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2008年5月31日 (土)

【支那】「ブラックリスト」?

<四川大地震>「中国を侮辱した人間」のブラックリスト発表、もちろんシャロン・ストーンも―中国メディア
(2008年5月31日(土)0時14分配信 Record China)

2008年5月30日、中国の「環球時報」とそのサイト「環球網」は、四川大地震の発生後に中国政府や人民を侮辱するような発言を行った人物を「ブラックリスト」と称した記事の中で、以下のように紹介している。

トップに名前が挙がったのは、シャロン・ストーン。IQ154の知能を持つ彼女が、四川大地震について「中国政府のチベットに対するやり方は好きじゃない。こんな地震が起こったのも何かの報いでしょ」と発言。地震の犠牲者は政治とは無関係な一般人ばかりで、彼女の発言は無責任で非人道的。次にフランスの左翼系新聞「リベラシオン(Liberation)」の北京駐在パスカル記者。彼女は四川大地震について「ちょうど良い時期に発生した。これでみんなはチベット問題を忘れてしまう」と論じたうえに、「中国政府の対応が遅い。温家宝首相は人心を得るための演技をしている」と批判した。

この他にも「政府は地震を政治的利用している」と書いたドイツの週刊誌「Der Spiegel」のワーグナー記者や、地震報道の大部分を中国政府批判に割いた英国紙「ガーディアン(The Guardian)」のブラニガン記者、中国人民を侮辱する書き込みをインターネット上で展開した韓国のネットユーザー、頻繁に発生する災害はすべて中国政府のせいだと書いた独週刊誌「Stern」の記者がリスト入りしている。(翻訳・編集/本郷)

実のところ、政治と今回の地震との因果関係はそれこそナマズにでも聞くしかないが

…本当に無関係と信じているなら、このような馬鹿げた「ブラックリスト」を作る筈はないと思うが?(冷笑)

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2008年5月30日 (金)

Time Up:十四.守るべきもの(中)

――酒井です。
「田村です。ご無沙汰しています……井出さんが急死されましたね。心臓発作との発表でしたが……」
――……実は稲生課長補佐のルートに名前が出てね。問題は情報を独断で稲生氏に流したことと、試合前夜、急に総聯幹部、それもあの魚珍禹派の人物と接触したんだ。
「よく察知しましたね。警察のスパイでもいたんですか?」
――いや、今回は先方がリークしてきたんだ。近年の日朝関係悪化、本国の経済破綻などに乗じ在日社会の一部を日本側が抱き込んでいて、その中の外事ルートに通報があった。尤もこの外事ルートだが厳密には警察じゃない、外務省国際情報局だ。
「国際……情報局?」
――国際情報局分析第二課(アジア・アフリカ・中近東担当)。情報収集が専門で省外の人材も受け入れていてね。肩書はあくまで外務省なので相手の警戒も緩く、警察では得にくい情報も……それによると近年相次ぐ後妻の病死や高官の事故死も全部謀略でもおかしくないそうだ。黄副主席は総書記の三男・金正云(キムジョンウン)の後ろ盾だったらしいし。
「お家騒動ですか」
――異母兄の金正南は、人妻に金正一が手をつけたという生い立ちも災いし、人望はなくてね。金正一はそれを承知で後継者に考えているが、貸しを作り、スターリン批判や四人組裁判のように自分の業績が抹殺されるのを防ぐためだろう。
 ただ、政府も極秘処理するらしい。内通者の存在の他にワシントンも絡んでいてね。
「本当ですか?」
――サロメと盧通商部副部長の直接接触をセッティングしたのは、実は民主党のジョシュ・ゲッパーズ……
「ビル・ケインが出馬した、前回の大統領選挙参謀……?」
――そう。敗北直後に解任されたがその後側近に復帰、次期選挙での雪辱を期していると言われている。
「しかしまさか?確かに民主党は親朝的ですが……」
――同性愛経歴問題で度を失ったかな。もしゲッパーズの独断でないとなれば、ボスのケインも終わりだろうが。
「アメリカが知っていたとすれば、当然周辺諸国も?」
――そう、それぞれ手は打ちながら、ね。北の数倍もの韓国警備陣然り、北京の盧康徳急死然り。
「そう言えば徳田信枝へのリークも旧ソ連工作員でしたが……しかし井出さんも機密保持には留意していた筈ですが、リークした人間でもいたんですかね?」
――……
「工藤君を競技場に閉じ込めたのも、その一環ですか?」
――……
「しかし、それでも動きがあったということは……」
――魚珍禹派とのパイプは公安だ。工藤君は小田君の監視だけだったから不問に付すとして、狙撃犯侵入を許した失策は看過できない。公傷と相殺し賞罰なし、一、二年頭を冷やしたあとは本人次第だね。
「局長の急死も、どなたかのご指示だったのでしょうか?」
 回線を暫時の沈黙が支配した。受話器の向こうの酒井は今どんな表情、どんな心境でいるのだろう?
――ちなみに当日の両首脳退避……再確認したら実は鄭の電話の直後、小田君に進言した人物がいたんだ。
「本当ですか?誰だったのでしょう?」
――裵中佐だよ。
「なるほど……確かにあの時、我々にそこまで判断する余裕はなかった。それもまたこの事件の教訓でしょうか……空席になった警備局長職を辞退されたとか?」
 受話器の向こうで酒井が苦笑した。
「大野新警備局長が残念がっておられました。白馬山荘の現場にもおられたそうですね」
――一区切りつくまで現場で見守るべきと、考えたまでだ。
「……今後対朝外交はどうすべきなのでしょう?」
――制裁新法全面施行。それが第一歩だな。あちらは依然毎年数百万人が餓死、時間的余裕もあまりない。先年の王氏、今回の黄副主席と要人も国を捨てる一方だし。
「黄副主席……大阪での出国劇は鮮やかでしたねえ」
 事件後予定通り関西を訪問した黄副主席はホテルで記者会見の席上、突然アメリカへの亡命意思を表明。蒼白の総聯関係者の制止を振り切り、いつの間に現れたアメリカ領事館関係者共々、府警の他自衛隊・駐日米軍までが警戒する中関西国際空港へ直行。全てあらかじめ打ち合わせていたかのように迅速で、北朝鮮政府が非難声明を出した時は既にホノルルへ東進する機上にいた。内外の反響は大きく、魚、黄という重鎮を相次いで失った金政権崩壊の秒読みを始めるメディアもある中、日朝両国政府だけが不自然な沈黙を守っていた。
 当日の試合直前、六万円でチケットを買った男は、作成されたモンタージュ公開で在日朝鮮人と判明。安智鉄(アンチチョル)。あの試合にも出場した安智平の弟だが五月以降行方不明。家族には総聯の用事で他出する旨連絡があり、在日社会ではよくあることで沈黙を保っていたが、今回のモンタージュ公開で遂に通報してきたのだった。新潟住まいの安智平に不審な動きはなく、計画への関与はないと外事は推測していた。
「警官の妻、北のトップを狙撃……見破れなければ大変でしたね。今回は、付け入る隙を与えずに済みましたが……北はまたこういう陰謀を仕掛けて来ると思われますか?」
――当分は大人しくしているだろうが……中国も北京の吉川典子病死や魚珍禹急死など、黙認していた可能性が大だ。かと言って日本が解明を試みれば……
「歴史問題を持ち出し横槍ですか。さっさと……」
――無駄だよ。中国に、歴史問題を決着させる意思はない。
「カード……ですか」
――尖閣諸島問題や反日暴動……対日政策全てに使えるのだから。日本が誠意で対応する限り……
「……」
――潮時かな。台湾問題も含め、あらためて考えるべきだね。
「アメリカや韓国はどうでしょう?今回の件が政策に影響する可能性は?」
――歴史をカードにしている点は韓国も同じだしねえ。アメリカだって、また民主党政権にでもなれば……
「結局、日本が自力で対処するしかないと?」
――独力で有事に対処できてこその危機管理だからね。尤も、近年のアジア情勢下で国民の意識も変わりつつあるし、今後はその行方次第だろうが。

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【支那】シャロン「報い」発言2

<シャロン失言>たった一言で損失60億円、これも当然の「報い」?―米CNN
(2008年5月30日(金)17時38分配信 Record China)

2008年5月30日、四川大地震をめぐる失言問題を受けて、米女優シャロン・ストーンが出演映画や広告のイメージキャラクターを降板したことによる損失額が5600万ドル(約59億円)と伝えられた。台湾紙・東森新聞報道の転電として中国新聞社が伝えた。

事件は今月25日、シャロンがカンヌ国際映画祭の会場で、四川大地震について、チベット問題に絡んだ「チベットに関する中国人への報い」と発言したもの。その後、シャロンはディオール社にマネージャーを通じて謝罪文を送り、「私の誤った発言で中国人に悲しみと怒りを与えたことを、深くお詫びします」と述べたものの、国内の批判の嵐は止む様子もない。

一連の騒動に対し、米CNNの記者は「今後2年間で公開される予定の彼女の出演作4作について、10億人超の観衆を失ったかもしれない。これも相応の“報い”だろう」と痛烈に皮肉った。1作の出演料が1400万ドル(約14億7000万円)と試算すると、4作で5600万ドルの損失になる計算だが、たった一言の失言の代償としては、シャロンはあまりにも大きいものを失ったようだ。(翻訳・編集/愛玉)

「一転謝罪」など、スタンスの首尾不一貫も目立つが、そもそもが中国に関わった報いではないだろうか?
シャロン女史自身の識見云々はさておき日本のエンタメ界には、色々な意味で反面教師として欲しいものだ。

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2008年5月29日 (木)

Time Up:十四.守るべきもの(上)

 水口外相の公用車は宵闇の衆議院第二別館前を疾走、首相官邸の車寄に滑り込んだ。大階段を登り執務室に足を踏み入れた彼女は、応接セットに端坐する田宮真砂子(まさこ)に絶句した。先年内外を驚かせた電撃更迭の後を襲ったのは他ならぬ水口で、その後は絶交状態だった。
「お久しぶりです……私も関係するお話ですか?」
「私がそう判断しご足労願いました」
 そう言いながら部屋に現れたのはこの官邸のあるじ……小宮山雄一郎(ゆういちろう)だった。
「総理!ご無事ですか?お怪我は?」
「この通り五体満足です……田宮先生が北京にお持ちのパイプからメッセージが届きました」
 腰を降ろした小宮山は顔から笑いを消し、本題に入った。
「先刻、報告を受けましたが……事実なのですか?」
「イランも同じ事実を確認しています。情報照合の結果、一部の独断などではないと結論づけました」
 同席していたイラン大使が、小宮山の言葉に頷いてみせた。
「警察は早くから察知していたようですが、私には何も……」
「まあ、現場でどう判断したかはわかりませんが、結果的にはよろしかったのでは?」
「……」
「先方は内々に処理したいと伝えてきました。決裂は避けたいようです」
「なかったことにする、ですね?」
「安永(やすなが・内閣官房)長官は激怒するでしょうが機密保持のためです。但し同時に今後の戒めとして、関係者には超法規的措置を講じます」
 水口は蒼白になっていた。
「対朝外交方針も変更――ですか?」
「今は事態収拾が最優先ですが……」
 小宮山は一旦言葉を切り、あらためて水口の顔を見据えた。
「潮時でしょう。あくまでカードのつもりでしたが、勿体ぶらず速やかに実行すべきだった。それが真の、歴史の清算にもなる……ご理解いただけますね?」
 室内を重苦しい沈黙が支配した。それは水口にだけでなく、近隣諸国に理解的な田宮にも苦渋の決定だった。
「刀と言えば、日本刀は時々素振りで空を斬ることが大切とか……至急各方面に指示しますので、よろしく」
 小宮山はそう言って立ち上がった。

 翌未明、香港を発った中国民航ツポレフ一五四チャーター機は垂直尾翼中央に五星紅旗を浮かび上がらせ、月夜の雲海を一路北上していた。
 中国の亡命受容れが魚珍禹に伝えられたのは午前〇時過ぎ。テレビとパソコンは急に不通、新聞を買いに行かせた部下は戻らない。情報から隔絶され用心深くなっていた魚だが、人民武力部政治委員の朱文甫(スムンボ)が北京に入れた電話口で先方が確約したと聞いて愁眉を開き、急かされるまま支度、空港へ直行。服務員が勧めるワインで一眠りの後トイレに立ち、便器に座ったまま思いに耽る。黄が訪日中だが何か異変……と思い到った瞬間ドアが開き、正面に立った服務員が抱えた毛布から飛び出した銃弾が魚の心臓を貫いた。服務員姿の許貞恵が客室に戻ると、蒼白の朱が着席していた。
「同志のご協力で祖国の危機は救われました」
「……」
「何か召し上がられますか?」
「――要らん!」
 怯えを怒声で隠した朱に許は乾いた微笑を返し、永遠に空席となったテーブルから、下剤を混入していたワイングラスを持ち去った。
 数時間後、北京首都空港に着陸した中国民航機から或る物体が降ろされ、定刻を遅れ待機中の定期便に積み替えられると、朝焼けの中を平壌へ飛び立っていった。

 中川への、監察の事情聴取は未明に終了。始発で帰宅すると、部屋のパソコンに見慣れた送信元のメールが届いていた。

 差出人名をどうするか迷いました。貴方がこれを読む時には……全て知っている筈ですね?
 私の運命がねじ曲られたのは二年余り前。新潟に帰省中、東京にいた筈の恋人の、目立たない場所で会いたいというメールに赴いた、海岸近くの林で覆面姿の男達に襲われ、袋に閉じ込められて小さな船に乗せられました。数日後、山間の収容施設でやっと目隠しを外され、中央ホール正面に飾られた金一成親子の写真で、自分が北朝鮮に拉致されたとわかりました。
 絶えず、互いの猜疑心を煽る工作……そしてある日、囚人同士殺し合え、生き残った一人だけ帰してやると言われました。鈍っていた判断力で理解できたのは、ここで死ぬか皆を殺すかの二者択一。それでも最後の二人になった時自ら喉を掻き切った女性の、死に際の微笑は今でも憶えています。
 次に送られた施設でも再び…そして最後に生き残った私の前に鄭が現れ、静かな山奥のコテージで銃を始めとした武器の扱い、素手で相手を倒す方法などあらゆる戦闘技術を叩き込みました。訓練は過酷でしたが彼は初めて、私を一人の人間として扱ってくれました。
 一年後、中国旅行中の女性としてやっと日本の土を踏んだ私は、今度は松嶋早紀にすり替わり…貴方と出会いました。警察官と知った時は迷いましたが、鄭は好都合と言いました。上部の判断で、彼は不満そうでしたが。
 拳銃はスタンドの発煙筒騒ぎの隙に座席を壊し、修理業者が仕込む手筈です。騒ぎを起こさせた学生は鄭が口を封じ、それに気づいた斎藤さんは私が殺しました。その後移った……先が飯田さんの部屋とは計算外でしたが。その飯田さんにアジトを突き止められたのは多分まだ貴方を愛していた、彼女の勘だったのでしょう。そして私にも隙があった…貴方を愛してしまったから。また一緒に、サッカーを観たかった…
 北朝鮮による日本人拉致は何百人にもなりますが、その一部は日本に戻っているのです。正体を隠し、いつ来ると知れぬ指令を待ちながら。こんなことで血を流すのは私で最後にして下さい。
                         中川 早紀

 警察が調べたところ、発信元は五月十五日午後、町田市内のインターネット喫茶。店員の証言では同時刻黒いキャップの若い男が入店、二十分程で立ち去ったと言う。服装から警察は、片桐幸子と断定。鄭が語った約束に触れていないのは、実現しないとの覚悟ゆえか。
 着信は試合当日午後四時。全てが終わる頃届くよう送ったのだ。

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【支那】シャロン「報い」発言

シャロンの「報い」発言謝罪、「謝って済むなら…」ネット上は批判の嵐やまず―中国
(2008年5月29日(木)11時58分配信 Record China)

2008年5月28日、ハリウッド女優のシャロン・ストーンが、四川大地震を「カルマ(業=ごう)」「興味深い」などと発言したことについて、イメージキャラクターを務めるディオール社にマネージャーを通じて謝罪文を送った。これに対し中国のネット上には、断固として謝罪を認めない書き込みが溢れている。広州紙「広州日報」が伝えた。

シャロンは謝罪文の中で、「私の誤った発言で中国人に悲しみと怒りを与えたことを、深くお詫びします」と述べ、積極的に救援活動に参加したいとも語った。だが、記事では「シャロンが四川大地震に義援金を寄付したという話は、今のところ聞かれない。発言に対する謝罪も、書面を送っただけだ」と批判。ネット上でも「この発言は決して許されない」「最近の流行り言葉で返すなら、『謝って済むなら警察はいらない』だ」など、謝罪を認めない書き込みが殺到している。

このほか、上海紙「青年報」は、シャロンがイメージキャラクターを務めるクリスチャン・ディオールの化粧品売場では、シャロンのポスターなどが全て撤去され、街のビデオショップでもシャロンの出演作品は店頭から全て姿を消した、と報じた。(翻訳・編集/NN)

まあ、後になって謝るぐらいなら沈黙を貫いたほうがベターだったとも言えるが…

私も報いだと思ってますから!(冷笑)

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【支那】偽造領収書100万枚

大「領収書偽造」事件、100万枚のニセ領収書を押収―中国
(2008年5月29日(木)19時25分配信 Record China)

2008年5月29日、北京市宣武区公安当局によれば、警察当局が2か月以上にわたる捜査を行った結果、建国以来最大となる領収書偽造事件が北京で発覚した。拘束された容疑者は合計18人。押収された偽造領収書は100万枚、偽造公印は126個にのぼる。京華時報が伝えた。

2008年3月、北京市の繁華街である大柵欄付近で偽造領収書が取引されているのを当局が発見。捜査により、大柵欄、北京駅、東花市などの市街で河北省出身の男女が通行人に売りさばいているのがわかった。主に出張で北京を訪れた人を相手に偽造領収書を売っていたが、偽造グループは、死刑になる可能性のある増値税領収書は意図的に扱わず、3~5元(約45~75円)で買い入れた1冊25枚の商業領収書を1枚40元(約600円)前後で売りさばいていたという。

4月18日、当局が市内各地で事件関係者を拘束。60万枚の偽造領収書と多数の偽造公印、PC、印刷機械などを押収した。取り調べにより、売りさばいていた偽造領収書は河南省のある男から入手していたことが判明。河南省でも捜査が行われ、内蒙古、黒竜江省など20種類におよぶ36万枚の偽造領収書と、北京の各デパートの偽造公印が押収された。

税務部門の関係者によれば、偽造領収書の中には本物と見分けがつかないほど精巧なものもあるという。(翻訳・編集/岡田)

犯罪の規模なら今も世界一?まさに中華の面目躍如!(冷笑)

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2008年5月28日 (水)

【支那】偽装孤児親族在留

中国人大学生の在留認める=偽装残留孤児親族、高裁2例目-大阪
(2008年5月28日(水)20時35分配信 時事通信)

 中国残留婦人の実子と偽って来日し、国外退去処分を受けた大阪市の中国人一家3人が、処分取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は28日、大学生の長男(19)について訴えを退けた一審判決を取り消し、在留を認めた。両親の請求は一審同様、棄却した。
 原告側代理人によると、偽装入国した中国人の家族に在留を認めた例は、高裁レベルでは昨年2月の東京高裁判決に続き2例目という。
 渡辺安一裁判長は「入国当時、小学2年生だった長男に不法滞在の責任はなく、現在は日本社会に溶け込んでいる」と指摘。こうした事情を十分考慮せずに大阪入国管理局などが行った退去強制は違法と判断した。

本当に溶け込んでいるかどうかは本人のみぞ…とだけ。

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2008年5月27日 (火)

Time Up:十三.銃声(下)

 正面玄関の真下に一般用の駐車場がある。マイカー来場が全面禁止の今日は関係車両がまばらに駐車しているだけで、神殿のように支柱が並ぶフロアーは上階の異変も知らぬげに、がらんと静まり返っていた。
 長島と、女性捜査員に伴なわれた許がエレベーターで現れ、隅に停車していた覆面パトカーに滑り込むと、静かに駐車場を後にした。上空には非常時に備え、狙撃銃を構えるSATが乗り込んだ警察のヘリコプター。
「北京経由だったな?」
「十八時二〇分成田発の、ノースウェスト一一便です」
 長島がバックミラー越しに運転手へ目配せ、サイレンを起動したパトカーは第三京浜を南へ加速し始めた。
「鄭少佐の罪は消えないが、最後の選択を私は理解する……もし君が相手だったら、我々は阻止できたかな?」
 車内を支配する沈黙に、運転手がバックミラーから二人を覗き込んだ。
「……ご想像にお任せするとしか答えられません」
「まあいい……とにかく君の働きで最悪の事態は防がれた。上からも別途、平壌に謝意が伝えられる筈だ」
「ありがとうございます」
 虚ろに笑い返した許は、泣き腫らした視線を再び車窓に向けた。いつしか首都高速に入っていたパトカーは一旦減速して横浜駅真上の急カーブを通過すると、一路成田へ再び加速していった。

 鄭の死体を担架に乗せた救急隊員が、六階からエレベーターで戻ってきた。確認した崔はしばし瞑目、李が痛ましげに見遣る。斉木も井口に支えられ近づいてきた。かなり派手に出血したが、銃弾はこめかみをかすっただけだったのだった。他には転倒時にかすった手の甲の擦り傷。
 駆けつけた救急車の一台が、腹部を撃たれたSPを搬送。応急処置を受けた工藤が同乗。もう一台には密封された鄭、早紀と凱の死体を乗せて。
 救急車と入れ替わるようにに次々と駆けつけてくるパトカーの赤色灯が、正面玄関周辺をネオンのように照らし出す。その一台から降り立った田村を、中川は虚ろな目で見上げた。
「副主席一行は?」
「新横浜駅特別室に入った。予定通り、間もなく新幹線でここを離れる。車中で京都府警に引き継いだら、これからは後始末だな」
「……」
 田村の後ろからは、斉木と井口も近づいてきた。包帯で頭の傷を縛った斉木の美貌の上半分には、茶色に乾いた血が放射状に広がっていた。
「中川さん、大丈夫ですか?」
「ああ」
 そう答えた中川だが頭の中は真っ白で、自分の声も隣室の話し声のようだった。
 震えの止まらない手で拳銃をホルダーに収め、柳沢が腕を取って立たせる、その時耳元で
「貸しは、確かに返してもらった」
 という声に中川が振り向くと、加藤が横顔を向けたまま
「部屋代は心配するな」
 と言ったきり、照れくさそうにすぐ体を離した。中川の頬を熱い物が濡らし、柳沢がまた口をすぼめてその肩を叩いた。三台目の救急車が到着、斉木が井口と山崎に伴なわれ彼女が乗り込もうとした時
「斉木巡査、小田さんから伝言だ」
 呼び止められ振り返った斉木に、直立不動の田村が与えたのは、言葉でなく敬礼だった。原が、磯貝が、柳沢が、裵が、崔が、李が、朴課長が、加藤が、中川が、周囲の捜査員・警官が次々と倣い、斉木も答礼。しばしの後、自らも敬礼していた救急隊員に促された斉木達が乗り込乗り込んだ救急車は、敬礼の列の中をゆっくりと滑り出した。

――こちら警備本部。各員、状況を報告。
「港北署交通課、斉木巡査。現在……競技場東側を通過。間もなく労災病院」
――美奈子、大丈夫か?
 無線に割り込んできたのは、警護で白バイのハンドルを握っている筈の伊東だった。
「……秀晃?今、どこなの?」
――新横浜駅に着いた。黄副主席一行は、ホームに移動中だ。
「そう……あたしは大丈夫。額をかすっただけ」
――よかった……結婚しよう。
 井口と山崎は救急隊員と失笑を交わし、斉木は赤面。無線機からは誰かの咳払いが聞こえてきた。
「ちょっと……これ、皆に聞こえてるわよ」
――俺じゃだめか?
「そうじゃなくて……だって手に怪我したし、銃は握れるかもしれないけど、もう前みたいには……」
――何言ってるんだ。俺が守ってやる……だめか?
「……ありがとう」
――それ、OKの返事と思っていいのか?
「……バカ」
 斉木は目尻を湿らせた。減速した救急車は左折すると東ゲートへのスロープ下をくぐって労災病院の敷地に入り、救急入口へ近づいていった。

 各メディアは夕方を待たず一斉にこの事件を、外交的影響への憶測も交えながら報じた。殺されたビール販売員、被弾したSPと斉木の他はパニック時に二十余名が負傷。北側一階では、頭部が粉々になった男の死体を発見。所持品中にはリモコン起爆装置。斉木が仕留めた販売員が持っていた箱は二重底だった。過激派の手配リストと照合した結果、どちらも日本紅衛兵メンバーと判明。ダイナマイトを隠し持ち、屋根に仕掛けて廻っていたと思われた。なお、狙撃犯の身許については、警察は確認中と発表。

 午後五時半過ぎ、平壌近郊・十五号官邸大広間。
 金正一は正面のソファーに体を沈めていた。向かいには家庭電器卸売業の在日が献上した大型液晶テレビ。換金すれば数家族を餓死から救える代物だ。
 先刻から流れているのは親善試合終了を待たず相次いだ、突発事態とその後の動きを断続的に伝える臨時ニュース。体調不良を口実にここ数日、敷地面積は公邸である三七号官邸(市内)の十倍以上、湖のような池やゴルフコースまであるこの別邸で、これ幸いと好みの女性を集めての連日の淫行でゆるんだ、金の顔の下半分が怒りで痙攣していた。
「なぜだ?計画は完璧だった筈だぞ?何で、こうあっさり失敗した?誰の仕業にするんだ?国外マスコミに、どう説明する?黄の自作自演にするか?」
 全て金の自作自演と知っている側近には笑止だが、放っておけは金は糸の切れた凧のように迷走、弾道ミサイル再発射も言い出しかねない。
「日本側が調査要員でも送り込んでこない限りごまかせます。第一、黄副主席には各国マスコミも張り付いており、今自作自演説を持ち出しては逆効果――」
 側近の言葉は鋭い破壊音で中断、金が投げつけたリモコンを画面に飲みこんだ液晶テレビは一瞬で粗大ゴミと化した。彼の癇癪の犠牲となって、常時携えた護身用旧ソ連製自動拳銃で射殺された者は数知れず、一度ならずそれを目撃している側近は、破滅の予感に蒼白となった。
「ならどうする?中国に逃げるか?尤も先方の立場上北京もまずいだろうし、そう、魚が逃げ込んだ香港……」
「そう、魚人民武力部長です!」
 側近は半ば無意識に叫び、一人喋り続けていた金は面食らって、怪訝な顔で見返してきた。
「お前、何が言いたい?魚にとりなしてもらおうと?いや、それはだめだぞ。魚はガチガチの強硬派で、国外での受けは悪いから逆効果……」
「いえ、魚前部長が全ての黒幕だったことにするのです」
「そう、思い出したぞ、しくじったらそういう筋書だったな……しかしそれで収拾できるのか?」
「脈はあります。情報源の日本警察高官が」
「何だ?」
「急死したそうです」
「急死?……なるほど」
 金はにやりと笑った。
「日本も表沙汰にしたくないということだな?だったら問題ないじゃないか。中国に連絡してとっとと手配しろ」
 害虫を駆除するように命じた金の表情に浮かんでいたのは、重臣への敬意など薬にもしたくない悪意だった。
「これでやっと、邪魔な奴を始末できる……」

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【支那】震災にカナダでは…

<四川大地震>「大震災への政府対応は誤り」、良好な関係作りを―カナダ紙
(2008年5月27日(火)12時4分配信 Record China)

2008年5月24日、カナダ紙「The Globe and Mail」は、四川大地震におけるカナダ政府の対応を批判する記事を掲載した。「04年のスマトラ沖大地震・インド洋津波や05年のハリケーン『カトリーナ』被害に対する対応とは明らかに対照的だ」と述べている。26日付で環球時報(電子版)が伝えた。

記事では、「スティーブン・ハーパー(Stephen Harper)首相の対中政策は誤っている」とし、両国間の冷たい政治関係が経済関係に悪影響を及ぼしていると指摘。「米国やフランスなど他国の大統領は、中国首脳との会談も自国経済を支える任務の1つだと心得ているが、われわれのリーダーだけはこれらの流れに逆行している」と批判した。

また、今回の震災で中国が「空前の率直さ」で対外援助を求めたことに対し、「中国が国際社会の“正常な”一員として見られたいと強く願っていることの表れ」と評価。カナダ人にとって「過去数年で失った様々なものを取り戻すチャンス」とし、中国首脳との良好な関係作りを求めた。(翻訳・編集/NN)

なるほどぉ?中国が飛びつきそうな記事だが…

>「空前の率直さ」

はァ?

北京が人的支援を当初拒否していたことは忘れているようだ。いや未だに知らないのか…

それでも結局受け容れたことを指しているとしても、日本の救助チームは空しく帰国。医療チームはどうやら本格始動したようだが、どういう基準で「空前の率直さ」という評価が出たのか理解に苦しむ。
この新聞がどういうスタンスなのか凡そ検討がつくと言えばつくが、少なくとも有権者に断りもなくン億円をポンと出した某国の官邸よりは、カナダ政府の反応のほうが正常に思えたとだけ。

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血の臭い?

今日日本では、選挙運動中の長崎市長射殺事件一審で死刑判決が出ている、のだが…

オバマの「暗殺待ち」というヒラリーの恐ろしい計算
(2008年5月24日(土)10時0分配信 日刊ゲンダイ)

●副大統領候補の要請は受けるハズ

 米大統領選の民主党候補指名争いは21日、オレゴン州とケンタッキー州で予備選が行われた。

 CNNによると、オバマはすでに一般代議員数で過半数の1627人以上を獲得。アイオワ州デモインで、事実上の“勝利宣言”をした。

 そこで、ヒラリーだ。予備選が終わる6月3日まで正式な撤退表明はしないというが、誰の目にも負けは明らか。あちこちで、ヒラリーの身の振り方に注目が集まっている。

 実は、オバマが勝った場合、ヒラリーを副大統領候補にする可能性が高い。

 大統領選取材が豊富なジャーナリストの堀田佳男氏はこう言う。

「世論調査をしてみても、オバマとヒラリーのコンビを支持する人が軒並み50%を超えているのです。このコンビであれば、民主党のほとんどの支持層をフォローできる。党にとっても理想的なのです」

 問題は、ヒラリーが要請を受けるかだ。

 副大統領のポストはかなりヒマで、基本的には大統領のお留守番役だ。プライドの高いヒラリーには耐えられないだろうが、副大統領は大統領に万が一のことがあれば、大統領に昇格できる。

「ヒラリーが副大統領候補を受ける可能性は高い。オバマが本選挙で勝てば、黒人初の大統領になる。暗殺のリスクがありますからね。アメリカでは大統領が暗殺されれば、次の選挙までは副大統領がその職を務めるのです。ケネディ暗殺後のジョンソンがこのケース。ニクソン辞任後にもフォードが昇格しました」(堀田氏=前出)

 暗殺待ちの副大統領とは……。何やら映画みたいになってきた。

【2008年5月21日掲載】

R・ケネディ暗殺も6月だった…撤退拒否のクリントン氏「失言」
(2008年5月24日(土)13時15分配信 読売新聞)

【ワシントン=貞広貴志】米大統領選の民主党候補指名争いで劣勢にあるヒラリー・クリントン上院議員は23日、指名争いからの撤退を拒んでいる理由について、1968年の民主党指名争いで優位に立っていたロバート・ケネディ上院議員が「暗殺されたのは6月だった」と発言した。

 対立候補のバラク・オバマ上院議員に不測の事態が起きうるとの認識を示したと受けとめられる発言で、オバマ陣営は、「クリントン発言は不幸な内容であり、今回の選挙戦で容認される余地はない」と非難。米メディアも大きく報じた。クリントン氏は「無礼なことを言うつもりはなかった」と謝罪に追い込まれた。

 問題の発言は、来月3日に予備選が行われるサウスダコタ州の地元紙とのインタビューで、「どうして(指名争いから)おりないのか」との質問に答えた。

 史上初の黒人大統領を目指すオバマ氏は、白人至上主義者らから脅迫を受けているとされ、シークレット・サービスが厳重に警護している。

何だか、ミャンマーかどこか、みたいな…

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2008年5月26日 (月)

Time Up:十三.銃声(中)

 紅白に塗り分けた全長百三メートルのレールは黒煙であっという間に包まれ、煙間からちらつく炎に観客がパニック、出口へ殺到し始めた。階段を踏み外し転倒、下敷きになるまいと逃げ惑う者。同伴者を見失ったカップルの悲鳴。親とはぐれた子供の泣き声。スタンドに突入した工藤らは、身動きが取れなくなった。
 爆発音に紛れた銃声を聴き取った長島と許は、コンコースの階段を駆け上がった。六階エレベーター脇には、写真を確認するまでもなく警備陣の頭脳にはっきり入力された顔の男が、うずくまっていた。
「鄭少佐!」
 真っ先に駆け寄った許に昔の階級で呼びかけられた鄭は、ゆっくり顔を上げ微笑した。
「……仏心が命取りになったな。この手で訓練したのを忘れていた、私のミスだ」
 捜査員達は言葉を失った。彼に重傷を負わせられる、そしてほぼ確実に場内にいる人物と言えば……
「彼女も場内だな?」
 鄭は無言で頷いた。スタンド突入を諦めた工藤や朴課長が周りをばらばらと囲む。
「訓練していた頃、何度か脱走を図った。私が一人で連れ戻し、また逃げる、の繰り返しだった」
 遠くを見る目つきになり語り続ける鄭を、捜査員達は無言で見守った。
「今回の任務を前に両親に会わせると私は約束した。帰国すれば何とかなると思ったが……」
「もういい……ご両親には我々が会わせる」
 長島はそう言って、鄭の真直ぐな視線を受け止めた。
「……」
「以前、少佐は私を死なせたくないと仰いました。私も少佐に、ここで死んで欲しくはありません」
 やっと口にできた。平穏な任務に就いていた頃からの想いを。あの事件を境に特殊任務志願、過酷な訓練に耐え、そして何度も夢にまで見た再会。だが、彼女が人知れず慕っていた男の腹部に出来た染みは広がりを止めないばかりか、路面にもゆっくりと溜まりを作りつつあった。
 沈黙を破るチャイムと共に開いたエレベーターから救急隊の担架が現れたが、思わず生気を取り戻した警備陣を最後まで裏切る銃声、そして皆が気づいた時鄭は、重傷と思えぬ素早さでエレベーターに乗り込んでいた。再び銃を構え殺到した警備陣は鄭の
「寄るなあッ!」
 という一喝、否、その左手にある手榴弾に立ち竦んだ。
「死ぬだけが責任の取り方ではあるまい。協力してくれれば相応の処遇……」
「全て調べたのだろう?付け足すことはないし、こうなった以上平壌も絶対に生かしておくまい」
「少佐……」
 もう半分泣き顔の許に微笑した後、鄭は警官達を見まわし
「彼女を止めてくれ。私がそう言ったと言えば充分だ。ご主人によろしくな」
 と言い、扉に引っかかっていた担架を蹴り飛ばした。逃がすまいと跳びかかった工藤の腿に鄭の投げたナイフが突き立ち、工藤は足を抱えて転倒。扉を閉ざしたエレベーターはゆっくり下降を始めた。
「少佐!」
「下の階だ!手榴弾を持っているぞ!退避!」
 許と長島の絶叫を砲撃のような衝撃か吹き飛ばし、床に叩きつけられた警官達が起き上がると、エレベーターの扉から漏れる薄い煙、そして階下からもう一度伝わってきた衝撃を最後にコンコースから緊張が去った。
 泣き崩れる許、歯を食いしばり足を抱える工藤を見ながら、長島は一つの怨念が終息したのを感じ、暫時立ち尽くしていたが、その最期の言葉を思い出し、無線に手を伸ばした。

 中川がたどり着いた貴賓室に人影はなく、いち早く退席した両首脳を追い正面玄関に向かう。グラウンド方向からも銃声。後で聞いた話では西二階スタンド席に不審者を発見、しかし間を措かず見失ったという。
 長い階段を駆け下りる両首脳にSPが張り付き、他の警官が周囲を固める。頭上からは、逃げ惑う観客の悲鳴や足音。西ゲートは急遽締め切った筈だが、鄭達にしてみると無理にVIP席近くの席を確保する必要はなかった。スタンドにうまくパニックを誘発すれば、警備突破は簡単ではないか。
 階段の下にやっと見えた正面玄関の向こうで、エンジンをかけた車列がドアを開け放ち待機。両首脳が専用車にあと数歩と近づいた時、銃声と同時にSPが一人崩れ落ち、中川達が一斉に銃口を向けたその先に
 西ゲート広場へ上がる階段の下で、早紀が拳銃を構えていた。中川と視線が絡み合い、怯んだようだったがそれも一瞬で、車内に身を沈めようとしていた首脳に銃口を向けた。
「やめろ!」
 柳沢が叫びながら発砲、裵が両首脳を突き飛ばすように後部座席に押し込み、車列はサイレンもけたたましく赤色灯の光を撒き散らしながら、駐車場へ向け猛発進した。
 それを見た早紀は踵を返し、階段へ物凄い勢いで走り出した。リンク上から車列を狙うつもりだったようだが、斉木と井口が階段の上から銃を構えていた。背後から肉薄する加藤を制し柳沢が
「そこまでだ、早紀さん」
 と、彼女の仮の名を呼びかけた。
「……」
「鄭栄秀は死んだ……『止めてくれ』。これが遺言だ。意味がわかるか?」
「!……」
 早紀の顔が歪み、しかしなおも動かない銃口を見かねたように崔が語りかけた。
「片桐、幸子さんですね?」
「!」
 銃口の後ろで彼女が動揺している。彼のことを知っていても、この場に現れるとは予想していなかった筈だ。
「崔泰映と言います。鄭栄秀の弟です。韓国から、兄を追って来ました」
「――」
「さっきの電話を、あなたもお聞きになったと思います。
 ご主人とやり直せませんか?ご両親ともお会いになればいい。今ならそれができると思います。
 歴史問題では私も思うことがあります。しかしそれを理由にこういうことを続けるのが正しいとも思わない。もう終わらせるべきです」
 下がりはじめた銃口に合わせて捜査員達が包囲環をせばめる中、柳沢が再び声をかける。
「新潟のご実家にも警備をつけた。銃をおろして全て話して欲しい。それかあなたにできる償……」
 突然炸裂した二発の銃声に続いて早紀の銃口が火を噴き、血飛沫と共に斉木が倒れた瞬間には、再度反転した早紀の銃口は加藤の眉間をぴたりと向いていて、加藤が二階級特進を覚悟した時
「クマンドゥダラ(やめなさい)!」
 裵の叫びと共に、彼の体は誰かの体当たりで横に吹き飛び、早紀の銃弾はそこにできた空間に飛び込んだ中川の眼前の路面に火花を散らした。一瞬後(おく)れ時ならぬ白煙。中川の応射が、柱に設置された泡消火装置に命中したのだ。雷鳴のようなSATの斉射をかわすべく早紀は後方に跳躍、柱の一つに背を寄せ動きを止めた。殺到した銃口が二重三重に囲む脇を、駐車場から再び現れた車列が猛スピードで通過。専用車の側面に赤い液体が飛散する。警護の白バイの一人が通過しざま、路肩の光景に一瞬視線を向けたようだった。
 車列が白煙を吹き飛ばした後も、目を見開き微動だにしない早紀に近づきかけ、中川は凍りついた。紅白に染まった泡消火装置のパイプが、彼女の左胸から突き出ていた。中川の銃撃で出来た破断面に、背中からぶつかったのだ。銃口をかきわけ進み出た山崎が脈拍と瞳孔を確かめると振り返って首を横に振り、瞼を閉じさせた。
 裵の横では凱通訳が倒れていた。手にした拳銃の銃弾は加藤の拳銃を吹き飛ばし、そしてその頭蓋は裵の銃弾で吹き飛んでいた。これが彼の、本当の任務だったと誰もが直感的に悟った。
「ウェ(なぜ)?」
 静まり返った空間に響いた、裵の問いに答えられる者もなく
「ウェ!」
 二回目の絶叫を聞きながら、中川はその場に座り込んだ。両手の指は銃身に食い込んで離れなかった。

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マック余震

“マック残酷物語第2章”FC強化で「大量退職勧告」
(2008年5月26日(月)17時5分配信 夕刊フジ)

 「名ばかり店長」の「名ばかり残業代」に揺れる日本マクドナルド(東京、原田泳幸社長)が、全国の直営店のフランチャイズ(FC)化を強力に推進していることが26日分かった。一部店長を対象にした説明会で明らかにしたもので、数年以内にFC店比率を現在の3割から7割に引き上げる方針という。直営店長は1年の期限で出向扱いとなるが、本体に戻っても直営店長ポスト自体が大幅に減っていくのは確実。社員として残るか、FC店長への転身か、“究極の選択”を迫られる。「マック残酷物語」の第2章となるのか。

 「これは、人件費削減を目的とした事実上の退職勧告ですよ。われわれが地元勤務の確約と引き換えにFC店長へ移籍すれば、『名ばかり残業代』問題も一気に解消。現在係争中の未払い残業代の裁判も終結させることができますから」

 夕刊フジの取材に応じた現職店長は、マック側の本音をこう解説してみせた。

 ここでいう裁判とは、埼玉北部地区の店長、高野廣志氏(46)による未払い残業代750万円の支給を求めた裁判。東京地裁は今年1月、約750万円の支払いを命じる判決を言い渡しているが、同社はこれを不服として東京高裁に控訴している。

 その一方で、マックは先週、「店長」および「エリアマネジャー」に対しては8月以降「職能手当」を廃止して、新たに残業代を支給することを決めた。

 「残業代といっても、店舗運営や仕事量は何も変わらない中、会社の締め付けが厳しくなるだけ。残業代がかさめば自身の評価にも直結するのに、まともに残業命令を受けることなどできません。むしろ、労働環境がさらに劣悪になる恐れもある」(高野氏)。現職店長たちの労働環境の大幅改善は到底見込めないとみられているが、さらに店長たちを凍り付かせたのが先週の会社説明だった。

 「本社は手始めに、今年中に直営300店のFC化を計画しているそうです。勝てる見込みのない高野さんの裁判を続けているのは、ここで敗訴が確定してしまえば、他の店長が同じ訴えを起こした場合にも、同じように過去に遡って残業代を払わざるを得なくなり、総額は200億円になるともいわれています。店長たちが退職してFCに移籍すれば、今後の巨大リスクを一気に軽減できるということです」(先出店長)

 FC店長に転籍すれば、身分は会社員から個人事業主となり、売り上げ不振が続けば本社との契約打ち切りという事態も免れない。このプレッシャーに耐えきれず、都内の一部FC店では昨年11月、サラダの賞味期限偽装が発覚した。社員として残ったとしても、1年後の復帰時には、もともと勤務していたエリアの直営店が激減し、地方勤務を強いられる可能性もある。

 現在のマックは、直営2665店に対し、FC1071店(いずれも4月末)で、先出の店長が言う通り「7対3」の比率。昨年4月には、24時間店舗が1000店を突破し、全店売上高4941億4900万円と年間レコードを更新した。しかし、それを支える店長たちの残酷物語はまだまだ続きそうな気配だ。

 マック店長を支援する「東京管理職ユニオン」(東京)の設楽清嗣書記長は「(FC戦略は)ハンバーガー収入ではなく、ロイヤルティー収入をメーンとする業態変更で、退職者への“のれん分け”どころか、『店長つき店舗売却』というビジネス戦略に過ぎない。新賃金制度もFC戦略の第一の眼目で、店長間の格差拡大による労働条件切り下げが、投資家へのアピールに役立つとしか考えていない」と、不信感を表明している。

 そんな不評をよそに、原田社長は26日付の全国紙の全面広告で、「メニューボードには載っていない、マクドナルドの大切な品質、それは『人』です。…私たちが思い描いているものは、すべての真ん中に輝く『人の笑顔』です」と、ニッコリ微笑んでいた。

 同社広報は「会社としてFCビジネスを推進する旨の説明は致しましたが、店長にFC移籍を勧めたことはありません」と話している。

枢軸五輪に出す広告料はあるようだが?(冷笑)

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2008年5月23日 (金)

【支那】火事場泥棒ならぬ…

<四川大地震>違法経営が後を絶たず、餃子など高値販売―都江堰市
(2008年5月23日(金)0時25分配信 Record China)

2008年5月22日、四川省都江堰市で500gの餃子が50元(約750円)という高値で売られおり、販売店は工商当局によって営業停止処分となった。四川新聞網が伝えた。

12日に発生した大地震以降、当局は食品の安全と市場の安定を保つため管理を強化している。特に、被災地区での飲用水や穀物、野菜、薬品といったものの管理は厳しく行っていた。しかし、震災被害に乗じて違法経営する者が後を絶たない。

20日までに、同省成都市では総勢1万4747人の当局関係者が市内にある食品関係の店舗などの調査に出動。その結果、違法食品2656kg、違法経営34件、便乗値上げ22件などが発覚した。(翻訳・編集/MM)

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2008年5月22日 (木)

Time Up:十三.銃声(上)

 中川が二階西スタンドの屋根裏に入ると、処理班が既に作業を進めていた。
 一時五十五分で飲食物の呼売りは打ち切られるので、販売員を装うのは今のように難しいが、一般観戦客ならゲートさえ通過すれば、巡回中の警官・警備員も見逃す可能性が高い。スタンド入口でのチェックも、斎藤が解き明かした徳田信枝逃走計画と同じトリックを使えばいい。
 つまりチケットを入手した共犯者が入場、二人に検札済のチケットを渡した後は、洗面所などに潜む。二人は手にしたチケットでスタンドに入り、席に着いて時を待つのだ。ほぼ満席のスタンドで、座席番号でもわからない限り、二人の所在を特定することは不可能に近かった。
 最初に爆発物が発見されたのは東側。間もなく西側でも一個目を発見。スタンド奥の通路前、斜めに延びた直径約一メートルの支柱先端にダイナマイト一本を電磁石で固定、無線のアンテナが氷柱のように突き出ていた。
「うまく仕掛けたな。これなら、どの方向からも電波をキャッチできる」
「屋根裏になりますが、侵入したのでしょうか?」
「いや、天井の四隅に隙間がある。投げ縄の要領でロープを引っ掛け引き上げたんだ。一、二個所の爆発で屋根が倒壊することはあるまいが、全体に仕掛けられていたら……」
「八十四分(ぶん)の二十……では、支柱四つおきぐらい?」
「多分な。とにかく一個でも多く処理しよう」
 観客の視線を気にしつつ爆発物解体に着手。階段入口は立入禁止だが機動隊の盾は外側だから、爆発すれば屋根裏の中川達は一巻の終わりだ。
 一つを片づけると、左右に折れ曲がり続く薄暗い通路を移動。試合は、交替した日本側キーパーが失点を許さず、双方とも無得点のまま前半終了。公式戦顔負けの緊迫した展開に観客も気を取られ、通常にない警備の配置と動きには全く気づいていないようだが、それで得をするのは狙撃犯や爆破予告犯も同じなのだ。
 二個目はやはり四つ先の支柱で発見。班長は全処理班に支柱四本毎のチェックを指示した。
 屋根中央のブースに入ると、窓からは広いグラウンドが箱庭のように一目で見渡せた。室内を隈なく調べたが異状はなく、東側ブースも同様との報告に拍子抜けしつつ一同が部屋を後にしようとした時

――港北警察署からのお報せです。

 との場内アナウンスに皆は顔を見合わせた。スタンドの大型スクリーンには、鄭の顔写真が表示されていた。

――先日より発生しています連続殺人事件につき、容疑者の身許が発表されました。お心当りの方は至急最寄の警察までご一報下さいますよう、ご協力をお願いします。

「女の共犯者がいたんじゃありませんでしたか?」
 中川にちらと目を遣った班長が、班員の言葉を咎めた。
「おいっ……ともあれ、逮捕状は間に合ったようだな」
「プレッシャーか。でも、逆効果になったりしませんかね?」
「大丈夫だろう。プロの工作員なら、この程度で暴発すまい」
 そう話していた処理班員の一人がふと、床から小さな紙片を拾い上げ
「あれ?去年のJリーグのチケットだ。何でこんな所……」
 中川は心臓が止まりそうになった。驚く処理班員の手から紙片をもぎ取る。表には覚えのある開催日時。震える手で裏返した中川の目に見覚えがある筆跡が飛び込んできた。

 N―XXX―XXX
 W―XXX―XXX

 ロスタイム直前のスタンドでは、北朝鮮ゴール前に上がったボールを、いつの間に現れたフォワードがヘディング。ふわりと浮いたボールはすがりつくキーパーを嘲うように放物線を描き、ゴールへと吸い込まれていった。
「どうした?」
「あの――ここの警備配置は何時ですか?」
「今朝だが?正確には九時十分から待機しているよ」
「昨夜は?」
「夜間か?いや、無人だった筈だ。もちろん施錠していたが」
「じゃあ、これは誰が?」
「さあ……」
 ブースに詰めていた捜査員の言葉に、中川から血の気が退いていった。
「昨日の競技場全体チェックでは、このブースも?」
「ああ。間違いない」
「最後にチェックしたのは何時ですか?」
「ここは……確か八時過……」
 捜査員がそう言った時乾いた爆発音が反響。見ると北側の屋根裏から白煙が立ち上っていた。
「どうした?」
 班長が無線機に怒鳴った。
――N二三エリアで爆発。例のダイナマイトの模様。
「被害は?」
――取り付け部に約五十センチの亀裂。構造物へのダメージはない模様。人的被害は未確認。
 ブース窓から見下ろすと、暴行を働いた北朝鮮選手の退場処分で騒然としていたスタンドが、今の異変にざわついている。グラウンドでも審判が試合を中断、選手が不安げに立ち尽くしていた。
 無線に小田が割り込んできた。
――今の爆発は何だ?
「北スタンド屋根裏の推定二個所。被害状況は確認中」
――爆発物は処理中だったな。進捗は?
「東スタンド、南スタンド、状況を報告」
――東スタンド、全ポイントをチェック。処理爆発物は五個。
――南スタンド、十五個所をチェック。処理爆発物は四個。
「西スタンドは九個所をチェック。処理爆発物は三個」
――マルタイは貴賓室に移動。それと鶴見署管内、東洋石油京浜埠頭で徳田信枝らしい女性を確保。
――試合は続行ですか?
――主催者に確認中だ。
――しかし、狙撃犯は依然所在……
「それなんですが……」
――中川か。どうした?
「二階西スタンド奥のブースに、鄭が侵入した形跡」
 中川の言葉に、居合わせた処理班や捜査員が仰天した。
――……西スタンドのブースと言ったな?爆発物は?
 小田が問い返してきた。
「ありません。今、確認しました」
――VIP席を狙うなら東側じゃないのか?西側からでは二階スタンドに遮られ死角だぞ?
「しかし、昨夕から今朝まではノーマークだったそうです。その間に潜入、ここで夜を明かしたのでは?」
――侵入したという根拠は?
「床に紙片。裏に書込み。筆跡が早……片桐幸子と酷似」
――……内容は?
「英数字が二列。N―XXX―XXX、もう一つはW―XXX―XXX」
――スタンドの座席番号では?NにWなら北と西ですね。
 割り込んできた警備主任の言葉が、中川の頭の中で弾けた。視線の先、西二階スタンド中央最前列の放送席両脇には、切欠けがあって……
「正確な位置は、わかりますか?」
――西は二階ホーム寄り、前から三列目。北は一階バックスタンド寄りの中程です。
「三列目……その席から、VIP席が見えませんか?」
 数秒の沈黙の後、最悪の答えが返ってきた。
――見えますね。
 警備主任の言葉を聞いていた、工藤の携帯電話が鳴った。
――小田だ……聞いたな?
「聞きましたが……間違いないのでしょうか?所轄……」
――無駄口を叩いている時間はないと思うが?
「わ、わかりました」
 工藤は防災センターを飛び出した。先行した捜査員からの無線報告が入ってくる。
――空席でした。入場したかどうかも確認できません。
「そうか……SATは、各ゲートに一小隊ずつだったな?」
――はい。
「東と南の小隊は西ゲートに先回り、警護支援。北の小隊は一階北スタンド、西小隊は二階スタンドを警戒。CRAWは該当範囲のスタンドをローラー。急げ!」
 その時大きな爆発音と共にブースの窓ガラスがびりびりと震え、外を見ると移動式のカメラが火を噴いていた。スタンド屋根に渡したレールに吊り下げ、グラウンドの試合を中継する物だ。
 中川は、無意識にブースを飛び出していった。

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【支那】備蓄充分だってさ

<四川大地震>備蓄十分、食品供給に問題なし…中国商務相
(2008年5月22日(木)19時53分配信 毎日新聞)

【北京・大塚卓也】中国の陳徳銘商務相は22日の記者会見で、四川大地震による農業被害が深刻化していることに関連して「穀物、食用油、肉類とも、国と省の十分な備蓄があるうえ、今夏の穀物類の集荷は豊作が見込まれており、影響は大きくない」と述べ、供給不足や価格高騰の懸念を否定した。

 陳商務相は、四川省が香港、マカオ両地域へのブタの供給基地になっているとしたうえで、輸出資格を持つ養豚業18社のうち8社に重大な損害があったと説明。両地域への供給を維持するため、広東、河南、安徽の3省の養豚企業に代替供給させていると語った。

じゃ援助要らないね?(冷笑)

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共同通信申告漏れ

共同通信が6年間で61億円申告漏れ、東京国税局が指摘
(2008年5月22日(木)19時56分配信 読売新聞)

 社団法人共同通信社(東京都港区)は22日、2007年3月期までの6年間で約61億7000万円の申告漏れを東京国税局に指摘され、修正申告したと発表した。

 経費の配分割合の誤りを指摘されたという。赤字期間が4年あるため、追徴税額は過少申告加算税を含めて約4600万円にとどまる見込み。

 共同通信社によると、同社のニュース配信は、地方紙など加盟社向けは非収益事業、それ以外の契約者向けは収益事業に分けられ、両事業に共通してかかる経費はこれまで、それぞれの収入割合に応じて計上していた。

 しかし、同国税局が今回、「配信量に応じて配分すべきだ」との見解を示したため、収益事業の経費の一部が認められなかったという。

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2008年5月21日 (水)

【転載】戦略暴露

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えー、また性懲りもなく他サイトブログからの転載です。


暴かれた支那の戦略

うっかりしたところに真実が隠れています。
笑顔でパンダのレンタルで友好を演出するコキントウ国家主席。

その裏で、戦略的互恵関係の真実の姿が思わぬところから露呈しました。
掲載した地図、ずいぶんと探していました。

以前、桜井よしこさんが「中国外務省から流出した"2050年の国家戦略"と題した地図がある」との話を聞いたことがありました。

もちろん、オリジナルは中国語ですが、日本語に翻訳したものが出回り始めています。
今回匿名でそのマップを送ってくださった方がいます。
ありがとうございました。

これなんです!
探していたマップは!

ちなみに、このマップ、オリジナルは東側がもう少し長くなっています。
そして、驚いたことに、支那の国境は、日本とハワイの間に引かれています。

2050年にこのマップを実現しようとする支那。

なんで、パンダをレンタルしたり、楽しげにピンポンをしたり、7万人もの留学生を日本へ贈っているか分かりますよね。
おバカな日本人の心を捕まえて、支那のファンを増やしています。

早くもファンになった、チンパン爺、マキコメスゴリラ、コウノマントヒヒ、ピンポン馬鹿少女・・・。
支那の男に子供を産まされている軽薄日本女子・・・。

このままでは日本人がチベットと同じように虐殺される日は遠くありません。


転載元 転載元: あなたが斬らないで誰が斬るの!お姉さんも一緒に斬るからね

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【民主党】また内ゲバ?

ま、内容としては目新しいわけでなく「さもありなん」なのだが…

前原「小沢悪い」発言、与謝野“暴露”で波紋
(2008年5月21日(水)17時15分配信 夕刊フジ)

 民主党の前原誠司副代表が漏らしたとされる、小沢一郎代表に対する批判発言が波紋を広げている。この批判発言は自民党の与謝野馨前官房長官が講演会で明かしたものだが、前原氏はかねてより小沢代表と距離があり、最近は小泉純一郎元首相など自民党議員とも接触している。このため、永田町では「いよいよ小沢Vs前原のバトルが勃発するのでは」との見方が出ている。

 問題の発言は20日付読売新聞朝刊が報じたもので、与謝野氏が19日夜に都内で行った講演会で、前原氏が「(国会運営について)民主党が間違っている。国民のために一つずつ物事を決めないといけない。小沢代表が悪い。政策に興味がなく、政局にしか興味がない」と、小沢氏を徹底的にこき下ろしていた事を暴露したというのだ。

 与謝野氏は講演会直前、6月10日に発売される月刊誌「中央公論」の企画で前原氏と対談。この際に前原氏が漏らしたものだというが、永田町では「いよいよ前原氏は小沢民主党と決別するのでは」(自民党若手)などとの憶測が走った。

 その理由について永田町有力筋はこう解説する。

 「前原氏は先の新テロ特措法案や日銀総裁人事への対応でも小沢氏の考え方に公然と異論を唱えるなど、党内では反小沢の急先鋒的存在だ。今年9月の代表選についても複数候補で選挙をするべきだと主張しているが、これは事実上、小沢氏への対抗馬を立てるべきだということ。先月には前原氏に大連立を呼びかけたことがある小泉元首相と会食もしており、いつ小沢氏に反旗を翻してもおかしくないと見られているからだ」

 ただ、前原氏の事務所は与謝野氏発言について、「事実無根だ。読売の記事に書かれていることを(前原氏は対談で)言っていない」と完全否定。

 与謝野氏の事務所も「一般公開した講演会ではなく、あくまで私的な会合での発言だ。まさか新聞記事に出るとは思わなかった」と述べるにとどめ、真偽を定かにしなかった。

 だが、先の講演会参加者の1人はこう証言する。

 「与謝野氏は読売の報道通りの発言をしていた。さらに与謝野氏は、『前原氏が(雑誌の対談時の録音)テープを止めてこっそり言っていた』とも付け加えていた」と証言する。

 衆院選を控え臨戦モードの小沢民主党だが、果たして一枚岩が崩れることになるのか。

はあ。どう見ても政権交替に準備万端のようには見えませんねえ。
総選挙…有権者の選択は如何に?

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【支那】震災朝貢?

<四川大地震>各国からの義援金に順位付け、新華社報道に不快感―米メディア
(2008年5月19日(月)4時25分配信 Record China)

2008年5月18日、中国の「環球時報」は米国メディアが新華社の報道について不快感を示す論評を掲載したと報じた。

15日付の米紙「McClatchy(マクラッチー)」が掲載した論評は、ヨハンセンを名乗る作者が「地震義援金でランキング」というテーマで書いたもの。四川大地震でアメリカが被災地義援金として50万ドルの第1次支援を申し出たことに対して、「新華社編集部は故意にサウジアラビアの5000万ドルの巨額支援と比較し、自社サイト上に順位をつけて大見出しで報じた」として不快感を示した。

「政府とは関係なく、コカ・コーラ社は500万元、ウォルマート社は300万元というようにアメリカの企業や民間団体27社は次々と中国への支援を積極的に表明しており、これらの金額が多いか少ないか判断してほしいものだ」とヨハンセン氏は記している。

「環球時報」は17日付の新華社報道を基に、米国政府からは50万ドルの支援のほかに70万ドル相当の援助物資が送られ、米国赤十字からは1000万ドル、米国企業からは1200万ドルを超える義援金と物資が中国に送られたと伝えている。(翻訳・編集/本郷)

なーんか、載りたくないなァ…アナタの会社はどうよ?

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2008年5月20日 (火)

Time Up:十二.キックオフ(下)

 同じ頃、横浜市鶴見区。
 徳田信枝は、京浜運河に面した埠頭に立っていた。アナーキズムの女神と称され、学生運動家のカリスマだった頃の丈なす黒髪は半ば白くなった上、長い逃亡生活の間に切り落とされパーマで縮れている。鋭角的な風貌にも心労で皺が一面に刻まれ、若い頃の輝きを失っていた。
 埠頭には彼女の他に数人の同志だけ。彼らの手で脱走、北朝鮮に再び渡る手筈も整っている。腕に嵌めた旧東ドイツ製の時計は午後二時半直前。間もなく港湾職員を装った協力者の手引きでミャンマー行きの貨物船に便乗、東シナ海上で密かに乗り換え半島西岸に上陸の予定だ。
 ハイジャック機で最初に北朝鮮に渡った時が彼女の闘争人生の絶頂だったようだ。東欧各国で相次いだ社会主義政権崩壊と金一成の後継者争いで間もなく平壌も不穏となり、反米政権がまだ健在だった中東に渡ったが、米国同時多発テロ以降はそこも安住の地ではなくなった。
 身を寄せていたヨルダンばかりかリビアまで変節、アフガニスタン・イラクは政権崩壊。もはや祖国ではない日本で一時拘束、少し廻り道だったがそれも今日まで……激変する世界情勢に心身共憔悴しながらも、彼女の双眸にはようやく往年の光が戻りつつあった。
 ビルの陰から、職員の服装をした男が二人近づいてきた。
「徳田信枝、か?」
「ええ」
「話は聞いている。こっちへ」
 二人に続いて彼女達が埠頭の端まで来ると、黒い船体の貨物船が出航の準備をしていた。
「これに乗ってもらう。船室はブリッジ真下だ。船長には荷主の親族だと言ってある」
 男はそう言って脇に抱えた紙包みに手を突っ込み、しかし取り出したのは密航用偽造パスポートではなく、黒く光る拳銃だった。
 不意を突かれた同志達の中でいち早く徳田信枝は男に体当たり、腿に被弾しながら拳銃を奪い取ったが、同時に物陰に隠れていた警官がばらばらと現れ、タラップへ向きなおった彼女の行く手を阻んだ。中央には拳銃を構えた永井ら警視庁公安三課員。待ち伏せされていたのだ。
 一発発砲すると海岸線沿いに逃走。曲線的な外観が埠頭と不釣合いな覆面パトカーが停車していた。運転手の頭を銃弾で吹き飛ばしハンドルを奪う。乗り込もうと助手席のドアに取り付いた藤堂顕治が背中を撃たれて倒れ、急発進した覆面パトカーに頭部を轢き潰され即死した。
 彼女はローリングしながら埠頭を逃げ惑ったが、陸上の出入口はいち早くバリケード封鎖、車の行く手も次々とパトカーが塞いでいくその時
 眼前を斜めに横切る引込み線に、機関車に牽引された何十両ものタンク列車が進入してきた。貨車の側面には大手石油会社のマーク。ブレーキを諦め回避しようと急ハンドルを切ったのが裏目に出てコントロールを失った覆面パトカーはスピン、タンク車の一両に突っ込んでいった。
 大爆発に続いて発生した火災が完全に鎮火するまで三十分、消火剤で真っ白の覆面パトカー運転席から女性が引きずり出され、直ちに救急車で搬送。着衣や頭髪は根こそぎ焼け落ち、全身真っ赤に焼け爛れた顔は両目と口を可能な限り開き、苦痛と絶望に歪んでいた。

 その男は頭部を便器に突っ込んだ格好で絶命していた。後頭部が吹き飛び、脳漿が流れ出している。第一発見者の警備員は蒼くなり震えていた。白いユニフォームの競技場スタッフも次々集まってきた。
「ビールの販売員というのは確かですか?」
「間違いありません……殺されたんですか?」
「背後から撃たれています。銃声は聞こえませんでしたか?」
「いえ。コンクリートの打ちっ放しですから、そういう音がすれば反響した筈ですが……」
「販売員というと、売店の店員ですか?」
「ビール会社の委託職員です。サーバーを担いでスタンドを売り歩くんです」
「しかし、身許を示す物は身に着けていませんが?」
「競技場出入りを示すビブス、ビールサーバー……そういう類がなくなってますね」
「まさか……」
 顔色を変えた柳沢は無線を手にした。
「殺人です。後頭部損傷。撃たれたと思われますが、銃声はなかった模様。サイレンサーでしょう」
――ビール販売員というのは確かか?
「発見した警備員が顔を見て、間違いないと言っています。それと、身に着けていた筈の制服やビールサーバーが見当たりません」
――奪われた?では……
 その時、捜査員の誰かが怒鳴った。
「止まれ!」
 捜査員達は一斉に階段の方を見た。七階から現れたビール販売員が一人、逃げ出すところだった。そして鈍い銃声と同時に、トイレ脇の壁面から飛び散る火花とコンクリート片。販売員が牽制で撃ってきたのだ。斉木が咄嗟に応射し、頸部に被弾した販売員は駆け下りようとしていた階段の外へ悲鳴と共に転落、数階下の路面に背中から激突。ビールサーバーが破裂し、褐色と赤色、二種類の液体が路面に泡まみれの汚らしい池を作っていった。
――どうした?
 無線の向こうで小田が怒鳴った。斉木は自分の銃声に腰を抜かしている。
「ビール販売員姿の不審者が発砲、応戦の結果制圧。身許、生死、トイレの死体との関連は未確認」
――わかった。井口巡査部長と斉木巡査は本来任務に復帰。他の者はスタンド入口に待機。爆発物処理班は作業再開、中川巡査部長はその支援。
 小田の声で捜査員達は再び慌ただしく動きはじめた。無線には、七階エレベーター前で警備員が倒れているとの報告。脇には、乗り捨てられた車椅子。彼女が今、場内にいるとすれば、ずばり狙撃実行の意思に他ならない。遭遇した時、それを止めることはできるのだろうか?

――はい、井出です。
「工藤です」
――……
「もしもし?」
――君も暇だねえ?
「は?……あの……」
――試合はもう始まったんだろう?
「ご存じだったんですか?」
――テレビが生中継しているんだ。ご存じも何もないよ。
「は……」
 井出の口調にある焦燥と険を敏感に察知した工藤は、嫌な予感がした。
――それで?
「通報のあった京浜運河で、徳田信枝と思われる不審者を確保。逃走を図って事故を起こし、意識不明の重体で病院に搬送中です。身許は現在確認中ですが」
――公安の網にかかったか。本人に相違なければ、その件は一段落だが……
「あと、李芳姫は別途、競技場に入りました。事前に解決できればよかったのですが……」
――君らしくない判断ミスだが、まあ、サロメの線がなくなった以上致し方ない。それより昨夜、君は不用意に警備の配置を動かしたそうだな?
「――」
――私が知っていたのは意外かね?
「――は……い、いえ」
――君には小田君の監視を命じていたが、君自身のことは想定外だったようだな?
「――だ、誰が?」
――そんなことはどうでもいい。問題はその混乱に乗じ、狙撃犯が場内に潜入したらしいことだ。小田君も気づいたようだし、もし最悪の結果になれば君の責任は免れないぞ。
「それは……」
――私なりに手は尽くしたが、本事案も最終段階だ。当分連絡も入れなくていい。
「――」
――今回の総書記観戦は急遽決まったが、その時の長官に私は大丈夫ですと答えた。その後長官も替わられたばかりだし、狙撃を阻止できなければ、私が詰腹を切ることになるだろう。
「――」
――盧氏からの情報リークまで明るみになれば判断ミスでは済まなくなる。君も最悪のタイミングでとんだ失態をしてくれたな。失望したよ。
「局長?もしもし、も――」
 いつの間に切れていた電話を握ったまま、工藤は血の気を失ってその場に立ち尽くした。

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【毒餃子】日本からは…

中国に国産牛肉密輸か=「カニ」と偽り大阪の業者-北海道
(2008年5月20日(火)12時20分配信 時事通信)

 大阪府内の会社が国産牛肉をカニと偽って中国に不正に輸出していたことが20日、分かった。北海道警生活経済課と函館税関は21日にも、関税法違反の疑いで同社の強制捜査に乗り出す方針を固めた。
 調べによると、同社は税関に虚偽の申告をして、北海道の苫小牧港から国産牛肉数トンを中国へ輸出した疑い。輸出した牛肉は同社上海支店を通じて販売していた。

<牛肉密輸>カニと偽り中国向け3トン、4人逮捕 北海道警
(2008年5月21日(水)14時13分配信 毎日新聞)

 大阪市の水産加工会社が国産牛肉を「カニ」と偽って中国への密輸を図ったとして、北海道警生活経済課と苫小牧署などは21日、大阪市西区の水産加工会社「藤田鯨販(げいはん)」社長、藤田陽彦(あきひこ)(41)=同市福島区野田2▽中国籍の同社上海出張所長、馬シン(ま・しん)(38)ら4容疑者を関税法違反(虚偽申告)容疑で逮捕した。道警は別の日本人の男1人についても同容疑で行方を追うとともに、紋別市の水産加工用工場など関係先の現場検証を始めた。

 他に逮捕されたのは同社紋別工場長、平栗聡(44)▽食肉販売会社「テイク・ワングループ」社長、松尾真之(52)の2容疑者。調べでは、4人は4月1日、苫小牧港で、函館税関苫小牧税関支署に「ズワイガニのツメ」と虚偽申告し、国産牛肉約3トンを中国に輸出しようとした疑い。

 国産牛肉は大阪市内にあるテイク社の食肉加工場で段ボール箱に詰められ、コンテナに入れて苫小牧港まで運搬。紋別の水産加工用工場から運んだズワイガニ入りの箱と混ぜて隠していた。同支署がエックス線検査で牛肉を発見し、輸出を差し止めたうえ、道警に通報していた。

 中国は01年9月以降、日本国内でのBSE(牛海綿状脳症)発生を受け、日本産牛肉の輸入禁止措置を取っている。しかし、富裕層の間で品質の高い和牛の人気が高く、日本よりも2~10倍の高値で取り引きされているという。密輸した牛肉は馬容疑者が中国で受け取り、高値で売る予定だったとみられる。

 一方、同社の紋別工場には午前11時、道警の捜査員を乗せた乗用車4台が到着。捜査員は工場と事務所に入り、関係者から加工過程などの説明を受けたとみられる。周辺では早朝から多数の報道陣が待機し、従業員は表情を固くして工場内に出入りしていた。

 民間信用調査会社の東京商工リサーチ北海道支社と藤田鯨販のホームページなどによると、同社は94年3月設立。従業員数は37人。カニや鯨肉の加工販売を主事業とし、07年11月期の売上高は10億2078万円。中国・上海に出張所を設けていた。同社は毎日新聞の取材に対し「ノーコメント」としている。

【金子淳、大谷津統一、渡部宏人】

本件、どうやって偽装を?と思われた方も折られると思うが、21日午後9時のNHKニュースによれば、箱詰めした牛肉を大型コンテナの奥のほうにまとめて積み、入口に近い手前にはカニの箱を置いて肉眼ではわからないようにしていたそうな。しかし新たに導入されたX線検査を欺くことは出来ず、御用…というわけ。「天網恢恢疎にして洩らさず」とは、まさにこのことであろう。
それにしても日本からは牛肉、中国からは毒入り餃子…地震は警告かな。被害は四川省だけと報じられているが

三峡ダムあたりが決壊すれば…さて?

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2008年5月19日 (月)

「竹島は日本領」明記

「遅すぎた」ぐらいだが…

「竹島は日本領」、中学校学習指導書に明記へ
(2008年5月19日(月)14時13分配信 J-CASTニュース)

   日本と韓国が領有権を争っている竹島について、文部科学省は中学校の改訂学習指導要領(2012年度から完全実施)の解説書で、「我が国固有の領土」と明記する方針を固めた。各紙が2008年5月18日から19日にかけて報じた。冊子は7月までに作成される予定。韓国メディアもこの問題をいっせいに報じ、「韓日関係は李明博政府初期からギクシャクすることになった」(中央日報)などと論評している。

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2008年5月18日 (日)

【北京五輪】協賛企業新画像

えー…スポンサー記事につき、大変よく出来た画像を発見、また転載させていただく。

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Time Up:十二.キックオフ(中)

 一時五十分、山崎が、付近のスーパーで買い込んだジュースを捜査員達に配る。会場と周辺の自動販売機は、全て販売中止だ。
「サンキュー」
「中川さん、リラックスしてください」
「え?」
 含み笑いした山崎の視線を追った中川は、初めて自分の貧乏ゆすりに気づき苦笑。それに励まされたように、斉木が恐る恐る話しかけてきた。
「あの……すみません。こんな形でご一緒するとは……」
「……いいよ。仕事なんだから」
「そう言っていただけると我々も気が楽になります」
 今まで無言無表情だった、不精ひげに青いキャップの男が微笑、初めて口を開いた。
「申し遅れました、都筑北署刑事課巡査部長の井口(いぐち)です」
「井口というと……」
 柳沢が目を丸くした。
「斉木君が二位になった射撃大会県予選の優勝者……確か、そうだな?」
 その県予選こそCRAWの……と気づいた捜査員達が唸った時、場内から大きな歓声。時刻は、一時五十五分。選手入場に国歌吹奏が続き、VIP席では両首脳が何度目かの握手。何ごともないような光景だが、脇の裵が周囲に走らす鋭い視線が、緊迫した現実を思い出させた。
 二時、キックオフのホイッスル。この試合が無事タイムアップを迎えられるかどうかはわからない。その意味でこのホイッスルは警備陣にとっても、最後の戦いの始まりだった。
 二時三十五分、無線に港北署通信室から割込み。
――中川巡査部長に、外部から入電。
「誰からだ?」
――名前は言いませんでした。男性の声ですが……
「男性?」
 早紀かと思った中川は、戸惑った。
――もしもし?どうしますか?
「こちらに転送して下さい」
――はい……どうぞ、お話し下さい。
「もしもし……」
――ご主人ですか?
 中川は全身の血液が退いていった。無言電話でローマ字の暗号を伝えてきた男の声だった。
「鄭だな?どこだ?」
――……
 捜査員達は周囲に視線を走らせた。彼はどこかで自分達を見ているのか。
「用件は何だ?」
――メールを見た。前の恋人が殺されたと……
 山崎が片手でゆっくり輪を書いてみせた。通話を引き伸ばして逆探知するつもりだろう。中川は無言で頷き携帯を握りなおした。
「彼女も一緒なんだな?」
――……
「……競技場は我々が固めた。もう入れないぞ」
――大した自信だな?だが私も、最初から生還は期していない。
「そうして、過ちを重ねるのか?」
――何だと?元々日本のせいで半島……
「また日本のせいか?圧制の責任転嫁ばかりしていては、半島統一など夢のまた夢だな?」
――他人に言えた義理か?まだ血を流さないとわからないようだな?
「わかったとも。お前達の将軍様が全ての元凶だとな」
――黙れ!
「無駄な忠誠心は、もう捨てたらどうだ?十年前お前達一家が受けた仕打ちを忘れたのか?」
――……
「今からでも自首すれば、日本政府がお前を保護する。罪は償ってもらうが、可能な補償があれば考えよう」
――それはもう手遅れだ。
 咄嗟の出まかせと見破ったか、鄭は乗ってこなかった。
「稲生課長補佐や三浦という青年を殺したからか?それに斎藤刑事や尚子、いや飯田――」
 電話は切れていた。テレビ画面では、脇の捜査員と話していた裵が正面に向き直るところだった。笑顔がこわばって見えたのは、今の通話を彼女も耳にしたせいか。
――逆探知は?
 数秒の沈黙を破ったのは、小田の割込みだった。
――発信地点は横浜市北部。十中八九この付近でしょう。
「やはり場内をマークすべきでは?既に潜入した可能性が大です」
――だが、いつ潜入したというんだ?場内は昨日、徹底的にチェック……待て、再度確認する。
 無線は一旦沈黙。もう入れないという言葉に鄭が返した落着きの意味を中川が考えていた時、加藤が
「あっ!」
 と叫んで小型テレビの映像を指した。
「両首脳がまだVIP席にいます。貴賓室の筈では?」
「スタンドプレーですか」
 山崎が笑えないギャグを飛ばし、加藤に
「茶化してる場合か!」
 と一喝された。縮み上がった山崎を尻目に、加藤は柳沢に食い下がる。
「スタンドの警護を固めるべきです。相手も折込み済でしょうが、大っぴらにやったほうがプレッシャー……」
「それはわかるが、指示……」
「スタンドに入るな、目立つな、これでどうやって警護しろって言うんですか?」
 爆発寸前の加藤を柳沢が持て余していた所で、無線が再び喋りだした。
――未明、不審車が現れた際、手違いで数十分間警備網に空白が生じていた。具体的な形跡は確認されていないが、潜入のチャンスはあったようだ。
「わかりました。それと……両首脳がまだVIP席です」
――今の件を伝え打診するが、状況は変わるまい。
「……」
――時間がない。各員、至急配置につけ。
 中川達が追われるように北スタンド下の管理事務所に入ると、机上の図面を前に、爆発物処理の班長が警備主任と話していた。
「そろそろ前半終了ですね」
 警備主任が言った。時計は二時四十分を過ぎていた。
「ではハーフタイムにロスタイムを加え、あと一時間十分余りですか」
 試合は前半十一分、北朝鮮フォワードのファウルに怒った日本ゴールキーパーが相手を突き倒し退場処分。日本は一人少ない十人で、残りの長い時間を戦わなければならない。
「紛失したダイナマイトは二十個でしたね?」
「はい」
「その数で競技場全体の破壊は無理ですね。東海大地震規模の災害を想定した設計だそうなので」
「そうですか。予告では人的被害を仄めかしていましたが」
「そのつもりなら本体に仕掛ける必要はない。例えばスタンドの屋根の一部を爆破すれば充分です」
 中川達は天井に目をやりながら、班長の淡々とした口調にむしろ慄然とした。
「この屋根は鉄骨にステンレス葺きで、仕掛けるとしたら多分支柱周辺ですが、東西スタンドで各十八個所、南北各二十四個所、合計八十四個所全てに仕掛けるのは無理ですね」
「トイレは?」
「今朝再チェックしました。スタンドも入口から内側は同一空間で、極端に言えば死角はないんです。あるとすれば座席の下などですが、今日に限らず不審物への警戒を呼びかけており、何かあればすぐわかる筈です」
「では、マークするならスタンドの外でしょうか?」
「ただ、洗面所や売店の利用者もいますし……とにかくゲートでもチェックしており、唯一のチャンスは昨夜ですが、万一そうなら文字通りノーチェックで何でも持ち込めたことになります。正確な入場者数はわかりますか?」
「五万五千二十八人と報告が入っています」
「あくまで私見ですが予告内容から爆破決行はタイムアップ直後、そして今言いましたが仕掛ける場所は十中八九屋根ですね。本当に持ち込めたかどうかは後にして、今はそれを前提に対処しましょう」
「わかりました。処理班は?」
「既に各スタンド後方に待機、準備させています。そこで今可能な人数で手分けして、屋根を調べてもらえませんか?爆発物は発見し次第我々が処理します」
「爆発物となると競技場側に頼むわけには行きませんから我々警察でやるしかないですね?」
「そうなりますね」
「しかし、こちらは……」
 首脳の警護も、と柳沢が言いかけた時、警備員のトランシーバーからの悲鳴が室内に炸裂した。
――六階の男子トイレで、ビールの販売員が死んでいます!
「何っ!死因は?」
――わかりませんが、後頭部から大量に出血――
 柳沢が真っ先に部屋を飛び出して行った。

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【支那】ヒマラヤ上昇

<四川大地震>ヒマラヤ山脈が数メートル上昇!?断層復活で―台湾地質学者
(2008年5月18日(日)7時3分配信 Record China)

2008年5月16日、「中国新聞網」は台湾の「聨合報」からの転電として、四川省大地震発生に関する台湾の地質学者の説明を紹介。

台湾中央大学地球科学系の王乾盈(ワン・チエンイン)教授は、12日に四川省[シ文]川(ぶんせん)県で発生した大地震について、長年沈黙していた「龍門山断層」が突然復活して地殻変動を起こしたためだと説明。四川省には「龍門山断層」のほかに「鮮水河断層」があり、過去100年以上にわたって数多く発生した地震のほとんどが鮮水河断層の変動によるものであり、多くの専門家が龍門山断層はその活動を止めたものと見ていた。

今回の地震は発生源である[シ文]川県から北北東にある廣元市まで、長さ240km、幅30kmにわたって毎秒3kmの速さで龍門山断層に大きなズレが走ったものと思われる。「龍門山断層がこのように大きく変動するのは数千年に1度」だと話す王教授は、「今回の地震でこの一帯の地殻は9m隆起しており、ヒマラヤ山脈も少なくとも数mは高くなっている」と語った。(翻訳・編集/本郷)

やっぱり、業火リレーの祟…?

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2008年5月17日 (土)

【北京五輪】やらせ募金騒ぎ

<四川大地震>聖火ランナー「やらせ募金」騒ぎ、TV局の編集ミスで平謝り―中国
(2008年5月17日(土)2時55分配信 Record China)

2008年5月13日に放送された中国中央テレビ(CCTV)の国民的ニュース番組「新聞聯播」の中で、聖火リレーの際に行われた四川大地震に関する義援金の募金活動の様子が取り上げられた。ところがこのニュースの中で、寄付をするふりをしただけで実際にお金を投入しなかった3人の聖火ランナーが映っており、放送後、多くの視聴者から問合せや批判があり、ネット上でも大きな話題になった。しかし、実際には地元TV局とCCTVの編集ミスによるもので、「偽善」でも「やらせ」でもないという。16日の「新華網」が伝えた。

四川大地震の発生後、福建省龍岩市で行われた聖火リレーの際に、聖火ランナーから自主的に義援金の募金活動の提案があり、問題になった3人のランナーもその場で募金に応じ、実際に金銭を募金箱に投入した。募金活動の終了後、カメラを持った市民などの要請で3人のランナーが募金箱の前でポーズを取って記念撮影を行い、地元TV局のカメラマンもこの様子を一部始終録画、そのまま聖火リレーの撮影を続けたという。その後、何の連絡や指示もないまま聖火リレーと募金活動シーンの編集が行われ、責任者のチェックを待たずにこのシーンが地元TV局からCCTVへ送信されてしまった。

一方、送信を受けたCCTVでもすでに「新聞聯播」放送の時間が迫っていた上に、四川大地震の報道に注力していたため、その他のニュースの詳細部分をチェックする余裕がなく、結果的に「記念撮影」が「義援金の募金」の場面として放送されたという。

これに関しCCTVでは、多くの視聴者やネットユーザーだけでなく、誤解を受けた3人の聖火ランナーに対してもお詫びを表明している。(翻訳・編集/HA)

段ボール肉まんの件もある。本当に「偽善」も「やらせ」もなかったかは各位のご想像にお任せするが、

最初から中止すれば騒ぎにもならなかったのにね。(冷笑)

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2008年5月16日 (金)

Time Up:十二.キックオフ(上)

 斉木がハンドルを握る覆面パトカーの助手席に加藤。中川は柳沢とCRAWの男に挟まれ後部座席中央。まるで容疑者の連行だ。途中二つの検問所は加藤が警察手帳を示して通過。二つ目の検問所にいた交通課の警官が、姿を消したと思ったら思わぬ姿で現れた斉木に絶句した。
 競技場では場長と警備主任の出迎えを受け、手分けして一般入場者ゲートへ。各ゲート前には開門を待つ入場者が、チケットを手に長蛇の列をなしていた。
 十二時丁度、開場。各ゲート前では入場者の手荷物・身体を検査、缶・ペットボトル飲料は用意したコップに移し替える。ゴミ減量化とフーリガン対策と称していたが、実はこれも爆発物チェック。七年前のコンフェデレーションズカップでは混乱もあったが、米国同時多発テロ、そしてワールドカップを経た今は来場者も協力的で、作業は滞りなく進んでいく。早期告知の他、日本紅衛兵の爆破予告の影響もあろう。
 十二時半、各ゲート前に開門前に行列を作っていた、入場者はすべて入場。どのゲートにも、二人の姿は一向に現れなかった。
 一時六分、小宮山首相がプライムホテル到着、黄副主席の客室に入ったとの連絡。ホテルでは、小田ら警備陣が慌ただしく動いている筈だ。裵中佐もこれ以降は、表向き警護される側として両首脳に随行することになる。
 一時十五分、西ゲートを一時閉鎖。事情を知らない一般来場者が現れると、他のゲートに誘導した。
 一時二十分、両首脳が客室を出たとの連絡。ホテル正面に始まる沿道では警察車両が路肩を固め、環状二号線も十分前から進入禁止となっている。当初の予定にはなかったが徳田信枝のネット暴露を小田が逆手に取り急遽計画を変更、一時封鎖を決断したのだった。
 一時二十四分、両首脳の車がホテルを出たとの連絡。小田も警護指揮車で随行している筈だ。競技場で待つ捜査員にも緊張が走った。
 一時半、パトカーと白バイに先導された黒塗りの車列が競技場北側に現れた。車列中央には最前部に日朝の国旗を立てた、一般車より窓一枚分長いリムジンカー。
 本国から航送してきた防弾仕様の総書記専用車だ。外務省が発給した青い外交官専用ナンバープレートを着けているが、航送時に着いていたナンバーは「2・160000」。金正一の誕生日を冠したこのナンバーは、北朝鮮では党幹部だけが使用を許されるという。加えてあまり目立たないが前部ボンネットのグリル上端中央には、やはり最高幹部専用車のしるしである小さなランプ。それらからこの警備任務の重大性を、警備本部のごく一部の捜査員だけがあらためて読み取った。
 正面玄関に進入した車列は専用車を中央に横付けして停止。西ゲート広場への大階段脇には、報道で黄副主席観戦を知った来場者が、専用車から降り立った両首脳を黄色い声で歓迎。人垣から大きなどよめきが起こったのは、小宮山首相観戦の情報が事前になかったせいだろう。
 一時三十五分、西ゲートの入場を再開。両首脳が入った貴賓控室の周囲には両国のSPを中心に制服私服の警官を配置し、万全の警備態勢。これで、第一関門は突破したことになる。
 二人の姿は、まだ現れなかった。

 一時三十八分。
 新横浜駅新幹線口ロータリーに架かる陸橋上で、朝鮮人らしい男が西側一階席のチケット(額面七千円)を買ったとの連絡。成立しかけていた商談に割り込んできたその男は終値の倍額を提示、買い取ろうとしていたダフ屋と口論となり、警官が駆けつけた時には売り主も男も姿を消していた。
「いくらで買おうとしていたんだ?」
「言えませんねえ。こっちも信用が大事なんで」
 生活安全課捜査員と顔見知りの、アロハシャツに茶髪のダフ屋が横柄な口を利いているところへ、競技場から飛んできた加藤が割り込んできた。
「買い取ろうとしたチケットの席の番号は?」
「W一五入口の付近だったのは覚えてますけど……」
「西スタンド一階……危ないな。二階ならVIP席から死角だから別だが」
「しかし、鄭が手に入れようとした席は二階ですよね?身を隠すのが目的なら、位置はあまり関係ないのでは?」
「うむ……その男はどこへ消えたんだ?特徴は?」
「背が高くて、金髪で、赤いジャージを着ていましたよ。確かあれは北朝鮮代表のユニホームじゃないかな」
「だから朝鮮人、だと?金髪と言わなかったか?」
「染めたか、脱色したんでしょう。顔はどう見ても東洋人でしたよ。中国か台湾、せいぜいシンガポールまでかな」
「この男か?」
 加藤が鄭の写真を取り出して見せたが、案に相違してダフ屋は首を横に振った。
「もっと細長い顔でしたね。頬に北朝鮮国旗のフェイスペインティングもしていましたよ」
「で、金額で揉めたそうだが、お前が売り主に提示した価格は?」
「……三万」
「額面七千円のチケットをか?いくらで売るつもりだったんだ?」
「いくらでもいいじゃないですか」
 加藤は捜査員の制止を無視してダフ屋の胸倉をつかんだ。
「いいか、その男は北朝鮮工作員で、副主席暗殺を企んでいる可能性がある。協力を拒むならスパイ容疑で逮捕するぞ。下手すれば内乱罪で死刑だな。さあ、それでも信用とやらを大事にするか?」
 ダフ屋は蒼白になって震えだした。
「わ、わかりましたよ。相場は五万です」
「それをその男は、いきなりお前の倍額と言ったんだな?」
「ええ」
 ダフ屋は答えた。もし供述が事実ならその男は、成り行き次第では十万円出してでもチケットを買い取るつもりだったことになる。
「売り主のほうの特徴は?」
「グレーのスーツに水色のネクタイ……急な仕事で観戦できなくなったという感じでしたね」
「二人はどっちに行った?」
「駅のほうじゃないですか?あんた達が来て、俺が慌てて振り返った隙に……」
「我々は駅から来たが、そんな二人連れは見なかったぞ?」
 別の捜査員が言うと、ダフ屋は隅にある身障者用エレベーターを指し
「あれじゃないですかね?我々も時々、移動や取引場所に使いますが」
「二手に分かれよう。もう取引が成立して別れたかもしれない」
 加藤は駅前の通りへ急行、、北朝鮮代表ジャージ姿の男性を片端から職務質問したが、該当する人相の男は見つからない。人種差別と反発する相手もいて、作業は難航した。
「まずいな……韓国か北朝鮮の捜査員がいればいいんだが、駅周辺にはいなかった筈だな?」
「ええ。一部が警備本部に連絡係で残っているだけで、他は全員競技場に向かっています」
 そこに、駅構内へ向かった捜査員から連絡。横浜線新幹線口手前で売り主の男性を発見。ダフ屋の推測通りエレベーター内で取引、六万円で売り渡したと言う。チケットの席番号は未確認。買い主はその後競技場に直行した模様。
――駅周辺の職質は中止。競技場に先廻りして下さい。
「了解」
 無線を切った加藤はその足で競技場へ引き返した。売り主の男は任意同行、ダフ屋も連行される筈だ。
 それにしても、額面七千円のチケットが六万円とは。差額の行き先は、一体……

 一時四十三分。
 環状二号線から右折した白い乗用車が、JR小机駅手前の新羽踏切前に現れた。競技場方向へ右折しようとしたがこの日は関係車両以外進入禁止で、仕方なく小机駅前のロータリーに乗り付ける。助手席から長身の若い男が一人降り立った。上半身には日本代表の青いジャージ。顔中に紅白で日章旗をペインティングしているが、頬が塗り重ねたように黒ずんでいた。後部座席には、金髪の鬘が置き去りだった。

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【北京五輪】聖火妨害に罰金

えー、悪い冗談と思いたいところなのだが…

聖火リレー妨害で罰金
(2008年5月16日(金)18時27分配信 共同通信)

 長野市で4月26日に行われた北京五輪聖火リレーで、長野区検は16日、沿道から飛び出し聖火ランナーの進行を邪魔したとして威力業務妨害罪で台湾出身の男(42)を、警察官に卵を投げ付けたとして公務執行妨害罪で日本人の男(25)を略式起訴した。長野簡裁が略式命令を出し、それぞれ罰金50万円と罰金30万円を即日納付した。台湾出身の男は卓球の福原愛選手が走っている際に飛び出し邪魔した。

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【民主党】党費で不倫

「さくらパパ」にまた愛人疑惑 民主手配のホテル宿泊は本当か
(2008年5月15日(木)21時11分配信 J-CASTニュース)

   「さくらパパ」こと横峯良郎議員に、またまた「愛人スキャンダル」が浮上した。民主党手配のホテルに一時、愛人を住まわせていたというのだ。事実なら問題になりそうだが、同党や事務所サイドは現段階でのコメントを拒否している。

週刊文春が告発手記を4ページで紹介
   「本人が何かを言う予定はありません」
   「何も申し上げることはない」
   再び発覚した愛人スキャンダルに、横峯良郎参院議員(48)(比例区)の事務所や民主党本部などの関係者は2008年5月15日、硬い表情で取材への拒否反応をみせた。

   同日に発売された週刊文春の記事のインパクトは、かなり強かったようだ。文春では、「横峯良郎『不倫同棲』210日」と題して「新愛人」の告発手記をツーショット写真とともに4ページにわたって紹介。そこでは、07年2月から1年間付き合ったという東京・六本木のクラブの元ホステス(31) が、同4月の立候補決意から当選後の議員活動に至るまで、公人となってからの横峯議員の「問題行動」を暴いている。

   記事によると、横峯氏は07年4月末ごろ、この女性に出馬を打ち明け、6月には、「民主党が部屋を取ってくれたから、お前はそこに住めばいい」と女性に言い、女性は東京・赤坂の全日空ホテル18階の部屋で暮らすようになった。横峯氏は、関係がバレないように、「マネージャーと名乗れ」と指示したという。そして、少なくとも投票日までの2か月ほど、女性がホテルにいたらしい。

   ところが、初当選後間もなく、07年8月22日発売の週刊新潮が別の元愛人による賭けゴルフの告発記事を出してから、2人の関係が変化したという。新潮の記事を巡っては、横峯議員が同28日、名誉を傷つけられたとして、新潮社などを相手取り5500万円の損害賠償や謝罪記事の掲載を求める訴えを東京地裁に起こし、現在も係争中になっている。

事務所や民主党は取材に答えず
   文春の記事は、サンケイスポーツやスポーツニッポン、スポーツ報知で早速紹介された。

   サンスポの08年5月15日付記事では、ホテル暮らしのことのほかに、「昨夏に別の不倫と賭けゴルフ疑惑が報じられただけに、抱える民主党も頭が痛い…」と指摘している。

   また、スポニチが「"党にバレないように" 横峯パパ第2の愛人」、スポーツ報知が「さくらパパ、また不倫報道 今度は『週刊文春』」の見出しで、記事を15日に出している。

   横峯議員は4月22日、所属する財政金融委員会で質問デビューを果たしたばかり。同期となる自民党の丸川珠代議員(37)と質問バトルを繰り広げ、ガソリンの暫定税率問題では、「ゴルフでも暫定球はイレギュラーなもの。何年も続けるもんじゃない」などと得意のゴルフねたで政府を批判した。フジテレビの報道番組によると、初質問のできについて、「ゴルフにすれば(石川)遼くんと一緒かな。あれくらいいい結果を出せた」とはにかみながら答えたという。

   それだけに、今回のスキャンダルは、事実とすれば痛手になりそうだ。

   参議院議員会館内にある横峯議員の事務所では、J-CASTニュースの取材に対し、「(文春の記事について)いろいろ問い合わせが来ていますが、基本的に何も公式に出すつもりはありません。また、個別の取材に対応する予定もありません」と話している。また、民主党本部の報道担当は、「(記事は)全体的に相当な錯誤がありますが、今の段階ではお答えすることはありません」とコメントしている。

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2008年5月15日 (木)

エロ朝!

テレ朝記者を公然わいせつ容疑で逮捕
(2008年05月15日12時30分 asahi.com)

http://www.asahi.com/national/update/0515/TKY200805150127.html

 路上で下半身を露出したとして、警視庁は15日、テレビ朝日報道局ニュース情報センター社会部記者、島本光規容疑者(29)=東京都目黒区=を公然わいせつ容疑で現行犯逮捕した。

 赤坂署の調べでは、島本容疑者は同日午前0時ごろ、東京都港区南青山5丁目の路上で、ズボンのファスナーをおろして下半身を露出した疑い。通りかかった20代の女性会社員に見せたという。女性の訴えを受けた巡回中の警察官が取り押さえた。「出したことは間違いない」と容疑を認めているという。

 記者は司法担当で、当時勤務中だった。酒は飲んでいなかった。テレビ朝日広報部は「報道に携わる者がこのような容疑で逮捕されたことは誠に遺憾です」との談話を出した。

朝日放送社員を逮捕 新幹線内で下半身露出容疑 容疑否認
(2008.3.3 01:00 産経ニュース)

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080303/crm0803030101001-n1.htm

 京都府警七条署は2日、新幹線の車内で下半身を露出したとして、公然わいせつの疑いで兵庫県西宮市、朝日放送社員、田結荘(たゆいのしょう)斎治容疑者(37)を逮捕した。

 調べに「そんなことはしていない」と容疑を否認しているという。

 調べでは、田結荘容疑者は2日午前9時25分ごろ、愛知県安城市付近を京都方面に向けて走行していた東海道新幹線のぞみの7両目デッキ付近で、通りかかった女性客室乗務員(23)の前でズボンを下ろし下半身を露出させた疑い。

 田結荘容疑者は、東京駅で乗車し、満席のためデッキ付近で立っていたという。京都駅で車掌が署員に引き渡した。

 朝日放送によると、田結荘容疑者はラジオ局編成制作部に勤務。のぞみにはプライベートで乗車していた。同社は「事実であれば厳正に対処する」としている。

とんだ社会の木鐸だ。

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2008年5月14日 (水)

【支那】地震義援金詐欺

<四川大地震>「義援金」振り込め詐欺が多発、フィッシングサイトまで!―中国
(2008年5月14日(水)20時2分配信 Record China)

2008年5月13日、法制日報(電子版)は、四川省で発生した大地震に乗じて「義援金詐欺」が発生したとの情報を伝え、注意を呼び掛けている。義援金目当ての振り込め詐欺やフィッシングサイトが摘発されたという。

記事では「義援金詐欺」の手口が複数紹介された。その1つは携帯電話のショートメールで「中国赤十字が義援金受付口座を開設した」と募金を呼び掛けるもの。だが「赤十字」としながら口座の名義人はなぜか個人名義になっていた。また、実際に電話による「振り込め詐欺」に遭遇した人の例では、慌てた感じの中年男性から「被災したからお金を送って欲しい」と頼まれた。だが相手の名前を聞くと、すぐに電話が切れたという。

さらには、実在する「騰訊ネット慈善チャンネル」を本物そっくりに真似たフィッシングサイトも出現。ぱっと見ただけでは見分けが付かないくらい精巧に作られていたが、義援金の振込先がなぜか個人名になっていたことから、ニセモノだと発覚した。

警察当局では、「振込先が個人名義になっていたら、怪しいと思って必ず確認するように」と注意を呼び掛けている。(翻訳・編集/NN)

あくまで中国国内のニュースだが、義援金の件は日本の主要テレビ局の呼びかけ、各位もご覧になられたことと思う。そしてかの国のこと…明々白々な詐欺形態を取らずとも、最終的な金品の行き先が不透明なことでは同じと言えよう。応ずる応じないは各自のご判断に委ねる、としておくが…

あくまでも自己責任でね。

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2008年5月13日 (火)

Time Up:十一.試合当日(下)

「CRAWだ」
 二人を、小田はそう紹介した。
「クロウ……なるほど、カラスですか?」
「Civilian terrorism Response Assault Watch team(文民対テロ急襲・監視チーム)。知っての通り日本神話の象徴でもあり、日本サッカー協会のマスコットでもあるが、墓地で屍肉を漁るなど死のイメージもある。この任務には相応しいコードネームだろう?」
 誰の発案か小田の薀蓄に、しかし笑顔で応じる余裕のある者はいなかった。最小限の装備であたることになるその任務が、見た目の装いとは裏腹に、格段に危険であることは容易に想像し得た。
「この二名を同道してもらう、それが条件だ。本来任務は狙撃犯捜索と、適宜必要な処置の実行。所定装備のSATも別途待機させているが、原則秘密行動だからスタンドに入れるわけにはいかない」
「あ、だからこの格好?」
「そうだ。本警備に際しこのコードネームで、複数の特命私服警官を選抜、競技場と周辺に配備してある。いずれも射撃では、恐らく諸君の誰より優秀な者だ」
「つまり、監視――ですか?」
 中川の言葉に小田は微笑を消し、無言で見返しただけだった。場合によっては中川自身が、処置の対象になり得るということだ。
「目立たないよう覆面を使え。署長、所轄の覆面に空きは?」
「現在二台が稼動、残り三台のうち一台は予備なので、二台までなら廻せます。警務課に指示しますか?」
「お願いします。以上、質問がなければ各員配置に……」
 就け、と小田が言いかけたところで、また電話が鳴った。
「今度は何でしょうね?」
 口走って加藤に睨まれた山崎が舌を出し……電話を切った小田の険しい表情に笑顔を消した。
「どうしました?」
 隣席の夏木が訊ねた。
「JR東海本社に脅迫電話です。新幹線に炭疽菌を撒いたと」
「ええっ!」
 捜査員は顔を見合わせた。柳沢は瞑目、加藤は机に肘を突いた手で頭を抱え、山崎は天を仰ぐ。申し合わせたように難問続出だ。
「仕掛けた場所は不明。列車に限らず、駅その他の施設が標的の可能性もあり、全列車を停め捜索中です」
「身代金などの要求は?」
「特になし。JRから愛知県警に、録音テープの提出がありました」
「と言うとそのテープは今……名古屋?」
「ええ。現物は間に合わないので、こちらで録音・解析します。ダビングになるので音質は少し落ちますが」
「場合によっては、黄副主席の移動経路も変更必要ですね?」
「とにかくまず上に報告します。経路を含めたスケジュール変更の要否は、状況を把握して判断するしかありません」
 電話口の向こうで、井出の声が裏返った。
――新幹線に炭疽菌だと?徳田信枝の一味か?
 小田はさっきの工藤の興奮ぶりを思い出し、内心冷笑した。
「その可能性が大ですが、現時点では特定できていません」
――ダイヤは回復するのかね?移動手段の変更は?
「手配しますが、現時点の最優先事項は事実確認と……」
――もういい。何とか早急に事態を打開したまえ。
 電話が一方的に切れ間もなく、愛知県警からテープ再生準備が整った旨連絡。皆は全身を耳にし、流れてくる会話に意識を集中した。

――はい、JR東海でございます。
――よく聴け。新幹線に炭疽菌をばら撒いた。
――炭疽菌……え、えっ?
――我々を欺いた罰だ。せいぜい慌てるがいい。
――もしもし、君は一体――

 音声はそこで切れていた。通話時間は十五秒。仮に事前に察知していたとしても、これだけの時間で逆探知は無理だったかも知れない。
「欺いた罰……これはJRへの罰という意味ですかね?」
「単純に考えればそうですね。だとするとまずJR、特にJR東海で最近何かトラブル……」
 小田がそう言った時、
「あっ!」
 捜査員の一人が叫び声をあげた。
「先日新横浜駅で発生した、新幹線ジャックでは?」
「なるほど……では犯人は『日本紅衛兵』ということになるな?」
「そうですね」
「目的は、追跡捜査の攪乱かな?」
「復讐もあるのでは?JR東海だけでなく、警察や日本政府への」
 井出は早急に何とかしろと言ったが、現場にいない小田達に打てる手は限られている。まず新大阪までの沿線各都府県警察に日本紅衛兵メンバーの手配写真を電送、各駅への聞込みを指示。一方で警視庁と防衛庁に連絡し、科学防護隊と自衛隊の生物兵器対策要員の待機を手配。十分、二十分と時間は容赦なく過ぎていく。
 警視庁から報告が入ったのは、それから三十分近く後。
――「日本紅衛兵」メンバー、藤堂顕治(とうどうけんじ)と思われる男性が今朝の新大阪行き「のぞみ一一三号」で目撃されていました。
「そいつはどこだ?今もその列車に乗っているのか?」
――いえ、違うようです。
 この列車は名古屋発六時四十分「ひかり四三二号」として八時四十三分に東京着、折り返しで定刻の九時三分に発車していますが、この男は東京駅発車間際に、乗り間違えたというふうにホームに飛び降りたそうです。その後の足取りは捜索中。なお現在、この「のぞみ一一三号」は例の電話の後、新富士駅に停車中です。
「科学防護隊……いや間に合わないな、静岡県警と自衛隊に連絡、大至急新富士駅に要員を派遣」
 指示を受けて捜査員が各方面に電話をかけていたが、数分で電話口から顔を上げると
「県警と陸自に連絡しましたが……困ったことになりました」
「どうした?」
「付近に化学処理専門の部隊がいないんです。一番近いのは陸自の駒門(こまかど駐屯地・静岡県御殿場市)ですが、ここにいるのは第一高射特科大隊、第一戦車大隊と第一機甲教育隊だけです」
「では、一番近い化学処理部隊は?今どこにいるんだ?」
「ここです」
「え?」
「東部方面第一師団の化学防護小隊が、横浜駐屯地で待機中です」
「……待てよ?その部隊はここをカバーしているのか?」
「そうです。ですから、それを廻すわけにも……」
「私が話す……もしもし、お電話替わりました。警備本部の小田です」
――あ、小田監察官ですか?今、そちらの方にご説明……
「状況は伺いました。こちらをカバーしながら、新富士駅に部隊を派遣する方法はありませんか?」
――練馬に第一〇一化学防護隊がいます。ただ、長官直属の部隊なので、動かすには許可がありませんと……
「わかりました。警察庁から長官宛に要請を入れます。それで決裁が下りればいいのですね?」
――お急ぎならすぐ手配なさったほうがいいですね。練馬には、いつでも出動できるよう用意させます。
「了解しました。ありがとうございます」
 小田の電話に始まる、幾つかの手続きの後、現場に急行した部隊から報告が入ったのは四十分後だった。
――ありました!
「そうですか……それで、間違いなく炭疽菌だったのですか?」
――それが……これ、違いますねえ。
「はあ?」
 そこで、静岡県警の捜査員が替わった。
――品川発車直後、九号車の洗面所床に白い粉がこぼれていたそうです。乗客の通報以降、洗面所は使用禁止の措置がとられています。
「わかったが、それで危険はないのか?炭疽菌とわかるまでの間、そばの通路を通った乗客もいるだろう?」
――それが、床の濡れていた個所に散乱していたのですが、ご存じかどうか、炭疽菌は水分に触れると膨張する筈なのに全くその形跡がない。試しにヨード液を垂らしたところ……
「ヨード液?では、まさか……」
――紫に変色しました。お察しの通り、これは片栗粉です。どうやら一杯食わされたようですね。

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2008年5月12日 (月)

【支那】地も怒る

四川省東部でM7.8の地震、上海でも5分間の揺れ―中国
(2008年5月12日(月)17時59分配信 Record China)

2008年5月12日午後2時28分(日本時間同3時28分)、四川省東部でマグニチュード7.8の強い地震が発生した。米地質調査局によると、震源地は省都・成都市の北西92キロ。新華社が伝えた。

各地でも大きな揺れがあった。2時35分頃、北京地区でもはっきりと揺れを感じた。また、上海市内でも各地で揺れを感じ、同日2時46分頃、威海路のビル職員は足元の地面が揺れるのを感じ、立っていた職員は眩暈を覚えたという。揺れは2時51分まで続き、5分間に及んだ。(翻訳・編集/SY)

中国ツアー中止相次ぐ…国内の旅行会社対応に追われる
(2008年5月13日(火)17時23分配信 夕刊フジ)

 中国・四川省でマグニチュード7.8の大地震が発生したことを受け、国内の旅行会社は対応に追われ、急きょツアーを中止する会社も出た。

 近畿日本ツーリストでは、12日に広島を出発して四川省・成都に向かったツアー客が2人いて、重慶市に足止めされたが、無事が確認されたという。

 エイチ・アイ・エスは現在、実施中のツアーはないが、23日出発分まで四川省の世界遺産、九寨溝などを巡るツアーを中止。予約客に代金を返す。

 JTBは「チベット問題などでツアー参加者がなく、被害者はいない」としている。ジャルパックはチベット問題を受けて四川省方面のツアーを中止しており、今月16日に再開する予定だったが、予定通り再開するかは、地震の被害状況などを調べて検討するという。

9万人以上が生き埋めに
(2008年5月13日(火)21時15分配信 共同通信)

【綿陽(中国四川省)13日共同】中国四川省地元紙のニュースサイトによると、同省当局者は13日、記者会見で、四川大地震の死者が1万2000人を超え、負傷者は2万6206人に達し、さらに9万4004人が生き埋めになっていることを明らかにした。中国政府は約5万人の軍兵士や武装警察部隊を動員したが、被災地への道路は寸断され、相次ぐ余震と降り続く雨で救助活動は難航している。

四川省のチベット人居住区域?まさか…核実

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2008年5月11日 (日)

Time Up:十一.試合当日(中)

「……ええっ!」
 一同は仰天した。
「中止できないんですか?危険です!」
 捜査員の悲鳴に、小田は一瞥して言い返した。
「それがベストだが、政治的ダメージも免れない。進むも地獄、退くも地獄、ということだろう」
「……」
 捜査員は仏頂面で着席、鄭の足取りを追っていた捜査員が報告。十五日早朝、逗子マリーナでクルーザーが一隻紛失。捜索範囲を江ノ島電鉄・小田急・JR各駅に拡大した結果、小田急江ノ島線鵠沼海岸駅上りホームで同日正午頃、鄭によく似た男が目撃されていた。
「女と一緒ではなかったか?はっきり言えば片桐幸子とだ」
「連れがいた形跡はなし。時間をずらしたか別ルートを取ったのでしょう。クルーザーは捜索中。鵠沼付近で乗り捨てたと思われますが、既に処分したかもしれません」
「処分か。しかし近辺の海岸ならすぐ見つかりそうだが?」
「海岸じゃありません、海底です。船底に穴を開け泳いで逃げれば勝手に沈没してくれます。海岸から自動運転で沖へUターンさせてもいい」
「わかった。海岸と付近の海底を捜索。あとは鵠沼海岸からの足取りだが、町田に二泊していたらしいな?」
「ダイヤ次第では乗り換えなしですから。その後はこちらを目指した筈ですが、新たな目撃情報はなし」
「検問の配置はどうしますか?」
「当初通り。不用意にいじって穴ができては元も子もない」
 小田のその言葉に、工藤の背中を冷汗が流れ落ちた。
「一般客のマイカー来場は最終的に全面禁止だったな?」
「はい。早くから電車・バスでの来場を呼びかけており、影響はない見通しです」
「その件は再度主催者に確認。交通課は沿道および付近で不審車両を警戒」
 そこへ、東京に行った捜査員から連絡。警視庁に片桐幸子の、失踪前の恋人の記録があったという。
「警視庁に……記録?まさか――」
――死亡しています。
「――」
 捜査員は思わず顔を見合わせた。
――二〇〇六年十月二日。失踪の約半月後ですね。永倉敬介(ながくらけいすけ)、当時三十二歳。江東区の荷役埠頭、赤信号の交差点でタクシーに無人の大型トレーラーが追突、タクシー運転手もろとも即死。交通事故として処理されていますが、不審な点が二つありました。まず、被害者と現場付近の接点がなかった点。二つ目は信号機の故障。
「故障……?」
――色を切り替える回路のショートで、赤のまま変わらなくなっていたのですが、実は四日前に定期点検したばかりで、その時には全く異常なかったそうです。
「細工したかな?」
――当時の捜査員もそう疑ったそうですが、結局証拠不充分……つまり闇の中ということです。
「わかった」
 小田は電話を切り顔を上げた。
「聞いての通りだ。片桐幸子の恋人は、失踪の半月後死亡。一応事故扱いだが、状況から十中八九殺人だな」
「……彼女は、このことを知っているのでしょうか?」
「微妙だな。知らないまま、の可能性も排除できないが……」
「教えてやったらどうでしょう?」
 加藤が言った。
「何を言っているんだ!」
 中川は思わず席を蹴って立ち上がったが、小田は冷静だった。
「では聞くが、それで狙撃を阻止できるのか?いや、この期に及んでなお、彼女はなぜ名乗り出てこない?」
「それは……」
「考えられるのは、彼女の家族が事実上人質になっていることだ。片桐家、松嶋家および浮田家には警護を手配したが、第一、既に付近にいる筈の彼女にどうやって教える?テレビやラジオでは彼女が聴いていると限らないし、内容次第ではパニックになる」
「競技場の大型スクリーンや受像機があります。それも狙撃計画云々や片桐幸子の名前まで流す必要はありません。永倉敬介、他殺の疑いとか……」
「それもだめだな。一度事故と断定したものを覆して公表するに、今からでは手続がとても間に合わない」
「あの……片桐幸子本人に伝わればいいんですよね?」
 山崎がおずおずと手を挙げた。
「メールで送ればいいんじゃありませんか?」
「メール?」
「はい。テレビやラジオなら裏付けも必要でしょうが、本人だけに送る分には問題ないのでは?」
「だがどこに送るんだ?彼女はパソコンを持……」
 言いかけた小田におしかぶせるように、工藤が叫んだ。
「そうか、携帯電話か!」
「失踪と同時に携帯電話もなくなっています。処分していたり電源が切ってあればアウトですが」
「そして、恋人が殺された、と伝えるわけだな?」
「そうです。鵜呑みにしないまでも、警察が疑っていると知れば動揺する筈です」
「よし、やって見ろ」
 山崎は自分の携帯を操作していたが、肩を落として顔を上げた。
「電源が切れています。送るだけは送りましたが」
「くそ!」
 加藤が机を叩いて叫び、今度は柳沢が割り込む。
「アパートの留守番電話はどうでしょう?メッセージを入れて、外部からの確認を待つんです」
「可能な手は打て、か……いいだろう」
 柳沢が携帯電話をかけ終わるのを待って、中川は手を挙げた。
「監察官」
「今度は何だ?」
 小田はうんざりした表情で視線を投げかけた。
「自分を行かせて下さい。直接伝えます」
「だめだ。理由は説明した筈だな?」
「……」
「不服そうだな?」
「警察官として理解はできますが、当初から本件に関わってきた捜査員として納得できません」
 小田は苦笑した。
「何だそれは?君は警察官と捜査員を使い分けるのか?」
「自分は真剣です」
「それがふざけているというんだ!大体君は本件から外された筈だろう?何でここ……」
 工藤が声を荒げる。未明以降の不安が爆発したのだが、本人は気づいていない。
「お願いします」
 上半身を九十度に折った中川になおも言い募ろうとする工藤を、小田は制した。
「教えることには、反対じゃなかったか?」
「納得はしていませんが、阻止の可能性があるなら……」
「可能性ゼロとは言わないが、限りなくそれに近いのは同じだぞ?」
「わかっています」
「彼女が抵抗したらどうする?撃てるか?いや、君が撃たれる可能性も大だが?」
「覚悟はできています」
 中川はそう言い、笑いを消した小田を見返した。会議室は水を打ったように静まり返り、全員が中川を見つめる。その中に加藤の顔もあった。小田は先日の、井出の電話を思い返した。行過ぎないよう釘を刺されたとあの時は解釈したが、囮捜査になるまいとも言ったり、選択肢に考えていたふしがある。もちろん何かあればまず小田の責任だが上司の井出もただでは……
「……いいだろう」
「監察官!」
 小田の左右に座った幹部捜査員が一斉に目を剥いた。
「但し……」
 小田はそこで夏木に耳打ち、夏木はじっと小田の顔を見返した。
――よろしいんですね?
 夏木が小声で言うのが左右の、数人の捜査員だけに聞こえた。
――お願いします。
 無表情で返した小田に、夏木は諦め工藤に耳打ち、工藤の退室を見届けた小田は中川に視線を戻した。
「条件がある」
「?」
「関係者である君を本任務に関わらせるわけにいかない。しかし別任務で競技場に出向くなら話は別だ」
「――あ」
「爆破処理班を向かわせた。君はそれに合流、処理任務支援と本部連絡。そこで……」
 そこへ戻った工藤に続き現れた男女の、場違いな服装に一同は唖然とした。上半身にはブルーの日本代表ジャージ、女は梳き流した茶髪にバンダナ。崔と李は顔を見合わせ、山崎が恐る恐る声をかける。
「――美奈ちゃん、何してんの?」
 女は、斉木だった。

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【支那】死者64人の橋は手抜

リンク: <a title="死者64人の橋崩壊事故、手抜き工事と汚職が明らかに―湖南省 - 速報 ニュース:@nifty" href="http://news.nifty.com/cs/world/chinadetail/rcdc-20080511011/1.htm">死者64人の橋崩壊事故、手抜き工事と汚職が明らかに―湖南省 - 速報 ニュース:@nifty</a>.

(2008年5月11日(日)14時56分配信 Record China)

2008年5月9日、昨年8月13日に湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州鳳凰県で発生した「沱江大橋崩壊事故」に関する裁判が、今月8日に同自治州麻陽ミャオ族自治県人民法院にて始まった。

死者64人、負傷者22人、経済的直接損失額3900万元の被害を出したこの大惨事は、その後の調べで大規模な手抜き工事が原因であったことが判明。背後に当局トップらの腐敗が存在していたとして、同自治州公路(道路)局長をはじめ幹部職員24人を司法当局に移送して刑事責任を追及。管理責任のある32人が党の規律処分を受けた。

8日の裁判では、元同公路管理局幹部で鳳大公路建設有限責任公司(会社)副社長兼同社主任設計士の呉志華(ウー・ジーホア)被告が、在職中に上部建設構造に関する不適切な指示命令を下したことにより橋全体の強度が著しく低下したと検察側は陳述。同時に、沱江大橋建設請負会社や取引業者から不正に金品を受け取ったとして、職権乱用と収賄の罪にあたると指摘している。同被告は起訴事実を大筋で認めているとのこと。(翻訳・編集/本郷)

えー…北京五輪は大丈夫なんですかね?例えばメインスタジアム、通称「鳥の巣」とか。

ま、行くつもりないからどーでもいいと言えばいいけど?(冷笑)

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【支那】金食いパンダ

パンダ本当に要るのか? 年間1億円賃貸の他に…
(2008年5月10日(土)18時36分配信 夕刊フジ)

 日中首脳会談で具体的進展をみせたのは、ジャイアントパンダ2頭のレンタルが決まったことだけ。4月30日にリンリンが死んだばかりの上野動物園(東京都台東区)を運営する財団法人東京動物園協会には6日深夜、外務省から「貸与する」と連絡が入った。パンダはかわいい。だが、2頭のレンタル料は年間約1億円とされ、受け入れ後の諸費用も破格の珍獣だ。パンダは、本当に必要なのか。

 日中首脳会談が行われた7日、上野動物園ではパンダ舎にあったリンリンの写真や来園者向けの記帳台を撤去し、後釜に決まっているレッサーパンダを入居させるため、改装を実施した。9日にも一般公開される。

 上野動物園は連休中、パンダ舎前に記帳所を設け、来園者がリンリンとの別れを惜しむ言葉を書き込んだ。「天国でも元気でね」。6日までに1万人以上が記帳し、「どうして死んじゃったの」と涙ぐむ子供の姿もあった。

 一方で新しいパンダがレンタルとなる点について、茨城県牛久市の無職男性(68)は「高い金を出して無理して来てもらうことはない。福祉などに金を使ってほしい」と話した。

 パンダのレンタルに福田首相は「ありがたいお話であり、国民も喜ぶと思う」と感謝の意を表明したが、中国製ギョーザ中毒事件で2家族7人の被害者が出た千葉県の堂本暁子知事は8日、「ギョーザ事件にしろ、油田問題にしろ、政治的にアジアでリーダーシップを取っている国同士できちんと話して良い方向を出していくことが求められている。パンダに惑わされない方が良い」と述べた。

 石原慎太郎都知事も「世界も狭くなったのだから、いるところに行って見てきたらいい。パンダ不在で入園者数が左右されるなら、費用対効果を換算して考えればいいこと。何もご神体じゃないんだから」と話していた。

 対中強硬派の石原知事がパンダのレンタルをすんなり受け入れるか、懐疑的な声も与党内にある。高額なレンタル料を国と都のどちらが負担するのかも不明だが、いずれ税金であることに変わりはない。

 ペアで1億円といわれるレンタル料だけではない。パンダは相当の金食い虫でもある。

 パンダ舎は冷暖房完備でガラス張りの特別室というVIP待遇。東京動物園協会が運営する公式サイト東京ズーネットの「えさ代ランキング」でも、1日1頭につき、1万0850円で堂々の1位。2位は体が大きく大食漢のアジアゾウの1万0793円を上回り、3位は大きく離れてホッキョクグマの5213円。

 パンダの主食の竹は、孟宗竹にヤダケ、マダケなど。同じ竹でも好き嫌いがあるというからやっかいだ。競走馬用の食料として流通している青草でも「OK」のヒグマなどと違い、一般に流通していない竹は手に入れることが難しい。さらにパンダは、ぺレット(粒状にした飼料)にしにくいニンジン、リンゴ、卵、馬肉、牛乳、タケノコ、サトウキビ、精米、並塩、砂糖、トウモロコシの粉、脱脂大豆粉、脱脂粉乳、パンダミルクとたくさんの品目を与えなければならない美食家でもある。

 日本最大の6頭のパンダを保有するアドベンチャーワールド(和歌山県白浜市)では、1頭につきリンゴや猿用ビスケットの他に1日約20キロの竹を与えている。食料の99%を竹でまかなっているため、「パンダが好むおいしい竹を大量に確保するのが一番大変」と話す。

 ジャイアントパンダはワシントン条約で最重要保護種に指定されている。かつては日中国交正常化を記念して寄贈されたが、現在は研究目的以外での取引は禁じられており、今度、上野にやってくるジャイアントパンダはあくまでレンタル。日本に所有権はない。

 現在、2頭のパンダがいる神戸市立王子動物園の場合、2頭で年間1億円を中国政府に支払い、中国から毎年2回来日するのべ4人のスタッフの旅費や滞在費なども負担しなくてはならない。

 パンダが上野にやってきてから36年。当初はそれまでの200万人から一気に700万人まで来園者が急増したが、ここ数年は300-330万人で北海道・旭山動物園にも首位の座を明け渡して横這い状態だった。上野動物園では「来場者数は天候や休みの並びに左右され、リンリンの影響は無視できるほど小さい。みなさんが上野のパンダは特別と思ってくださるならありがたいことですが、いまや上野が唯一パンダのいる動物園ではない」と話している。

 中国の切り札ともいえるパンダ外交だが、2005年には中国側の贈与の申し入れに政治的意図を察知し、「本来の環境で生育するのが適切」と受け入れを拒否した台湾の陳水扁総統(当時)の前例もある。

私もうっかり忘れていたが、台湾では突き返したという業績が。そして自治体レベルでは難色続出
…さあ福田サン、どうするの?

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【支那】横浜問答

<胡錦涛訪日>「どうやったら国家主席になれますか?」中華学校で子どもたちと交流―日本横浜市
(2008年5月10日(土)13時2分配信 Record China)

2008年5月9日午後、訪日中の胡錦涛(フー・ジンタオ)国家主席は横浜市の山手中華学校を訪問し、子どもたちと交流した。中国新聞社が伝えた。

胡主席の学校訪問は海外での中国語教育の現状を視察することが目的。小学校3年生のクラスで子どもたちとふれあった。1人の生徒が李白の詩「静夜思」を朗読すると、胡主席は「素晴らしい」と拍手で絶賛、その後に「李白は長きにわたり故郷を離れていましたが、この詩には遠く離れた故郷や両親を思う気持ちが込められています」と自ら詩を解説していた。

普段はテレビで見ることしかない胡主席を目の前にして子どもたちは大喜びで、「五輪のマスコット5体のうちどれが一番好きですか?」などと質問攻めにしていた。取材の記者らにも大受けだったのが「国家主席になりたいんですけど、どうすればなれますか?」との質問。胡主席は「どんな仕事をするにしても子どもの時の勉強が大事です。道徳心を養い体を健康的に鍛えれば、将来絶対に成功しますよ」と真剣に受け答えしていた。(翻訳・編集/KT)

「他国を侵略すればなれます」と正直に答えれば?まあこの子供たちが成人するまで

中 華 人 民 共 和 国 が 存 続 し て い る か ど う か は 別 の 話 だ が ?(冷笑)

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2008年5月10日 (土)

【転載】陛下は欠席を!

転載、本日第二段(…そろそろ翌日だけど)。

《ここから》

http://blogs.yahoo.co.jp/y_nakatani666/53387093.html

両陛下の別れのあいさつを支那TVがトップ報道・胡錦濤来日の真の狙いは天皇陛下の北京五輪開会式へのご出席・5月8日に国会議事堂前で自決を図った自衛官の動機は天皇陛下の政治利用に対する抗議

支那が両陛下のあいさつをトップ報道

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080509-00000194-jij-int

両陛下あいさつをトップ報道=中国TV
5月9日23時1分配信 時事通信

 【北京9日時事】中国国営テレビは9日夜のニュースで、訪日中の胡錦濤国家主席夫妻の関西訪問を前に天皇、皇后両陛下が同日午前、夫妻が宿泊するホテルを訪ね、別れのあいさつをされた模様をトップで報じた。「(両陛下が)特別に胡主席夫妻の宿泊先ホテルを訪れ、心のこもった別れのあいさつをした」と伝えた。
――――――

全ての問題を先送りした日支首脳会談。

ところが、青山は、「胡錦濤訪日のスケジュールに隠された支那の真の狙いは、チベット問題による外圧を避け るために天皇陛下を五輪に招致することだった。」という。

日中首脳会談 胡錦涛の真の狙いを青山繁晴がズバリ

上の動画の中で、日本国民が声を上げることは意味がないとか言っている山田という奴は、本当に愚かな奴だ。

福田がどんなに汚らしいリーダーでも、日本国民が大きな声を上げれば天皇陛下(皇室)の政治利用を阻止できる。

天皇陛下への諫言もまた日本国民の責務でもある。

日本国民は声を上げ、首相官邸や宮内庁や外務省に、天皇陛下(皇室)の政治利用(北京五輪出席)をやめさせなければならない。

●抗議先

首相官邸・ご意見募集

自民党に物申す!

各府省への政策に関する意見・要望

民主党・ご意見フォーム

5月8日の夜、国会議事堂の敷地内で、自衛隊体育学校に所属する陸士長(20)が自衛隊の制服姿で自決を図った。

この自殺未遂事件については多くのマスコミが報道したが、自殺の動機を報じたマスコミは、皆無だ。

政府が自殺の動機の報道を禁止しているのかもしれない。

実は、この自衛官の自決の動機は、天皇陛下の政治利用に対する抗議だった。

鈴木信行の新風通信
天皇陛下の政治利用に自衛官が抗議!
http://blogs.yahoo.co.jp/ishinsya/31554873.html

天皇陛下の政治利用に自衛官が抗議!
自衛官の中にも真の軍人、武人がいた!

昨日8日午後9時半頃、国会議事堂の正面玄関に通じる階段での自決未遂があった。
名前は鈴木田峻吾君、20才。
陸上自衛隊朝霞駐屯地体育学校所属の陸士長で熊本県出身の九州男児である。
天皇陛下の政治利用に対して、自衛官として申し訳無いと自衛隊制服着用にて、抗議自決を試みるも、妨害に合い未遂に終った。

鈴木田君は、これぞ九州男児という男気の有る一直線な青年である。
その彼がなぜ、昨日自決を試みるに至ったのか。
「天皇陛下を奉るべき軍人」として、胡錦涛主席を見送る為に、天皇陛下が主席の宿泊先である民間施設まで行幸されるという屈辱的な政府方針に対し、陛下に申し訳無いという気持ちで、三島森田両烈士の決起後、沈黙していた自衛官から、初めて声が上がったのではないだろうか。

しかしこの彼の抗議自決(未遂)は、今まさに権力により隠蔽されようとしている。
僕は、この彼の気持ちに応える為にも、この件が隠蔽、彼自身が謀殺されないように、皆さんに知らせたいと思う。

転載自由ですので鈴木田峻吾君を支援しよう。

(中略)

■転載、コピペ、同様記事作成、大歓迎■

「天皇陛下(皇室)の政治利用を断固阻止する!」
「侵略や大虐殺をしている支那で、『平和の祭典』を開催させてはならない。」
「絶対反対!北京五輪!」

《転載ここまで》

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【転載】パンダ要りません

また性懲りもなく、他サイトブログからの転載である。

今回の日中首脳会談(?)では、中国側からの「土産」としてパンダ2頭を借りることで合意したとされている。
しかし、このタイミングでの「パンダ貸与」がどういう意味を持つか…誰でも察しはつくと思う。
そもそもリンリンの死自体に不自然さを疑う意見が出ている。この記事では時系列でそれをあらためて提起しているので、参照されたい。
そして当の上野動物園には抗議の電話が相次ぎ、対応に苦慮しているそうだ。

http://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/32841087.html

《転載ここから(内容変更ない程度に一部編集)》

パンダ貸与に抗議続々・上野動物園(03-3828-5171)には電話だけで1日20件ほど・対応に頭痛める東京都公園緑地部計画課(03-5320-5374)・5月8日付の【産経抄】に抗議メール

「パンダ貸与」に抗議続々

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080509-00000004-jct-ent

「パンダ貸与」に抗議続々 対応に頭痛める「東京都」
5月9日21時5分配信 J-CASTニュース

 都立上野動物園でのパンダ借り受けについて、レンタル料やチベット問題への懸念などから東京都や同園に抗議の電話が相次いでいる。だが、借り受けの具体的内容がまだはっきりせず、石原都知事は借り受けを渋っているという複雑な状況。都の担当者は電話への対応に苦慮している。

■借り受け渋る知事にも翻弄され

 来日中の中国の胡錦濤国家主席は2008年5月6日、福田康夫首相との非公式夕食会でパンダのつがいを日本に貸与する意向を示した。しかし、東京都の動物園担当者によると、外務省が胡主席の対応に追われていて、連絡してもその具体的情報を聞き出せない。このため、「有償ならいくらになるのか、都の負担割合はどのくらいか、などの基本的なことが分からない」という。

 さらに、都の石原慎太郎知事は、5月2日の定例会見で、「(パンダなんて)いてもいなくてもいいじゃない」「見たけりゃ、いるとこに行って見てくりゃいい」など借り受けに否定的ともとれる発言をした。また、その条件として、「費用対効果を換算して考えればいい」と厳しい見方を示している。

 その一方で、東京都や上野動物園には、借り受けに対する抗議とみられる電話が相次いでいる。「金がかかるのなら、福祉に役立てろ」「チベット弾圧の中国からパンダを借りる必要はない」。動物園には、1日20件ほど、こうした電話がかかってくるという。

 対して、都の動物園担当者は、困惑ぎみだ。

  「外務省から情報はありませんし、知事は13日まで休みを取っています。正直、対応に苦慮しているんですよ」

 2頭のつがいがいる神戸市立王子動物園では、支援金として年間1億円余を中国側に支払っている。これに対し、都の担当者は、「神戸では、市がパンダ借り受けに動いていました。今回は、国と国との話ですので、状況が違うと考えています」とより好条件での借り受けに期待を示す。

 とはいえ、石原知事の意向は見えないままだ。「そもそもパンダをいらないのか、検討して良かったならいいのか、確認しようがないんです」(担当者)

■「パンダゼロ」でも入園者数に変化なし

 上野動物園でも、パンダ借り受けについての対応に困っている様子だ。

 抗議の電話について、教育普及係では、「動物園で決めている話ではなく、都や国のことなんですが…。私たちが知ったのは日中間の合意だけで、お金や貸与の意味などについては情報がないので分かりません。(抗議の電話は)どこにかけていいか分からないので、かけてくるのではないですか」と話す。

 石原知事の発言については、「そういう考えの方もおられるということだと思います。それについてはコメントする立場ではありません」と答えた。

 とはいえ、動物園の小宮輝之園長は5月7日、「ふたたびパンダを飼育できるとすれば大変ありがたい」とのコメントを発表している。教育普及係では、「多くの人はパンダの借り受けを歓迎していると思います」と話す。「そういう人はわざわざ電話をかけてきません。かけてくるのは、クレームの場合です。もっとも、パンダのリンリンが死んだときは、お悔やみの電話がいっぱい来て、花を贈りたいという人もいました」。

 費用対効果については、「おそらく黒字の動物園はないでしょう。公立は入場料が安く設定されていますし。もともと採算を取るためにやっていません。パンダが来れば、好きな方は多いのでたくさんお見えになると思いますが、だからといって黒字になることはないと思います」としている。

 ただ、リンリンが4月30日に死んで初めてパンダがゼロになったものの、入園者数に今のところ急激な変化はないという。これはパンダがいなくても影響がないということかと聞くと、教育普及係では、「それはなんとも言えません」と答えた。
――――――

実は5月8日付の【産経抄】のパンダに関する記述が気に入らなかったので、私は先ほど帰宅後、産経新聞にメールで抗議したところだ。

その内容を紹介しよう。
――――――
5月8日の産経抄では、「“パンダ研究家”の黒柳徹子さんによると、英国の研究文献には、685年に2頭のパンダが中国から日本に贈られたという記述があったそうだ。ただ日本側には記録がなく、謎のままなのだが。」とありますが、こんなのは黒柳徹子の嘘です。
少し考えれば嘘と判ることを如何にも事実であるかのように取り上げることはやめるべきです。
こんなことでは、産経抄を誰も読まなくなるでしょう。
一応確認させてください。

1.英国の研究文献とは何ですか?

2.663年に日本と唐の間に白村江の戦いがあり、その後も日本は唐との対立を深めていた時代にどうして唐(支那)が日本にパンダを贈ったのですか?

3.パンダは吐蕃王朝(チベット)に生息していて、唐の版図内にパンダは生息していなかったと思われる。当時は吐蕃と唐も戦いを繰り返しており、唐が吐蕃(チベット)に生息していたパンダを所有していたとは考え難い。もしも、685年に2頭のパンダを日本に贈ったのが唐ではなく、吐蕃(チベット)であるなら、「685年に2頭のパンダが中国から日本に贈られた」という表現について、訂正と謝罪が必要になります。

4.黒柳徹子は共産主義者と思われ、そのような人物の戯言を信用できると思いますか?

それから同5月8日の産経抄には、「貸してくれるというのを、断ることもない。」と述べていましたが、パンダはチベットの動物であり、支那の動物ではありません。
支那がチベットを侵略してパンダの生息地の森林を伐採したり、パンダを略奪して成都市などに強制連行したりしたために絶滅危惧種となっている動物です。
支那が他国を侵略して略奪して絶滅しそうになっている動物を借りることは断るべきではありませんか?

パンダ借り入れを断るように産経抄を書き改めてください。
――――――

私は、5月2日、上野動物園(03-3828-5171)に電話して、パンダを借り受けないでほしいと訴えた。

新聞には、上野動物園の小宮園長が、「日中首脳会談は願ってもないチャンス。」などと発言したことが掲載されており、黙ってはいられなかった。

ただ、「上野動物園は上野公園の一部であり、上野公園は東京都立なので東京都に言う方が良い」と言われ、東京都公園緑地部計画課(03-5320-5374)にも電話をしてパンダを借り受けないよう訴えた。

しかし、今回のパンダ借り受け要請は、東京都に碌な相談もせず、外務省や首相官邸で勝手に進めているようだ。

首相官邸・ご意見募集
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html

各府省への政策に関する意見・要望
http://www.e-gov.go.jp/policy/servlet/Propose

自民党に物申す!
http://meyasu.jimin.or.jp/cgi-bin/jimin/meyasu-entry.cgi

民主党・ご意見フォーム
http://www.dpj.or.jp/header/form/contact.html

パンダの借り受けには絶対反対だ。

そもそも、パンダは支那の動物ではなく、チベットの動物だ。

支那がチベットを侵略し、パンダの故郷である四川省のアバ州(アバ・チベット族チャン族自治州)を観光開発をしたり、そこからパンダを掠奪して成都市や雅安市などに強制連行したりしたため、パンダは絶滅の危機に瀕しているのだ。

■参考資料

パンダは チベットの動物 である (再掲)
http://miko.iza.ne.jp/blog/entry/133604

チベット侵略の象徴・パンダ
http://tibet.turigane.com/tibetpanda.html

4月27日までリンリンを展示していた

4月28日に展示中止発表、日本側がなぜかすぐに支那に借り受け申し入れ

4月30日にリンリンが死ぬ

関西の抗議行動

5月10日、2時半より3時半頃まで
京阪電車守口市駅頭(松下電器本社の最寄の駅)
主催 主権回復を目指す会(増木 090-3710-4815)
配布ビラ
http://mid.parfe.jp/gyouji/H20/5-10-no-kokinntou/bira.pdf

09:20より 奈良法隆寺前 唐招提寺前 どちらでもOK
10:50より 平城京跡 朱雀門付近前
http://knnjapan.exblog.jp/d2008-05-10

「上野動物園、東京都、政府は、支那からパンダを借り受けるな!」
「支那は、チベットを侵略して掠奪したパンダを外交に利用するな!」
「日本はパンダやトキを全て支那に返せ!」

《転載ここまで》

さきに東京都・石原知事がパンダ借受に否定的な発言、そして一般からの反応。決定権が何処にあるかはさておき、主権国日本として採るべき選択肢が何かは火を見るより明らかである。
ここに同記事を転載、志を同じくする各位の行動を願うものである。

なお、法隆寺・唐招提寺訪問については既成事実になってしまったので事後抗議ということになるが、今からでも日本人として非を鳴らす行動は意味があると考える。各位ご判断の上、適切な行動あらんことを。

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【支那】手足口病で34人死亡

<中国>手足口病患者各地で拡大 34人死亡患者2万人以上
(2008年5月10日(土)20時15分配信 毎日新聞)

【上海・鈴木玲子】中国で手足口病患者が急速に拡大し、新華社通信によると9日現在、34人が死亡、患者は計2万7499人に上った。3月に安徽省で急増した後、北京や上海市、広東省など各地に広がった。政府は、同病を法定伝染病に指定し、専門家対策チームを設立する。

五輪どころではないと思うが?

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2008年5月 9日 (金)

【支那】タダでも高い

胡錦濤国家主席スペシャルメニュー2万円で新登場―松本楼・東京
(2008年5月9日(金)20時20分配信 Record China)

2008年5月9日、老舗レストラン「松本楼」は、福田首相が、胡錦濤中国国家主席を招いておこなった非公式夕食会でのメニューについて、同じ食事がしたいとの声を受け、ほぼ同じメニューを2万円のコース料理として提供することを決めた。

夕食会の翌日7日から、松本楼には通常の2倍以上の電話での問い合わせがあり、3階のフレンチ・レストラン「ボア・ド・ブローニュ」は昼食時の予約はすでに1ヵ月先までほぼ埋まっている。夕食時は窓側の席を除き、若干余裕がある人気ぶり。

胡錦濤国家主席スペシャルメニュー2万円は、実際に出された料理に比べ、食材の産地を変更するなどの工夫をして、より多くのファンにリーズナブルな料金で提供する。食材の調達に日数がかかるため3~5日前までの予約が必要。(取材/山本みどり)

メインディッシュはリンリンの肉?(冷笑)

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2008年5月 8日 (木)

【支那】早大騒然

“早大騒然”胡主席講演で学生ら数百人が抗議活動
(2008年5月8日(木)17時24分配信 夕刊フジ)

 来日中の胡錦濤中国国家主席が講演を予定している東京・新宿区の早稲田大大隈講堂で8日午後、チベット国旗を掲げた学生ら数百人が「中国はチベットを弾圧するな」などと訴え、激しい抗議活動を行った。一部では乱闘騒ぎになり、警察官に取り押さえられる日本人も出るなど「早稲田の杜」は騒然となった。

 午後3時20分からの講演を前に、正午頃から早稲田大学正門前には学生やOBが集まり始めた。12時40分過ぎには10台の機動隊の車両が正門と講堂の間に横付けされ、敷地に入れなかった学生以外の団体は排除される形になり、警官隊とにらみ合いになった。

 集団は「フリーチベット」を連呼し、警察が「危ないですから旗を降ろしてください」と呼びかけると、支援者らはさらに「雪山獅子旗」を高々と掲げて反応した。中国の国旗を持った30人ほどの中国人留学生らが現れると、「赤い旗は帰れ」「君たちは中国に行ったことがあるのか」と怒鳴り合う場面もあった。

 OGの会社経営、尾津直美さん(35)は「私たちは事前に学生課に申請して抗議活動をしている。メガホンを使うと授業のじゃまになるのでといわれて、肉声で『フリーチベット』を叫びに来た。それなのに警察側が拡声器で『下がってください』と言って授業のじゃまをしている。早稲田出身者として許せない」と憤っていた。

 支援団体の女性(74)は「早稲田の学生のみなさんにチベットの状況を勉強してほしいと思ってきただけです。講堂も通らせてもらえないなんてどうなってるんでしょう」と憤っていた。

 第二文学部に所属する25歳の男子学生は「ネットで自分の学校に胡錦濤が来ることを知って普段はあまり来ないが来てみた。今日はチベットで抗議してるけど、中国の人権全体に疑問を持っている。表現の自由があるはずの大学で排除されるなんておかしい」と話した。

でー、OBたる福田サンの責任は?

ってか、先日のドラマ「SP」のクライマックスも、確か首相の母校

で…ついでに内幕記事を追加。

福田、運動音痴? 胡主席に“ピンポン外交”不戦敗
(2008年5月9日(金)17時12分配信 夕刊フジ)

 中国の胡錦濤国家主席が8日に訪れた早稲田大学で、北京五輪に出場する福原愛選手らと楽しんだ卓球に、本来は福田康夫首相も参加して「ピンポン外交」を行う予定だったが、首相側が固辞したという。懸案事項を先送りする福田首相としては珍しく強硬姿勢を貫いたわけだが、「実は、運動音痴でカッコ悪い姿を見られたくなかった」との憶測も流れている。

 「福田首相は背広を脱がなくて良かった」

 河野洋平衆院議長は9日朝、都内のホテルで胡主席と会談し、前日の卓球対戦についてこう語った。

 「ピンポン外交」は中国側の強い要望で胡主席の訪日日程に組み込まれ、約1カ月前から外務省や早大側と調整を進めてきた。

 中国側は、特製ユニホームまで準備し、「スーツを着替えて本格的にやりましょう」とノリノリだったが、首相側は当初から難色を示し、本番間近になって拒否を通知したという。

 日中関係筋は「理由はよく分からないが、プライドの高い福田首相だけに負けてぶざまな姿をさらしたくなかったのでは」と語る。

 実際、胡主席はユニホームにこそ着替えなかったが、スーツの上着を脱ぎ、福原選手らを相手になかなかの腕前を披露した。

 卓球台の横で観戦した福田首相は「(胡主席は)戦略的な卓球をする人で、恐ろしいと思った」とコメントするだけだった。

真意が単純に不得手だったのか一国の首脳としての意地だったのかは本人のみぞ知る、としておくが、こんな茶番、中止しなかった時点で国辱以外の何物でもない
あの日あの場で、日本人として恥ずかしくない行動を取っていたのは、屋外で抗議行動を続けていた学生・市民の皆さんだけでした。

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2008年5月 7日 (水)

【支那】パンダの資格もなし

問題先送り「日中首脳会議」成果は“パンダ”だけ?
(2008年5月7日(水)17時27分配信 夕刊フジ)

 福田康夫首相と中国の胡錦濤国家主席は7日午前に首脳会談を行い、「戦略的互恵関係の包括的推進に関する日中共同声明」を発表した。しかし、チベット問題や中国製毒ギョーザ事件、東シナ海ガス田問題といった懸案事項については解決に向けた具体的な道筋を明示できず、「決まったのはパンダだけ」との声も強い。支持率が森喜朗内閣以来の10%台に落ち込む中、福田政権の浮揚につながるものではなかった。

 「非常に充実した、有意義な会談を持つことができた」

 福田首相は7日、胡主席との共同記者会見で胸を張って語った。

 しかし、会見の中身は決して胸を張るべきものではなかった。

 世界中で物議の対象となっているチベット問題では中国とダライ・ラマ14世側との対話について「決断について高く評価している」と、中国側の対応を手放しで褒めたたえた。

 ギョーザ問題も「中国も捜査を一層強化するということなので協力していきたい」と述べるにとどめ、中国当局が「国内で毒物が混入した可能性は低い」としたことに文句も言わず、真相解明への具体的な方策も示さなかった。

 ガス田問題については「解決のめどが立ったことを確認した。早期に合意することで一致した」と強調したが、具体的な道筋については明言せず、時期についても「明確に言わない方がいい」と言葉を濁した。

 日本側は当初、今回の首脳会談でガス田問題で基本合意にこぎつけ、日本の国連安保理常任理事国入りでも中国側から前向きな発言を引き出すシナリオを描いていたが、頓挫したわけだ。

 自民党中堅はこう憤る。

 「西欧諸国の首脳が相次いで北京五輪開会式のボイコットを表明する中、首相は改めて出席に前向きな姿勢を示すなど、中国側にうまく利用された形だ。日中間の懸案事項は先送りされ、日本にとっては成果はないに等しい」

 今回の首脳会談で唯一、「具体的な成果」と呼べそうなのは、胡主席が日本が求めていたジャイアントパンダの雌雄2頭の貸与に応じることを決めたことだ。

 福田首相も7日の会見冒頭で、「日本国民も喜ぶと、感謝と感激の意を申し上げた」と喜んだ。

 中国に対する日本国民の視線が厳しい中、胡主席が「パンダ外交」で先手を打った格好なのだが、「年間1億円」とされる高額のレンタル料には疑問の声が集まっている。東京都の石原慎太郎知事は「いてもいなくてもいいじゃないか」と苦言を呈し、6日の福田首相と胡主席の夕食会に対するデモの中には「チベットのパンダを盗んで日本の子供をだますな」と書いたブラカードも見られた。

 自民党の二階俊博総務会長は7日午前、名古屋市での講演で「必ず内閣支持率は上がる」と強調、理由を「これ以上、下がりようがない」とした。

 しかし、前出の自民党中堅議員はこう肩を落とす。

 「目に見える成果がパンダだけでは、支持率は逆に下がるだけ。福田首相は、もはや選挙の際の客寄せパンダにもならない」

≪日中首脳の共同記者会見要旨≫

【ガス田問題】

 福田康夫首相 解決のめどが立ったことを確認した。早期に合意することで一致した。

 胡錦濤国家主席 両国首脳が共通認識に基づき、突っ込んだ協議で重要な進展を遂げた。問題解決の前提が見えてきた。

【ギョーザ中毒事件】

 首相 一日も早い真相解明が日中双方にとって必要だ。捜査協力をさらに強化することで一致した。

 主席 中国政府は食品安全、国民の健康を重視している。真剣な調査を行った。両国の関係機関で引き続き調査協力を強化し、一刻も早い真相解明に努力する。

【北京五輪】

 首相 アジアで3度目の平和の祭典であり、大いに成功することを心から祈り、協力していきたい。世界中が注目していることを中国政府、国民は意識してほしい。開会式出席は、事情が許せば前向きに検討する。

【チベット問題】

 首相 4日のダライ・ラマ14世側との対話を本格的対話に向けた第一歩として評価する。対話継続により状況を改善し、国際社会の懸念を解消するよう(胡主席に)要請した。

 主席 私たちは話し合いに真剣かつ厳粛な態度で臨んでいる。ダライ・ラマ14世側が祖国分裂活動、暴力の扇動、北京五輪破壊を停止し、次のステップの話し合いのための条件をつくりあげることを望んでいる。

段々コノ人、本当にチンパンジーに見えてきたゾ。
そもそも「祖国分裂」以前に、

チベットは中国の一部じゃありませんが何か?

パンダなぞ叩き返せ!!

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【支那】日没する処の天子

パンダ2頭貸与を表明
(2008年5月6日(火)21時28分配信 共同通信)

 胡錦濤国家主席は6日午後、来日した。03年の就任後初の来日で、中国国家元首としては98年の江沢民主席以来10年ぶり。胡主席は6日夜の福田康夫首相との非公式夕食会で、日本にパンダ2頭を貸与する意向を表明した。福田首相と7日に会談し、72年の日中共同声明から4度目となる「日中共同文書」と地球温暖化対策に関する共同声明を発表する。会談に先立ち、天皇皇后両陛下とも会見する。

人寄せパンダは要らんと言った筈だが?

官邸のチンパンジーもろともお持ち帰りください!(冷笑)

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【支那】メッセージを送ろう!

毎度、某サイトからの転載なのだが…

遂にと言うか、結局胡錦濤は予定通り来日した。そしてその予定に、法隆寺・唐招提寺訪問が入っている(詳細は別途)。
しかし、過日のチベット動乱を受け、これには異論が出ており、両寺には抗議のメッセージが殺到している両寺も動揺しているらしい。
そんな中、複数サイトで抗議メッセージを送る運動が展開されている。
またまたで恐縮ながら、そのうちの一つを文面例および送付先をセットにして転載させていただく。

《ここから》
拝啓

 この度胡錦濤湖主席が訪日し、9日にはそちらに参拝するとのこと。

マスコミの取材に対し、「参拝の意志のある方を門前払いすることはない」と、

そちらでは答えているそうですが、本気ですか?

チベット仏教の破壊者であり、チベット人弾圧の首謀者の参拝をただ黙って眺めることが

仏教者のあるべき姿なのでしょうか。

虐殺の限りを尽くしている胡錦濤主席に「殺生を止めなさい」という意志を示せない仏教者など、

存在する意味があるといえましょうか。

どうか見せていただきたいのです。

日本の仏教者の「心」を。

                                       敬具

                 平成二十年 五月 六日
                                     自署
《文面ここまで》

《送付先ここから》
法隆寺事務局
〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
聖徳宗総本山 法 隆 寺 法隆寺事務局 御中
TEL:0745-75-2555  FAX:0745-75-0102 http://www.horyuji.or.jp/

唐招提寺事務局
〒630-8032 奈良県奈良市五条町13-46
律宗総本山  唐 招 提 寺    唐招提寺事務局 御中
TEL 0742-33-7900 FAX:0742-33-5266 http://www.toshodaiji.jp/
《送付先ここまで》

こういうことは郵便で送付するのが正式なのだろうが、既に来日しており間に合うか心配、あるいは乱筆で自信がない向きにはメールという手段もあるであろう。
なお善光寺の時だが、郵便の場合は先方が速やかに内容を確認、仕分けする都合上
、封書よりはがきがベターとの情報もあったので書き添えておく。
表書きに「胡錦濤訪問の件について」などと朱書きで添えるとなお効果があるのでは?

以上、心ある全国の有志の行動を切に望むものである。

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2008年5月 6日 (火)

Time Up:十一.試合当日(上)

 同時刻、三十五階スイートルーム。
 ソファーに座った黄沢究の正面に小田と原、脇に朴課長、彼らを左右に見る位置に裵。そして黄の通訳である凱哲洙(ケチョルス)がソファーの真後ろに立っていた。小田が話し終えて数秒、躊躇した凱の不自然な沈黙を黄が怪しみ振り返る。案の定朴に促された凱の言葉に、彼は蒼白となった。
「いや……いつかこうなるかもと予感はしていた」
 黄の沈んだ声が客室の天井に響く。裵は無言。小田も無言で黄の、次の言葉を待った。
「私の意見に義兄は時々いやな顔をしていた。私は義兄のためにそうしてきたまでだが……」
 しばしの沈黙の後、原が進み出た。
「黄副主席、最近の微妙なお立場で、充分手は尽くされたのでは?最悪のシナリオが現実となれば物流は決定的途絶、そうなれば……お分かりですね?」
「……」
「ご家族がご心配ですか?」
「それはない。子供はいないし、私の親兄弟ももう亡い。だが、部下やその家族は……」
「ご心配はわかりますが、恐らく今の状態もそう続かない。その時平壌が武力に訴えでもすれば……」
「……考える時間が欲しい。せめて、あと一日」
 黄の言葉を最後に、小田らは客室を辞した。
「言質は得られませんでしたね……力不足でした」
 詫びる原に、小田は微笑を返した。
「あちらにはあちらの事情があるからな。ともかくあとは、我々の任務を全うするだけだ」

 五月十八日、未明。
 国際総合競技場は全ての入口を閉鎖、警官と民間の警備員が警戒していた。日没以降、サイレンの鳴りをひそめ車両が続々と集合。工藤は防災センターでコーヒーをすすっていた。昼間の再チェックに井出は満足したようだ。小田は特にコメントしなかったが、万全を期すという大義名分がある以上文句のあろう筈はない。
 異変発生は、東の空が白みかけてきた午前四時。
――ホテルで異臭!
 無線からの通報に、工藤は飛び上がった。
「状況を報告!」
――よくわかりません。
「何を言っている!至急確認しろ」
 指示を出した後、室内を苛々と歩き回る工藤を警備主任が見上げ
「工藤さん、落ち着いて下さい」
「わかっていますが……」
 その時、サイレンの音がして工藤は再び飛び上がった。
「今度は何だ!」
――西ゲート付近に不審車!
「何っ!どこだ?特徴は?」
――黒っぽいミニバン。新横浜元石川線を、港北インター方面から接近中――
 黒っぽいミニバン。無人駐車場の不審車では?工藤は逗子の崖下でスクラップになった盗難車のことも、現場からの報告待ちもすっかり忘れ、防災センターを飛び出した。
「全員、亀の甲橋南側交差点に集合!封鎖だ!」
 競技場周辺は移動を始めた車両で慌ただしくなった。駆けつけた工藤が見ると、往来のない高架道をミニバンが一台進んでくる。
「ライトも点けてないな……乗っている人間はわかるか?」
「無理ですね。暗い上にこの距離……」
「狙撃班!」
 駆けつけたSAT一小隊が一斉に、アメリカ製レミントンM七〇〇狙撃銃を構えた。
「いや、待て。そのスコープは赤外線だったな?」
「?……はい」
「運転席をチェック」
「――無人です」
「――見せてくれ」
 小隊長が差し出した暗視スコープをのぞきこんだ工藤は背筋が凍った。ハンドルの向こうに並んだ座席に、人影は見当たらない。
「どういうことだ?」
「遠隔操作でしょうか。まさか爆発物……」
「とにかく停めるんだ。狙撃だ、タイヤを狙え!」
 一斉に火を噴いたレミントンM七〇〇の銃声が寝静まった平野に響き渡り、ミニバンは蛇行しながら路肩の縁石に乗り上げ停止。爆発物処理班が駆けつけたのはその三十分後だった。
「ホテルの異臭騒ぎの状況は?」
「駐車場五階、宿泊客の乗用車のトランクで時限発煙装置が作動。処理は完了、人的被害もなしです」
「それだけか?……車の持ち主は?」
「捜査員が客室に赴いたらもぬけの殻だったそうです。どうも計画的だったようですね」
「駐車場五階……訪日団の車両がある九階は?」
「大丈夫です。陽動かとも考えましたが客室も異状なし。黄副主席以下、全員無事を確認しました」
「そうか……」
 小田が対応したなら遺漏あるまい。職務遂行の完璧さで工藤の知る限り彼の右に出る者はなく、私大出ということで軽く見ている工藤が脅威を感じたのも一度や二度ではない。処理班は機動隊の盾に援護されながら接近、破壊した窓ガラスから腕を差し入れ開錠、数人の技官が上半身を車内に突っ込み調べていたが、数分後一人が両腕で頭上に大きな丸を作る。危険なし、の合図だ。皆がほうっと息をつく中、責任者が工藤を手招き。ハンドルの下、運転席の床にナイロン製のバッグが転がっていて、ジッパーが半分開いた中身は……割れた風船だった。
「これで動かしていた……のか?」
「トリックは簡単です。ブレーキペダルの上に押し込み、その状態でエンジン始動、希望時刻にタイマーで風船を割りブレーキを解除すれば自動的に発進します。AT車ならエンストの心配もありません」
「この道を狙ったのは、急カーブを避けたかな?」
「多分。最初に計算してハンドルを固定しておけば、かなり長距離を走らせることができます」
「乗り捨てたのが直線区間の始点とすると約三十分前……」
 工藤は急に不安になった。何かおかしい。ホテルの異臭もだが、この騒ぎの、本当の目的は何なのか。ひょっとしたら、何かの陽動……?そこで工藤ははっと周りを見渡し……
「おい――なぜ皆集まってるんだ?」
「えっ?それは……」
「馬鹿者!持ち場の警備はどうした?全員戻れ!」
 工藤は怒鳴り、自ら呼び集めた警官と車両を元に戻させた。何も起こっていなければいいが……

 その二十分後。
 余人を退けた署長室で受話器を置いた酒井は、何とも表現しがたい微笑を浮かべていた。

 午前七時半。
 鄭と早紀はその部屋を出た。南側から数時間前に潜入、夜明けを待っていたのだ。床に落ちた小さな紙片に、鄭は気づかなかった。

 港北署内で夜を明かした中川は、シェーバーを手に洗面所に立ったが、途中でバッテリーが切れ往生。その時真横から別のシェーバーが突き出され、見ると加藤が隣の鏡に正対していた。白のシャツにグレーのネクタイ。滅多に見ない地味な身形だが、それにしても外で一仕事終えてきたような……
「……許したわけじゃないからな」
「わかってる」
 午前八時半。
 身支度と朝食を済ませ、本番前最後の警備会議。競技場から一旦戻った工藤もいる。小田は、任務を解いた筈の中川を一瞥したが何も言わなかった。
「まずNISから連絡。本日未明、北京滞在中の北朝鮮・盧康徳通商部副部長が急死」
「急死……ですか」
「同地の韓国大使館筋の情報では、北朝鮮大使館での心臓発作。例により詳細は不明。本警備との関連有無も現在不明なのでさて措き」
 小田はそこで一旦言葉を切り、再び中川を一瞥してから言った。
「科捜研から片桐幸子の生体鑑定の報告。結果は、クロだ。それと昨夜、外事から新たに報告」
 小田は原を促し、昨夜受けた報告を繰り返させた。
「浮田秀美の鑑定結果も恐らく同じだろう。これで片桐幸子失踪、一年前の交通事故、全て辻褄が合う。当警備本部は鄭栄秀および、中川早紀こと片桐幸子を狙撃実行犯と断定。捜査員は直接の接触は極力避け、遭遇しても絶対に単独判断で行動せず、指示に従うこと」
 中川は唇を噛んだ。
「それと、試合だが……小宮山総理が来られる」

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Time Up:十.両刃の剣(下)

「サロメの動きも、考えれば不自然です。なにしろ、当の試合前日に香港へ飛ぼうとしたのですから」
「言われてみれば……しかし、では何のために?」
「香港に滞在中の重要人物……思い出して下さい?」
「……魚珍禹か!では、それが彼女の標的?」
「辻褄は合います。魚は計画の御輿(みこし)ですから。しかし、本気で狙撃を防ぐならまず狙撃犯を狙う筈だし、指令の電話一本で済むのを、その世界で有名なサロメに依頼したのも不自然です。実はこの魚珍禹、金一成存命中は金正一と対立、その後和解していますが依然危険な相手でね」
「なるほど。しかし君達は、サロメの動きからよくそこまで読み取ったなあ?」
「それじゃありません。最初に発表された総書記訪日の日程表です」
「日程表?別に不審な点はなかったと思うが?」
 小田はそれを聞いて表情をゆるめた。
「実は私も、先刻指摘されて初めて気づいたんだが……」
「……あっ、空路、か?」
「そう。大韓航空機爆破事件以降、金正一は絶対に飛行機を使いません。先年のロシア訪問も、数時間でひと飛びのモスクワまで特別列車で片道数日。なのに今回は……」
「用意されていたドタキャンか……」
「日本紅衛兵然り。北朝鮮は彼らにとって地上の楽園、なのに日朝親善試合が標的。真の標的が黄副首席と、彼らも知っていたと考えるのが自然です」
「昨日は未発表の黄副首席観戦に言及していたしな……それも平壌のリークかな?」
「でなければ第三国か。一課が各国大使館とエージェントの動静を観察中です」
「冷戦の遺産か。しかしそういう事情だと、警察だけでの対応には限界があるな?」
 小田はゆっくり頷いた。
「先ほど長官に電話を入れ、大至急総理のお耳に入れていただくようお願いした」
「観戦中止、か?」
「それも進言した。多分政治的判断も絡んでくるが、最悪の場合は直接説明する予定だ」
 小田はそう言い、真上を指した。
「話を聞いた黄副主席が信じるかな?」
「長年中枢にいて心当りの一つくらいはある筈だが、自ら犠牲を引き受ける可能性もある。我々ができるのは、他の選択肢を用意するくらいだな」
「黄氏は麻薬取引や通過偽造など違法行為にも関わっていたとか?例えばアメリカに亡命すれば刑事訴追の可能性もあるが、それを覚悟で決断できるかな?」
「それは黄氏に限りません。平壌のほぼ全幹部が何らかの違法行為に関わっていますし、司法取引なり恩赦なり知恵は出すでしょう。まあ賭けですが」
 原の言葉に無言で頷きながら、賭けか、と小田は思った。警備会議直前、三浦達哉死亡の参考人として鄭を手配した旨報道。NHKと大手各局はテロップだけだったが、「テレビ神奈川」はモンタージュを映像公開。それにしても重大任務の成否を、結局賭けに託すことになるとは……
「……だが全て事実なら、人間の考えることではないな」
 田村の表情は険しくなっていた。
「同感ですがこれが現実なんです。工作員は皆、日本人を人間と思っていない。だから我々もそのつもりで対する必要があるんです」
 磯貝は整った目元を寄せて言い、言葉を結んだ。
「浮田秀美の生体サンプルも分析を指示した。結果が出る頃は全て終わっているだろうが」
 小田はそう補足した。
「全てね……今回の相手は凄腕らしいが、当方は警察だけで対抗できるのだろうか?」
「最善は尽くしていますが、本当なら自衛隊の治安出動を要請すべきですね。空挺団とか、過日ようやく実戦配備の特殊作戦部隊とか。日本もそうして、独力で有事に対処できる一人前の国家になっていく筈です」
「なるほど。ところで片桐幸子も、自分の正体発覚はもう気づいている筈だが、それでもなお計画通りに行動しているのは、やはり家族の安全が理由かな?」
「恐らく。新潟・香川両県警にも連絡、片桐家、松嶋家と青葉区の浮田家に警備を手配した」
 小田はそう言ってから、再び表情を和らげた。
「お前も少し休めばどうだ?と言っても、あと数時間しかないが」

 十五分後、署長室に柳沢と加藤が呼び出されると、執務机の脇に小田が立っていた。
「至急、君達の耳に入れておくことがある……金総書記来日中止の第一報を聞いてどう思った?」
 小田がそう言うと、加藤が冷笑を浮かべた。
「また日本への嫌がらせでしょう。飛行機は嫌とか口実……」
「やめないか……ではやはりあのテープ通り、標的は初めから黄副主席だったのでしょうか?」
「そのテープだが……君達は勝手に解析したそうだな?」
「出過ぎました」
「結局それが突破口になったが、今君達は微妙な立場だ……わかるな?」
 小田は工藤がするような、頭ごなしの叱責はしなかった。それだけに柳沢達にはこたえた。
「申し訳ありません」
「話を戻すが、外事が気になることを言っている。本件は最初、つまり金正一訪日決定から全て計画的だったと……」
 小田の話を聞き終えた後、二人はしばらく無言だった。
「……自作自演ですか」
「外事はスケジュールを見てピンと来たそうだ……総理のお耳に入れたところ、自分も行くと言い出された」
「まさか――」
「盾になると仰ったそうだ。危険はお覚悟の上だろう。翻意いただくよう、なお手は尽くすが……」
「この話……当然極秘ですね?」
「会議には朝下ろす。署長もそういうことでお願いします」
「わかりました」
 二人が退室しようとした時、小田が柳沢一人を呼び止めた。
「何でしょう?」
「加藤刑事課長だが……ちゃんと食ってるのか?」
「は……あ?」
 机上に放り出された封筒を、取り上げてのぞいた柳沢は紙幣と同封の紙片にはっとし、取り出して一読すると強張った顔を上げる。射るようなその視線を正面から受け止めた小田は無言で頷き……
「士気に障る。何か食わしとけ」
「……承知しました。ご配慮、感謝します」

 同時刻、警察庁。
 佐々木は長官執務室で、静かに夜明けを待っていた。
 亡き後藤元官房長官創設の内閣安全保障室初代室長として官邸機能の充実にも尽力、退任から久しくして、またもの警察不祥事を機に計らずも長官職を拝命、そして……あの白馬山荘での不祥事まで蒸し返されるとは。やや過剰な権力志向を差し引いても後を託すべき人材と目をかけてきた井出だったが、現場から一連の報告を受けては公僕・佐々木に選択肢はなかった。舞鶴港からはイージス護衛艦隊も急遽出港したとのニュース。防衛庁の公式発表は臨時訓練とのことだったが、防衛施設庁出向の経験からその意味するところも直ちに理解、支度は今のうちにと、隣室の秘書官に筆の用意を指示した。

 さらに間もなく、港北署女子洗面所。
――はい、伊東です。
「……」
――もしもし?……美奈子?美奈子だな?
「……秀晃……あたし、怖い」
――どうした?……何があった?
「……」
 それきり携帯電話を切った斉木は、しばらくして気を取り直すと鏡の前にブリーチセットを並べ、着衣が汚れないよう肩にバスタオルを巻くと、濡らした髪を真直ぐ垂らして鏡をのぞきこみ……
「何やってんだ、あたし?」
 ため息混じりに言うと、薬液のチューブに手を伸ばした。

 ほぼ同時刻。
 警視庁から連絡。町田市内のカプセルホテルに、鄭らしい男性が滞在していたと言う。チェックインは十五日深夜、チェックアウトは十七日早朝。このホテルでは都内ながら「テレビ神奈川」の電波も引いており、昨夜のニュースを見た従業員が通報したのだった。チェックアウト後の足取りは不明。

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「早大」下暗し?(冷笑)

てっきりまた中国人留学生かと思ったら…

早大は犯罪者養成組織ですか?

早大生また逮捕 闇サイトで集結
(2008年5月6日(火)10時0分配信 日刊ゲンダイ)

東京都台東区の貴金属店で起きた強盗事件で6人が逮捕されたが、この中に早大生がいることがわかった。警視庁は2日、早大生・須藤啓(23=中野区上高田)を強盗容疑で逮捕したと発表した。

取り調べに須藤は「学費稼ぎや借金返済のためにやった。携帯電話の裏サイトで知り合った男の話に乗った」と供述しているという。

この強盗一味は、3月28日午後3時50分ごろ、台東区上野5丁目の貴金属店に侵入。店内にいた社員に刃物を突きつけて貴金属1900万円相当を奪った。

早大生の須藤は、事件に使われたレンタカーを借り、現場でショーウインドーをたたき割る担当だった。

先日は、「10億円振り込め詐欺」で早大生2人が逮捕されたことがニュースになったばかり。困ったものだ。【2008年5月3日掲載】

過年のスーパーフリー代表も

…ってか、確かココって福田サンの母…

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2008年5月 5日 (月)

【支那】食糧危機の元凶

食糧危機は中国人のせい!?米の研究報告に猛反発―中国系紙
(2008年5月5日(月)15時34分配信 Record China)

2008年5月3日、「中国新聞網」は米国在住華人向け新聞「僑報」の報道として、1日に米国のバイオエネルギー研究者が発表した最新研究報告を紹介。

報告の中で、中国人1人あたりの年間肉類消費量は約53kgで、1995年当時の1.12倍に増加。この増加分に費やされる家畜飼料は2億tを超えており、このままで行けば2010年に世界の食糧庫は枯渇。米国国内のバイオ燃料工場をすべて閉鎖しても、2013年には同様に枯渇すると予想している。さらに、現在中国人の肉類消費量は米国人の4割から5割だが、彼らが米国人並みに肉を食べるようになれば、今よりさらに2億7700万tも多くの穀物飼料と6800万エーカーの耕作地が必要になると記されている。

「僑報」は、この報告について「米国人は肉を食べても良いが、中国人はダメ」だと言っているようなものだと強く反発。「中国人には食生活改善の権利すらないのか?」との質問を当の研究者に投げかけた。これに対し、研究者は「別に中国を非難しているわけではない」と釈明。「中国が世界に及ぼす影響力の大きさを示した」と説明し、土地利用効率と農業生産技術の向上、自然災害に備えた食糧備蓄制度の確立をめざす中国政府の後押しをしただけだと答えている。(翻訳・編集/本郷)

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【支那】民意

<毎日世論調査>「中国には今より厳しく臨め」が51%
(2008年5月5日(月)8時49分配信 毎日新聞)

 中国の胡錦濤国家主席来日を6日に控え、毎日新聞が1、2日の両日に実施した全国世論調査(電話)で、日本の中国に対する姿勢を変える必要があるか聞いたところ「今よりも厳しく臨むべきだ」とする回答が51%で最も多い結果となった。「今より友好的に臨むべきだ」は26%、「今のままでよい」は17%。無回答は6%だった。

 中国政府は4日、チベット問題でダライ・ラマ14世側と非公式の対話を始めたが、「内政問題であって人権問題ではない」との立場は依然変えていない。ギョーザ事件についても、毒物混入の経緯で日中の捜査当局の見解が食い違っている。

 関心が高いテーマで、中国政府の対応がいずれもかたくななままと受けとられていることが影響しているとみられる。こうした世論を踏まえ、福田首相が7日の首脳会談にどう臨むか注目される。

 対中姿勢に関しては、福田内閣を支持する人でも「厳しく」が53%で、「友好的に」の26%や「今のまま」の17%を大きく引き離した。支持政党別では、「厳しく」としたのが自民支持層で48%、民主支持層で52%だったのに対し、公明支持層では36%。反対に「友好的に」としたのは自民支持層27%、民主支持層29%に対し、公明支持層は38%で上回った。

 年齢別では「厳しく」が20代は37%なのに対し、30代は50%、40、50代はいずれも54%、60代は58%だった。【須藤孝】

問題は官邸がこれを「民意」と解釈しない場合。何しろ、あくまで1新聞の世論調査。しかも「毎日」だし。
かと言って、官邸なり政府がやるとは思えない。結果が怖くて、だ。となると、海外情勢に目立った変化でもない限り、来たる総選挙まで現在のスタンスを維持する可能性大、と見るべきか。

昨年は安倍内閣がKYと叩かれたが(てかそもそも空気って何の空気だよ)、ならば福田内閣は何なのか。望まなかったにせよ参院選で結果的にこういう状況を招いた有権者の切歯扼腕を、今の永田町は吸収できるだろうか?
歴史は引続き、日本国に試練を課し続けているようだ。

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【支那】ガス田問題先送り

ガス田問題は合意断念
(2008年5月5日(月)7時46分配信 共同通信)

日中両国最大の懸案である東シナ海ガス田の共同開発問題について、政府は7日の福田康夫首相と胡錦濤国家主席の首脳会談での合意を断念する見通しとなった。焦点の共同開発の対象海域をめぐる立場の違いが埋まらなかったため。複数の日中関係筋が4日、明らかにした。政府はガス田開発に関する基本合意が、度重なる解決先送りで一段と不透明感が高まるのは確実。首脳会談の評価にも影響しそうだ。}

じゃ、胡サン、何しに来るわけ?

中 止 し た ら ?

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【支那】訪日日程

本件、訪日前日のデモ情報はUPさせていただいたが、それと別途訪日スケジュールの記事があったので転載させていただく。

《転載ここから》

平和と人権を尊ぶ日本人よ、集結せよ!| 胡錦濤非歓迎運動のお願い

http://knnjapan.exblog.jp/7832695/

胡錦濤非歓迎運動のお願い

胡錦濤来日、熱烈非歓迎!

まずKNNは昨日午後、胡錦濤来日日程の詳細を入手したので、ここに情報として公開する。
4月5日記事にて公開した際より様々な行事日程が固まり、創価学会の池田大作とは来日翌日の7日に会う事が分かった。
宿泊は、歴史的経緯で共産圏定宿となっているホテルニューオータニ。大阪では皇室ご用達のリーガロイヤルホテル。

5月6日火曜日
・17:30(予定) 専用機にて羽田空港到着。
19:00 福田康夫首相主催の夕食会=松本楼(千代田区日比谷公園)にて。

5月7日水曜日
・09:00 皇居にて歓迎式典。天皇陛下への謁見。
・10:30 首相官邸にて日中首脳会談(?12:00)。
12:00 日中共同記者会見。日中共同声明署名式(?12:40)。
・13:00 御手洗冨士夫日本経団連会長主催の昼食会(?14:30)。
15:00 ホテルニューオータニにて各党幹部、創価学会の池田大作名誉会長と会談。
・19:30 天皇陛下主催の宮中晩餐会。

5月8日木曜日
・09:00(予定) ホテルニューオータニにて中曽根康弘元首相ら首相経験者との朝食会
       (但し小泉純一郎元首相は欠席)。
・10:00 議長公邸にて衆参両議院議長と会談(?11:20)。
・12:00 日中友好団体主催の歓迎パーティー=グランドプリンスホテル赤坂(?13:00)。
15:00 早稲田大学大隈講堂にて講演。早稲田大学国際コミュニティセンターで
     日中青少年友好交流年日本側除幕式に出席。福田康夫と卓球(ピンポン外交)。
・19:30 首相官邸にて福田康夫主催の晩餐会。

5月9日金曜日
・09:00 ホテルニューオータニにて在日チャイナ大使館員や留学生、駐在員らと朝食会。
・10:00 天皇、皇后両陛下にホテルニューオータニへ訪問して頂く(?10:30)。
・11:20 JFEアーバンリサイクル施設(神奈川県川崎市川崎区水江町)を視察。
・12:30 松沢成文神奈川県知事主催の昼食会。
14:00 横浜中華街や横浜山手中華学校を視察。
・16:00 羽田空港より専用機で伊丹空港へ移動。
18:40 橋下徹大阪府知事と会談。関経連、
     関西経済同友会ら主催の歓迎レセプション=リーガロイヤルホテル。

5月10日土曜日
・09:00 リーガロイヤルホテルから奈良に向けて出発。
09:50 法隆寺、唐招提寺、平城京跡を視察(?12:15)。
12:30 荒井正吾奈良県知事主催の昼食会=奈良新公会堂。
・14:40 大阪へ移動。
16:00 松下電器産業尼崎パネル工場を視察。
・19:00 在阪チャイナ総領事館員や留学生、
     駐在員らと夕食会=リーガロイヤルホテル。
・21:00(予定) 専用機にて伊丹空港出発。

平和と人権を尊ぶ日本人よ、集結せよ!

 特に上記太字で記したポイントでは、ティベット(チベット)人・東トルキスタン人・内モンゴル人弾圧や中台武力衝突、南京大虐殺捏造、沖縄県尖閣諸島横取り、東シナ海ガス田国際法無視開発、毒入りギョーザ居直り事件などへの抗議運動を展開出来る。それ以外にも臨めるところはあるが、兎に角同志のご参加を願いたい。
 私は9日に大阪リーガロイヤルホテルか10日に奈良の唐招提寺で待ち受ける予定だ。
 ただティベット旗を持って立っているだけでいい。ただ対中抗議の意志を北京語で記したボードか何かを用意して掲げているだけでいい。「6・4天安事件」と書いたボードでもいいだろう。非暴力で、アジアの平和を乱し人種差別に及んで人権を踏みにじっていくチャイナを許すな、と訴える。どうか、東京都民、神奈川県民、大阪府民、奈良県民、そして早稲田大学在学生・卒業生の皆さん、ご協力願いたい。1人でも多くの力を以て、1人でも多くのアジアの同胞を救おうと 立ち上がってはもらえないだろうか。恐らく各種保守団体も何らかの計画をしているだろうから、もしよければここに情報を寄せて欲しい。しかし、たとえ私は単独ででも非歓迎の意志を表明するつもりだ。  こんなとんでもない時期にとんだ莫迦政権が胡を歓迎してしまう事が、どれほど国際社会に誤ったメッセージを発する事になってしまうか。
 1人の日本国民としてお考え頂きたい。
 さらに申し添えるなら、世界唯一の皇帝陛下に自分の宿泊先へ来させるとは何事か。
 いや、こんな日程を許した外務省、宮内庁は一体何を考えているのか。天皇陛下を政治利用し、またもや未来に於いて「旧中華人民共和国との蜜月」の責任を陛下になすりつけるのではあるまいな

 全文掲載させていただきました。日程を見ただけで偽の日中友好のパフォーマンスと工作員への指示、天皇皇后陛下をホテルに呼びつけるに至っては、日本を利用する旅、または日本省視察の旅そのものではないか。
 一人でもとありますが、一人では危険です。長野の例を見れば明らかです。何人かで固まって行動することをお勧めします。いよいよです。

《転載ここまで》

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2008年5月 4日 (日)

【支那】拙速

<胡錦濤主席>日本へのパンダ貸与「検討を急いでいる」
(2008年5月4日(日)20時27分配信 毎日新聞)

【北京・堀信一郎】中国の胡錦濤国家主席は4日、東京・上野動物園のパンダ、リンリンが死んだことについて「中国の関係部門がパンダ貸与について検討を急いでいる」と述べ、貸与に前向きな姿勢を示した。日本人記者団との会見の後で語った。

 胡主席は「日中両国の友好のシンボルであるリンリンが死んで残念だ。日本国民が中国にパンダを提供してもらいたいと願っていることを留意している」とも述べた。

誰も願ってませんが何か?(冷笑)

…ってことで、ネット上で外務省・動物園宛として次のようなメッセージ送付の呼びかけがあったので転載させていただく。賛同いただける方は、どしどし。

{転載}

外務省
外務大臣 高村正彦
〒100-8919 東京都千代田区霞が関2-2-1
電話(代表)03-3580-3311

☆★☆こちらへ署名お願いします。外務省意見フォーム☆★☆
https://www3.mofa.go.jp/mofaj/mail/qa.html

※以下は参考までに、転載元に掲載の、送付済み意見のコピーに手を入れたものである。
自分流に編集して使用していただいて結構。

《ここから》

【高村外相様】中国政府へのパンダ貸与要請について

拝啓

確か、初めてメッセージ差し上げます。
上野動物園のパンダが死亡したことを受け、新たにつがいのパンダを中国政府に貸与要請したとのニュースを拝見しました。
これに対して、再考を強く要望いたします。以下にその理由を申し述べさせていただきます。
まず、外交の道具に動物を利用するという概念に関し、そろそろ時代に即した考え方に改めるべきだと思います。動物には政府の思惑など知る由もなく、遠く海を渡って長時間の輸送をされ、その後の一生を展示動物として人目にさらされて生きるのです。一時的な外交の改善と、パンダを肉眼で見たいという人間の欲求を満たすのみで、そこから恩恵を受けるのは結局人間だけです。「見世物パンダ」という否定的な表現は、まさにその現実を言い当てていないでしょうか?
まして「パンダ外交」という表現も。意味は…ご存知ですね?

絶滅危惧種ということもあり、パンダは動物園の中でも“高待遇”を受ける動物です。冷暖房完備の設備に収容され、健康状態は常にモニタリングされ、それを「幸せ」とする考え方もあります。
しかし本当にそうでしょうか?
真にパンダの幸せと生息数の回復を願うのであれば、本来の生態の研究および野生の生息環境の保護にもっともっと力を入れるべきではないでしょうか?
人工繁殖の為に飛行機で物のようにやり取りし、その度に多大なストレスを強い、たとえ繁殖したとしてもその子も動物園で一生を終えることが、パンダという種に益をもたらしてはいません。
私はパンダという動物が素晴らしいと思うからこそ、人間の監視・管理下に置かれ、見世物と化した状態の彼らを見たいとは思いません。

世界中には真の自然環境保護、野生動物保護を願う立場から、動物園という娯楽施設自体を支持しない考え方もあると聞きます。
日本の国民および外交もそのような考えにシフトするべきだとの考え方も。その是非については浅学にしてコメントを控えさせていただきますが、
そもそもパンダと言うのは

「チ ベ ッ ト」

原生の生物であり、北京経由でその譲渡乃至貸与を受けることは、日本国が中共によるチベット支配を事実上認めるのと同じことです。しかも今回は過日の…を。これが内外、そして歴史にどう記されるか、大臣に認識はおありでしょうか?
残り少ないながら、猶予はまだあります。どうか、性急で安易な決断を下されないよう、強く強くお願いする次第です。

敬具

《ここまで》

予備意見送付先として:

高村正彦事務所一覧
http://www.koumura.net/contact/index.html
東京事務所
〒100-8981
東京都千代田区永田町2-2-1
衆議院第一議員会館226号
電話 03-3581-5111(代)内線5226、6226
FAX 03-3502-5044

上野動物園
〒110-8711 東京都台東区上野公園9-83
TEL:03-3828-5171
FAX:03-3821-2493
小宮輝之園長

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Time Up:十.両刃の剣(中)

 小田は午前〇時を過ぎても警備本部に詰めていた。ホテルの防災センターでは全館の様子をモニター中だ。競技場の工藤からは夕刻、配置一部変更を得意げに報告してきた。警備本部中枢から外した意趣返しなのは明らかだが、一々意識するのも任務の邪魔と割り切っている小田だった。
 神奈川県警刑事部管理官兼警備部付の田村利洋(たむらとしひろ)警視が、携帯電話を手に戻ってきた。小田や酒井と同じ慶長大学卒業。工藤の後を引き継ぎ、昨夜以降この連絡所を預かっている。
「東戸塚から新たな物証は出ていない。ビルの所有者が、早く取り壊したいと陳情してきたよ」
「曰く付きのビルだったとか?」
 コーヒーを手に腰を降ろした田村に、小田は井出には絶対見せることのない、穏やかな微笑を向けた。
「テナント契約の目処もついていないそうだ。ビル建設前の駐車場に戻る可能性が大だな」
 小田は苦笑した。
「関係者も気味悪いんだろう。気持ちはわかるが……」
「そうだな。しかし狙撃犯が、あの片桐幸子だったとは」
「押収した遺留品を科捜研に送り、DNA鑑定の最中だ」
「三十年前のパターンか。ただ洗脳は失敗、あの金賢姫(キムヒョンヒ)を教育した田口八重子(たぐちやえこ)のように、朝鮮人工作員の教育係に転用したとか?」
「そうだったな」
「でも新潟では写真も配布、大々的に捜していたよな?一年前戻っていたのに、なぜわからなかったんだ?」
「整形して入国したようです」
 同室していた磯貝が会話に割り込んできた。
「君、その情報はまだ裏付け中だぞ」
 原がたしなめる。彼らは先刻警備本部に戻り、小田に報告を終えたばかりだ。
「すみません」
 小田も苦笑した。
「軽率だな。田村管理官の注意を引いてしまった。聞きたくて仕方ないと顔に書いてある」
「別にいいよ」
「磯貝君、話してやってくれ。明朝には全体に広げることになる」
「片桐幸子と中川早紀の同一人物説浮上後、我々は再入国手口の解明に着手しました。松嶋早紀の居住地は横浜近辺のため、過疎地の沿岸に多い密入国ルートではなく、別の日本人に化け堂々……」
「日本人という根拠は?例えばドミニカ人はビザなしで入国できるから、工作員がよくなりすますらしいが?」
「その可能性も考えましたが……覚えていらっしゃいませんか?二〇〇一年五月……」
「金正南(キムジョンナム)の密入国騒ぎか!金正一の長男の……」
「そうです。少なくとも以降その手口は危険だし、同じ日本人なら化けるにしてもリスクは小さい。そこで松嶋早紀の交通事故から逆算、同年代女性の入国記録をチェックの上、消去法でやっと一人に絞りました。浮田秀美、三十一歳、OL、横浜市青葉区あざみ野南二丁目在住。同月中旬、観光ツアーで中国から帰国、数日後に自殺」
「中国……?」
 思わず顔を見遣った田村に、磯貝は頷き返し言葉を続けた。
「この途中……四泊五日の北京・上海コースだったのですが、同室の女性が北京のホテルで病死」
「……続けたまえ」
「吉川典子(よしかわのりこ)、三十二歳、OL、死因は心臓発作。遺族が現地に飛ぶなど混乱はありましたが、ともかく予定通り旅行を続け帰国。五月十六日に帰国。鄭栄秀も同日の同じ便で入国。こちらは通関時に中国のパスポートと職業資格証書を提示しています」
「職業資格証書?何だ、それは?」
「優秀なエンジニアやコックに与えられる技能証明書で、面倒な出国手続がこれを持っていれば簡単に通るんです。当然容易に手に入る代物ではないのですが最近は偽造・出国まで請け負うブローカーが暗躍し、日本円で千五百から三千あれば簡単に手に入ります。鄭の場合も恐らくこれでしょう」
「つまり彼女は浮田秀美、そして松嶋早紀と五日間に相次ぎ二度整形したと?肉体的に無理がないか?」
「一回目は早めに済ませたのでしょう。旅行会社のデータベースに侵入、身代りをピックアップずれば、二回目の整形、すり替り、入国まで一週間で充分です」
「自殺というのも口封じかな?死亡時の状況は?」
「帰国以降自室に籠りきりで家族も漠然と心配、死亡の報せを聞いた第一声も『自殺だったのですか』で、警察も発作的な自殺と断定。勤務先には帰国後休暇を延長する旨、本人を名乗る電話がありました」
「アリバイ工作……かな?」
「恐らく。ともかく家族が失踪同日通報、警察が捜索を開始したが最悪の結末……というわけです」
「……」
「失踪が五月二十日、投身自殺が二十一日、事故が二十日。失踪後直ちに整形、すり替わったとすれば時間的な辻褄も合います。外部との不審な通信記録はありませんでしたが、前もって打ち合わせておくかプリペイド携帯電話など別途手段を確保しておけば問題ない筈です」
「その事故も狂言かな?轢き逃げだったとか?」
「はい。犯人は逃亡中、車は盗難車でした」
「で、本物は消されたか……いや、拉致か?」
「恐らく。それも以前は日本海側での発生が定説でしたが、今ではそうとも限りません。例えば環状八号線、甲州街道を通り、長野の信濃大町から日本海に抜けるルートがあります。我々は『大町ルート』と呼んでいるのですが北朝鮮は全国にこういう工作ルートを開拓しており、実際、沿線で不審な失踪が複数発生しています。松嶋早紀の場合は勤務先の法律事務所が国道十六号線付近。ルートこそ違いますが条件は同じなんですよ。記憶喪失も、怪しまれた場合の口実でしょうね」
「そう言えば彼女を診察した医師も不審火で焼死だったな。しかし三名も犠牲者……」
「四名です」
「え?」
「言いましたよね?北京のホテルで彼女の……」
「ルームメイトか!……一服盛ったか?」
「それとも、すり替わった片桐幸子か。日本人同士、飲食物を勧められれば怪しまず口にしたでしょう」
「詳細はわかったが、一度頓挫した日本人工作員計画をなぜまた蒸し返してきたんだ?」
「確かに洗脳がうまくいかず一旦打切り、しかしその後東欧の社会主義政権は次々と崩壊、一方ワールドカップ日韓共催。実際は開催権争奪戦にFIFAが出した妥協案だったのですが金正一は日韓の急速接近と解釈したか、この頃進展しかけた日朝関係も再度硬化しています」
「待ちたまえ。では狙撃計画自体が金正一の指示だと?最初は彼自身が来る予定だったんだぞ?」
「だが実際に来たのは黄沢究です。そして鄭らがその名前をやり取りしていた。ドタキャンのずっと前からね」
「黄は金正一に最も近い親族だが……つまりお家騒動か?」
「恐らく。そこで日本に公式派遣。ドタキャンは名代という箔付け狙いでしょう。しかも犯人が警官の妻となれば……金正一の考えそうなことだ。例の金賢姫も日本人を装ってましたし。
 わかりますか?日本の陰謀に偽装してのライバル抹殺、それが本事案の真相なのです。成功時はそれに乗じ外交攻勢、いやそれ以上のことも考えているかも知れません」
「しかし……これが公になれば致命傷だし、サロメ、李芳姫と、計画阻止に動いているのはどう説明する?」
「諜報活動は金正一が全て掌握、その許可なくこういう重大計画が動くことはあり得ません。阻止の姿勢を見せているのは失敗した時の逃げ道でしょう。第一まともな判断力のある相手がテポドンを撃ってきますか?」
「テポドン?人工衛星の打上げ失敗という平壌の公式発表は?アメリカが追認したから私もてっきり……」
「あれが弾道ミサイルだったのは公然の秘密です。それに、当時のアメリカは民主党政権ですよ」
「――」

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【支那】「ひとつの」とは?

「失言」で収めようとしているようだが、やはりこれが本音

<次期総統>「ひとつの中国とは中華民国」、部下の失言で北京当局に弁明―台湾
(2008年5月4日(日)8時30分配信 Record China)

2008年4月30日、行政院大陸委員会主任委員の頼幸媛(ライ・シンユエン)氏が「一中各表(世界に中国はひとつしかなく、中国とは台湾のことを指すという台湾側の解釈)の九二共識(1992年の香港会談で、中国と台湾がひとつの中国という認識の下に、それぞれの政治体制などを認めるという見解)を支持する」と明確に発表した。これは「一中各表」を辛うじて「九二共識」の前提とした設定、つまり台湾の独立路線を強めた設定となるが、これが与党をはじめ政界の強い批判を浴びている。台湾次期総統の馬英九(マー・インジウ)氏は5月1日、香港鳳凰衛星テレビの単独インタビューを受け、「九二共識は一中各表、一中各表は九二共識」と強調し、頼幸媛氏の発言を訂正した。5月2日、蘋果日報が伝えた。

鳳凰衛星テレビは中国企業家の劉長楽氏が香港に設立したメディアで、中国で放映を許可されている数少ない海外メディアでもある。馬氏は中国で大きな影響力を持つこのメディアを利用し、北京当局に自ら弁解したといえる。

馬氏は北京当局に、台連党元主席の黄昆輝(ホアン・クンフイ)氏から「九二共識」を否定するように言ったとされる発端や過程について初めて釈明し、自分はこれまで「九二共識」を否定することに同意したことはなく、「この二つは同じこと。九二共識は一中各表、一中各表は九二共識」。共通点を見いだし、異なる点は尊重するという精神を改めて強調した。(翻訳・編集/中原)

北京側が弁明を受けてよしとするかどうかは未知数だが、内心の「しまった!!」は想像に難くない。だが本件からも、早々何でも自分達の思うようには行かないことを、彼らは学ぶべきだろう。
…わかった、胡サン?

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2008年5月 3日 (土)

Time Up:十.両刃の剣(上)

 小田がプライムホテルで大野の電話を受けたのは、成田で全てが終わった数分後だった。
――サロメが死んだと聞いたが、本当かね?
「成田に捜査員を遣り確認中です。部長がもうご存じとは……」
――局長もご存じだ。また別ルートらしいが、指揮系統の混乱も甚だしい。
 小田は苦笑した。まるで自分が叱られているようだ。
「自分の監督不行届きです」
――通報では片桐幸子となっていたとか?どうなってるんだ?こんなガセネタに振り回され……
「ガセネタでは済まないかもしれません。と言うのも、実は遺留品中に台北行き中華航空一〇一便と、同日台北発香港行き同六一九便の航空券があったそうです」
――つまり香港を目指していたということか。しかしこのタイミングで……いや、それより問題は、通報者が彼女の正体を知った上で片桐幸子と言って来たのなら……罠か?
「我々にサロメを片づけさせようと。だとすれば、残念ながら我々はまんまと乗せられたことに……」
 その時、割込みの電話がかかってきた。
――局長かな?どうせまた嫌味だろう。君も大変だねえ。
「仕事ですから」
 小田はそう言い挨拶した後、回線を切り替えた。
「小田です」
――井出です。電話中だったようだね?
「申し訳ありません。ご報告が遅れましたが……」
 小田の報告に、井出の反応は案の定厳しかった。
――まんまと逃すよりはましだが、これで重要な手がかりがまた減ったのも事実だ。大体、すぐ空港にも連絡していれば、この結果は防げたんじゃないかね?
「出国の可能性は低いと考えましたので。結果責任は認めますが、確保できても情報を得られた可能性……」
――もういい……で、どうするつもりかね?
 警備本部となった会議室に居合わせる捜査員を気にして、小田は声をひそめた。
「李芳姫を起動しましょう。サロメの線が消えた今は、唯一の対抗策です」
――わかった。一旦切るが、そのまま待っててくれ。
 小田が大野に電話を入れたのは一時間近く後。一階上の大宴会場では、市長が主催する夕食会の最中だ。
「李芳姫の起動が決定しました。間もなく別途指令が出ます」
――では、さっきの電話はやはり……
「局長です。観戦が公になった点は気にしていないと黄副主席は言ったそうです。尤も、我々に気を遣ったのだろう、と局長は仰っていましたが」
――相変らずひとこと多い人だ……李芳姫をやはり使うのか。両刃の剣になるおそれはないのかな?
「先日、局長も全く同じことを仰っていました」
 大野が電話口の向こうで噴きだした。井出と、小田や大野の意見が一致することは珍しい。
――それにしても奴らはどうやって、サロメの動静を……
「コインロッカーかもしれません」
――コインロッカー?
「殺された柳慶国が川崎駅前のホテルに番号を残していたのですが、発見時は空でした。その数時間前、つまり殺害翌早朝に何者かがこのロッカーを物色した形跡があり……」
――そうか。その中にサロメの情報が?
「ニューヨークでサロメと接触していたとの情報をCIAがキャッチしました。柳はサロメとのパイプ役として、彼女の動きも把握していたのでしょう」
――では、殺害してロッカーの中身を奪ったのも……
「監視カメラの映像では、鄭とは別人だったようですが、状況から十中八九共犯者でしょう」
――しかし、次々と面倒が出てくるな。片桐幸子の件を聞いた時は……いや今もまだ信じられないが……
「事実関係を確認するまでは、自分も半信半疑でした」
――そうか。しかし君も貧乏くじだったな。かと言って今更替えにくいし……
「お気遣いありがとうございますが、これは今指揮を執っている自分の責任に変わりはありません。然るべき命令がない限り粛々と任務を遂行するだけです」
――よく言った。君がその覚悟なら私も腹をくくろう。こちらも可能な手は打つが、結局は現場の君達次第だ。
 午後十時、黄副主席の就寝を待ち集合した警備陣は、ナタリー・江死亡の報せに当惑した。
「これで狙撃は我々の手で阻止する他ないが、相手は既に警官他複数の人間を殺害している。そこで最後の手段に、毒を以て毒を制することにした」
 小田の言葉で部屋の隅から立ち上がったのは通訳の姜警部補。いつもの黒縁眼鏡はなく、おかっぱの前髪もピンできっちり留め、額を生え際まで見せていた。
「姜警部補が?確か、京畿道警察外事所属……」
「そう。だがこれは今回特に用意した仮の肩書きで、本当の身分は、朝鮮社会主義人民共和国九〇七特殊部隊付偵察小隊長、許貞恵少尉だ」
 それに合わせ彼女が一冊の赤い手帳を取り出して見せた。表紙には金字で後光付きの人民共和国旗、内側には折返し襟の、軍服姿の彼女の写真。日本の捜査員は顔を見合わせた。
「九〇七特殊部隊、ええと……」
「部隊付偵察小隊長。任務は警察で言えば監察、と言ったところだ。コードネームは李芳姫。鄭から直接訓練を受けた経歴もある。今後は別行動で……」
「射殺する、と?」
「最悪の場合」
 李芳姫こと、許貞恵少尉はそう答えた。朴課長が照れ臭そうに頭を掻いた。
「最悪の場合と言ったが、説得も試みるということか?」
「はい」
「できるのかね?」
「お答えしなければいけませんか?」
「いや、結構」
 彼女の哀しげな目に夏木は質問を引っ込め、隅では捜査員がひそひそ話しこんでいる。
「そういうことだったか……」
「あれ、お前、何か気づいていたのか?」
「裵中佐だよ」
「え?」
「来日当初から北朝鮮側の捜査員が数名、裵中佐の周囲に張り付いているだろう?」
「ああ。実質的な護衛……いや、監視かな?」
「多分な。ただこういう時必ず女性、今回は彼女が入る筈と思ったがそれがない。理由がわからなかったが、いつでも別行動を取れるようにしていたんだ」
 私語をたしなめるように小田は咳払いし
「以降は、片桐幸子の所在確認。不審者は任意同行。同時に京都、大阪、福岡の各府県警にも連絡。以上」

 許と朴はホテル最上階の、バーのカウンターにいた。来日当夜、小田らと初めて会った場所だ。
「とうとう少尉の出番が来てしまったな」
「……」
「後々のことを考えると避けたかったが、致し方ない」
「わかっています。そのつもりでやってきたのですから」
「うむ……」
 朴の吐く煙草の紫煙がフロアーの空調に渦巻きながら、沈黙の中をゆっくりと天井に昇って行く。それを目で追っていた朴が、思い出したように再び口を開いた。
「この後は、自室に戻るのかね?」
「……それって、お誘いですの?」
「ドアを閉めた途端お陀仏は御免だがねえ。尤も少尉から誘って来たら、なおさら要注意だが?」
「まあ!随分ですのね。これでも恋人の一人くらい……」
「いるんだろう、近くに?」
 朴のそのひとことで、許の笑顔が凍りついた。
「隠していたつもりらしいが、一応私も刑事だからね」
「――」
「鄭栄秀。図星だろう?」
 許は無言で頷いた。
「いつからだね?訓練以来か?」
「ずっと前からです……私が初めて入隊した時の指導員でした」
「なるほど。しかし、それでは辛いだろう?」
「任務ですから」
「そうだな。我々は上の判断を信じ、遂行するしかない」
「ええ……お先に失礼してよろしいですか?」
「その前に一つだけ、いいかね?」
 許は振り返った。笑顔を浮かべる余裕はなくなっていた。
「彼は元気だったかね?」
「……」
「説得には応じなかったか……引き止めて申し訳なかった」

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【支那】童工「哀」史

否、哀史どころか惨史と言うべきだが・・・

中国「童工」市場 未成年労働者の実態浮き彫りに
(2008.5.2 19:59 MSN産経ニュース)

【北京=福島香織】中国広東省東莞市の電子工場などで、四川省涼山彜族自治州の農村からだまされて連れて来られた子供が強制労働に従事させられていたことが、広東省地元紙・南方都市報の調査報道で明らかになった。 

 同紙の28日付以降の一連の報道によると、広東省一帯には、「童工」と呼ばれる未成年労働者の大規模な市場があり、この5年にわたり数百人が売られてきたという。多くが9歳から16歳の未成年。時間給3・8元以下と同市規定の最低賃金下回る賃金で、月360時間もの長時間労働を強制され、賃金の3分の2は仲買人らに搾取されていた。食事も数日に1回しか与えられず、少女だと仲買人らにレイプされたり、逃げた少年が殺害されたケースもあったという。

 報道をうけて東莞市警察は捜査に乗りだし、2日までに100人以上の子供たちを救出。売買にかかわった15人の容疑者を拘束しているという。中国では昨年6月、山西省臨汾市洪洞県のレンガ工場で大規模な未成年強制労働事件が発覚。これまでひた隠しにされてきた「世界の工場」の違法労働力市場の実態が明らかになってきている。

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2008年5月 2日 (金)

5/5:胡錦涛来日反対デモ

本件、某ブログからの転載(コピペ)である。
来日は6日の予定で同日開催と勘違いしていたのだが前日とのこと。或いは同じ方が他にもおられるかと思い、あらためて掲載することとした。
長野に赴かれ実情を生で知られた方も、そうでない方も、広くご賛同・ご参加をお願いしたい。

今日のチベットは明日の台湾、そして日本だ! 5・5日台共闘「侵略者・胡錦濤の日本入国を許すな!」デモ行進
2008/5/1(木) 午後 10:59語る運動から行動する運動へ練習用  Yahoo!ブックマークに登録

なぜ胡錦濤の日本入国は許せないか―5・5日台共闘デモに参加を!

半世紀に及ぶ「チベットの悲劇」を生んだのが中華膨張侵略主義であり、そしてそれを隠蔽するために行われるのが北京五輪だ。
中国はこれを「平和の祭典」と銘打ってはいるが、他国、他民族との平和共存のできないこの膨張侵略国家が、いったい何を言うのかということだ。それが「平和の祭典」などではなく、危険な「中華ナショナリズムの祭典」であることは、先ごろの長野聖火リレー現場における在日中国人集団を操縦しての対日威嚇行動を見るだけでも明らかである。

かつてのナチスドイツによるベルリン五輪と同様、国威発揚の場としての北京五輪を成功させた中華膨張主義の次なる目標は台湾、そして日本である。二十年連続の二桁成長を続ける軍事費は、台湾を併呑して日本を制し、東アジアと西太平洋に覇権を確立するための軍備拡張に注ぎ込まれている現実を、我々は直視しなければならない。

そしてこの侵略主義国家の最高指導者である胡錦濤主席が五月六日、日本を「友好訪問」しようとしている。
言うまでもなく「日中友好」関係とは「日中主従」関係である。
そしてそれを国賓として歓迎しようとしているのが日本政府だ。
これは正に宗主国に対する属国政府の心理だと言わなければならない。

このようにすでに日本は、中国の影響下に陥りつつあるのである。これでは中国の膨張は止まるはずがない。これが国家の危機でなければ、いったい何なのだ。

だが、戦いはこれからなのだ。

なぜならその一方で、多くの日本人が長野事件により、中国への怒りを高ぶらせるようになったからである。
そこで我々はそれを代表し、やはり祖国存亡の危機に直面する在日台湾人とともに、下記の要領にて都内渋谷の繁華街でデモ行進を行い、チベット人を殺戮し、五輪開催で世界を欺く胡錦濤の入国絶対拒否の声を上げ、以って日台国家防衛の決意を中国、そして世界に向けて表明することとなった。

当日は奮って参加を! 勇気ある日本人と台湾人は立ち上がれ!

http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-362.html

今日のチベットは明日の台湾、そして日本だ!5・5日台共闘「侵略者・胡錦濤の日本入国を許すな!」デモ行進

■日 時 5月5日(祝) 14時10分 出陣式
             14時45分 デモ行進出発

■集 合  宮下公園(東京都渋谷区神宮前6丁目)
       (交通)JR渋谷駅から新宿方向に北へ歩いて3分。
            明治通り山手線に挟まれた細長い公園。

■コース 宮下公園→神宮前六丁目左→東電電力館前右→渋谷消防署角左
      →神南一丁目右→渋谷駅前左→宮須坂益坂左→宮下公園
                   (所要時間:約40分)

      ※プラカード、横断幕、拡声器等の持参歓迎!

■主 催 「生命線・台湾防衛」デモ実行委員会(以下は加盟順。5/1現在)

    台湾研究フォーラム、維新政党新風東京都本部、維新政党新風埼玉県本部、
    メールマガジン「台湾の声」、在日台湾同郷会,台湾出身戦歿者慰霊の会、
    日台交流会、主権回復を目指す会、政経調査会、MASUKI情報デスク

■問合せ 090-4138-6397(永山)
     taiwannokoe@googlegroups.com(台湾の声編集部)

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【支那】再開ツアーは閑古鳥

<チベット>GW連休に観光客受け入れ再開!旅行会社は閑古鳥…―中国
(2008年5月2日(金)8時11分配信 Record China)

2008年5月1日、チベット自治区は観光客受け入れを全面再開。天津市の「津報網」は同市内の旅行会社を取材し、チベット旅行の現状を調べた。

この日再開されたチベット自治区の観光客受け入れ。個人での旅行は認められず、旅行者は必ずいずれかのツアー客か、団体客にならねばならない。このため「津報網」記者が天津市内にある各旅行会社にチベットツアーの催行状況をたずねたところ「極めて少ない」との返事が。問い合わせはあるものの、ほとんどの客が様子見の状態。旅行会社の多くが「チベット行きツアーそのものを販売していない」と答えている。

観光業界関係者の話では、チベット旅行のベストシーズンは6月下旬から9月上旬にかけて。現在はまだ寒くて観光には適さないそうだ。また、鉄道を利用してチベットを訪れる人は、今後身分証を提示してから乗車券を買うよう求められている。(翻訳・編集/本郷)

閑古鳥…そりゃそうでしょ。

このタイミングで現地に、否中国に金を落とす行為自体、チベット虐殺の共犯

だものね。

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【北京五輪】少林寺の破戒

北京五輪で披露へ!最高レベルの少林寺武術―河南省登封市
(2008年5月2日(金)2時47分配信 Record China)

2008年4月20日、河南省登封市嵩山から武術学校の写真がレポートされた。同地区は少林寺で有名。海外でもその名が知られている。

塔溝武術学校には4700人の学生が通う。国内屈指の少林寺団体として数々の公演を行っており、07年には上海で開催されたスペシャルオリンピックスでも少林寺武術を披露し、注目を集めた。

同校は8月の北京五輪で、開会式と閉会式で少林寺武術を披露することが決まっている。五輪ではこれまでよりも大規模な演出になるという。そのため現在、学生たちは毎日汗水たらして必死に武術の練習に励んでいる。高い期待が寄せられるだけあって、練習にも熱が入る。(翻訳・編集/MM)

出 な い ん じ ゃ な か っ た の ?

開会式での披露、つまりあくまでエキシビションということで受けたのだろうが、やはり違いがよくわからない。

チベットで何が起こったか、公式発表とは別に知らないでは済まない立場ではないのか?
もし世俗を離れたと言うのであれば、こういう明らかに政治的な催しに関わると決定した根拠は何なのか?しかも主催者の手は、僧侶や若者、子供を含めたチベット人の血でどす黒く穢れている…これは、破戒の最たるものではないのか?

善光寺の爪の垢でも煎じて飲め!

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【北京五輪】バドミントン

オグシオらに五輪出場権=舛田は3大会連続-バドミントン
(2008年5月1日(木)20時40分配信 時事通信)

 世界バドミントン連盟は1日、北京五輪出場権を決める最新の世界ランキングを発表し、女子ダブルスで7位の小椋久美子、潮田玲子(三洋電機)組など男女計10人の出場権獲得が確定した。小椋、潮田組は五輪初出場。日本バドミントン協会は出場枠を獲得した選手、組を代表とする。
 男子シングルス18位の佐藤翔治(NTT東日本)はアテネ五輪に続く2度目の出場。同ダブルス11位の坂本修一、池田信太郎(日本ユニシス)組は初の五輪へ。14位の舛田圭太、大束忠司(トナミ運輸)組の舛田はシドニー五輪から3大会、大束は2大会連続となる。
 女子シングルス15位の広瀬栄理子(三洋電機)、同ダブルス8位の末綱聡子、前田美順(NEC・SKY)組は初出場。

ご愁傷様。おしまい。

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【北京五輪】幕張で茶番

柔道五輪代表佐藤らがボビーから激励
(2008年5月1日(木)21時46分配信 日刊スポーツ)

 柔道女子57キロ級の佐藤愛子(24=了徳寺学園職、旭川南高出)ら了徳寺学園所属の北京五輪代表4選手が1日、ロッテ-日本ハム戦前に千葉マリンスタジアムで行われた壮行式典に参加した。同学園が千葉県にある縁で試合の冠スポンサーを務めた。佐藤はロッテ・バレンタイン監督に「北京で金メダルをとって」と激励されると、「初の五輪で不安もあるが金メダル取って帰ってきたい。普段は日本ハムだが、今日はロッテを応援したい」と話した。

どういう経緯で企まれた茶番が知らないが、直接関係ない人物まで巻き込み五輪翼賛プロパガンダはやめたほうがいいと…

言っても豚に真珠?

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2008年5月 1日 (木)

Time Up:九.攻勢(下)

 同時刻、ホテル四階。
 トイレから警備連絡所に戻る原がふと見ると、通路の灰皿を前に柳沢が一人、紫煙をくゆらせていた。
「『出世したければやめろ』。言われませんでしたか?」
「自分もまだ出世できるんですか、警視?」
「……」
「……すまない。君に愚痴るのは筋違いだったな」
「いえ、自分でよければ……一本頂けますか?」
 原の言葉に柳沢は微笑、火を点けてやった。
「研修以来ですね」
「そうだな」
「あの頃は小田さんや柳沢さんが目標でした。それが……」
「またその話か?第一、私は不祥事に連座……」
「いいえ、自分は当時警務部にいたので知っています。あの査問自体……」
 そこへ工藤が慌しく現れ、原は口を閉ざす。工藤の手には携帯電話があったが二人に気づくと慌ててしまい込み、足早に駐車場方面へ去っていった。
「それで考えるようになりました。自分が警察官として一体何をできるか、何をすべきか」
「それでも続けてるじゃないか?」
「『今やるべきことをやるしかない』。そう自分を納得させているだけですよ」
 通路の向こうには、ホテル棟六階分の吹抜けがある。一階のカフェテラスも営業を終え無人、六階から淡く降り注ぐ照明が巨大な空間を静かに照らしていた。
「標的は最初から黄副主席だったとか?」
「……君は専門家として正直なところ、どう思う?」
「充分あり得ますね。裏付け中で具体的には言えませんが、今になると思い当たる点もあります。本来なら我々が最初に気づくべきでしたが」
「敵さんがそれだけ上手(うわて)だったということさ。それより……大きな声では言えないが、大丈夫なのかな?工藤君は小田さんの監視に熱心なようだし、加藤はあの状態だし」
「確かに、ここ数日の加藤課長の様子は気になりますが、任務に支障が出ているのですか?」
「いや、むしろ普段より機敏に動いてくれている。黄副主席もいよいよ明日横浜入りという今は、正直大助かりだ。でも私は普段の彼をよく知っているから、逆に不安なんだよ」
 原が唸り、二人はしばらく無言で、立ち昇る紫煙を目で追った。
「……黄副主席の国会演説は、大反響のようだね?」
「初めて戦争責任抜きで、拉致問題に言及しましたからね。尤も二〇〇二年の被害者初送還時も、日本側が永住帰国を決定すると、一時帰国だった筈と言って逆に拉致呼ばわり。それを考えると、今日の演説も我々は言葉通りに受け取れないんです。外務省は手放しで喜んでいますが」
「……まあいい。今やるべきことをやるだけと君は言った、それでいいんじゃないか?何が正しい答えか、それは一つだけなのか、気にしてばかりでは何もできまい?」
「ありがとうございます」
 原はそう言って笑顔を見せ、煙草を揉み消した。
「今日はもう休むのか?」
「いえ。裏付け作業がまだ途中ですので」
「大変だな。まあ、よろしく頼みますよ、警視?」

 五月十七日。
 工藤は競技場の全要員も動員、会場内外を最終的にチェックしていた。当日までの競技場詰めを小田に命じられたのは昨夜。直後電話で井出に確認すると、佐々木長官直々の指名だという。小田の監視は中断だが、今はこの任務完遂を出世の足がかりにと意気込んでいる工藤だった。
 二階スタンド最後部は狭い通路に囲まれ、屋根裏へは通路の数個所にある階段を上がって行く。大型スクリーン裏、変電室の囲いには施錠、当日は入口前の通路も封鎖予定だ。
 説明を受けながら見て回っていた工藤の足が止まった。
「あれは?」
 工藤が指した二階東側スタンド中央の屋根裏には、工場の監視室のようなブースがあった。
「ああ、あれですか。アメリカンフットボールで監督が入る指令所です。試合中はあそこから無線で、選手のヘルメット内蔵のイヤホンに指示するんだそうです」
「VIP席までの直線距離は?」
「そう、約百メートル……ははあ、狙撃されないかと?」
「……大丈夫ですかね?」
「どうでしょう?西側は死角で、東側は競技場スポンサーのエンブレムが正面を塞いでいますが……」
「場内設備の制御は?」
「防災センターを押さえていれば問題ありません」
「念のため、明日は警察の人間を詰めさせましょう。警備拠点にはいい位置です」
「夜間はどうしますか?」
「ゲートを押さえていれば大丈夫でしょう」
「わかりました」
 工藤はあらためてスタンドを見渡した。
 VIPや関係者を迎える区域、照明を含めた屋根裏、駐車場。ブースの警備補充は井出の耳に入れれば問題ない筈だが、訪日団に随行中の小田にも報告しておこう。事後で充分だろうとも思ったが、試合前日の無用な軋轢は、避けるに越したことはなかった。

 同日、神奈川県警は極東興産への令状を執行、中区の本社を始め十数ヶ所を家宅捜索。装甲車に、情報を聞きつけたマスコミまで押し寄せ、現場はどこも蜂の巣をつついたような騒ぎとなった。
 そんな中、都内の日程を終えた黄副主席は首都高速横羽線経由で横浜入り。みなとみらい21地区を視察、夕刻新横浜に到着予定だ。科捜研では片桐幸子のDNAを鑑定中。ババ抜きよろしく結果を待つ捜査員の、一番長い一昼夜が始まった。東戸塚から見つかったビニール片の泥は斎藤が殺されたグラウンドと一致。二つの警官殺しは同一犯と断定、合同公開捜査に移行。斎藤も遅ればせながら警視正に二階級特進した。
 午後一時十二分、警視庁に通報。片桐幸子らしい女性が午後四時二十五分成田発台北行き中華航空一〇一便に搭乗するという。写真に走書きを添えたFAXの通話記録によれば、発進元は新宿駅西口周辺のコンビニエンスストアー。直前の離日に疑念を抱きながらも、警備本部は空港周辺に緊急配備を発令。だが新横浜の警備連絡所は、時を措かず警視庁から転送されてきたFAXに絶句した。そこに写っていたのは、中川早紀でも片桐幸子でもなかったからである。

 新東京国際空港第二旅客ターミナルに、千葉県警と新東京空港署の捜査員が張り込んでいた。搭乗手続が始まって彼らが焦りはじめた頃新宿発リムジンバスが到着、捜査員の一人が乗客の中に不審な男を発見した。男性にしてはほっそりしていて、帽子の下には大きなサングラス。捜査員達がばらばらと包囲、一人が問いかける。
「片桐幸子だな?」
 短い沈黙の後、男は返答の代わりに拳銃を抜き放ち発砲。脚に被弾した捜査員が崩れ落ち、男は関係者出入口の方角へ走り出した。悲鳴と共に逃げ惑う客を掻き分けターミナルビルを出た捜査員達は男の姿を見失ったが、次の瞬間ビルの陰から一台の作業車が凄い勢いで走り出した。運転席でさっきの男がハンドルを握っていた。サングラスが外れたその横顔は、FAXで送られてきた女だった。
 砂漠のように続く灰色の敷地を作業車は逃げ回り、追跡するパトカーがタイヤを撃ち抜かれ次々と脱落。一台の応射を受けパンク、バランスを失った作業車がスピンしながら傾き横転した次の瞬間
「止まれ!」
 怒号が無線に炸裂、次々と急停車したパトカーの鼻先をかすめ、垂直尾翼に梅の花を描いたジャンボ機が離陸滑走して行く。作業車から這い出した女が訝しげにこちらを見、爆音の下で捜査員が指すジャンボ機に振り返った彼女の顔が凍りついた次の瞬間、ナタリー・江は搭乗する筈だった中華航空一〇一便の前輪に轢かれ、血飛沫と共に無数の肉片となって路面に散らばった。
 新横浜の警備連絡所から、FAXの写真が片桐幸子ではないとの回答が現場に届いたのは、その直後だった。

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Time Up:九.攻勢(中)

 徳田信枝逃亡の一報に、井出は羽田へ向かう車を急遽Uターン。小田が彼から電話を受けたのは、黄副首席国会訪問の最中だった。
「民間に犠牲が出たのはまずいですね」
――それはわかっているよ。
 小田の反応を皮肉と取ったか、井出の口調は厳しかった。
「ただ攻勢のチャンスかもしれません。彼女は自ら正体を暴露、国内に逃げ場をなくしました」
――気楽なものだな。
 井出は皮肉を返してきた。
――爆破予告にあった口座には確かまだ二回分、四十万ドルが未振込みだが、どうすべきかな?
「払い続ける意味はありません」
――逆効果の危険もあるが……片桐幸子にもそうするんだろうね?
「――」
――黙っているつもりだったのかね?
「遺留品を科捜研(科学捜査研究所)でDNA鑑定中で、同一と確認できてからご報告の予定でした」
――確認結果は後として、すぐ報告すべきだったな。不祥事続きで世論も厳しい。君が疑われる可能性もあるんだぞ。
 井出はねちねちと続けてきた。
――一年前、横浜市内で一緒にいた女性とも同一人物かな?
「やはり遺留品の鑑定待ちです。ただ一味の可能性は大です」
――その捜査員が共犯の可能性は?
 小田は暫時瞑目、考え込んでから言葉を継いだ。
「聴取した心証はシロですが断定はできません。以降警備任務からは外しました」
――当座はそれでいいとして……情報もそこから漏れたか?
「捜査員の死亡はいずれも中川早紀の周辺で、辻褄は合います。現在は失踪、今後情報漏れの心配はありませんが、警備は見直しが必要です」
――間に合うのかね?黄副主席も明日横浜入りだが……その捜査員に接触してくる可能性は?
「泳がせると?しかしそれは囮捜査になりませんか?」
――民間人でなければ問題ない筈だが……ただ、行過ぎだけはするなよ?君は否定的だったがサロメという選択肢もある。盧氏は今日日本を離れ連絡が取りにくくなるが、一応考えておいてくれ。じゃ。
 情報が下りなかったり正規のルート外で報告を受けたり、今回の井出の動きは不自然すぎる。もう看過できないと小田は思い、切れた携帯電話をしまった。

 二時間後、所沢のダイナマイト紛失で埼玉県警から報告。この業者のワンマン経営者が借金していた事業者金融が、極東興産の子会社だったのだ。
 その時、パソコンを叩いていた捜査員が叫んだ。
「ネットに、徳田信枝を名乗る書込み!」

 再度日本政府に告ぐ。指定した口座に要求した金額を振り込め。期限は五月十八日、サッカー朝日親善試合終了時。さもなければ共和国副主席他、観客の安全は保証しない。

――日本の警察も随分舐められたものだな……中央の対応はどうだ?
 受話器を通した大野刑事部長の声は、うんざりしているように小田には聞こえた。
「広報が対応中です。佐々木長官は立腹されていたそうです」
――そりゃそうだろう。しかしどうしたものか……
「局長から伺ったのですが、中国に楔を打ちます」
――中国?
「現情勢下で北朝鮮への直行は難しく、韓国も国際テロリズムには神経質です。そこで先手を打ち、領内通過拒否を要請するそうです」
――相手がウンと言うかな?
「台湾の元総統がまた訪日を希望しているとか?前回は当時の田宮(たみや)外相が今後認めないと発言しましたが、その田宮外相も更迭されているし、カードになるんです」
――元総統訪日……確かに強いカードだが、このところ日中関係も冷え込み気味だし、切り方が難しいな?
「最悪ODA(政府開発援助)見直しのカードもあります。当然北京は反発するでしょうが、テロ支援国と見なされれば五輪どころではなくなる。日本はただ毅然と対応すればいいのです」
――ノーと言えない日本の警察官僚としては頼もしい意見だねえ。まあ君の口から出すのはリスキーだが、上から意見を聞かれたら私から進言してみよう。
 効果はすぐ現れた。中国政府は外交部が臨時に記者会見、魚前人民武力相が亡命を希望しても受け入れないと表明。徳田信枝のとの字も出なかったが、彼女が聴いていればノーの意思表示と理解する筈だった。
 夕方、脱走事件の犠牲者が無言の帰宅。ダンプカーに轢かれた大学生の父親は、徳田信枝は人間の屑だ、政府は威信をかけ検挙、厳正に処断すべきと語った。護送車運転手の、小学生の息子はカメラに向かい、革命なんて糞食らえと叫んだ。世論は、殺人を犯して『闘争』を続ける彼女に反発、都内では総聯幹部宅に火炎瓶が投げ込まれ、知事が冷静な対応を呼びかける事態となった。
 余波は国内にとどまらなかった。北京では、当初こそ緩やかだった北朝鮮代表チームのマスコミ対応が一変、インタビューでも顔を曇らせる選手の背後に、厳しい顔の関係者がフレームインするようになった。
 早紀を診察した脳外科医死亡の状況も判明。同時期被害者宅付近で連続放火があり、捜査中だが犠牲者はこの脳外科医一人。これだけなら偶然だが、直後、助手に脅迫電話があったのだ。内容は「秘密を漏らすな」。助手は心当りがなく、家族に危害が及ぶともあったので黙っていたのだ。警備本部は記憶喪失の件と推測、事件の再調査を要請した。
 事態は依然予断を許さぬながら警察は一連の事件発生以来、ようやく攻勢に転じようとしていた。

 同日深夜、新横浜プライムホテル。
 或る電話を受けた小田は、工藤を廊下に呼び出した。
「何ですか?」
「夕方局長に電話したら、徳田信枝の件で雷を落とされたよ」
「そうですか」
 世間話など絶対にしない小田の言葉に、工藤は戸惑った。
「片桐幸子の件ももうご存じだったよ。どうやら私より前に誰かが報告したらしい」
 二人の視線が鋭く交錯し……先に逸らしたのは工藤だった。
「そうですか……戻ってよろしいですか?」
「待ってくれ、実はその話じゃないんだ……」
 小田がひたと当てた視線に、工藤は嫌な予感がした。

 客室に戻った崔と李は、無言で窓外の夜景を眺めていた。黄副主席が宿泊予定のスイートルームと数室隔てたここからはみなとみらい21地区の、赤く瞬く警戒灯を遠く臨むことができた。
「何を考えているの?」
「考えることはない。すべきことは決まっているのだから」
「そうね……」
 空間を支配した短い沈黙の後、気配も見せず崔が襲いかかり、しかしそれを見切った李がかわす。
「何をするの!」
「あと数日で、全て決着する」
「……死ぬつもりね?」
「!……お見通しか」
「私を甘く見ないでよ」
「軍人の、か?それとも女の?」
「……」
「すまない……兄は、本当は」
「『冷たい人間じゃない』。あなたを見ればわかるわ」
 合法・非合法の人・金品が行き交い、誘惑と危険に満ちつつ充実した国境警備任務は十年前、隊の通信兵に耳打ちされた家族の連行で突如打切り。持合せの小金だけを手に豆満江を渡り、中国から韓国にたどりつくまで半年、厳しい取調べの後の再就職まで半年、全てのその後を知ったのは出国から二年後だった。その後、選抜された軍人を特訓、しかし最高点をつけた李を副官にあてがわれ、華燭の典も挙げたのは同胞への心遣いか、無期限の監視か。
「だから彼女も辛いばかりじゃなかった筈……一挙に解決なんてできない、今は努力を重ねるだけ。違う?」
 崔の顔がやっとゆるんだ。
「死体に抱かれて喜ぶ女とは、思わないでね」
「今夜は私の負けだ。喉が渇いたな」
 崔は苦笑して立ち上がると冷蔵庫に向かい、ビールを二本取り出して一本を李に投げ与えた。

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