詰め腹を切らされた安倍元総理を「放り投げ」とか、表現が適切かどうかはさておき…
辞め時と辞め方の選択から明らかになる小沢氏の本質
(東洋経済オンライン 2009年03月27日掲載) 2009年3月31日(火)配信
自滅・沈没の森元首相、目的完遂・天寿全うの小泉元首相、満身創痍・放り投げの安倍元首相、やる気喪失・投げ出しの福田前首相。
首相や党首など政治リーダーの個性と人間性は、いつどんな形でトップの座を手放すのかという退陣の仕方に色濃く表れる。辞め時と辞め方というフィルターを通せば、その政治家の本質が透けて見える。
首相ではないが、いま一番の注目の的は小沢民主党代表だ。過去を振り返ると、小沢氏は、トップに就くとき、いつも頑固なほど慎重で、なかなか腰を上げないのが特徴だった。「躊躇と逡巡の政治家」と言われたこともある。ところが、辞める話では思い切りのよさが目立った。
新進党はスパッと解党した。例の07年11月の大連立頓挫の際も「プッツンした」と言って放り投げようとした。秘書起訴の24日の続投会見でも「代表の地位になんの未練も執着もない」と言い切った。目標は政権交代の一点で、党首の座も、政権交代実現後の首相のポストも望みではないと言いたいようだ。進退問題では、一見したところ、権力や地位へのこだわりのなさ、淡泊さが持ち味と映るが、それは実像か虚像か。
目標の政権交代実現には、思い切りのいい早期の代表辞任こそ近道である。小沢氏自身、その認識はあるはずだ。なのに、即辞任は検察の主張、それに自身と秘書の非を認めたことになるという気持ちが先に立ったとすれば、民主党と政権交代を望む国民を、検察との攻防戦の巻き添えにする愚行と言われても仕方ない。
続投会見で「国民の受け取り方次第。国民の意見を聞いて判断する」と言い添えた。ひょっとすると辞め時と辞め方を探っていると見えなくもない。それとも「人の噂も75日」と頬冠りしたまま嵐と逆風が過ぎるのを待つ腹なのか。「稀代の風雲児」の異名を辛うじて守るのか、ただの「権力志向の金権政治家」で終わるのか。辞め時と辞め方の選択から、小沢氏の本質が明らかになる。
塩田潮(しおた・うしお) ノンフィクション作家・評論家。
で、いよいよ…
「小沢辞めろ」ついに連判状 民主有志議員が検討
(2009年4月29日(水)8時0分配信 産経新聞)
西松建設の違法献金事件に伴う小沢一郎民主党代表の進退問題で、党内の反小沢勢力の有志議員らが、小沢氏の辞任を求める「連判状」作成を検討していることが28日、分かった。水面下で署名集めを進め、大型連休明けにも動きを本格化させる。小沢氏は同日の記者会見で、代表続投の意思を改めて示したが、署名者の顔ぶれや数によっては、窮地に追い込まれる可能性が出てきた。
署名集めを検討しているのは、小沢氏と距離を置く中堅、ベテラン議員ら。若手にも次期衆院選への影響を懸念し、小沢氏の早期退陣を望む声があるが、ある中堅は「若手に決起させるとリスクがある。われわれが動いた方がいい」としている。
また、渡部恒三最高顧問は28日、国会内で記者団に対し「次期衆院選は今の態勢では勝てない」と述べ、小沢氏が早期に辞任すべきだとの考えを重ねて強調した。だが党内には、「小沢氏は渡部氏の意見は気にかけていない。菅直人代表代行か鳩山由紀夫幹事長が説得しないと無理だ」(別の中堅)との見方が強い。このため、「連判状」の提出先は、菅氏か鳩山氏が検討されているという。
小沢氏は28日、党本部で記者会見し、自身の進退問題について「いろんな意見があることは風の便りに聞いている」と、辞任論があることを認めたうえで「(次期衆院選で)国民の信頼を必ず獲得できると現時点では思っている」と、代表辞任を改めて否定した。
どーすんの、小沢サン?(冷笑)
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