【北京五輪】北島効果不発
誰かが「経済は生き物」と言っていたような気がするが…
ゴールドウイン株ストップ安…LR着用、北島金なのに
(2008年8月12日(火)17時12分配信 夕刊フジ)
英スピード社製水着「レーザー・レーサー(LR)」の日本国内での販売権を持ち、株価動向が注目されたゴールドウイン。この水着を着用した競泳の北島康介選手は、11日の男子百メートル平泳ぎで見事金メダルを獲得したが、同社の株価はその直後からストップ安に。12日午前の取引でも売りが殺到し、ストップ安売り気配のまま値がつかなかった。
11日のゴールドウイン株は、前週末終値と比べて値幅制限いっぱいの80円ストップ安の380円で取引を終えた。下落率は17・39%で、東証1部1721銘柄中ワースト3。不名誉な“銅メダル”となった。
同日午前11時半、LRを着用した北島選手が世界新で金メダルを獲得し、同選手の勝負強さとともにLRの威力を見せつけた。同社株もご祝儀相場になってもよさそうなものだが、午後0時半に午後の取引がスタートしたとたん、売り浴びせられた。
12日も朝方から売り優勢となり、前日比80円ストップ安の300円売り気配のまま午前の取引を終えた。
売り浴びせられている理由について、新光証券エクイティストラテジストの瀬川剛氏は「競泳で最も注目されていたのが北島選手。五輪関連銘柄としてゴールドウインに群がっていた投資家は、今後、他の日本人選手や外国人選手が金メダルを取ってもこれ以上の盛り上がりはないと判断して売りが集まった」とみる。
同社の株価は今年前半、200円前後で推移していたが、6月8日の五輪壮行会で北島選手がLRを着用して世界新を出すと、翌9日に300円台まで上昇。日本水泳連盟がLR着用を容認した同月10日と11日には2日連続でストップ高となり、翌12日の取引時間中には539円の年初来高値を付けていた。
その後は値下がりしていたが、五輪開幕が迫った7月下旬ごろから再び関連銘柄として買われ、400円台で推移していた。それだけに、北島選手の金メダル獲得が材料出尽くしで絶好の売り時になってしまったようだ。
同社が今月6日に発表した2008年4-6月期連結決算は9億円の営業赤字、4億5000万円の最終赤字。市場には「LRのブランド効果はあるが、1人では着用できないなど一般向けではないだけに、LRだけでゴールドウインの業績を大きく押し上げるのは難しい」(市場関係者)との声もあった。
ちなみに同社は08年3月期決算で、1年以内に経営破綻するようなリスクを抱えていることを開示している。
お生憎様でした。(冷笑)
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