野球と日本
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星野仙一、WBC監督当確? これだけバッシングでもなぜ
(2008年10月16日(木)21時20分配信 J-CASTニュース)
スポーツ紙が一斉に、星野仙一氏のWBC監督確実などと報じている。星野氏は公式サイトで監督辞退とも受け止められる発言をしていたが、いったい何があったのか。北京五輪で惨敗しただけに、ネット上でも論議になっている。
巨人の渡邉恒雄球団会長の意向?
「決まったという報道ではありませんし…。報道で伝えられた言葉の範囲でしか分かりません」
星野仙一氏(61)がオーナー付シニアディレクターをしている阪神タイガースの広報担当者は、こう当惑した様子で話す。
北京五輪惨敗の後、星野氏は、球界からネット上まで激しいバッシングに見舞われた。2009年3月に行われる2回目のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)へ意欲を示していたものの、その後、公式サイトで監督辞退とも受け止められる考えを表明。ところが、スポーツ紙各紙によると、ここに来て、WBCの日本代表監督になるのが確実、あるいは最有力だというのだ。
星野氏が「監督内定」したというのは、都内で08年10月15日に開かれたプロ野球界のWBC体制検討会議だ。そこでは、初のWBCで日本を優勝に導いた王貞治氏(68)を推す声が出たものの、王氏は健康上などの理由から辞退。そして、開幕直前の時期のため監督はOBが望ましいとの認識で一致し、中でも世界と戦った経験がある星野氏に白羽の矢が立ったという。
星野氏本人もこの会議に出席したが、監督就任への言及はなし。辞退とも言われていたが、各紙によると、実際は、受諾を保留しているというのだ。「星野監督」は、28日の次回会議を経て、正式発表される見込み。
これだけバッシングを受けながら、なぜ星野氏なのか。
スポーツジャーナリストの工藤健策さんは、こう分析する。
「影響力がある巨人の渡邉恒雄球団会長の意向なのではないでしょうか。実際、渡邉会長は、WBC監督は『星野しかいない』と言っていますし。星野さんは、各球団から選手を集めて強力チームを作るという渡邉会長の考えを阪神時代に実践しています。だから、星野さんを気に入っているらしいのですよ」
「選手の気持ちが分かる人をコーチに」
ただ、週刊誌報道によると、前回日本を引っ張ったイチロー選手らは、星野監督ならWBCに出たくないと漏らしているとされる。メジャーの有力選手が出ないと相当な戦力ダウンになるが、工藤健策さんは次のように言う。
「王さんを日本代表チームの特別顧問にしたのは、イチロー対策ですよ。選手を鍛えるのに激昂するような人に、クールなイチローが合うわけがありませんから」
さらに、各球団へのアンケートで出場選手をある程度絞るという今回のWBC体制検討会議の決定について、工藤さんはこう指摘する。
「北京五輪では、星野さんは選手の選定に失敗しました。義理人情で『できるのか。よし』と選手の体調を考えないような起用は、通用しません。監督を決めた後には言い出しにくいので、その権限を縛るようなことを事前にしたのではないですか」
とはいえ、こんな欠点が指摘される星野氏に、WBC監督という大役が果たして務まるのか。
工藤さんは、条件付きで星野氏が監督として成功する可能性があるとする。
「条件とは、まず五輪惨敗の責任を取って、そのときのスタッフを変えることです。大学同期のお友だちばかりでヘッドコーチ格がいませんでしたので、選手の気持ちが分かる人をコーチにしないといけません。前回WBCでその役目を果たしたヤクルトの宮本慎也選手のような人が必要ですね」
次回WBCは、前回優勝した日本への風当たりが強くなることが予想されている。各国チームでメジャーの選手も増えるとみられ、予選突破さえ容易でなさそうな状況だ。工藤さんは、こう警告する。
「日本はメジャーに有力選手が取られ、レベルが落ちています。北京で惨敗しただけに次のWBCで勝たないと、野球人気が落ちて、日本はますます大変なことになりますよ」
野球人気下落と「日本が大変になる」の因果関係がわかりませんが?(冷笑)
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