【民主党】西松ダミー認める
西松建設ダミー献金認める、使途秘匿は25億円…内部調査
(2009年5月13日(水)14時38分配信 読売新聞)
準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)が、小沢一郎・民主党代表側への違法献金事件などを受けて進めていた内部調査の内容が13日、明らかになった。
国税当局に支出先を明かさなかった使途秘匿金は過去5年間で約25億円、海外で捻出(ねんしゅつ)した裏金は10億円近くに上った。
さらに、政治家への献金に利用した二つの政治団体が、同社のダミーだったことも初めて認めた。同社は調査結果を踏まえ、経営責任を明確にするため、6月末の株主総会で石橋直社長(69)以下、取締役の大半が退任する。
同社は、元最高裁判事の才口千晴弁護士ら外部委員の助言を受けながら、社員らから事情を聞くなどして調査を進めてきた。調査結果の概要と新体制の人事は、取締役会の承認を経て、15日に発表する。西松側がダミー献金を明確に認めたことで、献金を受けていた与野党の政治家の説明責任も改めて問われそうだ。
西松建設を巡っては、海外で作った裏金7000万円を国内に不正に持ち込んだとして、東京地検特捜部が同社前社長の国沢幹雄被告(70)らを外国為替及び外国貿易法(外為法)違反罪で起訴したほか、ダミーの政治団体を巡る違法献金事件で、国沢被告や小沢代表の公設第1秘書、大久保隆規被告(47)を政治資金規正法違反罪で起訴した。
西松建設の内部調査によると、海外で作られた裏金は10億円近くに上ることが確認された。ただ、使途の大半は裏付けがとれなかったが、外為法違反罪に問われた7000万円のうち約6000万円は、国内に持ち込まれた後、同社の収入に組み込まれていた。
税務当局に使途を明かさず、高額の税率が適用される使途秘匿金が、過去5年間で計約25億円に上ることも新たに判明。工事に対するクレーム対応など「地元対策費」として支出されたケースが多かったという。
また、同社OBを代表として1995年以降に設立され、与野党の政治家の政治団体に献金などをしていた「新政治問題研究会」「未来産業研究会」の二つの政治団体については、同社のダミーだったことを認めた。小沢代表側を始めとする政治家への献金やパーティー券購入額は、5億円弱に上るとしている。
国沢被告の後任として今年1月に就任した石橋社長を始め、現在6人いる取締役の大半は退任し、後任社長は内部から起用する予定。石橋社長は13日朝、読売新聞の取材に、「社会に対する謝罪、自戒を含めて社長を退く」と話した。
さあ、ここは法の番人の腕の見せ所だね!
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント