩山首相だけでなく、閣僚を側近とする小沢氏にも責任が及びかねないだけに、これも生方氏の留任につながったのではないか」と語る。
また、夏の参院選の民主党の目玉候補となる予定だった元格闘家、前田日明氏が、「話が違う」と正式に出馬を断念したことも影響したとの見立てもある。「前田氏は24日にも都内で会見を開く予定だが、前田氏との調整を行っていたのは小沢氏の側近議員。前田は会見で民主党批判をブチまける構えだが、小沢氏にとってまさに逆風の連発となる」(永田町事情通)
民主党中堅議員は、「これまでの小沢氏なら『裏切り者=排除』だった。ところが、一気に自身への逆風が吹き始めた。ここで生方氏の解任にこだわり国民世論を敵に回していたら、閣僚スキャンダルの逆風まで重なって、政治生命を失いかねない。記者会見では強気を見せていたが、小沢氏が追い込まれているのは間違いない」と話している。
これでも民主党、いやミンス真理教から出馬するんですか?
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