【民主党】折れた屋台骨
藤井財務相辞任、折れた内閣の「屋台骨」
(2010年1月7日(木)8時45分配信 神奈川新聞)
鳩山内閣の「屋台骨」である藤井財務相(衆院比例南関東)の辞任が決まったことを受け、永田町や霞が関では「鳩山由紀夫首相が持たなくなるのではないか」との政権危機説が広まった。野党は「政権の足並みの乱れが背景」と手ぐすね。政権交代後、初の通常国会は重鎮閣僚を失った中で荒れそうだ。
「小沢一郎幹事長と対峙(たいじ)できる人材が内閣からいなくなってしまう」。旧大蔵省で、県内の同省関係機関への出向経験を持ち、藤井氏の後輩だった財務省OBはため息をついた。「藤井さんは官僚として、政治家として、誰よりもきめ細かく辛抱強い人」と評した上で「そんな人がこんな形で身を引くからには、体力面ばかりではない相当な心労が重なったのでは」と推測した。
藤井氏自身は体調不良を進退判断の理由として挙げているが、永田町や霞が関では、「小沢氏との確執」を抜きには語られていない。「小沢氏への不満は各所でたまり、新人からも出始めている」とする民主党の中堅衆院議員も、今回の事態を「ついに、そこまで来たか…」と深刻に受け止めている。
先の予算編成作業において財務省との調整が難航しそうだとみるや、民主党本部に相談を持ちかける閣僚が現れたことも、藤井氏の心労を増幅したようだ。知人にも「閣内できちんと議論をすることが最優先。『内閣と党による政策決定の一元化』の意味をはき違えてはならない」と、不満を漏らしていたという。
一方、野党サイドは小沢氏をめぐる「政治とカネ」の問題に注目している。18日にも開会予定の国会で自民党は、旧自由党の政治資金処理などをめぐって小沢氏を追及する方針だ。菅義偉元総務相(2区)は「旧自由党幹事長など要職を務め、一貫して小沢氏を支えてきた藤井氏は当然、追及の対象となる」とした上で「もう支えるのに疲れ、小沢氏とたもとを分かったのではないか」と推測した。
政権獲得後、初の通年予算案の審議に向け、編成作業の責任者を欠くことになった民主党の不安は膨らむ。ある県内衆院議員は「予算審議には野党と丁々発止のやりとりができる老練な政治家が必要。今後の予算審議に大変な影響がある」と話した。
藤井氏の地盤を引き継ぎ、同氏を「政治の師」と仰ぐ本村賢太郎(14区)は、2010年度政府予算案が発表された昨年12月25日に、藤井氏と会った。「『予算が成立し満足』と話していたが、とても疲れた様子だった。残念だ」と惜しんだ。
閣僚の皆さん、辞表のご用意は?否、それとも遺…(冷笑)
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