« 2008年3月 | トップページ | 2008年5月 »

2008年4月30日 (水)

【北京五輪】イカロス

<聖火リレー>意外!?エベレスト登頂の取材に話題のCNNも招待―中国
(2008年4月30日(水)1時49分配信 Record China)

2008年4月27日、「甘粛日報」によると、世界最高峰エベレスト(中国名チョモランマ)で行われる聖火リレーの取材陣として、中国に対する暴言問題などで話題のCNNも招待されたという。

聖火リレーがエベレストを登頂するのはオリンピック史上初めての快挙のため、各方面から大きな注目を集めているものの、現在の様々な状況およびエベレストメディアセンターの収容可能人数などを考慮し、メディアの取材に関しては指名招待形式で行うことになったという。

そうした中、今回取材に招待され受諾したのは中国の国内メディアが10社20人。海外のメディアはBBC、ロイター、共同通信など7社11人で、その中には暴言問題とそれに続く提訴で話題になったCNNも含まれているという。(翻訳・編集/HA)

遭難しないようにね。(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【支那】内ゲバ?(下)

締め付け反発で党幹部や富裕層が国外脱出

 しかし、中国が力で押さえ込もうとすればするほど、逆に中国国内や海外に散った華僑から反発が起こるという皮肉な事態が中国を襲っている。実際、3月23、24日には新疆ウイグル自治区に飛び火して、1000人規模のデモが発生した。

〝獅子身中の虫〟も反旗を翻した。3月22日、中国国内の著名な作家、王力雄氏や劉暁波氏ら約30人がチベット騒乱について「平和と非暴力の原則に基づいて民族の争いを解決し、中国政府は暴力的な鎮圧を即停止すべきだ」とする異例の声明を発表し、国連による調査を要求した。

「法治」でなく、中国共産党による「人治」の国と言われる中国では、汚職摘発も権力抗争などによって左右される。06年、上海市トップの陳良宇・党委書記が汚職で摘発され失脚したが、これは胡錦濤が江沢民一派の牙城・上海を打ち崩すことを目的にしたものだと言われる。

 中国では過去5年間で11万6000人超の公務員が汚職で有罪判決を受けており、立件された政府幹部は閣僚級で35人、局長級は930人、没収資産が3600億円にも上ることが3月の全人代で報告された。中国で党幹部や官吏に汚職が蔓延っていることは常識だが、摘発されるか否かは、権力を持つ者の胸三寸なのである。

 当然、上に政策あれば下に対策がある。党幹部や富裕層たちは締め付けが強まれば、お金を持って海外へ逃避する。

 全人代報告でも海外、国内に逃亡した汚職公務員4500人超が逮捕されたとされている。また、たとえば02年には、中国長者番付第3位にランキングされていた仰融という富豪が、国有自動車会社の資産を私物化して財を築いたが、司直の手が及びそうになると約90億円を持ち出し、米国に逃亡した。もちろん捕まれば財産没収が待っている。このような例は、事件化しないものも含めて枚挙に暇がない。

 実際、香港などでは海外へ移住する資産家が相次いでいるし、大陸からも少数民族はもちろん漢民族の富裕層も留学、投資移民などあらゆるチャンスを利用して国外に脱出しようとしている。近い将来、中国共産党政府による強硬な取り締まりが行なわれることを見越しての逃亡である。

 たとえばオーストラリアには中国の富裕層たちが投資移民として大量に逃避してきている。オペラハウスを見渡すシドニー湾のベストロケーションの住宅の多くは中国系移民が押さえているという。またシドニーなどの主要都市では飲茶を楽しむ富裕層たちで中国レストランが大繁盛している。

「アジアからの移民が多すぎる」と危機感をあらわにしたハワード前首相は厳しい移民政策をとったが、昨年11月の選挙では、中国・韓国系移民票によって自らの座を失ったとも分析されている。

 オーストラリアは今回のチベット弾圧に対して、いち早く「中国の民主化運動メルボルン連盟」などが「中国共産党の一党独裁による中国統治に天が怒ったのだ」という声明を発表した。

 1989年の天安門事件で中国を追われ、世界各地に散らばった中国民主化グループも一斉に反発している。このネットワークは各地の華僑組織にも繋がっている。

 アメリカでは「全米・中国の学生と学者の自治連合会」が中国共産党政権を厳しく糾弾する声を上げた。共産党幹部の間では子供の米国留学が流行しているが、この連合会には、その子弟たちも多く参加しているのは皮肉な話だ。連合会ではチベット問題は「天安門事件と同じだ」という意見が大勢を占めている。

 世界の華僑や民主化グループは連携し、同様の声はイギリス、オランダ、ドイツなどヨーロッパからも表明されている。

 中国は第1次天安門事件(1976年)に端を発し、魏京生氏らが逮捕された1979年「民主の壁」事件、1989年「第2次天安門事件」、1999年「法輪功弾圧」と10年おきに大掛かりな弾圧を実行してきた。世界に広がる華人社会では、このサイクルに従って、次の大弾圧は来年、2009年に発生するとまことしやかに噂されている。

 しかし、そうした力による支配が、今度こそ中国共産党の首を絞める可能性がある。チベット問題は、中国人や華僑、少数民族による強力な「共産党包囲網」に発展し始めている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【支那】内ゲバ?(上)

少数民族ばかりか富裕層も党幹部子弟も〝反政府同盟〟に参加
チベット弾圧、台湾陥落の「中華帝国の暴走」に世界の華僑から「共産党独裁反対」の大合唱
(2008年4月28日(月)0時0分配信 SAPIO)

掲載: SAPIO 2008年4月23日号

 台湾総統選の馬英九勝利は中国にとって「いいニュース」だと伝えられているが、チベット、ウイグル問題などと合わせて考えると、実は「対中包囲網」になりかねない芽を孕んでいる。チベットに深い人脈を持ち、台湾総統選を現地取材した王進忠氏がレポートする。

 中国政府によるチベット弾圧がますます強まっている。

 現地からの情報によれば、新たに中国当局に拘束されたチベット人たちが、ラサと青海省西寧を結ぶ青蔵鉄道で強制移送されているというのだ。

「〝囚人列車〟の行き先は、おそらく甘粛省、青海省などの『労改(=強制労働収容所)』だ。毛沢東の文化大革命時代にも大量のチベット僧が殺害されたり、労改に送り込まれたりした。当時から中国政府はラサの世界遺産ポタラ宮の周辺にいくつも労改をつくり、〝反共分子〟のチベット人を収容して、強制労働させてきた。今回はチベット人を一斉に拘束したため、収容できなくなって自治区外にも移送しているのだろう。これは第2次文革だ」(現地関係者)

 ラサの寺院では兵糧攻めに遭っているチベット僧の餓死者が出始めたとも言われる。

 中国は、これらの情報に対して政府声明以外にも、「海外メディアなどがチベット虐殺の〝偽造ニュース〟を流している。あくまで暴動鎮圧だ」と中国中央電視台のコメンテーターなどを使って反撃に出たが、チベット弾圧情報は中国の情報封鎖をかいくぐって漏れ伝わるごく一部であり、現地ではもっと甚大な被害が発生しているだろう。

 ただ、チベットも防戦一方ではない。ダライ・ラマは、4月中旬から6月まで、アメリカ、インド、ドイツ、イギリス、オーストリアなどを歴訪する。表向きは人権やチベット仏教に関する講演目的だが、むろん中国政府の弾圧の現状を世界にアピールする最大のパフォーマンスとなる。

 直下の北京五輪もあるが、中国がこれほどチベット問題に敏感になるのはウイグル、内モンゴルそして台湾の分離独立に繋がるからだ。事実、中国当局への反発はチベットからウイグルへ延焼し始めた。

 私が現地取材した台湾総統選でもチベット問題は選挙終盤で最大の焦点となった。

台湾で連日トップニュースのチベット弾圧

 台湾住民は、チベット問題に対する関心が極めて高かった。近い将来、台湾がチベットのように弾圧、統一されるという恐怖が広がったためだ。

 実際、連日トップニュースで報じた台湾メディアは、銃殺された僧侶、武装警察や装甲車、戦車まで総動員してチベット民衆を〝取り締まる〟中国当局の様子を流し続けていた。台湾メディアは外省人系(中国系)が押さえているというが、今回はチベット側の視点で事件を報じるメディアが多かった。

 台北市の「自由広場(元・中正紀念堂)」には多くの台湾人が訪れ、ハンガーストライキを断行するチベット人を励ました。民進党の謝長廷候補はいち早くハンストに参加した。中国の危険性をクローズアップすることで、中国との経済交流促進を訴え、平和協定を結ぼうとする馬英九候補の危うさを批判したのだ。

 謝候補は「馬氏が主張する『一中市場』の前提は、『一つの中国』原則であり、『台湾は中国の一部』ということ。もし、台湾がこの原則を受け入れたら、チベットのように、台湾も中国の国内問題となってしまう」と「台湾のチベット化」を訴えた。チベット問題が取り上げられるたびに、低迷していた謝候補への支持は高まっていった。

 馬候補は出遅れた。なぜなら国民党は従来、「チベットは中華民国の一部」と考えており、チベット独立にも繋がりかねない今回の動きに、積極的に対応することに二の足を踏んだからだ。結局、急激に追い上げられた馬候補は、急遽、チベット亡命政府の台湾密使と裏交渉し、デモに参加した。馬候補は親中派とみなされており、事前交渉なく参加してはハンストを行なっているチベット人に面会できない可能性があったのだ。

 馬候補は以下のような声明を発表した。

「中国がチベット人民を弾圧し続け、チベット情勢が悪化すれば、私が総統に当選した場合、北京五輪への参加を取りやめる可能性がある」

 さらに選挙勝利後、ダライ・ラマに対しても「いつでも(彼の台湾訪問を)歓迎する」とまで言い切った。国民党トップとしては異例の発言である。

 しかし、馬氏が本当にチベットを支援しているかというと、大いに疑問がある。謝氏は落選後も自由広場に通ったが、馬氏は選挙後、見向きもしていない。

70万票を手中に収めた中国

 中国側は裏で、やはり馬候補を推していた。

 日本のジャーナリストにはわからなかったようだが、選挙戦の最中、馬陣営には連日数百人レベルの香港人が来台し、応援していた。私は中国語の違いですぐにわかった。香港人は基本的にノービザで台湾に入境できる。もちろん彼らに投票権はないが、中国は〝出先機関〟を使って支援したとみていいだろう。馬氏もその点は十分に承知していたはずである。馬新政権は中国政府の応援を受けて産声を上げるのだ。

 実際、馬氏は、当選後の記者会見で「何より中国本土との関係の正常化が必要だ」「平和協定を結ぶ」と繰り返した。仮に平和協定を結べば、中国の軍事的脅威は台湾という緩衝地帯に隔てられることなく日本に向かう。事実、中国海軍高官が、アメリカ太平洋軍のキーティング司令官に、「米国がハワイ以東を、中国が同以西の海域を分割管理し、情報を共有してはどうか」と提案している。

 中国にとって太平洋に出る〝関門〟が台湾である。建軍以来、人民解放軍が解放する人民とは一貫して台湾人民だ。

 中国が経済的に台湾を取り込んでしまう危険性もある。

 元立法院委員で台湾独立派の理論的支柱として知られる林濁水氏は、こう指摘する。

「現在も中国本土が一番の貿易相手であるというのに、両岸共同市場(一中市場)によって、さらに本土との経済交流を強化してしまえば、貿易の大部分を中国本土と行なうことになりかねない。そうなれば経済の命運を中国本土に握られる」

 実際、台湾の貿易総額に占める中国の比率は急増し、20%以上に達している。

 今後の台湾政局を中国が左右する〝装置〟が成立する危険性もあるという。

「立法院で4分の3の議席をもつ国民党の政権が発足することで、同党が掲げる通信投票法の成立が現実味を帯びてきた。国外にいる台湾人が、インターネットなどを活用して選挙に参加できるようにする法律だ。成立すれば中国本土にいる70万人(100万とも言われる)の台湾ビジネスマンが、中国本土から投票することになる。便利な半面、中国本土にいる以上、陰に陽に中国の圧力がかかる。投票操作や妨害も考えられる。両岸共同市場の推進は、そうした〝中国票〟を増やす結果につながる」(蔡煌瑯・民進党元副幹事長)

 もちろん中国が「馬英九・台湾」をすぐに呑み込むことはあるまい。だが、北京五輪が終われば、中国は改めてチベットやウイグル、台湾などの分離・独立派の弾圧に力を入れるはずだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月29日 (火)

【北京五輪】大事故特急に…

<続報><列車衝突事故>死者70人に=五輪代表コーチが下半身まひの重傷―山東省
(2008年4月29日(火)12時5分配信 Record China)

2008年4月28日、山東省の列車衝突事故に巻き込まれた中国ヨット競技五輪代表チームコーチが下半身まひの重傷を負ったことが明らかとなった。新浪体育が伝えた。

28日午前4時、山東省[シ鯔]博市で北京発青島行き列車T195号が脱線、煙台発徐州行きの列車5034号と衝突する事故が発生した。現時点までに死者は70人、負傷者は416人に達することが明らかとなっている。T195号が制限時速80kmの区間を130kmの速度で走行していたことが原因と見られている。人為的事故であるとして山東省済南市鉄道局の陳功(チェン・ゴン)局長、柴鉄民(チャイ・ティエミン)共産党委書記の更迭が決まった。

負傷者にはフランス人留学生とその父が含まれている。日本人の負傷者はいない模様。中国ヨット競技代表コーチが下半身まひの重傷を負ったことが明らかとなった。同チームはは五輪での好成績を目指し会場となる山東省青島市で練習を積んでいる。(翻訳・編集/KT)

死神が乗っていたらしい。(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Time Up:九.攻勢(上)

 中川の、報告書のペンはさっきから一行も進んでいない。
 尚子は斎藤が残した口座の名義を、振込みという手段で特定。鄭が勘づくとまで計算したか否かは永遠に謎だが、とにかく同夜東戸塚に直行、銀行に張り込んだ。彼女がそれきり応援を要請しなかった理由がずっと捜査陣の疑問だったが、銀行に現れたのが早紀なら説明はつく。
 あの時点で早紀は捜査線上に浮かんでいなかった。だから尚子は怪しみながらも、単身あのビルに足を踏み入れたのだろう。となると、稲生課長補佐殺しや斎藤殺しも実は……
 不意にコーヒーの紙コップが置かれ、気づくと柳沢が立っていた。照れを隠す時の癖で口をすぼめている。
「すみません」
「いいんだ。それより、額の傷、どうした?」
「階段で転びまして……」
 嘘だった。家宅捜索戻りの加藤に屋上で一発殴られ、以降ひとことも交わしていない。中川とだけでない、唄を忘れたカナリヤのように私語を受け付けず、食事も碌に摂っていない。署内一饒舌で大食漢だった彼の異状が、署内の空気を重苦しくしていた。一昨日以降の事態の急変は中川や加藤だけでなく、警官達が直ちに嚥(の)み下すにはあまりに過酷だった。
「告別式、行かなくてよかったのか?お前、事情聴取で通夜も行ってないだろう?」
「……柳沢課長こそ、よろしかったんですか?」
「私は昨夜行った。今日は留守番だ」
 空いていた席に柳沢が腰を落とす。部屋の隅のテレビでは、羽田に降り立った黄副主席が、タラップ上から笑顔で手を振っていた。
「空港周辺は厳戒態勢なのでしょうが、警護する側から見るとどうも心配で……」
「まあな。SATが配備に就いているから大丈夫の筈だが」
「SATですか……」
 各都道府県警では誘拐・人質事件に備え特殊捜査班「SIT」を配備しているが、それと別に警視庁ほか七都道府県警機動隊がテロ対策に配備しているのが特殊急襲部隊「SAT」である。
 一九七七年、ダッカハイジャック事件を契機に西ドイツ(当時)の対テロ特殊部隊を手本にして、警視庁と大阪府警に特殊部隊を創設。当初は極秘だったが一九九六年五月、神奈川を含む五道県警への増設を機に公表。二十名編成の一個小隊が数班に分かれ、ハイジャック・立籠り事件や今回のような要人警護に出動するが配置情報は原則極秘。
 だが何より彼らを他の警察官と区別しているのは「名前削除」の制度だ。SATを拝命すると警察官名簿から名前を削除、外部からは所在が全くわからなくなる。隊員をテロから守るのと、任務で犯人を死傷させた隊員の刑事訴追防止が目的で、今なお彼らは名を持たぬ、警察内でも秘密に包まれた存在なのだった。
「片桐幸子の件……昨夜監察官から聞きましたが、まだ……」
「半信半疑かね?わかるよ」
「監察官もそう仰っていましたが……急展開と言うか、どうやって同一人物だと?」
「偶然の一致だろうが……北朝鮮関与説浮上以降、片桐家には一部方面から嫌がらせの電話やメールが未だにあってね。それで新潟県警がここに照会、ピンと来た捜査員が新幹線に飛び乗った」
「そう言えば最初は、警戒するような口調でしたが……」
「馴初めは去年、だったな?」
「丁度一年前です」
「その時点では総書記訪日計画自体なかったし、最初から計算ずくだったわけではなさそうだ。しかしその後、何か指令……」
 二人は思わず顔を見合わせた。無言電話、ホテルへの移動、鶴見川の死体に始まる連続殺人……
「あの無言電話が?」
「シグナルだったのかもな」
「でも、ホテルには……」
「それなんだが実は、外線から男の声で一度だけあり、フロントが名前を訊き返したら黙って切れたそうだ。直後、携帯に着信があった。用心したか室内に目ぼしい遺留品はなし」
「備付けのメモ帳にも?」
「斎藤警部の手帳にあったような跡もなかったよ」
「上の何枚かが破り取られていませんでしたか?」
「そう言えば確かに……じゃあ?」
「メモした後下の紙も破り取り、筆跡を隠したか……」
「下敷き代わりに何か挟んだか……」
「ただ、手帳には残っていた筆跡が……」
「いや、その説明もつく。手帳は下のページを取り忘れた、ホテルでは注意していたか昨日の朝回収した」
「でも事件当夜、彼女はホテルから……」
「出ていないと言うんだろう?」
「そうです。ロビーや通用口……」
「それは確認したが、訓練を受けていたなら他にも……」
「窓――」
「だったようだ。窓枠に細い物でこすった痕があった。客室は隣のビルの裏手に面していたから、夜間なら目撃されず、ロープでもあれば充分可能だった筈だ」
「――」
「無言電話だが……録音したと言っていたな?テープは?」
「はい、席の抽斗にあります」
「多分提出することになるが、今聴いてみようじゃないか。通信室でデッキを借りよう」
 再生したテープには、最初は中川や早紀の「誰だ?」「何か言って下さい」という声しか聞こえなかったが、BGMのように流れる重低音に気づいたのは、デッキを操作していた通信室の警官だった。
「あれ?」
「どうした?」
「この音、早送りすると話し声に聞こえませんか?」
 二人はヘッドフォンに飛びついた。早送りしながら再生すると、重低音が読経にも似た発声に聞こえてきた。
「この部分だけ、増幅できるか?」
「できますよ。ちょっと待って下さい」
 増幅すると、それは中年の男が読み上げるアルファベットの羅列だった。中川はそれを紙に記してみた。

 BJJXJEAH
 YKHM
 KR
 SW
 KWMR

「これは……暗号でしょうか?確か斎藤警部のメモ帳にも……」
 中川の声はかすれていた。先日コンビニで見かけた、鄭の顔が脳裏に浮かんでいた。
「それと、ホテルのメモ帳……斎藤警部が見つけたのは口座番号だったが」
「……YKHMは、横浜でしょうか?」
「なるほど、母音だけを抜いた、か。では他の行も……」
「同じ暗号の可能性が高いですね。何が入るんだろう?」
 そこへ、喪服姿の加藤が姿を見せた。
「柳沢さん、こんな所で何してるんですか?」
「加藤、こいつの奥さんち家の無言電話の話、覚えてるか?」
「ええ、それが何か?」
 加藤は相変わらず中川と視線を合わせようとしない。
「どうやら暗号だったらしい」
「えっ!本当ですか?」
「二行目以外が解けなくてね。平文(ひらぶん)から母音を抜いたのと思うが……」
「あっ、わかった!」
 叫び声を立てたのは、入口から覗き見していた山崎だった。
「本当か?」
「多分、こうだと思います」
 彼女はそう言ってペンを取り上げ、余白に追記した。

 BJJXJEAH
 YOKOHAMA
 KIIRO
 SAWA
 KIWAMERU

「きいろ、さわ、きわめる……何だそれ?」
「この三行を漢字に直してみて下さい。わかりますか?」
「漢字……あ、黄沢究か!」
 一同は色めきたった。
「一文字ずつ訓読みにして暗号化したか。だが一行目は?」
「これは数字じゃないでしょうか?一、二、三を、アルファベットに置き換えたのではないかと」
「Bは二か。そうするとJが〇、Eが五……」
 置き換えた数字を含め、全文字列があらためて書き出された。

 200X0518
 YOKOHAMA
 黄沢究

 警官達はしばし無言だった。あの無言電話ではこの日付、場所と同時に、つまり金総書記訪日中止発表のずっと前から名代・黄沢究副主席の名前もやりとりされていたことになるが……

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【支那】奇病死

リンク: <a title="手足口病が大流行!児童789人が感染、うち19人が死亡―安徽省阜陽市 - 速報 ニュース:@nifty" href="http://news.nifty.com/cs/world/chinadetail/rcdc-20080428036/1.htm">手足口病が大流行!児童789人が感染、うち19人が死亡―安徽省阜陽市 - 速報 ニュース:@nifty</a>.

リンク: <a title="<続報>手足口病の感染者が1000人超、死者は20人に―安徽省阜陽市 - 速報 ニュース:@nifty" href="http://news.nifty.com/cs/world/chinadetail/rcdc-20080429010/1.htm#TB_inline?height=180&width=440&inlineId=mainLink"><続報>手足口病の感染者が1000人超、死者は20人に―安徽省阜陽市 - 速報 ニュース:@nifty</a>.

…ブルッ。今夏行かれる予定の皆さん、遺書のご用意を

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月28日 (月)

【北京五輪】炎上リレー

やっぱりバカだね。有象無象に動員かけるからだよ。

長野聖火炎上…中国当局「大成功」もネットで乱入流布
(2008年4月28日(月)16時25分配信 夕刊フジ)

 混迷する北京五輪の聖火リレーだが、中国の官製メディアは胡錦濤国家主席の訪日を前に、長野でのリレー成功と日中友好を強調した。一方で、ネットでは中国人留学生が負傷した事実に対し「打倒小日本!!」と日本製品の不買を呼び掛ける書き込みが殺到。韓国では抗議者への集団暴行にエスカレートした。中国政府が国民の団結に利用してきた民族主義が、政府の思惑を離れてついに暴走を始めた。

 ≪軍国主義が復活した。われわれは恥辱の歴史を忘れない。中国はもはや眠れる獅子ではない。いつでも攻撃の準備はできている≫

 中国最大のネット掲示板への書き込みだ。長野でのネット右翼の結集や暴力沙汰を受け、これまで見られなかった日本への攻撃が始まったのだ。

 「今回の成功で日中両国の友好感情がいかに深いか示された。追い風に乗って胡主席訪日を成功させたい」。崔天凱駐日大使は26日、日本でのレセプションでこう胸を張った。

 胡政権の意志をくみ取ったかのように、国営新華社通信は「聖火リレーは日本の友人の大きな支持を得た」と報道。中国中央テレビは、中国で「お人形さん」の愛称で人気の卓球の福原愛選手が聖火を手に笑顔で走るシーンを繰り返し流し、「日本市民が聖火を熱烈歓迎した」と友好ムードを演出した。

 福原選手への襲撃に触れた大衆紙もあったが、「ほほ笑みで聖火を守り、沿道を感動させた」とヒロイン扱いした。

 だが、北京青年報が1面で「反中分子に殴られ、留学生4人が負傷」と写真付きで報道。ネットでは「日本の右翼分子が中国国旗を奪おうと留学生に暴行し、1人が額から出血。周囲の人が国旗で止血した」との仏AFP通信の引用記事が多数掲載された。

 ほかにも暴行を目撃した在日中国人の書き込みが加わり、暴徒から国旗を守ろうとして殴られたという男性の写真を掲載。≪この真の英雄が誰か捜そう≫との呼び掛けも現れた。

 これに中国のネットユーザーらが炎上した。≪涙が流れた。ありがとう、留学生≫≪彼らに最大限の敬意と感謝を示したい。1日も早い回復を≫との留学生への賛辞の一方、≪中国人の最大の敵は日本人だ≫≪全人民よ、日本製品の不買運動に立ち上がろう≫との書き込みであふれた。

 ≪個別の右翼分子が日本全体を代表しているわけではない≫との冷静な書き込みもわずかにあったが、≪打倒、日本軍国主義。小日本を滅ぼせ≫との熱狂の声にかき消された。

 ジャーナリストの富坂聰氏は「中国人にとって右翼が出てくると、完全に自分たちが正義になる。待ってましたとばかりに過激化していく」と説明する。

 中国はリレー開催各国で大動員した中国人に厳重に暴力を禁じていたが、27日に韓国・ソウルで行われたリレーでは中国人の集団が暴徒と化した。

 「脱北者を送り返す人権弾圧の中国に五輪開催の資格はない」と抗議した脱北者や支援団体に1500人超の若者が詰めより、金属製パイプや角材、石を投げ付け、負傷者が出た。米高校生ら7人は約300人の中国人に取り囲まれて殴打された。

 「知識人のはずの留学生がこんなことを…」と怒りを表す韓国人に、中国人留学生の1人は「妨害させないため、中国人として当然だ」と開き直った。

 「これまで政治的発言を抑え付けられていた多くの人が『国を思う行動だ』との名分のもと、モノを言うきっかけを見つけてしまった。もはや収まらない。闘争のための闘争と化した愛国行動は政府にとって脅威となっていくだろう」。富坂氏はこう警告する。

福田サン風だと「ね、やっぱり失敗だったでしょ?」というところか。
胡サン…来る時は気をつけてね。(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】CNNに$13億要求

<続報>CNN暴言に13億ドルの慰謝料要求=裁判所が訴状を受理―アメリカ
(2008年4月26日(土)14時49分配信 Record China)

2008年4月24日、米テレビ局・CNNと同局キャスター・カファティさんに中国人一人あたり1ドル、計13億ドル(約1360億円)の慰謝料を求めた訴状が裁判所に受理されたことが明らかとなった。中国青年報が伝えた。

CNNとカファティさんを訴えたのはニューヨークで美容院を経営する梁淑冰(リャン・シュービン)さんと中国北京市で小学校教師を務める李麗蘭(リー・リーラン)さんの2人。サンフランシスコの聖火リレー中継でカファティさんが「中国製品はゴミ」「中国人は50年もの間、ならず者のままで変わっていない」などと発言したことに対し慰謝料を求めている。

今回の裁判は中国系アメリカ人の海明弁護士率いる6人の弁護士団が訴訟を担当する。なお海明弁護士以外の5人はいずれも中国系ではないという。訴訟費用は高額に上ると見られるが費用はすべて弁護士事務所が負担する予定で、現時点では費用支援の募金なども受け付ける予定はないとコメントしている。(翻訳・編集/KT)

ふうーん?

じゃ「豚」暴言のチンチンにはいくら請求しようか?(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】ソウルでも…

聖火リレー、ソウルも混乱
(2008年4月27日(日)20時32分配信 共同通信)

【ソウル27日共同】ソウルで27日午後、北京五輪の聖火リレーが行われ、一部で混乱が見られ、報道陣にも負傷者が出た。出発地点の公園などには留学生を中心とする中国人数千人が集結。一部が脱北者らで開いた抗議集会に詰め寄り、物を投げ付けたりした。また「チベット・フリー」と英語で書かれたTシャツを着た米国人ら5、6人が取り囲まれて暴行を受け、打撲傷を負った。聖火は27日深夜、平壌に運ばれる。

ソウル聖火リレー終了、4人負傷・4人拘束

(2008年4月27日(日)21時29分配信 読売新聞)

【ソウル=前田泰広】北京五輪の聖火リレーが27日、ソウルで行われ、中国人留学生が中国政府を批判する脱北者団体メンバーらに石を投げつけるなどの小競り合いで、少なくとも4人が負傷した。

 また、リレーに抗議し、シンナーを使って焼身自殺を図った脱北者の男2人など計4人が警察当局に拘束されたが、リレー自体は無事終了した。

 コースは、ソウル市内のオリンピック公園から市庁舎前広場までの約22キロ。約1万人の警察官が外国首脳並みの厳重な警備をする中、走者80人が参加し、沿道などに5000人以上の中国人留学生が集まった。

 スタート会場では、脱北者支援団体が、脱北者を北朝鮮に送還しているとして中国政府を非難する集会を開催。ソウル市内では、韓国在住のチベット僧侶らが中国のチベット暴動鎮圧に抗議してデモ行進した。

<聖火リレー>ソウルに中国人1万人 衝突相次ぎ警官ら負傷

(2008年4月27日(日)23時42分配信 毎日新聞)

【ソウル中島哲夫】北京五輪の聖火リレーが27日、ソウルで行われた。チベット問題や中国に脱出した北朝鮮住民の強制送還などを理由に抗議行動に出た各種市民団体と、中国からの留学生ら大規模な「応援団」との衝突や摩擦が相次いだ。

 日本から空輸された聖火は、同日午後2時過ぎから約5時間、88年夏季五輪ゆかりのオリンピック公園からソウル市役所前広場まで22キロの区間で80人余りがリレー。韓国警察当局は9300人を投入して厳戒態勢を敷いた。

 出発・到着地点とコース沿道の主要ポイントは、韓国メディア関係者によると「動員されたと見られる留学生など少なくとも1万人以上の中国人」の人波と大小の中国国旗で埋まった。「韓国建国以来初めて」の事態だという。

 リレーの列に乱入した男など韓国に住む脱北者3人と、中国人留学生1人が騒ぎに関連し逮捕された。

 しかしKBS放送などによると、韓国のデモ隊と中国人「応援団」の衝突は中国側が数の力で圧倒。出発地点近くで起きた衝突では、韓国側の牧師など180人余りが、1500人以上の中国人グループの攻勢を受けた。ペットボトルや角材、歩道のブロックなどを投げつけられ、韓国側の十数人が被害を受け、新聞社カメラマンも負傷して病院に運ばれた。

 市役所前広場付近では、チベットと台湾の旗を振っていた少数のデモ隊が中国人グループに追われて近くのホテルに逃げ込んだ。中国旗を振りながらロビー内に入った追跡者らを阻止した警官が逆に、鈍器のようなもので頭を殴られ負傷した。

 また同広場で「チベット・フリー(自由)」と書いたTシャツを着ていた米国人ら数人を中国人グループが取り巻き、近くの建物の石壁に押し付けたり中国旗の旗ざおで殴るなどし、少なくとも1人が負傷した。

今回のリレー、専らチベット問題が焦点となっていたが、韓国には南北問題で中国が負の関わり方をしていることが混乱に拍車をかけたようだ。
ただそれが通用するなら日本も、教科書問題、靖国介入、尖閣問題、アジアカップ他での暴動、毒餃子…突っ込みどころはいくらでもあったわけで。抗議団体トップの意向もあって長野では基本的に論点拡大はなされなかったが、それがよかったのかどうかは事後ながら議論の余地はあろう。
ともあれ、様々な波紋を残しつつ聖火という招かれざる客は退散したが、間もなく「御大」胡主席が訪日予定。不測の事態を避けるなら政界一の親日を自任する筈の福田サン自ら意見することもあっていいと思うが…さて?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月27日 (日)

【北京五輪】仏作って…

聖火リレー 花と子供が消えた長野で 五輪の心は…
2008.4.27 00:23

沿道には多数の中国国旗が翻り、物々しい警備に囲まれて走るランナーたちはうつむき加減で、肩にはいつしか雨が落ち始めた=26日、長野市 10年前の長野五輪。長野市内の学校では、1校ずつ相手国を決め、国際交流を進める「1校1国運動」が展開された。長野で生まれたこの運動は世界の数々の催しでも実践され、北京五輪でも理念を受け継ぐ活動が行われている。長野では五輪を機に、「もてなしの心」が培われた。

同じ仏教徒が弾圧されたチベット騒乱で善光寺が出発地を辞退し、市内に緊張感が高まっていた20日、長野五輪を記念して始まった10回目の長野マラソンが行われた。沿道の声援は盛んだった。市内の女性は「熱狂した長野五輪以来、現在でもボランティア活動が盛んな土地柄なの」と胸を張った。

10年前の五輪を境に、長野市もやはり不況の波にのみ込まれている。そんな閉塞(へいそく)感が漂う地方都市でゴールデンウイーク初日に国際的なイベントが開かれる。約38万1000人の市民の聖火への期待は高かった。

ところが、10年前の「平和の祭典」とは事情が変わった。コース周辺の学校では「安全を確保したい」と休校が相次いだ。長野五輪と比べ、学校側は正反対の対応をとった。「安全のため」とプランターも片付けられ、聖火に彩りを添える花が街から消えた。

普段は静かな長野の朝だが、26日は「ここはどこの国?」と状況が一変。市内中心部のカラオケ店から早朝、チベット系の一団が出てきた。店が宿泊先だった。コース沿道では、リレー開始の数時間前から中国の赤旗の五星紅旗が沿道を埋め、チベット系の団体を圧倒した。「中日友好」などと掲げてはいるが、日の丸はほとんどなかった。

中国人らが赤旗を振りながら大声をあげ、高揚感に包まれて小競り合いが頻発。横浜市からリレーを見に来た男性(62)は「いい場所は中国人に全部押さえられた。お年寄りらが隅っこに追いやられた」と嘆いた。聖火ランナーを中国の青ジャージーの「フレームアテンダント」2人のわきを、約100人もの警察官がわきを固めたのも異様な光景に感じられた。

実際、長野市民も冷めていた。「政治的主張は違う場でやってほしい」「『日本でも聖火リレーをやった』とのアリバイに利用されるのだとしたら、これほど憤慨する話はない」…。

「1校1国運動」の推進母体となった長野国際親善クラブの小出博治会長は「市民が笑顔で迎え、笑顔で送り返す。そんなリレーができれば、長野から友好をアピールできる」と話していたが、それは無理だった。

今回の聖火リレーは「調和の旅」と銘打たれている。中国側は長野市でそれを実現できたと、胸を張ることができるのだろうか。(芦川雄大)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】長野の長い一日

【聖火リレー・グラフ】長野の長い一日 罵声と怒号が飛び交い「うんざり」の声も
2008.4.26 21:43

聖火リレーで走者を務め、沿道に手を振る競泳の北島康介選手=26日午後、長野市 厳重な警備態勢の下、長野五輪から10年ぶりに聖火が長野市に戻ってきた。しかし、街は、早朝から罵声(ばせい)と怒号に包まれた。沿道では警察官の制止にもかかわらず、中国人とチベット人らが小競り合いを繰り返し、ほとんど聖火ランナーを見ることができなかった。「地元不在」となった長野の“長い1日”を追った。

【7:00前】

 出発式会場の県勤労者福祉センター跡地周辺。6時ごろには多くの中国人が沿道に集結。「5時に人の声で起こされた。長野五輪のときと違う」と近所の男性(59)は戸惑った。

 重要警備地点のJR長野駅の善光寺側。6時半ごろには、チベット旗を振る日本人支援者らと赤の中国国旗を持つ中国人がにらみ合ってヒートアップ。両者を接触させまいとロープを張る警察官も必死の形相だ。

 中国人留学生の男性が「チベットを支援している日本人は本当のチベットの実情を理解しているのか」と叫べば、チベット旗を持った日本人学生(21)は「(チベット人)虐殺への抵抗をアピールしたい」と熱が入った。

【7:00】

 長野駅前は中国人とチベット支援者で数千人規模に膨れあがり、で中国人1人が額を切るけがを負った。

 リレーを見に来た無職、川田正治さん(70)は「警察官から『ここ(駅前)で見物するのは危険』といわれた。平和の祭典なのにどうして」。

 善光寺では、一般参拝客以外に、チベット騒乱での犠牲者を追悼する法要にチベット人やその支援者ら数十人が来訪した。

【聖火リレー・グラフ】長野の長い一日 罵声と怒号が飛び交い「うんざり」の声も (2/4ページ)
2008.4.26 21:43

聖火リレーで走者を務め、沿道に手を振る競泳の北島康介選手=26日午後、長野市
【8:00】

 県勤労者福祉センター跡地でスタート直前、トーチに付ける火が消えるハプニング。その後、8時26分、第1走者の北京五輪野球日本代表、星野仙一さん(61)がスタート。

 長野駅前、同45分ごろ、第10走者のタレント、萩本欽一さんが通過する際、沿道からビラなどが投げ込まれ、男が逮捕された。

【9:00】

 「(男が飛び出して)ちょっと驚いた。何が起きたのかは分からなかった」。

19人目の走者、卓球代表の福原愛さんをハプニングが襲った。目の前でチベットの旗を持った男が乱入し、逮捕された。

 そのころ、約2キロ先の長野運動公園前の交差点では「チベット人を殺すな」と興奮した日本人らが警官隊と小競り合いに。警備関係者からは「公募ランナーの多い郊外にまでトラブルが広がれば手が足りない」と焦りの声も。抗議行動を予告していた「国境なき記者団」のロベール・メナール事務局長は長野駅前で、チベット支持者らから「事務局長がいらっしゃったぞー!」と出迎えられ、ここでも騒ぎに。

【10:00】

 リレーが通り過ぎた長野駅前。中国への抗議文を手にした日本人と、五輪旗を手にした中国人が互いに意見をぶつけ合う光景も。激論を交わした後、日本人男性は「中国を同じアジアの日本も応援してほしいという主張には共感した。五輪は応援したい」と握手。

 長野五輪の象徴のスケート施設「エムウェーブ」では聖火走者で盲導犬を連れた仙波慶伸さん(61)が「私は目が見えないが、この聖火が皆さんの心の盲導犬になると信じる」と、リレーに出発した。

【11:00】

 エムウェーブ前では1・5メートル四方の中国国旗をたなびかせる中国人が数百人集まる。旗を持ったチベット支援者らが、わざわざ中国人留学生に近づいて挑発する行為もあり、収集がつかない。エムウェーブ近くで交通整理のボランティアに参加した50代男性は「これほど中国人が集まると思わなかった。少し疲れた」。

 11時10分ごろ。コース後半部分を占める県道58号で沿道から飛び出した若い男が公募のランナーに卵を投げつけようとして、警察官に取り押さえられた。現場を目撃した自営業、島田浩一さん(36)は「一瞬の出来事だったが、警備が厳重だったので、大事に至らなかった」と安堵した。

【12:00】

 ゴールの若里公園近くでトマトを聖火ランナーに投げつけたり、コースに飛び出すなどした男2人が相次いで逮捕される。雨がさらに強まり、絶叫し続けた中国人の表情にも疲れの色が。近所の男性(82)は「このまま平穏のうちに終わればいい」と祈った。

 午後零時30分ごろ、最終ランナーのアテネ五輪金メダリスト、野口みずきさん(29)が予定より15分遅れて到着。中国語で歌い始めた中国人らは、野口さんが入ってくると「オー」と歓声が。「走る前はどうなるかと思った。五輪ではアスリートが集中できるように願うばかり」

【13:00】

 大半の中国人が到着会場の若里公園から立ち去り、静けさが戻る。山口県からチベット問題で抗議しにきた日本人学生(22)は「同じ仏教徒としてやることはやった」と満足げ。一方、地元の女性(33)は「中国側もチベット側も怒鳴り合い、怖かった。今こんな状態で五輪なんてできるのか」と漏らした。

【14:00以降】

 若里公園近くの県民文化会館。チベット難民2世のツェリン・ドルジェさんが代表を務める「スチューデンツ・フォー・ア・フリー・チベット(SFT)」日本支部や「チベットを考える長野の会」が記者会見。ドルジェさんは「チベットに平和が来る日まで、アピールし続ける。今回は無事に終わって良かった」。

 善光寺前の中央通りで買い物客の女性は、「普段の週末の静けさが戻りましたね」と安心した表情だった。聖火は午後2時半前、中国人スタッフとともに新幹線で東京へ戻った。午後10時半過ぎ、北京五輪の聖火を載せた中国国際航空のチャーター機は、韓国に向け羽田空港を出発した。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】長野レポ

本件、管理人も参加。そのレポートを遅ればせながらUPした。

同日朝に発ったのでは遅いので前日に県下入り。と言っても、何しろ最終決定が遅かったので長野市内の主なホテル・旅館は満室につき、上田駅前のホテルに投宿。

改札に面した高架跨線橋を降りたロータリーの東京よりに面しているので、駅ホームからフロントまでは五分もあれば十分なのが何よりか。三階までにはレストランのほか式場・宴会場などの公室があり、客室はそれより上。
駅に面した客室にチェックイン、新幹線やしなの鉄道(旧・信越本線)の発着を見ながら明日の準備。

そもそもこの上田、柴田錬三郎の小説からNHKの人形劇にもなった「真田十勇士」の故郷と言うべき、真田氏の城下町。中でも豊臣秀頼に仕えた真田幸村は、関ヶ原では徳川秀忠率いる東軍の別働隊を足止めしたり、大阪の陣でも善戦して徳川方を苦しめた。結局幸村自身は戦死、豊臣家と運命を共にするが、真田家はその兄、信幸(その後信之と改名)のもと松代藩主として再出発、幕末に至る。今回、中国側は在日留学生などを大動員、数千人が長野に押しかけるとの情報も。対するチベット支援者数がどれだけのものになるかはわからないが、大阪夏の陣では一時家康の本陣に迫ったという幸村のように散るのか、はたまた桶狭間のように…

ニュースでは同日の、ものものしい聖火到着のニュース。羽田到着の様子は朝に見たが、その後は高速経由で長野市内のホテルに入ったとのこと。メディアでは「国賓並みの警護」との表現

「凶悪犯並みの護送」の間違いだろ?(-_-メ

入浴後、他の外泊なら晩酌と行くところだが、明朝は早いこともあり缶コーヒーで喉を潤しただけで就寝。

当日は、4時過ぎに目覚ましとモーニングコールで起床。慌しく支度を済ませ、チェックアウト。
乗車するのは5時35分発の篠ノ井線直通普通・長野行き。改札を過ぎてホームに下りると…
いたいた。手錠Tシャツ、そしてチベット国旗。中国側・チベット側双方とも大多数は早めに宿を確保の上、長野市内入りしていた模様だが、宿泊事情からそれか叶わなかった…って、私もか。(苦笑)

ややうとうとしながら長野着。小用を済ませて駅前に降り立つといるいる…二色に分かれた旗の軍団。どこかで見た光景と、すぐに思い出した。サッカーなどのサポーター集団だ。揃いのシャツに旗。今回違うのはこの一方が人殺し集団だということ。

中国側が多いように見えたが、さすがにその場だけで双方の総数は確認できなかった、としておく。

合流予定だった集会場所が、地図を忘れてきていたためわからず、そのまま善光寺に直行。途中も、明らかにどちらかとわかる装いの個人や小グループが。地元住民の人々は何となく迷惑げな表情。
確かに、気持ちはわからないでもない。冬季五輪開催地という縁もあって引き受けたものと推測するし、一方で今回の情勢に困惑していたことも承知している。その上で、しかしやはり言わざるを得ない。

あ、文句があるならリレーボイコットを決断できなかった長野市役所までお願いします。

善光寺に近づくと、早朝とでもあり参道両脇の店は多くがシャッターを閉めたまま。どちらにしても、ここを穢らわしい「聖火」が通過することにならなかったのは大変結構。元々引き受けた見識はさておき、最後に英断を下した善光寺、あらためてGJ!

さて、昨夜以降ネットチェックをしていなかったので実はその場で知ったのだが、当初七時だった法要は八時十五分に変更。これは、出発地に合わせたのだと言う。ぶっちゃげ、「ぶつけた」と言ってもいいのだろうが、善光寺の見識をあらためて内外に示すことになろう。
寺側の案内を受け一度本堂内に入って場所を確保、その後用便・小食などを済ませているうちに、支援団体の一行が到着。内外各局のテレビカメラが囲む中、彼らの本堂内陣前方着座を待って、主催団体からの短い挨拶の後、定刻に法要を執行。

この善光寺、通常の法要は本来の宗旨・浄土宗の形式で、読み上げられるのも阿弥陀経。だが今回は国際的意味を持つほか、真言宗など他宗派からの僧侶も参加していることからか、読み上げられたのは般若心経。その後、チベット族、漢族を含め犠牲者の名前が読み上げられ、法要を終了。
この後、善光寺本堂の「戒壇めぐり」を体験。席を移した法要参加同志のお坊さんがあらためて読み上げる般若心経に送られるように、案内に従って急な階段を下り、本尊をお祀りする瑠璃壇の真下へ。

…真っ暗。(苦笑)

こういう時でなければ心が洗われていく、と言いたい所だが、何しろ本日は市内で繰り広げられている煩悩の行軍(後刻情報ではまさに煩悩だったわけだが)に…で。結果的にむしろ罪作りになった?
縁が(と言うより予算と時間が)あれば、あらためて出直そうと思う。

さて、無事参拝を済ませ市街中心部へ。出発地点変更、そして法要とほぼ同時刻に出発していることとて、主な支援団体の姿はなく、私のように個人か、少人数の有志団体がそぞろ歩いている程度。
途中、「国境なき記者団」の大きな旗を掲げるグループが内外メディアの取材を受けていて、金魚の糞よろしくそれにくっついていく。途中、両国小グループと離合。中国側とはブーイング、チベット側とはシュプレヒコールやハイタッチを応酬したりしつつ駅前交差点に入ると

…状況は一変。

周囲には、血の池のような五星紅旗の海。そしてこちらのチベット国旗や黒い手錠五輪フラッグにブーイング。ここで、シュプレヒコールを繰り返し現れたチベット支援団体に合流。横断歩道上ではすれ違う中国側団体と一部が小競合いになりかけ、互いのメンバーに引き止められる一幕も。
その後は信越線の高架をくぐり、到着式会場である公園へ。途中住宅地の狭い道を通る際は、主催者から「一列で、シュプレヒコールは自粛」との注意事項が。

でもって、到着式会場の若里公園へ。駐車場脇の洗面所前で一時休止の後、公園敷地内へ。
市に使用許可が下りているのは、公園一隅の小高い丘を中心とした一帯で…これが到着式会場からは少し離れている。そして会場と周辺は、またあの血の池。
お互いを視認すると、早くもシュプレヒコールの応酬。こちら側には会場に向かって右側に、狭義のチベット支援団体よりさらに思想が一歩踏み込んだ面々もいて、警察が目を光らせている。
時々そこから、支援団体とは独自にシュプレヒコールが挙がるが、団体側ではスルー。「非暴力」ということなのだが、内外からは内閣不一致と映らないかなあ?
中国側からも、一部が岡を降り展開する動きが見えたが、警察の静止か内部の自粛指令か鎮静。

ただ、後刻知ったところではこの時既に、リレー中途で妨害行動があったとか。その一人は台湾籍だったとか。その所為か過激団体だけでなく支援団体側にも警察は、かなりはっきりと警戒感を。
今にして思えば経緯は理解できるが、そもそもこうなる原因を作ったのが誰なのか、それを考えると警察に限らず、日本関係者の対応には今も違和感を拭えないとだけ。

ここまでは何とか小降り程度で持っていた天候が、定位置に陣取った頃から断続的に本格化。北京の圧制と弾圧に今も喘ぐチベット、東トルキスタン、そして漢民族をも含めた人々の涙雨と言っておこう。
日本関係者には突発事項に加え、聖「火」を呪うかのようだった当日の天候に、もう一度思いを致してはどうか。

そうこうするうちに、定刻よりかなり早く上空をヘリが行き交い、会場には火の手が。天候不良や突発事態で、リレーと到着式のスケジュールを繰り上げたのだろう。
それが終わると、中国側の血の海は、(血)潮が引くように離場していく。入れ替わるようにこちらは集会開始。
混乱なく行動を終了できたことはよしとしながらも、会場から離れた地点に「押し込められた」屈辱、チベット関係者以外に中国民主活動家の挨拶などがあり、東京での胡錦涛訪日に合わせた都心活動での再会を誓った後、支援団体幹事・有志以外はその場で解散。
徒歩で駅へ向かう途中、茨城・愛知ナンバーの警察警備バスが通っていく。これだけの動員要請を受けた当該県警も迷惑だったろうが、公金から費用も出ているわけで、立場はともかく国民も迷惑。それも、本大会=大阪を前提での平和的開催ならともかく…

駅に到着すると、また血の池。それでも「任務(?)」終了後の所為か、雰囲気は穏やかだった…かな?事前入手済の指定券を、早めの到着につき一本前の列車に変更、3時前に長野を後に。上田では、昨夜は見えなかった上田城址を左手に見ながら通過。機会があれば、純然たる観光として、あらためてゆっくり訪れてみたい。
この後関東で所用、帰着は夜半近くだったのだが、本記事の趣旨からは本格的に逸れるためここで筆を擱く。

まあ「何事もなし」などという圧制国家並みのニュースで全世界に恥を晒さずには済んだな、というのが、さしあたりの感想。直接妨害に遭った萩本氏や福原選手には、お気の毒と言えばお気の毒ながら予想されてはいたこと。個人的恨み、以前に面識さえない立場でどうこう言うべきではないかもしれないが、物理的被害が生じなかっただけでも幸運と思っていただきたいとだけ。
尤も終了後のインタビューを聞くと、理解しているようには…。「何事もなかった」らしい星野監督に至っては尚更か。日本の民度って…?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】聖火護送リレー

参加レポ遅れてます(汗)。今夜あたりには…

聖火護送リレー 「平和の祭典」からはほど遠い
(2008年4月27日(日)1時46分配信 読売新聞)

 何とか乗り切ることができた。北京五輪の聖火リレーは、長野市から次の会場の韓国・ソウルに引き継がれた。

 大混乱となり、その映像が流れたら、中国国民が感情的に反応しかねない。その結果、現在の「反仏」運動に象徴される愛国ナショナリズムの矛先が、一転して日本に向かう可能性が指摘されていた。

 リレーが中断することもなく、80人のランナーが約18・7キロのコースを走り終えたことに、長野市や警察の関係者は胸をなで下ろしていることだろう。

 それにしても、異様な光景だった。平和と融和という五輪のイメージとは、ほど遠い。

 沿道には大小の中国国旗が林立する。中国国旗を手に並走する多数の中国人留学生らもいる。中国のチベット弾圧に反発する人権団体などのメンバーは、チベット旗を手に抗議の意思を示した。

 聖火は、約100人の警察官に厳重にガードされて進んだ。見物客には、ランナーの姿はほとんど見えなかったのではないか。

 テレビ中継を見ながら、「こうまでして聖火リレーをする必要があるのか」と感じた人も、少なからずいたことだろう。

 「市民不在」「聖火護送」といった声も聞かれた。

 聖火が通過した各国の都市では、激しい妨害行動が相次いだ。市と警察が「聖火の安全確保」を最優先させて厳戒態勢を敷いたのも、やむを得ないことだった。

 日本には表現の自由がある。政治的主張を事前に封じ込めることはできない。こうした対応しか取れなかったとも言える。

 リレーの隊列に飛び込むなどして、6人が逮捕された。ビラなども投げ込まれた。歓迎派と抗議派の小競り合いもあり、けが人も出たが、全体としては、大事には至らなかった。

 五輪を通じて国威を発揚することは、中国政府の悲願である。その五輪と絡め、チベット政策に対する海外からの激しい批判が起こっても、「内政問題だ」として強気の姿勢を崩さなかった。

 人権問題について、国際社会と大きな感覚のズレがある。

 中国政府は、ようやくチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世側との対話を再開する姿勢をみせたが、五輪のためのポーズで終わらせてはなるまい。

 重苦しい空気が改善され、スポーツの祭典として楽しめる五輪となるか。ひとえに中国政府の対応にかかっている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月26日 (土)

【北京五輪】動乱リレー

これが平和の祭典!?長野“厳戒・動乱”聖火リレー
(2008年4月26日(土)18時53分配信 夕刊フジ)

 北京五輪聖火リレーが到着した25日午後から26日にかけ、長野市は平和の祭典とは思えない異常なムードに包まれた。

【人の盾】

 長野県警は警視庁や関東管区警察局の応援を得て約3000人の厳戒態勢で警備に当たった。車列は白バイが先導、警察官5人が聖火ランナーを取り囲む形で伴走。すぐ後方を聖火の管理をする中国側の「フレームアテンダント」2人が走る予定だったが、2人がランナーの真横を走ろうとする場面もあった。

 聖火ランナーらの左右は警察官90人が2列で並走。動きが一時的に止まるランナー交代時は、沿道を向く形で聖火を取り囲み外部から人が入れないように目を光らせ、第10走者の萩本欽一さんに物が投げこまれた際には透明な樹脂製の小型の盾を掲げた。

【大声援】

 「頑張れ、北京!」。元々のリレースタート地点だった善光寺が、チベット人犠牲者の法要や、平和の鐘をならすなど、厳かな空気に包まれたのと対照的に、スタート地点の県勤労福祉センター跡地は、中国人留学生らが持ち込んだ赤い旗と、大音量の怒号に支配された。

 曇り空の早朝。各地の大学からバスで長野入りした中国人留学生らは、早くも中国国旗を大きく振りかざしながら、「ゴーゴー、チャイナ」の大合唱。金属フェンスで車道と遮断された周辺の歩道は、中国人留学生が完全に“制圧”したが、中には黒いカンフー服姿や、ピースサインで記念撮影する“観光気分”の一団も。一部では、チベット支持の日本人との小競り合いも勃発した。

【日本刀男逮捕】

 長野県警は25日、リレーのスタート地点近くで日本刀を所持していたとして銃刀法違反の現行犯で、住所不定、自称僧侶、秋田泰嶺容疑者(47)を逮捕した。白装束に草履姿で、「聖火リレーに抗議する」との内容の文書を所持。自身の手首を切りつけていた。

【抗議活動】

 聖火リレー本番に合わせて、次第に増えていく右翼の街宣車。ダライ・ラマ14世の顔写真をフロントガラスに張ったものや、消防車のように真っ赤にペイントしたワンボックスカーなど、不気味な車両も見られた。

 手錠を模した五輪マークを胸にあしらった国境なき記者団のTシャツに雪山獅子旗を担いで市内を練り歩いていた男性(53)の背中には、なぜか消火器。

 「聖火の火が大火事になっては大変。長野の“安全”のための抗議だ」などと、独自の主張を展開していた。

本件、管理人も参加。そのレポートを遅ればせながら別途UPした。

まあ「何事もなし」などという圧制国家並みのニュースで全世界に恥を晒すよりは百倍ましだった、というのが、さしあたっての感想。
直接妨害に遭った萩本氏や福原選手には、お気の毒と言えばお気の毒ながら予想されてはいたこと。個人的恨み、以前に面識さえない立場でどうこう言うべきではないかもしれないが、物理的被害が生じなかっただけでも幸運と思っていただきたいとだけ。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年4月24日 (木)

【北京五輪】リレーの「距離」

最初に。(走行)ルートの距離ではないので。念のため。

「市民との距離ある」=聖火リレー「苦渋の選択」-長野市長
(2008年4月24日(木)18時0分配信 時事通信)

 長野市の北京五輪聖火リレーで、一般客が出発式などのイベントに参加できず、厳重な警備のため沿道からもランナーが見えにくくなることについて、鷲沢正一市長は24日、定例記者会見で「市民との距離はある。誠に申し訳ない」と述べた。市民不在のリレーは「苦渋の選択」とした。
 市は23日、出発式や到着式の会場に一般客を入場させないと発表。第1走者を除き、ランナーの走行順も公開していない。
 同市の大学生は「萩本欽一さんを見たいが、どこを走るか分からない。見に行くかどうか」と困惑顔。40代の女性は「お巡りさんが走ってるのを見るだけ」と冷ややかだ。市の職員も「誰のためのリレーなのか」とため息をついた。
 鷲沢市長は会見で「(リレーを中止すれば)国際的な問題が引き起こされる。やらざるを得ない」と話した。
 長野冬季五輪の際、聖火ランナーを務めた同市長は「沿道の鈴なりの人の中を祝福されながら走った」と振り返り、「(聖火は)本来は温かい気持ちでつながれていくもの」と述べた。

開催地と五輪理念との距離では?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】キャンベラ騒動

キャンベラの聖火リレー、小競り合いで6人拘束
(2008年4月24日(木)11時52分配信 読売新聞)

【キャンベラ=岡崎哲】北京五輪の聖火リレーが24日午前(日本時間同)、オーストラリアの首都キャンベラで行われた。

 沿道で中国人とチベット系住民らの小競り合いが散発的に発生、当局によると、中国人とチベット系住民ら6人が拘束されたが、大きな混乱なく終了した。聖火はこの後、専用機で日本に運ばれ、26日に長野市でリレーが行われる。

 リレーコース周辺には、在豪留学生ら中国人数千人がシドニーやメルボルンなどから「聖火を守ろう」との学生団体の呼びかけに応じ、バス約20台に分乗して駆けつけた。一方、中国のチベット政策に反対するチベット系住民や人権活動団体メンバーら約500人も抗議活動を行った。

 中国人とチベット系住民との小競り合いのほか、リレー走者を先導する車列の前に男が飛び出し、座り込みを図ろうとして、警官に排除される場面もあった。

 リレーは、先住民アボリジニの聖霊を呼び起こす煙の儀式の後、首都中心部の国会議事堂や戦争記念館などを結ぶ約16キロ・メートルで行われた。

アボリジニに失礼と思ったのは私だけ?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】品格って…

<選手の品格>「金メダルより…」=暴言「飛び込みの女王」など批判―中国幹部
(2008年4月24日(木)12時11分配信 Record China)

2008年4月23日、国家体育総局宣伝局の張海峰(チャン・ハイフォン)局長が会議の席上で、バドミントンの林丹(リン・ダン)選手や飛び込みの郭晶晶(グオ・チンチン)選手の「有名アスリートによる問題行動」に言及し、「五輪でいくら成績が良くても、国のイメージが損なわれては台無しだ」と述べた。深セン晩報が伝えた。

張局長はこの日行われた中国晩報(夕刊)協会常務理事会の席上で、北京五輪における中国選手代表団の金メダル獲得予想などの報告を行った。その中で、バドミントン韓国オープンで乱闘未遂事件を起こした林選手と、記者会見で問題発言や行動の多い郭選手に「国のイメージに泥を塗った」と名指しで批判。「五輪前に選手個人の品格を上げることが、最重要課題だ」と強調した。

美人アスリートとして知られる飛び込みの女王、郭選手は、2月の飛び込みワールドカップ後の記者会見で「ライバルはカナダのデブ」と発言するなど、マナーの悪さでも有名。一方の林選手は、1月の韓国オープン決勝で相手の韓国チームコーチと乱闘未遂事件を起こし、国家体育総局から注意を受けていた。(翻訳・編集/NN)

開催予定国の品格の問題では?(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

千葉の教育崩壊

小学生のモラル荒廃 「車内で携帯使う」27.5%
(2008年4月23日(水)19時31分配信 J-CASTニュース)

   千葉市教育委員会が小中高の生徒に実施したアンケート結果が、教育関係者に衝撃を与えている。「約束やルールを守らなくてもいい」と答えた小学生が全体の11.6%。「電車内で携帯電話を使う」が27.5%だった。同市の教育委員会はJ-CASTニュースの取材に対し「千葉市が特別なのではなく、全国的な傾向だと思う」と話している。

「約束やルール守らないでいい」が11.6%

   このアンケートは、千葉市が2008年度末をめどに策定する「学校教育推進計画」のための基礎調査として実施。小学生への調査では、市内各区三校ずつ計18校の5年生約5百人に07年9月から10月にかけて聞いている。

   それによると、小学生のマナー意識では、「約束やルールを守らない」ことを「別にかまわない」と答えたのが11.6%、「電車の中で騒ぐ、床に座り込む」が6.7%、「電車内で携帯電話を使う」が27.5%、「注意されると無視、反抗する」が7.3%、「友達の悪口を言ったり、いじめたりする」が5・3%、「遊ぶために夜遅く出かける」が11.8%だった。また「こんな大人になりたい」では、複数回答にもかかわらず「社会の決まりを守る人」が17・2%、「人を思いやる心を持った人」は28.1%にとどまった。

   一方、小中学校36校の保護者約1000人にも調査を行った。学校に期待するのは「子供に道徳観や社会のルール・マナーを身につけさせる」で、82.5%(複数回答)であり、子供のルール・マナーについては学校に依存していることがわかる。

   また、同時期に行った教育委員会の別の調査では、給食費について、小中高生の保護者(1020人)のうち、「払うかは個人の自由」「義務教育だから払わなくてもいい」が合計で1.2%いた。「モンスターペアレント」が問題になる中、学校に対し「無理難題な要求でも多少なら良い」「無理難題な要求をしても良い」と答えたのは合計で6.7%だった。

「結果は全国的な傾向だと思う」

   こうした一連の結果について地元紙の千葉日報は08年4月22日付けで、

「保護者はモラル指導を学校に求めながら、給食費未納やモンスターペアレントに『理解』を示すなど、家庭でのモラルハザードがあらためて浮き彫りになっている」
と分析している。

   同教育委員会はJ-CASTニュースの取材に対し、このアンケートはこれからの学校の方向性を考える上で、実態を知るためにアンケート調査した、とし、

「結果に対し、保護者の責任を指摘する声もあるが、多くの保護者はきちんと学校や子供と向き合っている。千葉市が特別なのではなく、このアンケートと結果は全国的な傾向だと思う」
と話している。

全国での調査ではないようなので、本当に「全国的な傾向」かどうかは未知数としておくが、過日の入学金未納による入学式参加拒否騒動…どこの県でしたっけ?
自治体の長が県下の保護者にナメラレテいる可能性はないんですかね?

ゆとり教育がいい加減教育化しているようだ。取り返しはつくのやら?(冷笑)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年4月23日 (水)

【北京五輪】第1走者以外秘密

聖火リレー第1走者は星野氏・他の走者は事前発表なし
(NIKKEI NET)

 26日の北京五輪聖火リレーで長野市の実行委員会は23日、星野仙一・野球日本代表監督が第1走者に決まったと発表した。各地で抗議運動が活発になり、世界が注目するなか、知名度からして最適という判断が働いた。その他のランナー79人に関しては、混乱を防ぐために事前に発表しないことにした。

 星野監督は善光寺に代わって出発地となった長野県勤労者福祉センター跡を26日午前8時半にスタートする。

 その他のランナーは一般人のほか、タレントの萩本欽一さん、元プロテニス選手の松岡修造さん、水泳日本代表の北島康介選手、卓球日本代表の福原愛選手ら多くの著名人やスポーツ選手が参加する。しかし「発表すると観客が集中するなど不安定な要素が考えられる」(実行委)として、事前に公表しない。(16:36)

コソコソしないと出来ないようなら中止すれば?(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月22日 (火)

Time Up:八.真実(下)

 五月十六日、午前。
 魚は香港のホテル「和平飯店」にいた。昨年オープンした、上海の老舗ホテルチェーン第一号店だ。
 数年前五人の日本人一時帰国に猛反対した魚の危惧が的中、彼らのの証言から内情を暴露された偵察局の恐慌を嘲うように、外交条件は厳しくなる一方。年明けの決定もまたもやの瀬戸際外交で偽遺骨の二の舞になりそうな気もする。
 客室のテレビに頼らず毎日内外の新聞を取り寄せ、インターネットもチェック。平壌・東京の主要ニュースは常時確認しているが、同時に首都圏で相次ぐ事件にまでは注意が及ばなかった。平壌にも自分の動きは筒抜けらしいが、それが公表された時点で、彼は容易に手を触れられぬ存在になっていた。これもあくまで北京と平壌が状況を静観しているにすぎないという状況認識も、いつしか魚の脳裏からは薄れつつあった。

 同じ頃。
 徳田信枝を乗せ、前後に警護車を随えた護送車は第三京浜北見方料金所を通過、新多摩川橋を渡り都内に入った。新幹線ジャックの送検手続後神奈川県内から今日移送、この後は警視庁で、十年前の菱和ビル爆破事件の取調べだ。終点の多摩川インターチェンジからは、環状八号線を首都高速渋谷線用賀インターチェンジへ。極秘の移送経路をどこで嗅ぎつけたか、並走するマスコミの車両がカメラを構え、警察は彼らの無遠慮な取材にも警戒しなければならなかった。瀬田交差点で国道二四六号線を横切ると用賀インターチェンジの標識が現れ、この後首都高速に上がれば桜田門へは直行だ。警備陣に一瞬の隙が生じた。
 突然路地からトラックが飛び出し、車列は進路を遮られ急停止。その路地は一方通行で元々進入禁止、しかも今日は工事を口実に封鎖していたと警備陣が思い出した時は既に遅く、後ろの警護車側面に手前の路地から乗用車が突っ込み、助手席の警官が圧死した。
 トラックの荷台とマスコミの車両から次々と飛び降りた黒ずくめの集団が、ライフルを手に護送車を包囲。運転手は発進・突破を試みたが、タイヤを打ち抜かれた護送車は脚を挫いた獣のように停止。一人が運転手の頭部を撃ち抜くと同時に、爆薬がロックを吹き飛ばし、数人が車内に突入していった。
 再び車外に現れた襲撃者達の中央には徳田がいた。応援に駆けつけた警官達との間で激しい銃撃戦が始まる。それでも人数でははるかに警察側が有利で、制圧は時間の問題と思われたその時
 対向車線からダンプカーが突っ込んできて警官と通行人を撥ね飛ばし、後方の乗用車に衝突して停止。警官達がそれに気を取られた隙に徳田と襲撃者達はトラックの荷台に飛び乗り、走り去った。異変発生から全てが終わるまで、五分と経っていなかった。

 同日、鎌倉市扇ヶ谷。
 北鎌倉から真南へ坂を登りきったこの高台は、源氏山公園を中心に市街を北西から見下ろす、奥座敷のような位置にある。東麓には寿福寺などの参拝・観光客の姿もあるが、観光スポットもない南麓は茂みの間に人家が点在する閑静な住宅街だ。
 飯田家の正門からは緞幕を張った玄関まで花環が並び、祭壇中央、遺影の前には警部昇進(二階級特進)の真新しい辞令。酒井以下港北署員の他、韓国警察の姜警部補らも参列。加藤は無造作に伸ばしていた髪を整え、斉木は受付に立っていた。自身警察官である尚子の父親は悲しみをこらえ弔問客に応対。母親は落胆で寝室を出られない状態とのことだった。
 出棺の時刻になると霊柩車がバックして玄関に停止、白木の棺を加藤らが担いで納める。行く手の人垣を警官が整理すると霊柩車の長いクラクションが葬列の出発を告げ、脇に下がった加藤が叫んだ。
「飯田警部に、敬礼!」
 全警察官が一斉に敬礼。斉木は我慢できず敬礼したまま泣き出し、他の弔問客からも泣き声が沸き起こる。
「飯田さん、見ててください。中川さんを騙して飯田さんを殺した犯人を絶対許さない。敵はきっと討ちますからね」
 斉木の隣で敬礼する山崎がそう呟いていた。霊柩車を中心に人ごみを掻き分けながら門を出た車列は、斎場への坂道をゆっくり滑り出した。
 精進落としまで手伝う予定だった斉木に、至急戻るよう連絡。理由の説明はなかった。港北署に戻った彼女を工藤が導いたのは、しかし交通課とは別の薄暗い一室。机の隅に一人の男が座っていた。撫で付けた長髪に、面長の顔の下半分を覆った無精ひげ。それが誰か思い出した彼女は、自分に用意された任務が何かを悟った。

 人民共和国旗を尾翼中央に染め抜き、黄沢究副主席ら訪日団一行を乗せた北朝鮮政府専用機は、日本海を一路東へ滑空していた。韓国領空通過中は同空軍のF15戦闘機が前後左右をぴたりと護衛、日本領空からは航空自衛隊と交替の予定だ。
 金一成が死後を託した三人の副主席で最もその信任が高かったのは、政治学者だった外交顧問の王長耀。他の側近が金父子への幇間に堕していく中、彼は自分の担当にとどまらず正常な国政運営に尽くしてきた。
 だが、父親の死だけを待っていた金正一は、早速王を最高人民会議議長に指名し形式上のナンバー二に棚上げ、独断で政治を動かし始めた。学者として純粋に理想の社会主義を目指していた王は祖国の現実と将来に絶望、一九九九年、外遊先の北京から澳門を経て韓国へ亡命する。
 西側でも「北朝鮮最後の良識的政治家」と評価されていた彼の亡命に、体制早期崩壊の推測が内外を飛び交い、一族や友人、側近は全員処刑、教え子他数千人が管理所送り。金は怒りと危機感から軍・党・行政府のリベラル派を一掃し、皮肉にもこれで彼の独裁体制が完成した。
 王長耀亡命の余波は黄の立場も微妙にした。大学の恩師でもあった王の指導で優秀に成長した黄の存在は、独裁者金正一には脅威となっていた。外交を巡る魚との対立が修復不可能になったのも裏で金が糸を引いた結果で、魚の失脚という形で今回は勝利したが今後も油断は禁物だ。
 今回の訪日も内部では成果を疑問視、ドタキャンはそれを耳にしての癇癪、との噂もある。真相がどうあれ準備した訪日団の、困難は承知で団長を引き受けたが、帰国後その不協和音をどう収拾するか。気に障れば高官だろうが射殺する金のこと、最悪血を見ずに済むまいと思うだけで黄には頭痛の種だった。

 裵明珠は、東京国際空港(羽田)国際線旅客ターミナルVIP待合室で、専用機の到着を待っていた。待遇こそ最上級だったが、金の母親は金一成の先妻、一方裵の祖母は後妻。そして金と腹違いの裵母娘への厚遇があくまで表面上のことなのは、半島情勢通の間では公然の秘密だった。
 金は後妻の親族に気を許すことはなかった。父親に偏愛された後妻への憎悪と、とって代わられるかもとの猜疑心からだ。今回の任務も敵同士を互いに噛み合わせるいつもの手だと、永年の経験から裵は勘付いていた。
 VIP待合室には彼女達北朝鮮側の他、韓国・日本関係者も待機中だが、日本側責任者の井出警備局長は副局長を名代に寄越し、庁舎内で過激派リーダー逃亡への対応中。突発事態といえば、金の飛行機嫌いは周知の事実なのに空路移動を日程に入れるとは。ドタキャンを知った当初は、単なる計画上の手落ちかと思ったが、これも実は何か意図があったのではと彼女が思い至った時、専用機が日本領空に入ったと連絡が入った。
 数十分後、北朝鮮政府公用機として建国史上初めて日本に飛来した専用機は、定刻通り羽田に着陸。警備陣が陰謀の核心に迫りつつも最後の決め手をつかめないまま、事件はいよいよ最終段階に入ろうとしていた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

光市母子殺害で死刑判決

光市母子殺害、当時18歳の男に死刑判決…広島高裁
(2008年4月22日(火)12時26分配信 読売新聞)

 山口県光市で1999年4月、会社員本村洋さん(32)の妻弥生さん(当時23歳)と長女夕夏(ゆうか)ちゃん(同11か月)が殺害された事件で、殺人、強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた元会社員(27)(犯行時18歳)の差し戻し控訴審判決が22日、広島高裁であった。

 楢崎康英裁判長は無期懲役の1審・山口地裁判決を破棄、求刑通り死刑を言い渡した。少年による重大事件への厳罰化の流れに沿う判決になった。弁護側は上告した。

 死刑適用基準の指標とされる最高裁が83年に示した「永山基準」以降、犯行時に少年だった被告の死刑判決が確定したのは2件で、いずれも犯行時19歳、被害者は4人。今回の事件は、少年法で死刑適用が認められている18歳を1か月過ぎた少年による被害者2人のケースで、差し戻し審では死刑選択の是非が争点だった。

別件で公判をドタキャンしたり、差戻し審判で事実関係を変えたり、当事者不在の弁護戦術が手痛いしっぺ返しを受けたと言うべきか。
どうせその場で上告したのだろうが、次の舞台は他ならぬ、差戻しを決定した最高裁。この元少年には、そろそろ遺書の用意でもさせてはどうか。(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【支那】抗日ドラマで死者続出

「抗日戦争ドラマ」撮影で事故相次ぐ、新たに2人が死亡―雲南省
(2008年4月22日(火)12時19分配信 Record China)

2008年4月20日、今月13日に死亡事故が発生したばかりの雲南省保山市騰沖県で撮影中の抗日戦争ドラマ「わが連隊長、わが連隊(原題:我的団長、我的団)」で、新たにセットの足場が突然崩れる事故が発生。エキストラ2人が死亡、50人が負傷した。中国の芸能ニュースサイト「網易娯楽」が伝えた。

13日に発生した事故では爆破シーンの撮影を準備中、特撮班の班長が土中に埋め込んだばかりの爆弾を誤って爆破。班長は死亡し、側にいた助手2人が重傷を負った。うち1人は顔にひどいやけどを負っており、北京から招聘した専門家によって手術が行われた。

また、20日に発生した事故は、日本軍の爆撃の合間を縫って逃げるシーンの途中、セットの足場が突然崩壊。エキストラ2人が死亡、50人が負傷した。これを受けた警察当局は、本格的な調査に乗り出した。

このドラマは雲南省保山市騰沖県で1942年に発生した抗日戦争を舞台に、遠征軍による苦難の戦いや残酷な戦争の様子を描いたもの。事故で一旦は中断したものの年末までの放映を目指し、映画「レッドクリフ(原題:赤壁)」などを手掛けた韓国の特撮班を招いて撮影を続行すると伝えられている。(翻訳・編集/NN)

さあ、何人死ぬやら?(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】善光寺放火予告

善光寺に「放火予告」脅迫 中国抗議に「スタンガン使え」
(2008年4月21日(月)19時56分配信 J-CASTニュース)

   北京五輪聖火リレーの出発地を辞退した長野市の善光寺に対し、在日中国人留学生向けの掲示板に、放火をほのめかすような書き込みがあったことが分かった。また、リレー当日、中国政府のチベット人権侵害に抗議する人らにスタンガンを使うよう呼び掛ける書き込みも同じ掲示板で見つかった。

「俺が火をつけて燃やしてやる」
   長野市内で2008年4月26日に行われる聖火リレーの出発地だった善光寺は同18日昼過ぎ、記者会見して突然辞退を明らかにした。仏教徒としてチベットの人権問題を無視できないことなどが理由だった。同寺事務局によると、この決断に対し、翌日までに、同寺にかけられた電話が約200本もあった。そのほとんどが、「英断だ」などと評価するものだったという。

   ただ、一部で「なぜ、辞退してしまったのか」と問い詰める電話も数本あった。その後、関係者を嘆かせる事件が起こった。辞退との関連はまだ不明なものの、20日早朝になって、国宝となっている本堂に白いスプレー状の落書きが計6か所も見つかったのだ。

   一方、ネット上では、中国系のサイトや掲示板を中心に、辞退への反発の声が広がっている。そして、18日深夜には、在日中国人留学生向けの掲示板に脅迫めいた不穏な書き込みが現れた。

   「東京華人網」というコミュニティサイトで、中国語で「俺がちょっと行って、火をつけて燃やしてやる。おまえらも、ガソリンを多めに持ってくるのを忘れるなよ」と書き込まれていたのだ。文中に、【善光寺】とあることから、放火予告とみられる。このサイトでは、聖火リレーを当日応援しようと、東京からバスで長野へ向かうツアーを告知して募集していた。そのコメント欄に、「放火予告」は書き込まれた。

   この書き込み主のプロフィールを見ると、埼玉県川口市の未婚男性(28)とある。驚くことに、チベットの中心都市、ラサ出身だという。現在は、博士課程に在学、あるいは博士号を取ったとしている。

長野県警は警戒強める
   「放火予告」の男性については、ヤフーオークションで著作権を侵害する海賊版のフィギュアを大量に売りつけていた要注意人物と同じではないか、と2ちゃんねるで話題になっている。「東京華人網」では、アニメオタクでフィギュア好きと自己紹介していた。また、このサイトで07年8月25日、ネットで物を売って2年以上になるとし、オークション販売などで一緒に働く仲間がほしいと打ち明けていた。

   善光寺の事務局では、「辞退のこととどう関係があるか分かりませんが、落書きの件も含めて、まことに残念ですし、悲しいことです。さらに境内の警備を強化したい」と話す。ただ、掲示板の書き込みについては、「面白半分の可能性もあり、信憑性が分からない」として、被害届は出さないという。

   聖火リレーを巡っては、同じ「東京華人網」で、脅迫めいた別の書き込みも見つかった。それを見つけたとされるブログ「天漢日乗」の4月15日付日記によると、聖歌リレー応援ツアーのコメント欄に4月10日深夜、次のような書き込みがあった。

   「一番いいのは、スタンガンをもっていくのさ、電池を使うタイプの、それで『チベット独立派』をビリッとやっても傷はつかないし、警察が捕まえたって、平気だぜ」
   プロフィールを見ると、埼玉県川口市の未婚男性とある。中国の黒竜江省出身というから、前出の「放火予告」男とは別人のようだ。

   続々とネットに現れる不気味な予告や呼びかけ。長野県警は、どう捉えているのか。広報課の担当者は、「放火予告」について、「広い意味で取れば、脅迫罪になります」とし、スタンガン使用については、「もし使えば、暴行罪になります」と警告する。そして、

   「個々のケースについては答えられませんが、ネット上にいろいろなことが書かれているのは承知しています。善光寺には自主警備の強化をお願いしており、私どもも警戒を強めています。必要があれば、捜査することになります」と話している。

とりあえず、丸腰ではマズイらしい。

関係者の皆さん?今なら間に合いますよ。中止しませんか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月21日 (月)

【北京五輪】青衣来日は7人

聖火管理で来日7人以上=中国から、警備に携わらず
(2008年4月21日(月)13時43分配信 時事通信)

 長野市で26日に行われる北京五輪の聖火リレーで、長野市実行委員会は21日、中国側から派遣される聖火の管理要員が7人以上になることを明らかにした。リレーの警備には一切携わらない。管理要員は出発式でトーチに火をともすほか、聖火ランナーに伴走し火の管理をする。ランナーには常時2人が伴走し、途中で交代するという。 

来るなと言った筈だが?(-_-メ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月20日 (日)

Time Up:八.真実(中)

「別命あるまで待機。退がりたまえ」
「管理官」
「何だ、柳沢君?」
「ホテル・グレコの客室です。引続き確保しておいてはどうでしょう?戻ってくる可能性もあります」
「……勝手にしたまえ」
 二人は退室、刑事課へ戻りはじめた。
「斎藤警部の手帳に残っていた数字を覚えているか?」
「000で始まる……何かわかったんですか?」
「三輪(みのわ)銀行東戸塚支店から通報があった。昨日午前、女性が電話で口座情報を問い合わせてきたと」
「銀行口座ですか」
「戸塚区品濃町五四X。銀行番号、店番号、普通・定期などの口座種別、そして口座番号。相手はこの番号を言い名義を尋ねてきた。銀行側は顧客情報なので回答を拒んだそうだが。そして名義は」
 柳沢は一旦言葉を切り、深呼吸した。
「本多正勝」
 中川は息を呑み、思わず立ち止まった。
「では、あのビルはアジト――」
「戸塚区品濃町五三X。ベッドタウン駅前の廃ビル……条件は最高だ」
「銀行への電話も――彼女?」
「そう名乗ったそうだ。昨日はそれきりだったが、今朝のニュースに慌てて通報してきたんだ」
 二つの警官殺しはいよいよ同一犯の可能性大、という言葉を柳沢は呑みこんだ。
「でもその後、どうやって口座を特定したんでしょう?」
「直後、少額の入金があった。名義と支店名はその時に確認したんだろう。あれが銀行口座とはよく気づいたが……」
「そう言えば昨日、預金を下ろすとか言っていました」
「じゃあ、その時にカードか何かを見て気づいたか」
「……」
「銀行は直ちに口座を閉鎖したが、少し後都内、港区高輪のコンビニにあるATMから引出し要求があった。これが鄭に間違いなければ足取りも追えるだろう」
 中川は言葉がなかった。一昨日の夜も卓上には問題の口座番号、話題は鄭と一緒にいた女。早紀はそこから状況の切迫を察知。尚子もそれを不自然と感じ、何か違うと言ったのだ。尚子に預けた結果逆に早紀を追い詰め、尚子まで死なせたとしたらあまりに皮肉だ。
 二人が戻ると刑事課にざわめきが走り、しかし言葉をかける者はいない。さっきはまるで理由がわからなかったが、事件と早紀の関わりを先に知ったのだ。着席した中川の肩を柳沢が叩いた。
「飯田君の敵はきっと討つ。管理官の様子では部屋代、経費から出そうにないが。カンパかな」
 程なく中川早紀宅への家宅捜索令状発行、強行犯係は中川を残し出動。何人かの視線に振り返った中川の前を、加藤の拒むような無表情が去っていった。

 数時間後、港北署刑事課応接室に、高松から上京した早紀の両親の姿があった。
「遠路ご足労いただき、恐縮です」
「いえ、この度はお騒がせしまして。こちらも心当りを捜したのですが……」
「そうですか……早速ですが娘さんは一年前、交通事故で入院なさっていますね?」
「?……ええ」
「それ以降のことを、できるだけ詳しく伺えますか?」
 新潟県警の事情聴取を、隣席の小田は黙って見守っていた。夫妻を山崎が駅前のホテルに案内した後、空いた席に小田が移り、署員が淹れ替えてくれたお茶をすすりながら訊ねる。
「同一人物と……思うかね?」
「十中八九。病歴も一致します。採取した生体サンプルの照合結果次第ですが、一年弱で戻ったのも不自然です。拉致被害者の多くは三十年以上経っても戻らないのですから」
「裏がある、と?心当りがあるのかね?」
「彼女ですが、学生の頃射撃クラブに入っていまして……」
「――」
「国体県予選で四位入賞。これが目的ではとの見方も当初からありました」
 小田は瞑目した。どうやら、中川にはあまりに残酷な筋書が用意されているようだ。

 同夜、港北署刑事課取調室。
 机を挟み、中川の向かい小田が座っている。机の傍らに工藤、入口脇には記録係の警官が一人。
「斎藤警部殺害現場に、別人の頭髪があった件だが」
「はい」
「ホテル・グレコから採取した頭髪もDNA鑑定に廻した。最終結果は後日だが、同一人物の可能性が高いそうだ」
「……」
「それと、片桐幸子とも同一人物の可能性が出てきた」
「まさか……」
「我々も実はまだ半信半疑だが、それで辻褄が合うのも事実だ。片桐幸子の生体サンプルは今取り寄せている」
「……」
「知り合った時期は?」
「昨年六月、金沢区の総合病院です。交通事故の後遺症で……」
「記憶喪失……だったね」
「?……はい」
「アプローチは彼女から?」
「いえ……自分からです」
「彼女の反応は?特に動揺する様子はなかったか?」
「戸惑っていました。でも、じっと自分を見つめる視線で感じたんです。彼女は自分を求めていると」
「じっと見つめた、ね?」
「は?」
「彼女からのアプローチとも解釈できるな?」
「……」
 思わず言葉を失った中川に、失言と思ったか小田は一瞬表情を緩めた。
「先月以前、彼の存在がちらついたことは?」
「自分は、全く気づきませんでした」
「異変はそれ以降か……なぜすぐ報告しなかった?」
「関連があるとは思いませんでした。本件着手後は気を配る余裕もなく、彼女もそれ以降異状はないと……」
「それは私も聞いたが、状況がこうなると全てを疑う必要がある。無言電話自体、狂言の可能性……」
「それはありません」
 工藤の割込みにむっとした中川が言い返し、小田は咳払いした。
「彼女が計画に関わっていた場合、警察の動きも漏れていた可能性があるが、心当りは?」
「……」
「……あるんだな?」
「かなり……」
「かなりじゃない。業務情報漏洩は職務規定違反だぞ。監察官も最初に、一切口外しないよう仰った筈だ」
 相変らず気に障る工藤の口調だが、正論とて中川も反論できなかった。
「話を戻そう。記憶喪失の件だが、病院に問い合わせたところ、精密検査を担当した脳外科医は火災で死亡」
「――」
「警察官だと、彼女が知った時期は?君から話したのか?」
「はい、退院祝いを兼ねた初デート時です。所属も話したのはプロポーズ時……二月十四日になります」
「彼女の反応は?すぐOKしたのか?それとも……」
「一週間後です。未明に突然電話で……」
「鄭のアパートから、女が消えた時期と一致するな」
「……」
 そこへ捜査員が現れ、廊下に一人出て行った工藤が、二、三分して小田を呼び出した。
「先月中旬、倒産した所沢の建設業者でダイナマイトが紛失していました。工場は既に人手に渡っていますが、先々月破産管財人が訪れた際は異状なかったそうです」
「一ヶ月も前じゃないか!なぜ今まで……」
 小田の表情が険しくなった。
「倒産と同時に経営者が失踪、その混乱で……」
「爆発物だろう?管理――」
 小田は思わず、工藤と顔を見合わせた。
「業者内に内通者が?」
「あり得るな。経営者の失踪も気になる。追跡調査……」
「埼玉県警が既に着手しています」
「あちらの捜査結果待ちか……CRAWを起動するぞ」
 小田の小声で、工藤の表情に緊張が走る。
「そうですか!……李芳姫も?」
「いや、そちらはまだだ。上のOKが出ていない」
「わかりました」
 小田は工藤と取調室に戻った。
「続けよう。奥さんと片桐幸子が同一人物なら、問題は帰国した目的だが、新潟県警から気になる話を聞いた」
「?」
「学生の頃射撃クラブに所属、国体県予選で入賞。新潟ではこれが拉致の目的との見方もある」
「――」
「中川巡査部長、今日はここまでにするが、別途監察の事情聴取がある筈だからそのつもりで。いいね?」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】善光寺に落書

案の定と思う一方、火に油を注ぐ行動はやるまいと思っていたら…甘かったようだ。

聖火リレー辞退の善光寺、本堂に落書き
(4月20日11時3分配信 読売新聞)

 長野市で26日に行われる北京五輪聖火リレーの出発式会場を辞退した善光寺(長野市元善町)で、20日午前5時40分ごろ、国宝の本堂の柱などに、スプレーのようなもので落書きされているのを、巡回中の同寺事務局職員が発見、長野中央署に通報した。

 善光寺事務局によると、落書きは白色で、本堂の外壁の柱に半径約50センチの円形のようなものが6つ、北側の扉に幅5センチ、長さ1・2~1・3メートルの直線1本が書かれていた。

 境内は施錠されておらず、24時間自由に出入りできる。19日午後11時ごろ、本堂で泊まり番をする職員が巡回した際には、落書きはなかったという。同寺は19日夜から警備員を2人増やし4人にしたばかりだった。

最終更新:4月20日11時43分

本件、全く無関係、または単なる愉快犯との意見もあるが、ともあれ警察が捜査中とのことなので断定は保留しておく。ただ別途記事UPしたように、リレー当日に向け内外の中国人が押し寄せるとの情報もある。もしその一部が既に現地入りしているとすれば…。
過日の「辞退」の報道に中国外交部は「荒唐無稽」とコメントしたが、文化財汚損となると「荒唐無稽」では済まない。寺院自身だけでなく長野県警も、いっそ穢れた聖火なぞより…。

なお、長野市では善光寺に替わる聖火リレー出発地点の検討に入り、現在のところ候補地は四つ。うち最有力との情報があるのは善光寺の東隣、城山公園。根拠は次の通り。
・コースを殆ど変更せずに済む
・公営施設のため不測の事態にも備えやすい
残された期日もそうないことから、この城山公園案で進められると思われるが、今度はここを含め、現在決まっている施設が新たな騒動の舞台にならないとも限らない。
戦いは終わらない。聖火リレー(中止されなければ)当日まで、いやその後も。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】NHKの迷走

NHKはどうして水泳代表決定戦に入れ込んでいるの?

(2008年4月19日(土)10時0分配信 日刊ゲンダイ)

 15日から始まった「競泳・北京五輪代表決定戦」。NHK総合がほぼ全種目の決勝をゴールデン枠(20時~)で生中継していることで話題になっている。

「NHKが国内の五輪代表選考会をゴールデンタイムに放送するのは、記録に残っている限り、今回の競泳が初めてです」(NHK広報局)

 しかも、生中継は20日まで連続で、ぶっ通しだ。エラい力の入れようなのだ。たしかに、今回の代表決定戦には平泳ぎの北島康介(25)、背泳ぎの中村礼子(25)、バタフライの中西悠子(27)ら注目選手がたくさん出場するし、一発勝負という選考基準が分かりやすいことでも注目が集まっているわけだが……。

 NHKがここまで思い切ったのはなぜか? スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏がこう言う。

「一番考えられるのは視聴率です。最近はナショナリズムの高揚で、“○○ジャパン”と冠がつけば、ハンドボールやホッケーといった人気薄の競技でも売れ筋のスポーツブランドに化ける時代です。とくに今回の水泳中継は北京五輪で“日の丸”を背負って活躍しそうな北島康介が出場するから、NHKは安定した視聴率を稼げると判断したのだと思います」

 最近のNHKは朝ドラが低調だし、視聴率で目立つ番組が少ない。ヒットは宮崎あおいの大河ドラマくらいだ。水泳の生中継で一発当てようということだが、結果は?

【2008年4月16日掲載】

枢軸五輪代表決定戦でナショナリズム高揚?

民放でも「何かのギャグ」では済まない問題。まして我々の強制徴収受信料が注ぎ込まれているとなると…

裏番頑張れと言わざるを得ない。(冷笑)

NHKとは犬猿の仲の朝日新聞さん?
まさかスルーはしませんよねえええ?????

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【支那】「世界の」死の「工場」

<ジンバブエ>中国籍貨物船が武器や弾薬…南アで荷揚げ拒否

【ヨハネスブルク高尾具成】大統領選の結果発表が遅れ、不正が指摘されるアフリカ南部ジンバブエに向け、中国籍の貨物船が武器や弾薬などを運び込もうとしていることが分かった。地元メディアなどが伝えた。貨物船は荷揚げのため南アフリカ東部ダーバン港に停泊したが、南ア港湾組合関係者らが荷揚げを拒否。同船は18日、モザンビークへ向かった模様だ。

 中国船籍の積み荷記載によると、自動小銃AK47や弾薬、迫撃砲、携帯型対戦車ロケット弾(RPG)など77トン分が積まれ、荷受先はジンバブエ国防省となっていた。ムガベ政権と深い関係を持つ中国は、これまでも戦闘機や軍用車両などを供給している。

 選挙結果が遅れる中、事実上の独裁体制を敷くムガベ大統領(84)を公認候補とする政権・与党は野党支持者らへの弾圧を強めており、中国からの武器流入が混乱に拍車をかける可能性もある。

 一方、与党が選挙管理委員会に求めていた選挙結果の再集計は19日に始まった。

とんだ五輪開催予定国だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月19日 (土)

【支那】畸…

画像がない…いやあまり見たくもないが。

こんな動物見たことある???口はブタ、目はウサギ、体はキツネ―江西省宜春市
(2008年4月19日(土)6時5分配信 Record China)

2008年4月18日、「人民図片網」は広西省宜春市の動物園で7年間飼われている正体不明の動物を「怪物」と称して紹介。

宜春市動物園の片隅で飼育されている謎の動物は、今から7年前に地元農民が捕獲し、同市林業局野生動物保護ステーションに届けたもの。同局の専門家にはこの動物が一体何であるか識別できなかったため、同省林業局の専門家に鑑定を依頼。そこでも正体がわからず、この動物の映像を国家林業局に送ったのだが、正体は不明との返事が。

問題の動物は、全身を黄色い毛で覆われており、長い尾を持ち、姿は狐に似ている。顔には小さく突き出た口があり、形も色も子豚にそっくり。鼻はひしゃげて丸く、目はピンク色で兎の目に似ている。耳は楕円形で、白くて長い鼻ひげが生えている。

同園の飼育係は、この動物が何でも食べる雑食で、どんどん大きくなる一方だと説明。あとどれくらい大きくなるのか、あと何年ぐらい生きるのかがわからないため不安だと話している。(翻訳・編集/本郷)

古来、東洋には「天変地異は失政への警告」との思想があるが…
中南海の皆さん、身に憶えは?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月18日 (金)

【北京五輪】善光寺は辞退

まずはGJ!いや、当然と言うべきか…

善光寺が出発地を辞退=「チベット弾圧」理由に-ルート変更へ・長野聖火リレー
(2008年4月18日(金)16時15分配信 時事通信)

 長野市で26日に開催される北京五輪の聖火リレーで、出発式が行われる予定だった善光寺は18日、リレーの出発地を辞退する考えを市に伝えた。市はこれを受け、ルートを変更することを決めた。チベット問題への抗議から、聖火リレーは世界各地で計画変更や混乱が続いており、長野でも開催日を目前に控え、コースが見直されることになった。
 長野市役所に同日午前、善光寺幹部らが訪れ辞退を申し入れた。
 理由について、記者会見した善光寺事務局の若麻績信昭寺務総長は「チベットの宗教指導者が立ち上がり、それに対し弾圧しているので、仏教の寺として考えた」とし、文化財や一般信者の安全上の問題に加え、チベット問題が理由であることを明らかにした。
 辞退は同日午前の特別会議で決まったといい、善光寺の総意だとした。
 住職の1人は18日朝、取材に対し「われわれはチベット人と同じ仏教徒との気持ちが強かった」と話した。
 長野市は新ルートについて「週明けでは間に合わない」としており、早急に検討し土日にも決めたい考え。「できる限り変更のない形で考えたい」としている。

この期に及んで、「実施しない形で」は考えないらしい。(冷笑)

多分代替出発地点を探すことだろうが、この状況下では打診を受けた施設側も困ることだろう。

最初から大会開催地を大阪にしておけばよかったのに。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月17日 (木)

戒厳下の聖火リレーは必要か

戒厳下の聖火リレーは必要か
(2008年4月16日(水)0時0分配信 読売ウイークリー)

掲載: 読売ウイークリー 2008年4月27日号

ロンドン、パリ、サンフランシスコ――中国のチベット政策や人権問題に対する欧米世論の不満が、北京五輪の聖火リレーで爆発している。リレーの続行も危ぶまれるなか、中国国内では欧米批判が沸騰。五輪本番でのトラブル発生を懸念する声も出始めている。

 「リレーはここで打ち切らざるを得ない」

 4月7日のパリ。聖火リレーがセーヌ川に面した仏国会下院前に差し掛かったころ、聖火リレーを主催する北京五輪組織委員会の聖火警護隊はそう決めた。終着点まで残り約6キロ。この瞬間、リレーは度重なる妨害の末、「平和」の象徴から「対立の泥沼」の象徴へと一変した。

 フランスでのリレーは、欧米での反中感情のすさまじさを物語る場面の連続だった。ランナーや警護の警官は沿道から途切れなくブーイングを浴びた。中国のテレビクルーが乗るトラックにチベット旗や生卵が投げつけられることもしばしば。ランナーが聖火に飛びかかろうとする人権活動家らに怯えて度々動けなくなり、そのつど、聖火は退避用バスの中へ逃げ込んだ。

 「中国製品をボイコットしろ!」「チベットに自由を!」「中国は弾圧をやめて非暴力を貫け」。激しい文言が躍るプラカードがパリの街中に翻った。

 聖火の出発点となったエッフェル塔の展望台の上方にも、リレー開始直後、過激な行動で知られる国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部・パリ)がよじ登り、高さ70メートルあたりに巨大な横断幕を掲げた。

 横断幕は、五輪旗の輪を手錠に書き換え、白地を黒く塗りつぶしたうえ、旗の下方に赤字で「北京 2008」とあった。「人権を踏みにじる中国で(人権擁護をその価値に据える)五輪は人質に取られた」(記者団)という強烈なメッセージで、これがフランス発でテレビを通じて世界へと広がったのだ。

欧州の“反中パワー”の源
 なぜ、これほど激しい抗議行動が繰り広げられたのか。

 まず、人権発祥の地である欧州では、世論の大勢が「チベットでの弾圧は中国当局による弱いものいじめ」と受け止めているためだ。仏内閣でも強硬な人権擁護派で知られるラマ・ヤド人権問題担当相は、「チベット問題は中国の内政問題だから外国は干渉すべきでない」という中国側の論理に対し、

 「人権は人類普遍の価値観。中国は2001年の五輪招致(決定)の段階で、世界に対して『五輪は人権状況の改善に寄与する』と約束したはずだ」

 と猛然と反論する。

 北京の地裁がさる4月3日、人権活動家・胡佳氏(34)に対して「国家政権転覆扇動罪」を理由に懲役3年6月の実刑判決を言い渡した一件も仏政府を刺激した。ヤド担当相は判決についてル・モンド紙とのインタビューで、「人権状況を改善するという約束を聞かされた我々に対する裏切りだ」とまで述べている。

 もう一つは、北京五輪を機に、世界に声を上げようというチベット亡命者たちの存在だ。チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世率いるチベット亡命政府はパリ、ロンドン、ジュネーブ、ブリュッセルに活動拠点を持ち、欧州に住む約2000人(2005年時点)といわれる亡命者たちの固い結束を支えている。今回は、米国や遠くはオーストラリアからも参集した。

 エッフェル塔をセーヌ川の対岸から見据える丘にある「人権広場」。ここで聖火リレーに合わせて開かれたチベット人たちの抗議集会には、世界各地から約3000人(主催者発表)のチベット亡命者と欧州の支持者が集まった。

 「チベット自治区には自由がない。だからチベット人は世界が注目するこうした場所で発言するしかないんです」

 オーストラリアから駆けつけたというチベット人仏教哲学教師のゲシ・ソノムさん(46)は、こう語った。

 また、G8サミット(主要国首脳会議)など大きな国際会議で過激な行動を繰り広げる団体が、聖火を追いかけて世界を転戦している事情もある。例えば、ヨーロッパ人によるチベット支援団体で、オランダが拠点の「チベットのための国際キャンペーン」は、聖火リレーを追ってロンドンからパリへ転戦。同様の団体のメンバーが英国とフランスを結ぶ高速鉄道ユーロスターを埋め尽くす一幕もあった。

 こうした一連の騒動によって、経済関係では蜜月状態にある欧州と中国の関係が五輪本番に向けて緊張を高めていくのは間違いない。仏経済紙レゼコーは聖火リレーの翌日、「中国は仏を敵とみなし、仏製品ボイコットを呼びかけている」との記事を掲載した。

 これに対し、原発やエアバスなど、巨額の商談を中国との間で抱えるサルコジ大統領は、「五輪開会式に出席すべきか否か」との決断を迫られている。年内に、中国の胡錦濤国家主席がフランスを国賓として訪問する予定も組まれており、大統領も頭を抱えているに違いない。

 一方、英首相府は4月9日、ブラウン首相が開会式に欠席(閉会式には出席)することを表明した。すでにポーランド、独などの首脳が開会式の欠席を表明しており、ブッシュ米大統領も中国政府にダライ・ラマ14世との対話再開を求めている。

 福田首相はといえば、9日の党首討論でチベット問題について、「一番責任があるのは中国だと思う」と述べたものの、人権改善を求める明確なメッセージは表明していない。

 そうしたなか、26日に日本で唯一、聖火リレーが行われる長野市では、緊張感が高まっている。10年前の冬季五輪で聖火リレーを成功させた実績もあるが、リレー実行委員会の関係者はこう言う。

 「どういう事態になるか想定できない。日本の人々の常識に委ねるしかない」

 前出の「国境なき記者団」のような過激な人権団体の影響は少なく、欧米とは事情が異なると見ている。

 中国側がデモなどを抑えるよう要請したことに対しては、

 「表現の自由に配慮し、日本の法律に抵触しない行為は抗議でも排除できない」(実行委)

 とのスタンスだ。

何だか長野の関係者、と言うより日本人はずっと就寝中?、と世界中に伝わっていなければいいが?心配になってきたゾ。

日本妨害なら中国逆ギレ?
 日本のチベット支援団体は欧州で行われたような暴力的行為には批判的だが、海外の活動家による妨害や日本の右翼団体の街宣もありうる。数百人の警察当局と、ボランティアや警備員ら約1600人が警備などに当たる予定だが、警察庁では警備態勢の増強や過激な活動家らの入国制限も検討している。

 危害が及ぶ恐れもあるとして、予定された走者が走れるかどうかも微妙になってきた。

 「リレー参加の話をもらった時には想定できなかった状況。日本は欧米とは違うと信じたいが、今後の様子を見守りたい」(タレントの萩本欽一さんの所属事務所)、「今後の動向を見守るしかない」(野球日本代表の星野仙一監督)といった状況だ。

 万一、日本で日本人による大規模な妨害が起きた場合、反日感情の強い中国側の反発は、欧米に対する比ではないとする声もある。

 また、最近、中国を訪れたジャーナリストの富坂聰氏は言う。

 「チベットでは漢族の商店も焼き打ちに遭うなど犠牲者が出ており、中国人の多くは『自分たちはいくら死んでも同情されないのか』と反発している。『欧米などはかつての侵略同様、口実を見つけて中国を痛めつけようとしているだけ』との不満も渦巻き、危険水域に入っている」

 中国公安省は10日、新疆ウイグル自治区の分離独立を目指す勢力の指令を受けて、北京五輪を狙うテロを計画していたメンバー10人を今年1月に拘束したと発表した。公安当局は、北京五輪期間中に外国記者や観光客、選手を誘拐する計画を練っていたテロ組織も3月下旬から4月上旬にかけて摘発し、容疑者35人を拘束したとしている。

 中国政府は反政府暴動やテロを警戒するが、五輪本番で中国人の鬱積したナショナリズムが暴発すれば、史上最悪の〝大トラブル五輪〟になりかねない。 (読売新聞パリ支局長・林 路郎/本誌 瀬川大介 菊池嘉晃)

「過激な活動家ら」?「入国制限対象」、間違えてません?

逆ギレ?上等じゃあ!(笑)

血塗られた五輪の裏面史

 北京で29回目となる近代夏季五輪だが、その裏では多くの血が流れている。

 「チベット暴動と時代背景や状況は違うが、抑圧された人々を問答無用で弾圧した点でよく似ている」

 ジャーナリストの森脇逸男氏は、今回のチベット暴動を自身が新聞記者として取材したメキシコ五輪(1968年)の10日前に起きた「トラテロルコ事件」を例に出し、そう指摘する。

 この事件では、メキシコ市内のトラテロルコ広場で民主化を求める集会を開いていた学生らに陸軍部隊が突入し、300人以上を虐殺したとされる(政府発表は死者約30人)。

 記者もメキシコ特派員時代、事件当時の学生代表者を取材したことがある。22歳だった彼は広場前のアパート3階バルコニーから演説しており、「兵士が群衆に機関銃を乱射し、恐怖の悲鳴を聞いた」と惨事を語った。銃撃は3時間以上続き、広場は血の海となったという。

 当時のメキシコは、表面上は民主主義だったが、実際は一党独裁体制だった。民主化を求めた学生が連日デモを行って五輪開催が危ぶまれた末、政府は武力行使に及んだ。事件後、イタリア、英国などで学生による抗議デモが相次いだが、五輪は厳戒態勢のなか予定通り行われた。

 4年後の旧西ドイツ・ミュンヘン五輪(72年)では五輪開催中に、パレスチナ・ゲリラ「黒い9月」がイスラエル選手団宿舎を襲撃した。犯行グループは、コーチと選手各1人ずつを殺害し、選手9人を人質にしたうえで、イスラエルで収監中の仲間の釈放を要求した。

 イスラエル政府は要求を拒否し、西ドイツの人質救出作戦も失敗。人質全員と犯行グループ5人、警官1人が死亡する五輪史上最悪のテロ事件になった。

 96年のアトランタ五輪でも、市中心部の五輪100周年公園で爆弾テロがあり、2人が死亡、100人以上が負傷した。冷戦下のモスクワ五輪(80年)とロサンゼルス五輪(84年)では、東西陣営のボイコット合戦となった。

 2014年のロシア・ソチ冬季五輪でも近くに紛争地チェチェンを抱える。平和と融和を求めるはずの五輪だが、平和裏に開催される保証はない。 (本誌 大屋敷英樹)

あーあ、大阪にしておけば…でも、全部手遅れだったりして。
ゲロ、もといロゲ会長、辞表、いや遺…のご用意は?(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

入学金未納で式出席させず

千葉の県立高校、入学金未納の生徒2人を式に出席させず

 千葉県八千代市の県立八千代西高校(生徒339人、大迫太校長)が、入学金を持参しなかった男女の生徒2人を8日の入学式に出席させず、別室で待機させていたことがわかった。

 2人は同日中に全額または一部を納め、式終了後に校長室で入学許可を言い渡された。

 同校の須藤信夫教頭によると、学校側は3月上旬に新入生159人の保護者へ郵送した文書と同月中旬に開いた入学説明会で、入学式当日に入学料5650円と教材費などの入学金計9万円を持参するよう連絡。用意できない場合は分納も可能と説明した。しかし、2人は持参せず、学校側は滞納の可能性があると判断した。2人は保護者と相談し、男子生徒は昼過ぎに9万円全額、女子生徒は夕方に2万円を納入した。

 同校によると、男子生徒の保護者は入学説明会には出席したが、事前に分納などの相談はなかった。女子生徒の保護者は分納を申し入れ、入学式当日に2万円を支払うことで合意していたという。

 県教委によると、全県立高校で、入学式当日に入学料などを学校に直接納入することで入学手続きが完了する仕組みになっている。

 須藤教頭は「入学金を納めないと、県条例により入学させられず、式に出席させても入学者として名を読み上げられない。苦渋の判断だった」と説明。県教委指導課は「学校側の事前説明は十分で、やむを得ない措置だった」としている。

 一方、県内の高校教諭らでつくる教職員組合「教育フォーラムちば」は「非教育的な行為だ」として、就学援助制度確立などの要求書を堂本暁子・千葉県知事に提出した。

(2008年4月14日14時21分  読売新聞)

私はお恥ずかしながら今日のTVニュースで初めて知ったのだが、実は本件に限らず入学金などの未納が最近増えているらしい。世間では賛否両論だが、確かに今回の場合は、親の側に主たる責任があると言わざるを得ない。義務教育でなし、また「困窮していて払いたくても払えない」という訳では、ほとんどないらしいからだ。
しかし、今まで学校側がそれを看過してきた点、そして親の側がそれに「付け上がった」点。「善悪の感覚が麻痺しているのでは?」と感じたのは私だけではない筈だ。
イジメ、登校拒否、そして学級崩壊。改善されたのか地下に潜ったのかはわからないが最近ニュースこそ減りつつあるものの、教育崩壊の病巣はまだ除去されていないようだ。

ってか、

式典での国歌斉唱妨害は「非教育的な行為」に相当しないの?

知事が…だと、現場にもナメラレルのかなあ?東国原さん、橋下さん、反面教師にしたほうがいいかも?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Time Up:八.真実(上)

 戸塚区上倉田町。東海道線と並行する道路を左折、蛇行する坂道を東に登った脇に早紀のアパートはある。駐車場代わりの空き地にパトカーが停車していて、到着した中川に二人の男が近づいてきた。
「中川巡査部長だね?」
「はい」
「この部屋に任意立入り調査の指示があった。奥さんが所在不明なので、代わりに立会ってもらいたい」
「……と言っても、拒否はできないのでしょう?」
「まあ、そうです。鍵は、今お持ちですか?」
「はい……」
「開けて下さい」
 二人に倣い手袋を嵌めると、部屋に入りぐるりと見まわす。流しにユニットバス、六畳の和室にはカラーボックスが数個。しんと澱んだ初夏の気だるい空気が、人の気配のないことを示していた。
「君が最近、ここに来たことは?」
「先月十三日です。それ以降はずっと外泊です」
「そうか。その後彼女が立ち戻ったかどうかだが」
「所在不明が一昨日深夜で、戻ってきたとしたら昨日以降ですが、見た限りその形跡はないですね」
 箪笥の最上段には貴重品が入っていた筈だがめぼしい物はなく、閉めかけた中川の手が奥の、がさっという音に止まる。手を突っ込み取り出した茶色い封筒には、黄ばんだ古便箋に、早紀とほぼ同い年のカップルが写った一枚の写真。戸塚署の捜査員が後ろからのぞきこみ
「奥さん……ではないですね」
「違います」
「そうですか……おや?どこかで見たような……」
「え?」
 県警本部の捜査員も手を止めのぞきこんできた。
「そう言えば……だめだ、思い出せない。中川巡査部長、心当りは?」
「さあ。でも確かに、何か見覚えはありますね」
「有名人かな?奥さんにそういう知り合いは?」
「そういう話を聞いたことはないですね」
 首をかしげてからもう一度目を落とす。一緒に写っている男性には全く見覚えがなく、ただ何となく自分に似ているなと中川は思った。便箋には十一桁の数字。電話番号と思われたが、先頭数桁を見ると近県のものではなさそうだ。期待半分不安半分でダイヤル、しかし電話口に出たのは、案に相違して中年の男の声だった。
――はい、片桐ですが。
「突然お電話致します。私、神奈川県警の――」
――警察?
 男の声が一オクターブ跳ね上がり、三人を驚かせた。
――幸子が見つかったんですか?
「幸子――さん?」
――違うんですか?
 中川は混乱した。
「もしもし……そちらは、片桐さんと仰るんですか?」
――そうですよ。どちらにおかけですか?
 片桐と名乗った男の声は明らかに硬くなっていた。単に機嫌を損ねた風ではなかった。
「〇二五―XXX―XXXXですが、違いましたか?」
――いえ、それなら確かにうちの番号です。どういうご用件か、差し支えなければお伺いできますか?
「幸子さんというのは?ご家族ですか?」
――娘です。
 片桐は、ようやく声のトーンを戻し話し始めた。
――片桐貞夫(さだお)といいます。タクシーの営業所をやっております。勘違いしたようで申し訳ありません。
「いえ、こちらこそ突然お電話しまして……」
 中川の頭の中で何かが引っかかった。片桐幸子。どこかで聞いたような……
――それで、あの、今日お電話いただいたご用件は?
「実は……私事で恐縮なのですが、一昨日家内が失踪……」
――失踪?
 叫びに続く数秒間の沈黙。相次ぐ不可解な反応に三人は顔を見合わせた。
「もしもし?」
――ああ、失礼……どうぞ続けて下さい。
 心なしか片桐の口調が改まったように思えた。
「滞在中のホテルから姿を消しまして、今アパートを捜しましたらこの番号が見つかり、こうしてお電話したのです」
――そうでしたか。それはご心配ですね。ええと……中川さまと仰いましたね?
「はい。家内は早紀と申します。旧姓は松嶋、香川県高松市出身、現在は横浜市在住。どうでしょう、お心当りは?」
――松嶋、早紀……申し訳ないが私ではちょっと……ただ娘と同い年になりますから、お友達かもしれません。東京の短大におりましたので。
「なるほど……家内も大学以降首都圏在住なので可能性はありますね。差し支えなければ娘さんにもご確認……」
――ここには居りません。
「あ、では現在もまだ東京にお住まいで?」
――いや、そうではなく、幸子は……
「……あっ!もしかして……」
 やっと思い出した。
「あの、行方不明になった片桐幸子さん――ですか?」
――その通りです。
 あらためて手にした写真を見る。肩で切り揃えた髪、造作の小さい顔。数年前新潟で失踪した、あの女性に相違ない。意外な展開に、聴いていた二人も顔を見合わせた。
「それは……大変失礼しました。もしお心当りがありましたら、いつでもご連絡ください。番号は、O四五―XXX―〇一一〇です。港北警察署刑事課の中川と言っていただければ通じますので、よろしくお願い致します」
 挨拶して受話器を置いた中川は言いようのない疲労を覚え、その場に座り込んだ。
「奥さんがあの片桐幸子と知り合いとは……そういう話をお聞きになったことは?」
「いいえ、全く」
「変だねえ?かなり大きく報道された事件だから、奥さんに心当りがあれば普通、君や周囲に話すと思うが?」
「確かに、そう言われますと……」
 中川もそれ以上は何とも言いようがなく、ただ、ひどく胸騒ぎがした。
 部屋を出てから、近所に聞込みをかける。中川と面識のある住人もいて協力的だったが、ホテルに移って以降彼女を見たとの証言は得られなかった。

 早紀を捜しに行きたいのを我慢し署に戻った中川に、小声で喋っていた刑事課の捜査員達が黙り込んだ。不自然な反応に戸惑う間もなく柳沢が現れ、射るような加藤の視線に送られながら中川を捜査本部に引っ張っていった。
「奥さんは戻っていたか?」
「いいえ……?」
 なぜ急に、早紀の行方が問題になっているのか?尚子の死とも何か関係があるのか?渦巻く中川の思考は工藤の次のひとことで中断された。
「これ以降君は連続殺人と黄副主席警備から外れてもらう」
「!――」
「奥さんのアパートとホテル・グレコに被疑者不詳で家宅捜索を申請した。君、何か持ち帰った物は?」
 中川が震える手で取り出した便箋と写真を、柳沢は手袋を嵌めて受け取る。証拠品扱いなのだ。
「……理由を伺ってよろしいですか?」
「新潟県警から問合せがあった。行方不明の女性、片桐幸子宅にここの警察官で中川と名乗る電話があったと」
「……」
「事実なんだな?」
「彼女の部屋に、知らない電話番号があって……」
「つまり、片桐家と気づかず電話したと?」
「はい。最初は誤解されたようでしたが、事情を説明して納得してもらいました。それが何か?」
 理由もわからぬ立入り調査と任務解除に反発する中川を、工藤はじろりと睨み返した。
「昨日早朝、ホテル・グレコに現れた不審車の特徴が、昨夜目撃されたミニバンと一致した」
「……本事案に、家内が関与していると?しかし、それだけの接点では……」
 その言葉を待っていたように、工藤は一枚のモンタージュを机上に置いた。
「鄭のアパートの、以前の住人が、当時出入りしていた女性を今月三日に新港地区で目撃していたんだ。こちらに来てもらい、さっき作成したモンタージュがこれだ」
「――」
 先日のダブルデート、斎藤の死、尚子のアパートからの失踪、そして尚子の死。ここ数日の疑問の答えを眼前に突きつけられた中川は真っ白になった頭で、早紀そっくりのモンタージュを見つめた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ダライラマ、パリ名誉市民に

<ダライ・ラマ14世>パリ名誉市民に 中国の猛反発必至
(2008年4月17日(木)11時19分配信 毎日新聞)

【パリ福井聡】パリのドラノエ市長は16日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世を「平和と対話のチャンピオンだ」として、パリ名誉市民の称号を与える考えを明らかにした。21日の市議会に提案する。中国政府はダライ・ラマを「反乱分子」と非難しており、強い反発が予想される。

 ドラノエ市長は「パリは基本的な権利の尊厳と、自由と、生活を守ろうとするチベットの人々への支援を示したい。パリは連帯している」とする声明を発表した。

 市長は五輪聖火が7日にパリを通過した際、市庁舎に「パリは世界中のどこの問題でも人権を擁護する」と記した横断幕を掲示。パリでの聖火リレーの混乱などを受け、中国では仏系スーパーに対する不買運動も起きており、称号が授与されれば中国人の反仏感情を一層あおる形になりそうだ。

リレー当日前の発表だったら手放しで賞賛できたのだが?(笑)

…で、長野は?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月16日 (水)

【北京五輪】パキスタンでは

パキスタンの聖火リレー、関係者だけの施設内で騒ぎなし
(2008年4月16日(水)21時19分配信 読売新聞)

【バンコク=佐藤昌宏】北京五輪の聖火リレーが16日、パキスタンの首都イスラマバードで行われた。

 当初は約80人が同市内をリレーする予定だったが、ロンドンやパリで妨害が起きたことを受け、会場を市南部のスポーツ複合施設内に限定。

 観客は、同国オリンピック委員会幹部や政府関係者ら招待客のみで、一般市民の立ち入りは認められなかった。

 パキスタンでは中国のチベット暴動鎮圧以降、抗議行動などは起きていないが、最友好国の一つである中国に配慮して厳戒態勢を敷いたとみられる。聖火は16日午前零時にイスラマバードに到着後、市内のホテルで厳重に保管された。

…バカみたい、としか言えない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月15日 (火)

善光寺の戦い

以下、某サイトにあった、善光寺への…。

★★★ 善光寺作戦、開始!! ★★★

北京オリンピックの聖火リレーの日本での基点である善光寺が対応を迷っている
ようです!世界初の「出発地点のボイコット」を世界中に見せつけろ!

善光寺の認識まとめ
・聖火リレーの出発地を引き受けたのは東京オリンピックからのご縁があるから。
・チベット仏教と善光寺の宗派は別だが同じ仏教仲間という認識。
・チベット問題が表面化して善光寺側も大変憂慮している。

善光寺への抗議の現状まとめ
・抗議の電話が非常に多い。
・住職の人達の中で聖火リレーの出発地をボイコットする意見が出てきている。
・中国当局からリレー出発地を引き受けろという通達がJOCを通さずに毎日来ている。
・本当に聖火リレーの出発地点を引き受けていいのか近々会議を行う。

どう抗議したらいいの?
・抗議電話数を数えており、数によってはJOCに数字見せて断るつもりらしい。
・文書で抗議する場合は先方の手間を考えて封書よりも葉書がよいかと。
・「※聖火リレーへの意見奏上」とか表に書いとくと仕分けしやすくてよいかも。
・できたら年齢職業など書いたら重みがあるかもしれんが、不安な方は匿名でいいかも。

抗議先:善光寺事務局
〒380-0851 長野県長野市元善町491
善光寺事務局 御中
TEL:026-234-3591(代)

ご存知と思うが善光寺は出発地を辞退、ところが昨夜、本堂に落書きがあったとのことだ(後刻ネット記事が出たら本ブログでも紹介予定)。案の定と思う一方、火に油を注ぐ行動はやるまいと思っていたら…甘かったようだ。
戦いは終わらない。聖火リレー(中止されなければ)当日まで、いやその後も。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【支那】母校で接待卓球?

日中首脳が「ピンポン外交」
(2008年4月15日(火)19時39分配信 共同通信)

 5月上旬に予定される中国の胡錦濤国家主席来日の際、北京五輪代表に選ばれた福原愛選手もゲストとして参加して福田首相と胡主席による卓球の試合が計画されていることが15日、分かった。「ピンポン外交」で日中友好を演出する思惑だが、チベット問題が来日に暗い影を落としており、功を奏するかは不透明だ。日中関係筋によると、胡主席は6日に来日。卓球は8日午後に首相の母校・早稲田大で開催される予定。

ふうーん。

そう言えばCXドラマ「SP」のクライマックスも、時の首相の母こ…

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】長野イベント中止

長野市が聖火リレー記念イベントを中止
(4月14日18時54分配信 産経新聞)

 各国で北京五輪聖火リレーの混乱が続いている問題で長野市は14日、長野オリンピックスタジアム前で予定していた「聖火リレー記念イベント」を中止すると発表した。

 同市では豪州キャンベラから引き継いだ聖火が25日に到着。翌26日に出発式、聖火リレー、到着式を行ったのち、同日午後2時からスタジアム前でイベントを開催する予定になっていた。
 同市での聖火リレーでは北京五輪野球の日本代表監督を務める星野仙一氏や、長野五輪で閉会式の司会を務めたタレントの萩本欽一氏らがランナーとして参加する。
 国内の警備態勢については警察庁が国内の中国批判勢力などの情報収集を強化、さらに他府県の機動隊投入も視野に入れた警備計画を全面的に見直す方針を決めている。

「聖火リレー警備に専念」が中止の理由だそうである。

この期に及んでも、強行するつもりらしい。

恥 を 知 れ !!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月14日 (月)

Time Up:七.暗転(下)

 五月十五日午前四時前後、神奈川県逗子市葉山町。
 国道一三四号線から乗用車が転落、炎上。相模湾岸にせり出したカーブに停止中で、気づかなかった後続車が追突したのだ。逗子警察署は当初単純な事故と考えたが、その後転落した車が港北署で手配中の盗難車と判明、大騒ぎとなった。
 現場はトンネルを出た直後の急カーブで見通し最悪の事故多発地点。警察もミラー設置など対策を講じていたが、後続車の運転手は追突された車の全照明が消えていたと供述した。そして、車内にも周辺にも遺体や負傷者は見当たらず、不審者の目撃情報もなし。単なる事故ではもはや済まなくなってきた。
 約一キロ東にはJR逗子駅と京浜急行新逗子駅があり、警察は運転手が車を捨てた後、どちらかから乗車したと推測。捜査員が両駅へ急行したが、目ぼしい目撃情報は一向に得られなかった。

 朝の会議で、鶴見川から発見された銃弾の鑑定結果報告。ベルギー製ブローニング自動拳銃。表面に、微量の血液反応が残留。血液型はB型、下流に死体が挙がった稲生課長補佐の物と同一だ。これで彼が鄭に殺害された可能性が一層強まったことになる。
 新川崎で爆死した男の身許は、朝鮮人・柳慶国と確定。渡米していた政府高官の護衛で、どうやらその高官が例のサロメとの窓口だった模様。そのサロメの消息は依然不明。要点は謎ばかりのまま、中川達現場捜査員にとって、事態は不本意な方向に向かいつつあった。
「奥さんの行方はまだわからないのか?」
 会議終了後、柳沢がついでという感じで訊いてきた。
「はい。ホテルにも戻っておらず、連絡もありません」
「心当りは全部当たったのか?」
「こちらの知人も、それぞれの実家も全て当たりました。高松の彼女の実家からは、お父さんが今日上京されるそうです」
「例の無言電話との関連はないのかな?」
「自分もそう思ったのですが、ホテルにはなかったと……」
「あったのかもな」
「えっ?」
「わからんか?心配させまいとして黙っていたのかもしれないぞ」
「……言ってくれればよかったのに……」
「捜索は後回しとして、各自身辺には気をつけてくれ。斎藤警部に続き飯田君までこうなると……」
 柳沢はそう言い、一輪挿しが中央に置かれた机をちらりと見た。
「情報が漏れていると――」
 それまで話を聞いているのかいないのか、押し黙っていた加藤がうめくように言った。
「私も考えたくはないが、調査も始まっているかもしれん。とにかく今言えるのは斎藤警部と飯田君の殺害犯が、それは鄭の可能性が高いが未だ逃走中ということだ。それも多分、斎藤警部の拳銃を所持したままな」
「奴は今、どこにいるんでしょう?例の不審車、監視カメラの映像からナンバーを読み取って照会した結果、一週間前に八王子で盗まれた物だったとか?」
「うむ。横浜へは国道一六号か、川崎街道から四〇九号のどちらかと見て聞込みを開始している。あとは昨夜、東戸塚からの足取りだ。どちらも当面は各管轄の報告待ちだが、実は磯貝警部から気になる話を聞いてな」
「さっきの会議に出なかった話ですか?何でしょう?」
「発見現場は海岸線まで岩が突き出た磯で、問題の車はその岩の一つの上に落下した状態で発見されたんだが、その助手席ドアの把手から硝煙反応が出たそうだ」
「助手席?ではその車に乗っていたのは複数名……」
「その可能性が高い。運転席には指紋も残っていたから、運転席の硝煙反応の一部を拭き忘れたわけではないようだ」
「そうですか」
「あと、飯田君の通夜と告別式は鎌倉の実家だそうだ。全員、用意しておけ」

 鄭は一人、小田急江ノ島線を北上する普通列車に乗っていた。幸子は数本後の列車で追って来る筈だ。
 事の起こりは三輪銀行の口座閉鎖。銀行に確認すると、警察を名乗る女性から不審な電話があったと言う。異変を直感し東戸塚のアジトに戻った鄭を、保土ヶ谷から山を越えてきた幸子が待っていた。その口から、警察が口座番号に関心を持ったと知った鄭は、翌々早朝のアジト放棄を決めたが、その支度中携帯電話が鳴り……
「本多です」
――鄭少佐ですね?
 聞きおぼえのある相手の朝鮮語に、鄭は心臓をえぐられる思いがした。
「許――貞恵(ホジョンヘ)か?……今、日本だな?」
――お察しの通りです。あれから、もう十年になります。
「……それでお前は、私の支援に来たのか?それとも……」
――残念ながら、阻止するためです。
「お前にできるのか?私はお前の教官でもあったのだぞ?」
――そう指令を受けています。
「そうか……ふ、是が非でも粛清しようということか」
――今なら間に合います。
「どういう意味……そうか、中止しろと?」
――そうです。ご承知下されば指令は無効……そういう条件でこの任務を引き受けました。
「本当に無効になると思うか?」
――……
「……お前もわかっている筈だ。黙って、国に帰れ。優秀な人材のお前を無為に死……」
――そんなにあの女のほうがいいのですか?
「何だと?」
――あの女は日本人です。少佐はその女のために……
「違う。彼女はあくまで……」
――手段ですか?
「……彼女も承知の上だ」
――そうですね。彼女が今も少佐に従っているのは人質……
「何が言いたい?」
――何も。我々もやっていたことですから。
「……」
――南鮮も日本も察知しています。少佐もお気づきの筈です。私が失敗しても誰かが指令を実行するでしょう。この意味はわかりますね?
「……」
――お願いです、私と一緒に祖国に戻って下さい。私は……
 飯田と言う女刑事が踏み込んできたのはその時だった。幸子の機転で切り抜けたが、危険を察知した鄭は直ちにアジトを放棄。決行直前になって、次々と障害が立ち塞がってくる……

 同日午前、合同警備陣に合流した、鄭と瓜二つの韓国陸軍士官に日本側メンバーはまたも驚かされた。
 崔泰映(チェテヨン)少領(少佐)。数日前朴課長が話していた鄭の、他ならぬ脱北した双子の弟。姓が違うのは韓国の親類からもらったのか。女性の軍人が同行していた。李相美(イサンミ)大尉。副官と紹介されていたがそれだけの筈はなく、恐らく監視も兼ねているのだろう。
 午前、北朝鮮政府は外交ルートを通じ、金正一総書記の訪日中止を日本政府に通告。但し政府訪日団は予定通り派遣、そのトップは黄沢究・副主席兼最高人民会議議長(国会議長)となることも併せて伝えられた。日本当局はこれに半ば当惑、半ば安心。前者は、日本がまた軽視されたという悪印象、そして後者は、狙撃計画の自然消滅への観測。名代が黄沢究というのも、日本側を失望させなかった理由の一つだった。
 金正一の同母妹の夫、つまり金正一の義弟で、金の叔父が引退した後は金一族のナンバー二。外交・財政にも明るく、国外の評価はむしろ金正一以上。王長耀亡命で空いた最高人民会議議長職を兼ねた今は政府のナンバー二でもある。そういうわけで外務省を始め日本政府には、当初以上の期待が広がっていた。翌日発見される暗号文が、そのような甘い期待を吹き飛ばすとは露知らず。

 中川が尚子に替わって赴いた鶴見署も、二転三転する事態に慌ただしい動きをみせていた。程なくここもまた、公然と警備本部と連携行動をとることになろう。黄副主席の到着をいよいよ明日に控え、全警備関係者の緊張は最高潮に達しつつあった。
 そういう時中川に、港北署から呼出しがかかった。出頭先は、早紀のアパートとのことだった。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

【北京五輪】人海工作警報

<聖火リレー>立て、中国人留学生よ!各地で応援呼びかけチェーンメール交錯、26日の長野も
(2008年4月14日(月)19時44分配信 Record China)

2008年4月12日、世界各地を巡回中のオリンピック聖火リレーをチベット独立支持派の妨害工作から守るため、ネット上では世界各地の在住華人に対し、「聖火リレーの応援に集結しよう」と呼びかけるチェーンメールや掲示板のスレッドが多数見られる。

中国の大手ポータルサイト「捜狐(SOHU)」のBBSにはこの日、26日に長野で行われる聖火リレーに向けて、在日中国人留学生に団結を呼びけかけるスレッドが立った。以下にその文面の概要を掲載する。

なお、21日にマレーシアのクアラランプール、27日に韓国のソウルで行われる聖火リレーについても、現地華人の応援を呼びかけるチェーンメールが出回っている。

【掲載文面】
26日長野の聖火リレーを守るため、みなさんのご協力をお願いいたします
世界各地のネットユーザーのみなさま、こんにちは。わたしは東京へ留学している大学生です。現在、世界中で聖火リレーが汚されるような事件が続いていることに心を痛めています。来る26日、日本の長野でも聖火リレーが開催されることになっていますが、チベット独立分子や反中国を掲げる日本人から聖火を守るため、日本各地から中国人留学生が結集することを望んでいます。

現在、在日留学生の間では有名な某BBS上で、26日当日の行動や連絡方法について対策を練っています(編集部注:BBSの固有名称は略)。見知らぬ者同士が団結し、各々が自ら望んでこの活動に情熱と勇気を注いでいます。しかしながら、最近我々のBBSでは反中国分子による攻撃が絶えず、活動に支障を来たしています。もしも、これをご覧になった皆さんの中でインターネットに詳しく、我々のBBSを彼らの攻撃から守ってくださる方がいらっしゃれば、ぜひともご協力をお願いしたい次第です。

中国国内のみなさんの多くのご支援をお待ちしております。また、少しでも多くのBBSに、この文面を転載いただければと思います。長野の聖火リレー応援に参加する200名の在日留学生を代表して感謝を申し上げます。
(翻訳・編集/愛玉)

実は私も今日まで、同日長野に赴くかどうか迷っていた。
身の危険を案じて、ではない。むしろ脅えるべきは、全世界で糾弾を浴びながら巡る聖火関係者側だから。
だが、南米、そしてアフリカの阿呆な映像を観て、徐々に思いは強まり…そしてこれ。

立て、日本人よ!

南米・アフリカのような茶番から日本の民度を守れ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【支那】チベット観光解禁延期

<チベット>チベットの観光客受け入れ、5月再開を延期―中国
(2008年4月13日(日)23時53分配信 Record China)

2008年4月12日、中国チベット自治区の観光局は、ラサの暴動騒乱で停止していた国内外の観光客受け入れについて、5月1日から再開するとの決定を取り消し、受け入れ開始日を延期すると伝えた。

延期日は未定で、6月以降になるのではと関係者は話している。労働報が伝えた。

今回延期を決めたのは五輪聖火リレーが5月にチベット自治区を走るため、その安全確保が目的だという。

また、北京市や上海市で毒ガスや爆弾によるテロを計画中だったというテロリスト10人を新疆ウイグル自治区で公安部が4月10日、逮捕したことなど、まだ暴動騒乱が沈静化していないための措置と見られている。

ラサは観光業のウェートが高いため、長引く観光客の受け入れ停止は、地域経済にも大きな影響を与えており、回復が心配されている。(翻訳・編集/MY)

じゃ、五輪中止すれば?(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月13日 (日)

【北京五輪】応援団はサクラ

<聖火リレー>「聖火リレーの大応援団はサクラ」米議員発言に抗議運動―米国
(2008年4月13日(日)17時50分配信 Record China)

2008年4月、アメリカ・サンフランシスコでの北京五輪聖火リレーに際し、同市のクリス・デイリー市議会議員やCNNアナウンサーが中国人を侮辱したとして同市の中国人コミュニティでは罷免活動が広がりを見せている。中国新聞社が伝えた。

デイリー議員は華字紙「星島日報」の取材に答え、サンフランシスコで聖火を迎えた中国人の大応援団らは政府が金で雇われたサクラで、バスで送迎されて参加したと発言した。情報のソースを問われた議員は「人から聞いた」と答えている。またCNNアナウンサーは聖火リレーの実況中継において、中国人のことを「50年間変わらない間抜けと暴徒たち」と評したことも怒りの的となった。

サンフランシスコの留学生サイト「無名空間」は両者への抗議とCNNスポンサーへの広告停止要求などを訴えるなど抗議活動は広まりを見せている。(翻訳・編集/KT)

えー…この過剰反応は「クロ」の証拠と考えてよろしいでしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】獅子身中の虫

来たる四月二十六日、長野であのペテン汚倫ピックの業火リレーが催行される予定なのは、各位ご存知のことと思うが、それを巡る抗議活動に対し、長野市でかかるトンデモな対応があったそうである。
某サイトのブログで詳細を知ったのだが、主要メディアは碌に採り上げていなかったこともあり、小生は過分にして今日まで承知していなかった。お恥ずかしいことである。

(途中まで略)

せと弘幸Blog「日本よ何処へ」
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/51879662.html

よく聞く話でもあるが特定の思想の下、職務を放棄、妨害する公務員の存在を許してはならない。
はてさて今更ながら、「中国」とすれば笑いが止まらないというところであろう。何も指示をせずとも「中国」の立場に立ち、便宜を図る人間が溢れていることは何とした事か。思想、信条の自由を口実に、職務を放棄することが許されないことは言うまでもない。
いずれにせよ、もはや聖火リレーはIOCと「中国政府」の面子を保つためだけに行われるものであり、平和の祭典とは程遠いものに成り下がったことは明らかであろう。今や聖火リレーは、「中国」の虐殺行為に抗議する世界の良識をリレーする行為に変貌したのだ。

先日大阪府の橋下・新知事を名指しで非難していた女性職員もそうだが、この公園緑地課主査・長田和明は!どうやら全国の自治体にはこういう獅子身中の虫が一杯巣食っているのだろうか?
自治体と言えば前の安倍内閣を事実上退陣に追い込んだ年金問題も、主犯たる自治労が民主党に自らリーク、政局の具として差し出したことは今や公然の秘密である。かくしてねじれ現象が現出した今、舛添大臣がいくら頑張っても根本解決を期待できるのかどうかは、残念ながらおおよそ検討はつくと言わざるを得ない。
中国並みに官僚テクノクラートが一般民衆を食い物にする、それが日本の社会。さらに悪いことに自治労なる既得権防衛組織まで作っているとなると救いようがない。
日本はここまで腐っていたのか!(怒)

それにしても、かかる対応で「ガス抜き」になったかもしれない集会をも潰しにかかる長野市。当日はどうなるやら、そしてその際責任は誰が取るのやら?(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Time Up:七.暗転(中)

 中川達が現場に急行すると、既に鎮火したビルは外壁が半ば焦げ、末期の虫歯のような情けない姿を月夜に晒していた。爆発と火災に驚いた住民が、初動捜査班の張り巡らしたロープの外側から不安げに廃墟を見上げている。最も損傷が激しい五階フロアーが爆発現場と思われた。
 遺体は四階から五階への階段で発見、その前に加藤が立ち尽くしていた。被せられたシートを中川がめくった下に、尚子は一番見たくない姿で横たわっていた。
「建替え……プレートには一九九四年十月竣工とあったが、十年余りでか?」
 柳沢が初動捜査班の警官に事情を聴いているところに、戸塚署の捜査員が割り込んできて補足を始めた。
「実はこのビル、竣工と同時に二階から四階に入った居酒屋チェーン店が周辺住民とトラブル頻発、そして昨年末、酔った客が向かいのマンション住民を刺殺。それで終わればまだよかったのですが……」
「と言うと?」
「放火です」
「え?」
「殺された住民の遺族が、居酒屋に放火したんです」
「――」
「一月中旬、客や従業員計十名が死亡、放火犯は直後自殺。居酒屋は修繕・営業再開したものの三月に閉店、店長の自殺を経てチェーンは放火犯の遺族と和解、他のテナントも気味悪がり立退き。一応建替えと言っていますが資金繰りは全くついておらず、ビルが建つ前の駐車場に戻るとの噂です」
「確かにそんな事件があったな。チェーンは倒産、社長は自殺未遂で植物人間……」
「そうです。当事者の殆どが悲惨な末路をたどっていて、以来このビルは呪われていると言われています」
「銃声を聞いたという情報は?」
「聞込みを始めていますが、今のところそういう供述は出てきていないですね。この通りビル自体もぬけの空で、周囲は住宅地と言っても深夜ですし、目撃者も今は爆発と火災で失念している可能性があります」
「サイレンサー(消音器)付きの銃だったかな?だとすると銃声での死亡時刻推定は……」
「難しいですね。爆発の傷に生活反応はないので、それ以前だと思いますが」
 会話を背中で聞きながら死体を見下ろす。至近距離からの銃撃。尚子は何の目的でここを訪れたれたのか?最後に洩らした確認したいことと関係があるのか?まだ連絡が取れない早紀のことが一瞬脳裏をかすめ、中川はそれを慌てて振り払った。
 覆面パトカーの目撃時刻は午後七時前後。彼女は県警本部から真直ぐ乗りつけ、数時間頑張っていたのだ。付近の住人からは、十時過ぎに銃声らしい音を聞いたとの証言。近辺で深夜若者が鳴らす爆竹とその時は思ったようだが同時刻そういう騒ぎはなく、これが殺害時刻と推定された。
 爆発の発生は十時半。その約十分前、現場付近から走り去るナンバー不明の黒っぽいミニバンが目撃されていた。戸塚警察署に設置された捜査本部はこのミニバンに注目、緊急配備を発令した。
 焼け焦げたフロアーの窓は全て紙とガムテープで目張りされていたが、隣接マンションの住人が夜間、室内から漏れる光を目撃。目撃時期は以前入居していた歯医者が立ち退き数ヶ月後の今年初め。そして翌日事情聴取を受けた歯医者は、そんな目張りはしていないと供述した。
 フロアー隅からは半分焼け残ったビニールの断片が見つかり、捜査員達は色めきたった。外部には微量の乾いた泥が付着。斎藤が殺されたグラウンドの土と成分が一致すれば、同一犯の可能性が強まることになる。凶器の銃は見当たらず、犯人が回収し逃走したものと思われた。
 港北署へ戻ったのは午前二時過ぎ。能面のような無表情と化した加藤を、柳沢の意を受けた中川はホテル・グレコに誘った。一抹の期待も空しく依然無人の客室で、男二人缶ビールを空ける。普段なら饒舌になる加藤が一言も発しないので一向に酔えないまま、三十分後早々にベッドに潜り込んだ加藤がひとこと言った。
「ぶっ殺す」
「え?」
「政治的配慮なんて糞食らえ」
 加藤は毛布を頭から被ると、手だけ伸ばして灯りを消した。
 目を覚ますと、カーテンの外は白み始めていた。寝息を立てる加藤の枕に、涎でない染みがついていた。
 早紀はどこへ行ったのか?いや、生きているのだろうか?ふと喉の渇きを覚え、サイドボードのコップに手を伸ばした中川の目が備付けのメモ帳に止まった。昨日は全く手付かずだった筈の用紙が、数枚なくなっている。
(破り取られた?まさか……)
 中川は暫時、残されたメモ用紙を呆然と見つめた。

 数時間前。
 鄭が運転するミニバンは環状二号線から打越交差点を右折、横浜伊勢原線に入った。
「さっきは、よくやった。お蔭で助かった」
 車内の沈黙を破ったのは鄭だった。早紀は返答しない。
「口座番号から足がついたか……間一髪だったが」
「……」
「その銃は処分する。予備を手配しておいてよかった……」
「――」
「やはり、今のうちに殺(や)るしかないか」
「――あたしが殺る」
「お前には無理だ」
「……」
「大体、お前があの刑事を始末した時証拠を消し忘れたのが原因だろう?いいか、この作戦に……」
「失敗は許されない。わかってるわよ」
「なら、なぜこうなったんだ?これが朝鮮人だったら、最悪の場合処分……」
「……」
「もういい。終わったことだ……予定より早いが、夜が明けたら別行動だ。合流場所と日時はわかっているな?」
「あたしを殺して」
 鄭が思わずぎょっとして見ると、早紀の目には涙が浮かんでいた。
「……」
「いっそ処分したらどう?もう、人を殺すのはいや」
「……それは言うなと言った筈だ」
「……」
「やはり最初の指令通り……」
 早紀が鄭をきっと睨んだ。
「もしあなたが彼を殺したら――」
「……そうだな。お前の腕なら私も殺られるかもしれない。だがその時はお前も、いやそれだけでなく新潟――」
「やめて!」
 早紀は泣いていた。鄭は苦悩に顔を歪めた。
「お前は黙って任務を実行していればいいんだ。それで犠牲も最小限ですむ」
「あの約束はやっぱり嘘だったのね?」
「何?」
「両親に会わせてくれるって」
 鄭の視線が動揺に泳いだ。
「……嘘ではない」
「これじゃ意味がない。やっと日本に帰ってきたのに……」
「……」
「……もういいわ。その代わり約束して。彼を殺さないと」
「……いいか、忘れるな。あの男はお前の正体を……」
「わかってるわ。でも……」
「何だ?」
「あの人は、本当にあたしのことを愛してくれた」
「それは、松嶋(まつしま)早紀としてのお前をだろう?」
「――約束してくれるの?どうなの?」
「しなければ?」
「世界中にばらすわよ。あなたがしようとしていること全部」
「やめろ、本当に殺し合うことになるぞ」
 鄭の言葉が脅迫半分告白半分と気づいたか、早紀は黙り込んだ。
「あの女刑事のように、いずれあの男とも対決することになる……お前はその手で殺せるか?」
「……」
「無理だろう?だから脅されようが私がやるしかないんだ。お前のためにもな」
「選択の余地はないんでしょう?」
 鄭のほうがぞっとするくらい冷ややかな早紀の言葉を最後に、車内を再び沈黙が支配した。
 国道一六号から金沢逗子線を経て金沢区を抜け逗子市に近づいた頃、鄭に押しつけられた紙片を早紀が開くと、アルファベットで始まる二行の文字列が書き連ねてあった。
「?」
「当日事前に潜入、入場する同志からこの席のチケットを受け取る。北スタンド席の、座面裏の空洞に拳銃を隠してある」
「……」
「もうすぐ下車地点だ。用意しろ」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】南米の民度

<聖火リレー>今回は大成功!?中国人大応援団、抗議の声かき消す―アルゼンチン
(2008年4月13日(日)4時13分配信 Record China)

2008年4月11日、アルゼンチンのブエノスアイレスで行われた聖火リレーは、現地時間午後5時12分(北京時間12日午前4時12分)、最終ランナーのテニス女子サバティーニ選手が完走して無事終了した。ニュースサイト「中国新聞網」が伝えた。

11日午後2時、同市内にあるパレルモ公園にて聖火リレーの開幕式が行われ、同午後2時35分に劉敬民(リウ・チンミン)北京市副市長がトーチに点火。これをブエノスアイレス市長に手渡した。第1走者を予定していたマラドーナ元アルゼンチン代表サッカー選手はメキシコ滞在中で帰国できず、急遽ヨット競技のカルロス選手がその代役を務めた。このほかにもバチストゥータ(サッカー)、スアレス(テニス女子)ら有名選手も参加した。

聖火リレーのコースとなっている沿道には、現地の休日と重なったこともあり、多くの市民が人垣を作って聖火ランナーに声援を送っていた。また現地で生活する中国人留学生や華僑、華人が多数集まり、中国とアルゼンチンの国旗を振って聖火を歓迎。中国政府への抗議行動をとるグループについて同サイトは、「極少数のチベット独立支持派は赤い中国国旗のなかで完全に埋没していた」と伝えている。(翻訳・編集/本郷)

アルゼンチン国民は座視していたと?民度が疑われるね。

良識ある日本の諸兄には、よくよく反面教師とされたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】聖火警備の…

聖火リレー「警備は日本がする」国家公安委員長
(2008年4月12日(土)18時21分配信 夕刊フジ)

 長野市で予定される聖火リレーについて、泉信也国家公安委員長は11日の閣議後会見で「警備は日本の警察がするのが大原則」と述べ、中国側の青い軍団が伴走しながら警備することに否定的な見解を示した。

 泉委員長は「伴走者の身分が分からないので、きちんとしないといけない」と指摘。海外で伴走者が妨害を阻止した行為について「日本では歓迎しない」と語った。

てか、警備しなければまともにできないなら、やめれば?(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月12日 (土)

Time Up:七.暗転(上)

 三人が上階の捜査本部に行くと、斉木が戻っていた。鄭と思われる人物が競技場に現れていたと言う。
「やはり!いつの試合だ?」
「試合じゃありません。見学ツアーです」
「見学……何ですって?」
 磯貝が目をぱちくりさせた。
「見学ツアー。普段立入りが出来ない施設の一部を、専属スタッフの案内で見学できるんです。休日を中心に月数日、一日数回の実施で、四月の担当スタッフが、似た見学者を見たそうです」
「似ているだけじゃねえ……裏付けは?申込みの記録とか」
「記録はないそうです」
「はあ?」
「前売券は販売していますが、申込みは不要なんです。東ゲート前の売店がツアーの出発点と受付を兼ねていて、見学者はスタッフの案内でVIP席や正面玄関……」
 黙って聞いていた工藤が、急に険しい顔で割り込んできた。
「ちょっと待て……どこの誰ともわからない人間に、そんな所まで見せているのか?」
「は、はい」
 工藤の剣幕に斉木は萎縮、とりなすように磯貝が話を戻す。
「四月と言ったわね?正確な日付は?」
「十三日の日曜、十三時の回を担当したスタッフの証言です」
「丁度一ヶ月前ね。正確な見学ルートは?」
「東ゲートから入場、南スタンドを通り西スタンドのVIP席・記者席・選手控室・正面玄関、そしてグラウンドから北側コンコース経由で東ゲートに戻る。特に事情のない限りこのコースだそうです」
「しかし、一ヶ月も前だろう?その担当者の記憶は確かなのかな?」
「それが実は三日前、全く同じ聞込みをした警官がいたそうです。しかも鄭の写真を持って」
「三日前?私はそんな指示……」
 工藤は首をかしげ、そして声を上げた。
「あっ、斎藤警部か?」
「そう名乗ったそうです。いつ勘付いたかは不明ですが」
「下見かな……その人物が途中で姿を消したり、ということはなかったんだな?」
「最初に人数をチェックの上、スタッフが前後に付くので異状があればすぐわかるそうです。それに当日は業者の出入りなどもあり、そういう隙があったとは思えません」
「わかった。念のため、その見学ルートも再チェックの重点個所に加えておく。栄署に報告は?」
「はい、今とりあえず電話を入れ、これから戻るところです」
「よろしい……で、お前達は何だ?」
 工藤はそこでやっと、まともに柳沢達のほうを見た。
「斎藤警部ですが、中川の夫人とホテルから外出していたことがわかりました」
「……殺しとの関連は?」
 つまらなそうだった、工藤の表情が変わっている。
「不明です。事件当夜のアリバイはあります」
「いや……そもそも奥さんが何で同じホテルにいたんだ?」
 柳沢は、無言電話の件から全て話す羽目になった。
「……わかった。保土ヶ谷署に所在確認を手配しておく」
 中川が刑事課に戻ると、加藤や山崎達も川浚いから戻っていた。
「栄署の事件も、やっぱりあの男が絡んでたって?」
「ああ。そっちは?」
「見つかったよ、一発」
「銃弾か?」
「実は川の中じゃなくて、橋桁に落ちてたんだ。前回はそこまで思いつかず見逃していたわけだが」
 加藤はそう言いながら、ブランド物のズボンに付着した草を取り除いている。管理職らしく土手で叱咤激励にとどまらず、自ら草地に入り捜索に加わっていたようだ。
「そんな所に証拠を残すとは、らしくないが……」
「土やゴミが溜まっていて、音がしないので気づかなかったんだろうな。それと今朝現れたミニバンだが、実は先月十九日の夕方、亀の甲橋付近で似た不審車が目撃されていた」
「本当か?」
「ああ。二人程で大きい荷物を運び出していたそうだ。午後五時頃だから死体が挙がる約半日前。銃弾のほうは早ければ今夜中に鑑定結果が出るそうだ。殺害現場も決まりだろう」
「そうか……」
「どうした?もっと喜べよ……あ、カミさんのことか」
「いや、それは保土ヶ谷署に捜してもらうことになった」
「そうか。尚子も安心するだろう……もう鶴見署に戻ってる筈だな。知らせてやろう」
 加藤がそう言い受話器を取ったが、数分後困惑顔で電話を切り
「あいつ、一時間半前に、県警本部からこちらへ向かったらしい」
「午後六時頃……帰宅ラッシュに捕まったとしても遅過ぎますね?横羽線から第三京浜にしろ、一般道にしろ」
「それだが実は、県警本部を出る時、確認したいことがあって寄り道すると言っていたそうだ」
「確認したいこと?」
「詳しくは言わなかったそうだ。ただ昼間ATMに寄った後しきりに考え込んだり、電話をかけていたらしい」
「ATM……何かしら?」
 山崎達が首をかしげる中、中川は急に胸騒ぎをおぼえた。早紀に続き、尚子までどこかに消えたような……

 尚子の運転する覆面パトカーは、日の落ちた横浜新道を南下していた。県警本部からは、港北署と逆方角だ。
 川上ランプから蛇行する細道を通って東海道線の高架をくぐり東戸塚駅東口。元々人家もなかったこの地も駅に続き大型商業施設が開業、高層マンションも次々新築中だ。車を駅付近の路肩に停め数時間後、或るものを見つけた尚子は、駅前ロータリー北側に面した武南銀行脇の路地に入っていった。
 路地の向かいには荒れ果てたビル。吹晒しの階段を登っていくと、家財道具を運び出しがらんとしたフロアーはプールの底のようにしんと静まり返り、床の一部が窓からの月明かりに照らされ、蒼白い多角形となって夜闇にぼうっと浮かんでいた。
 五階フロアー扉に足音を忍ばせ近づくと、室内からかすかに男の話し声。一旦六階との間まで上がると、拾ったコンクリート片を投げ落とす。乾いた音に話し声が止み、人の気配が近づいてきた。ドアが勢いよく開いてから二呼吸おいて尚子は拳銃を真直ぐ室内に構え、銃口の先でやはり拳銃を構えた男と、暫時そのまま睨みあった。
「鄭栄秀ね?」
 尚子は訊ねたが、常時携帯の写真と照合するまでもなく、鄭栄秀はなぜここが突き止められたのかという風に目を見開き、やがて獲物を狙う獣の目になった。
「……そうか、銀行に妙な電話をかけたのはお前か?」
「鶴見川の死体もあなたの仕業ね?総書記狙撃計画も?」
「……」
「初めから全部計画だったの?彼女の結婚も?」
「お前には関係ない」
「ならいいわ、直接訊くから。ここにいるんでしょう?」
 その時背後に音もなく立った人影が尚子の後頭部に硬い物を押し当て、唇の端を吊り上げた鄭が、眉間に狙いを定め近寄る。その一瞬の隙を突いた尚子が失神したように膝から崩れ落ち、次の瞬間鄭と人影の銃口は、あろうことか互いの眉間を向いていた。そして尚子は人影の背後からその側頭部に銃口を押し当て――
「やっぱり早紀さんね?」
「……」
「どうしてあなたがここにいるの?」
 返事はなかったが、早紀の手にある斎藤の拳銃が何より答えになっていた。一転守勢に立った鄭の顔から笑いが消えた次の瞬間、早紀は室内に身を投げ、尚子は咄嗟に覆い被さる。体を離さなければ撃たれない、その判断は正しかったが次の一撃は予想外の所から放たれた。早紀が肩越しに発射した銃弾は尚子の顔を三分の一吹き飛ばし、余勢で階段の踊り場まで転げ落ちた尚子は、手すりに後頭部を思い切り打ちつけて止まった。
 階段を降りた鄭が、尚子の絶命を確認して戻ってきた。そして、まとめてあった荷物をつかみあげると、茫然と床にうずくまっていた早紀を引っ張って階段を降り、近くの路肩に停めたミニバンで走り去った。その約十分後、ビルは轟音と共に火を噴いた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月11日 (金)

Time Up:六.失踪(下)

 聞込みの結果、柳が数日前、川崎駅前のホテルにチェックインしたと判明。都内滞在中だった彼が別途行動拠点を確保していた点に、警察は注目した。
 客室備付けのメモ用紙には、四桁の数字の走書きが残っていた。他にめぼしい遺留品がないまま聞込みに出た捜査員が、駅東口地下街の一角に注目したのは四十分後。鞄を描いた看板。コインロッカーの標識だ。
 看板脇に口を開けた狭い通路を通り、中に並ぶロッカーの林に入っていく。地下街のロッカー室は合計三個所。最初と二番目で該当する番号は見つからず、二人は最後に、ホテルに一番近いロッカー室に入り……
「あったぞ!」
「本当ですか?」
「間違いない。ホテルにあった番号だ」
 だがその時、二人は突然なだれ込んできた男達に囲まれ、狭い空間で彼らと顔を見合わせ――
「あれ?お前達、何でこんな所にいるんだ?」
「お前らこそ、何なんだよ?」
 二人を囲んだのは川崎署の捜査員だった。
「ここが麻薬取引に使われると、今朝電話の通報(タレコミ)があって張り込んでいたんだ」
「麻薬取引?」
「ああ。でもお前達は、新川崎の変死体を調べてたんじゃ?」
「そうだがホテルの客室に番号が残っていて、それがここではと思ったんだが……開けて見るか?」
「……待て、爆発物かもしれない」
「まさか――」
 二人は顔色を変え……同僚達の失笑を買った。
「その必要はない」
「……ああ、もう調べたのか。で、結果は?」
「まあ、見てみろよ」
 マスターキーを借りて開かれた、ロッカーの内部は空だった。

 磯貝を送り届けた中川は、ホテル・グレコに電話を入れた。早紀からは連絡がなく、駐車場には不審車の目撃情報……じっとしていられなかった。フロントから客室を呼び出してもらったが応答なし。
「外からの連絡はありませんでしたか?」
――はい。外線は一切取り次がないよう特に承っておりますから、それはもう……
「外に連絡した形跡はありませんか?交換台を通した分だけでも結構ですので……」
――かしこまりました……もしもし、今確認しましたところ、室内から外線への通話記録はございません。ただ、携帯電話ですとか、ロビーの公衆をお使いの場合は、こちらではわかりかねますが……
 フロントマンも不穏な匂いを感じたか、声が上ずっていた。
「そうですか……あの、室内の様子の確認はお願いできますか?」
――それは……少々お待ち下さい。
 ハンドルを指で叩きながら苛々と待つ中川に、加藤が話しかけてきた。
「どうした?」
「早紀が尚子の部屋を昨夜飛び出したきりなんだ。ホテルに戻ったかもと思ったんだが……」
「昨夜?まさか、俺の電話とは関係ないよな?」
「さあ……」
 中川が説明に窮したその時、携帯がまた喋り出した。
 長い保留音の後に出てきたのは、チェックインの時に中川がいろいろ注文を伝えた支配人だった。
――もしもし、お部屋を確認したいとのことですが……
「できますか?」
――それは、可能でございますが、ただお客様のプライバシー上、私共だけで立ち入りますと問題になりますので、大変恐れ入りますがもし中川さまがよろしければ、確認の立会いをお願いできますでしょうか?
「わかりました。今、実は駅前でして……早ければ五分後にはお伺いできると思いますが」
――結構でございます。それでは、まずフロントのほうへお越し下さいませ。
「わかりました。その際はあらためてご連絡します」
 一度電話を切り、署にかけ直す。早紀がホテルにも戻っていないと聞いた柳沢は、電話の向こうで唸った。
――そう言えば、例の不審車も現れているか……まあ目と鼻の先だし構わんが、済んだらすぐ戻って来い。警備連絡所の引越やら聞込みやらで、猫の手も借りたいくらいなんだ。
「了解。ありがとうございます」
 覆面パトカーのハンドルを加藤に引き継ぐと、徒歩でホテル・グレコへ。フロントには支配人がフロアーの責任者、警備員と共に中川を待っていた。
「お待ちしておりました」
「ご迷惑をかけます。早速お願いできますか?」
「かしこまりました。ではご案内させていただきます」
 客室へ向かうエレベーターで中川が無意識に取り出し嵌めた手袋に、乗り合わせた老夫婦がぎょっとした顔をし、支配人はまずいと思ったが今更脱いでくれとも言えなかった。中川だけが全く気づかなかった。
 スペアキーで客室に入ると、一昨日は散らかっていた室内が妙に片づいていた。尤もスーツケースも、クローゼットの衣類もそのまま。引き払ったという感じではないが、とにかく早紀はあの後この部屋に戻り、再び姿を消したのだ。文字通り身一つで。

 警備連絡所移設などでごった返す署に戻ると尚子は鶴見署へ引き返しており、中川も磯貝と共に、今度は捜査員としてホテル・グレコへ向かった。
 加藤が睨んだ通りだった。フロントの記録だけで斎藤は夜間外出が五回、外線電話が受信、送信共三件ずつ。だがその他に、支配人は重大な事実を明かしたのである。
「実は四回目に外出された際、お連れの方がいらっしゃいまして……」
 支配人は中川をちらりと見て語尾を濁した。
「……家内ですか?」
「はい」
 磯貝が、何の話なの?と言うように中川のほうを振り向く。
「どこへ出かけていたか、わかりますか?」
「さあ、そこまでは……一時間前後で戻られましたので、付近でお食事なさった程度かと」
「そうですか……」
 これだけなら斎藤が気を利かせたとも考えられるが、五回目の外出後斎藤は戻ってこなかったのだ。永久に。
「五回目の外出時、家内のほうはホテルにいたんですね?」
「さあ……午前一時以降は、フロントの担当者も事務室待機でして……ただ監視カメラが常時作動していまして、出入りがあれば映っている筈です」
「調べさせていただけますか?」
「わかりました。当日のテープを持ってまいります」
 同夜フロントで早紀の出入りが目撃されていなければ、外出したとしてもその後、正確にはフロント業務を再開する午前四時半までの間ということになる。磯貝と中川は映像をチェックしたが、問題の三時間半に、怪しい人物が通過した形跡はなかった。
「他に出入口はありませんか?通用口とか、非常口とか」
「両方を兼ねた出入口が一階裏にありますが、常時警備員がおり、出入りがあればわかる筈です」
 当日担当のフロントマンと警備員も、早紀らしい人物の外出は目撃していないと証言。半ば安心し、半ば戸惑いながら磯貝と中川は署に戻った。
「事件当夜、中川夫人は外出していなかったんですね?」
 刑事課で柳沢が磯貝に確認した。課長の加藤は二度目の川浚いの指揮で不在だ。ここ数日は生来落ち着きのない彼があちこち動き回っている代わり、柳沢が事実上刑事課を仕切っていた。尤も実際に指揮するのは警察庁と県警で、キャリアと言っても所轄の人間である柳沢や加藤は、半ばすることがないのが実情だったが。
「はい。監視カメラにもフロント通過の形跡はなく、通用口は内側から施錠されていました。偽証か、映像に細工でもしていれば話は別ですが」
「ただ、斎藤警部も殺された直後だし、放っては置けない。所在確認を手配しましょう」
「昨夜失踪した後、保土ヶ谷方面に向かった様子はないようです」
 中川が補足する。
「しかし、そうなると山の中に入ったことにならないか?」
「ええ。今朝も尚子とそれを心配していたんですが……」
「とにかく報告だ。磯貝警部もお願いします」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月10日 (木)

…外道!

ロリから乱交まで…イケメン教師のエロ恐ろしい性癖

(2008年4月10日(木)17時36分配信 夕刊フジ)

 長野県佐久市立の小学校に勤務していた男性教諭(40)が所有するパソコンから、生徒の個人情報が流出した。今回もファイル共有ソフト「ウィニー」による流出だが、愛蔵のエロ動画も同時に流れたため大きな波紋を呼んでいる。ロリータ趣味全開の小学生女児シリーズ100本あまりに加え、目を覆いたくなるような超アブノーマルシリーズまで存在したのだ。児童や保護者から「我狼(ガロ)」のあだ名で親しまれたイケメン先生の、背筋も凍る性癖とは-。

 市教育委員会によると、流出したのは男性教諭が2004-07年度に担任をしていた複数学年に及ぶ児童の名前、住所、電話番号、成績、保護者の職業などの個人情報一式。

 今月1日、ネット上で発見した保護者の通報で発覚したが、実は教育委が慌てた理由はそれだけではなかった。教諭が「ウィニー」を通じて入手していた、ロリコン動画の存在までが白日の下にさらされていたのだ。

 教諭が悦に入っていたエロ動画は、保護者が見たら卒倒しそうな過激なモノばかり。有名ジュニアポルノアイドルや写真家の名前が多数並ぶほか、「すけべっ子」「ぷちCLUB」「ロリ盗撮」「カナは小学6年生」「無毛宣言」など過激なロリータ作品がズラリ。さらには乱交モノや特定のマニアが好むディープな作品まで、危険なコレクションがラインアップされていた。

 教諭は妻と息子2人、娘2人の6人家族。家族全員で参加した音楽会では、ギターを演奏しながら自作の歌を披露するなど家族思いで知られていた。長身のイケメン先生として児童にも保護者にも人気で、自らの名前を音読みした「我狼」と称し、2000年には近隣の小学校を巻き込んで太鼓クラブを発足させるなど精力的に活動。篠笛を操り、地元紙の取材も受けていた。

 教諭は現在、隣接する自治体の中規模小学校に赴任、現在6年生のクラス担任を受け持っている。勤務先の教頭は取材に、「現在、事実関係を確認しておりますが、保護者に対しては10日に集会を開き、現状を説明する予定です。教諭の処分については、全体像が明らかになった段階で、教育委員会と協議して決定します」と話している。

 3月に行われた卒業式で教諭は、「人生は試行錯誤である。失敗をおそれずにがんばろう」などと激励していたのだが…。

試行錯誤を通り越して人間失格だろ。
一方では卒業式などでの日の丸・国家軽視を教えるといったニュースも。日教組では児童生徒の人権も軽視する対象と教えているのだろうか?
「お受験」ブームだそうだが…何となくわかる気がしてきたのは私だけだろうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】選手誘拐計画

「五輪選手の誘拐計画」(2008年4月10日(木)19時27分配信 共同通信)

【北京10日共同】中国公安省の報道官は10日の記者会見で、ウイグル独立派が北京五輪選手の誘拐や、北京などでの爆破テロを計画していたことを突き止め、容疑者45人を拘束したと発表した。報道官は、誘拐対象に「外国人記者」や「観光客」も含まれていたと説明。5月には北京、上海両市のホテルや政府関係施設などを標的に爆発物や毒物を使用したテロ攻撃を仕掛ける予定だったと指摘した。

どうせ北京側の嘘八百だろうが、「嘘から出た真」という諺もある。

選手の皆さん、遺書のご用意を。(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

選挙応援「福田は来るな」?

福田“来るな”…選挙応援要請なし、地元は麻生要望
(2008年4月10日(木)17時28分配信 夕刊フジ)

 福田政権発足後初の国政選挙となる衆院山口2区補欠選挙(27日投開票)をめぐり、福田首相(自民党総裁)が応援演説のために現地入りするか微妙になっている。内閣支持率の急落を受けて、いまだに地元からの応援要請が来ていないためだ。このまま「初陣」の封印を強いられる事態になれば、次期衆院選をにらんで求心力の低下に拍車が掛かる可能性は否めない。

 同補選は、自民党が国交省出身の新人山本繁太郎氏、民主党が比例代表から転出する平岡秀夫衆院議員を公認候補として擁立しており、事実上の一騎打ちになる見通し。

 首相は国政選挙では国会中であっても土日などを利用して応援演説に入るのが通例。しかし地元は福田首相の応援を得ても「選挙戦にプラスになるか分からない」(自民選対関係者)との判断から、首相ではなく麻生太郎前幹事長らの応援を要望しているとされる。

 首相は揮発油税の暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案を月末にも衆院で再議決し、いったん下がったガソリン価格を元に戻す方針を表明しており、これが自民党の支持離れにつながることへの懸念もあるようだ。

「来るな」と言われたわけではないようだが…

地方の方が空気は読めるらしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】長野の火種

4・26長野の聖火リレーが“狙われる”!

 英国・ロンドンで6日行われた北京五輪の聖火リレー。沿道には中国チベット暴動制圧に抗議する人権団体が集結し、少なくとも36人が拘束された。ロンドンに限らず、北京五輪の聖火リレーは各国で標的となっているが、そんな中、国内の関係者が密かに警戒するのが4月26日に長野市で計画されている聖火リレーだ。

「長野市では、同日午前8時に善光寺で出発式を開いた後、長野五輪のスピードスケート会場となったエムウエーブや開閉会式場だった五輪スタジアムなどを通る18.5キロのリレーが予定されています。そうしたら、前日の25日夜にチベット人権問題の平和解決を掲げるNGO『SFT』(本部ニューヨーク)らが市内で人権問題をテーマに集会を開くことが分かったのです。リレー当日も、『チベット問題を忘れるな』という横断幕を掲げる予定で、こうした動きを知った中国側が長野市に対し『破壊活動を計画している団体がある』と言い出したのです」(地元紙記者)

 慌てた長野市は、沿道の整備費用を当初予算の450万円から600万円に増額。参加ランナーの担当区間も、警備上の問題から本番直前まで公表しない対応になった。

「中国側とは3月中旬に市内で打ち合わせをした際、『五輪に反対したり、中国政府を批判したりするような活動は事前に一切排除してほしい』との強い要請がありました。こちらとしては日本の法律にのっとって警備する、と伝えたのですが、完全には納得していない様子でした」(長野市体育課)

 平和的な批判でも“封じ込めろ”と言うのだから、中国の正体が分かる。しかし、長野市が中国の意向をくんで過剰に規制すれば、平和的なデモ行動が思わぬ混乱に発展する恐れがある。国際政治学者の浜田和幸氏が言う。

「中国は五輪と政治を結びつけるな、と言いながら、最も政治利用している国です。日本の聖火リレーに過剰反応しているのも、翌月の胡錦濤国家主席の訪日を控え、国としてのメンツを守りたいからです。開会式の不参加を示唆したサルコジ仏大統領のように、外交は駆け引き。日本も、中国政府に対して人権問題などについて毅然とした態度を取るべきです」

 中国の言いなりでは、「日本も同罪、長野で暴れよう」ということになりかねない。

【2008年4月7日掲載】

とりあえず、「結果は未来が知っている」とだけ。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

【北京五輪】米7割「間違い」

五輪=米国民の7割、「北京で開催の判断は間違い」─調査(ロイター)

[ワシントン 8日 ロイター] 米調査機関ゾグビーが行った世論調査で、米国の有権者の70%が中国での五輪開催の決定は間違いだったと考えていることが分かった。ただ、北京五輪のボイコットが中国の人権問題解決につながらないと考えている人も同数だった。

 調査は今月4─7日の期間にインターネットを通じて計7121人を対象に実施。米国が中国の人権問題を理由に北京五輪の開会式をボイコットすべきとの回答は全体の48%、開会式に参加すべきとの回答は33%だった。

 また、回答者の31%は米国オリンピック委員会(USOC)が北京五輪そのものをボイコットすべきとしており、23%が中国の人権問題に抗議するためブッシュ米大統領は同五輪不参加を決めるべきだとしている。

 米大統領選の民主党指名を狙うヒラリー・クリントン上院議員は7日、ブッシュ大統領に対し、中国の人権状況が改善しない限り8月の北京五輪開会式を欠席するよう要請。一方、胡錦濤国家主席から開会式に招待されているブッシュ大統領は、中国の人権問題に対する米国の懸念は中国側に直接伝えることができるとして、開会式欠席への提言を退けている。

 2007年5月に行われた調査では、2008年夏季五輪の開催地を北京と決定した国際オリンピック委員会(IOC)の判断を44%が支持しており、否定的な見方をしていたのは38%だった。今回の調査結果は、チベット自治区で起きた騒乱の影響を色濃く反映している。

 ただ、北京五輪ボイコットの効果については、今回の調査でも疑問視する声が大半。「世界の指導者たちのスタンドプレーとしてそれぞれの国内での政治に役立つかもしれないが、中国の指導者に国民への姿勢を変えさせる効果は期待できない」という意見が全体の70%だった。

 また回答者の71%は、米国が中国から大量の物品を輸入しており外交関係も緊密である以上、北京五輪への不参加は言行不一致だとしている。

 北京五輪の報道に関しては、中国の悪い面を強調した報道を中国政府が阻止すると考えている回答者は全体の94%に上った。中国にとってネガティブな内容を伝えた報道機関に中国政府が制裁を加えると考える人は78%だった。

[ロイター:2008/04/09 20:29]

さあ、日本では?

…ってか、世論調査をしたという話を聞かないのは何故?

ここは主権国?それともどこかの圧制国家の植民地?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月 9日 (水)

【北京五輪】長野では…

リンク: <a title="長野聖火リレーに抗議行動 ランナー側から不安の声 - 速報 ニュース:@nifty" href="http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/jcast-18771/1.htm">長野聖火リレーに抗議行動 ランナー側から不安の声 - 速報 ニュース:@nifty</a>.

心配ならやめれば? おしまい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月 8日 (火)

【北京五輪】聖火ルートで…

他サイトの某ブログで、こういう情報が紹介されていた。主要メディアは全く報じていなかったので、ご存じなかった方も多いのでは。
一部その後、提供元から訂正があるなど情報が混乱しているが、現地の緊迫ぶりを示していると判断し、少々読みづらいかとは思うが敢えてそのまま掲載させていただくので、諸兄にはあらかじめご理解いただきたい。

【チベット弾圧】2008年4月2日現在の状況

またミクシイからですが、ぜひ多くの方に知って貰いたいので転載します。

メール、ブログ転載バンバンして下さい。(全文転載)

ダラムサラからの情報 2008年04月03日 12:13 さとつぃん
---------------------------------------------------------------

ダラムサラにいる友達から情報をまわしてほしいとのメールがさっききました。

トピック立てていいのかmixiなりの空気が読めません・・・が。
皆さんに知ってほしいのであえて立てさせてもらいます!(長いです)

最近はニュースにあまりなりませんが、中国めちゃくちゃやってます。
寺は兵糧攻めで、出てきた所を狙い撃ち。
一般家庭に警察が入って、男はみな連行。
アムドでは2000人が逮捕、処刑される(予定)という話も聞きました。

中国・ネパール国境は、3月10日に閉鎖されたまま未だ開通しておらず、ネパール側に残された多くのチベット人は、家族の安否を心配しています。
チベットの首都、ラサ地域への電話回線は切断されたままで、携帯電話でも連絡をとる事はできません(3月31日現在)。

各地の修道院を中国軍が包囲し、僧達は外へ出る事ができず、”外へ出た者は帰って来られない、連絡が途絶えて、何処へ行ったのか分からない”と言う事が、今はもう、当たり前に知られています。
チベット自治区内の、ガンデン、セラ、デプン寺を含む多数の修道院を、中国軍が包囲し、それらの修道院からの連絡が途絶えている事は、ダラムサラ(インド、ヒマーチャル・プラデシュ州のチベット暫定政府設置地) などで、多くの人々の話題となっています。

'08年3月14日、中国軍は、修道院内の僧が外へ出られない様に修道院の敷地全体を取り囲む包囲網を敷きました。
現在も、兵は少数化したらしいですが、包囲は崩していないそうです。3月中旬に水道施設が中国軍によって止められ、(修道院の敷地内に水源が無い為)水を取りに外へ出て来た僧は銃撃されるか、失踪してしまい、僧院に戻る事は無いそうです。

有線、携帯電話を含めた外部との通信手段は、全て中国軍によって破壊され、当地の本当の状況を知る手段は、現在 (4月1日) も、全く失われています。

チベット内修道院の厨房では法要時の御茶等しか作る事が無く(茶葉、バターは沢山有る)、
普段の食事は僧個人で作らなければならぬため、僧それぞれの持つツァンパ(麦焦がし)等以外、
食料の備蓄も余り無く、大変厳しい状態と察せられます。

ラサ地方の電話回線は、一部回復しているらしく、
3月28日前後にネパールからチベット・ラサへ帰ったチベット人男性から、ネパール側へ電話連絡があったとの情報です。
しかし、チベット自治区外からラサへは、全く繋がりません。
インド側からチベット自治区内へ連絡を取ると、インド側の番号が中国政府に知られ、
盗聴、捜査される為、連絡先が危険に陥るとの事。
その為、インド (特にダラムサラ) 側から、積極的に自体を確認する事も出来ずにいます。

チベット自治区内カム地方の、インド国内の巡礼を終えネパール経由で帰宅した父親から、
ダラムサラに住む娘への言葉は、この様なものです。
”無事に着いたから心配無い。ここ (電話)で余り話しをするな。ただ、衆生一切の為に祈ってくれ。”

上記の事から、ネパール・チベット国境は開かれた事が分かります。
しかし、最近ネパールの首都、カトマンズにまで、中国軍の戦車が普通にやって来ているそうです
(カトマンズに留まっているチベット人男性による)。(←誤情報)
ネパール、特に首都地域(ボーダナート等)には多くのチベット人が住んでいますが、
デモ行動をするチベット人への取り締まりは厳しく、逮捕された人々も多いとの事。

中国軍ネパール派遣の理由は、ヒマラヤ山脈・チョモランマの頂上へ、
6月中にオリンピックの聖火を掲げる予定があり、その準備・警護の為だそうです。(←誤情報)
チベット人へは、ヒマラヤ山脈への道を全面的に封鎖しているそうです。

<2008年4月2日>
昨日(4月1日)インド時間22時のチベット・ラジオニュース、その他のチベット人(南インドの修道院に居るお坊さん等) からの情報です。
チベット政府の発表によれば、今回の抗議行動で逮捕されたチベット自治区内のチベット人は、1500人以上になるとの事。
ラサ地区の監獄は満杯になり、現在、200人~300人のチベット人が監獄内から列車で
中国内地へ連れて行かれたそうです(自治区内目撃者による)。

3月29日には、アムド地方で大規模なデモ行動が行われ、
その場でも多数(ある情報によると、2000人)のチベット人が逮捕されました。
当時、自治区内からはおそらく携帯電話を使用して、南インドのお坊さんに連絡がありましたが、
その後連絡は途絶えたそうです。

現在、ラサ地区のチベット人一般家庭を中国警官が訪れ、
その家庭に17歳~40歳位の男性が居た場合には彼ら全てを、
腕を縛る(時には手錠をかける)等して連行しているそうです。
抗議運動に参加した、しないの区別は有りません。
その為各家庭には、女性と老人、子供しか残らない状態です。

抗議運動に参加した人々は、自宅に監禁状態(中国警官が家を包囲し、見張っている)で、
食料を買いに外へ出る事もできません。
数日前、ラサ・ジョカン寺において、外国の報道陣の前で”中国政府の発表している事は嘘である”と、
涙ながらに訴えたジョカン寺の僧達も、自宅監禁され、外へ出る事が出来ないそうです。

・・・絶句

◎転載元→http://blog.goo.ne.jp/panthera_uncia/e/a989817c049c38e29d3486cc03557417

読んでいて気づかれた方も多かろう。チベットに加えネパール…今度の聖火リレー予定ルートの至近である。
聖火リレーと言えばこれまたニュースでご存知の方もおられようか、IOCのゲロ、もといロゲ会長はロンドン・パリでの混乱を受けてであろうが、一部ルートでの聖火リレー取りやめに言及したそうである。日本人としては「長野かな」と思いたいところだが、今後不測の情勢となりかねないこの地域ではないかと思っている。
2008年の開催地決定については、当初から人権問題を抱える中国での開催に懸念が言われていたが、当時のIOCとしては開催国としての責任を負わせることで、人権問題の自主的な解決に期待していたらしい。だが北京はそれに応えてきたかどうかは、今回の件一つ見ても明らか。「判断ミス」では済まない責任という名の十字架を、今やIOCを負っているとは言えないだろうか。

最初から大阪にしておけばよかったのに。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【北京五輪】消火リレー?(冷笑)

聖火リレー、妨害次々 ロンドン騒然

(2008年04月07日01時07分)
【ロンドン=土佐茂生、村上研志、尾形聡彦】季節はずれの雪が舞うロンドンで6日、北京五輪に向けた聖火リレーが行われた。12年の次の夏季五輪開催地だが、祝福ムードはほとんどなく、開始直後から、リレーを阻もうと沿道から次々と飛び出す人たちをかわし続けながら走る異様な展開となった。

 聖火は午前10時半に西部ウェンブリー・スタジアムをスタートしたが、抗議はその直後から。チベットの旗を掲げた3人と警官隊がもみ合う騒ぎを皮切りに、抗議者たちは聖火を消そうとしたり奪おうとしたり。消火器を持ち出す人もいた。

 ランナーには中国からの10人余りの警備要員と英国の警官数十人が伴走する物々しさで、断続的に現れる抗議者を阻みながらのリレーはさながら障害物レースとなった。ロンドン警視庁は36人の身柄を拘束したとしている。

 大英博物館前やトラファルガー広場を聖火が通過すると、待ちかまえていた抗議デモ隊から「フリー・チベット!」「中国よ、恥を知れ」などという怒号やブーイングがわき起こる一方、別の場所では、中国人学生らの聖火歓迎デモもあり、騒然としたイベントに。一部コースでロンドン名物の2階建てバスに聖火を乗せる予定はもともとあったが、セントポール寺院付近ではランナーが走るはずの区域もバスに切り替えざるをえなくなった。

 リレー参加者は金メダリストや児童、著名人ら約80人。中華街やトラファルガー広場などを通る約50キロのコースに警視庁は約2千人を配置して警備にあたった。

 警視庁によると、在英や在欧州のチベット人や人権団体など少なくとも6団体が抗議デモを計画。リレーには傅瑩駐英中国大使も参加したが、抗議の的になるのを恐れ事前に公表されず、ルートも変更された。

 次期開催国という立場から、ブラウン首相も首相官邸前で聖火ランナーを出迎えた。しかし野党や人権団体からは「世界に誤ったメッセージを送る」と批判の声があがった。

 聖火リレーは7日、やはり抗議行動が予想されるもう一つの「危険地帯」パリに舞台を移して続けられる。

<北京五輪>聖火リレー、パリでも混乱 妨害でストップ

(2008年4月7日(月)23時6分配信 毎日新聞)
【パリ福井聡】北京五輪聖火リレーが7日、パリで行われた。フランス政府が3000人を配備し厳重な警備を敷いたが、中国当局のチベット暴動への対応に抗議する亡命チベット人や支援者の妨害でリレーがストップ。仏当局が安全のため、トーチを伴走するバスに3度移すトラブルが発生した。聖火リレーはロンドンに続き、2日連続で混乱状態となった。

 聖火リレーはエッフェル塔前をスタートし、凱旋門やシャンゼリゼ大通りなど約28キロを走るコース。同塔前の広場には活動家や支援者ら数百人が集結。妨害事件は第1走者・陸上のディアゲナ選手が中国の人権状況に懸念を示す「より良い世界のために」と記されたバッジを付け出発後、わずか200メートルの地点で起きた。

 警察官と活動家らの間で小競り合いが起き、当局が聖火をいったん消して警備のバスの中に運び、リレーが約50分間中断した。その後、車椅子に乗った別の走者が聖火を掲げてゆっくりと動き出した。しかし、雨やひょうが降り出したこともあって、聖火は再度バスに移された。火は「技術的な問題で消えた」との情報もある。

 路上に横たわって進路を妨害したり、水をかけて聖火を消そうとしたりする人が出る一方、当局は催涙弾を発射し集団を排除しようとするなど混乱した。

 パリのドラノエ市長は聖火が通過する市庁舎に人権擁護を訴える横断幕を掲示。ギリシャでの聖火採火式に乱入した「国境なき記者団」も抗議行動を行った。

23:57時点、予定されていた聖火リレーは打ち切り、直接車両に載せられてセレモニー会場である競技場へ向かうことになった…警備と言うより、もう「犯罪者の護送」?(冷笑)

今 年 は 大 会 中 止 し ま せ ん か ?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月 7日 (月)

【北京五輪】選手の肖像

<北京五輪>選手の肖像権は国家のもの?!失言続く跳び込み女王にバッシング―中国

(2008年4月7日(月)5時30分配信 Record China)2008年4月1日、ドイツ紙「フランクフルト・アルゲマイネ新聞(FAZ)」は「中国人アスリートの肖像権は国家に帰属する」と題した記事を掲載した。環球時報が伝えた。

中国ではアスリートの価値は国家の英雄としてどれだけイメージを確立できるかで決まる。そのためには卓越した成績を残すだけではなく、キャラクターなどのイメージも重要だ。その模範例が劉翔(リウ・シャン)。トラック競技でアジア人が優勝するのは不可能と見られていたが、アテネ五輪110mハードルで見事金メダルを獲得、さらにはそのさわやかなキャラクターで中国最大のスターへと成長、多くのコマーシャルに出演している。

一方、失敗例が飛びこみの郭晶晶(グオ・チンチン)。アテネ五輪で金メダルを獲得するなど成績は抜群だが、失言が多くすっかり悪いイメージが定着してしまった。今年2月にはワールドカップ後の記者会見で「五輪のライバルは?」との質問に「ロシアのユリア・パハリナとカナダのデブ(ブライズ・ハートリー)」と答え、バッシングを受けた。化粧品のコマーシャルに出演しているのも非難の的となり、北京大学のある体育教授は「中国人アスリートの肖像権は国家に属するもの。アスリート個人のものではない」として、その国家の“財産”を傷付けたグオを批判している。(翻訳・編集/KT)

北京開催自体が五輪と言う財産を傷つけていますが何か?

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年4月 6日 (日)

【支那】GDP日中逆転

中国が日本を「逆転」へ

(2008年4月6日(日)16時23分配信 共同通信)高成長を続ける中国が早ければ今年、名目国内総生産(GDP)で日本を追い抜く可能性が出てきた。最も有力なのは09年か10年で、遅くとも12年には「逆転」する見通しだ。日本は1972年から米国に次ぐ世界第2の経済大国(旧共産圏を除く)で、アジアトップの座を維持してきたが、人口13億人を抱える大国・中国に「指定席」を譲ることになり、アジア域内の力関係にも影響しそうだ。

じゃ、もうODA要らないね?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【転載】政治とスポーツは別?

「政治とスポーツは別?」☆北京オリンピックの社会思想的考察

北京オリンピック反対。この声が世界中を覆いつつあります。而して、この潮流に対して、「政治とスポーツは別だ」「ある国の内政問題を諸外国や外国人が批判する資格があるのか」「支那が行っている人権侵害など多くのアフリカの国々では日常の風景、また、日本を含む先進国もかっては行っていたこと。ならば、誰が支那を批判できようか」。あるいは、「支那という経済成長著しい国と関係が悪化するのは国益に反する」等々の反論も見聞きするようになりました。

この中、「政治とスポーツは別だ」という反論が、オリンピックを軸にチベットや東トルキスタンにおける支那の暴虐非道を批判する運動を押し止める根拠にならないことは下記の別稿で確認しました。

・「政治とスポーツは別?」☆北京オリンピックの哲学的考察
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/52807853.html

別の角度からそこでの主張を敷衍すれば、例えば、新カント派的な方法二元論からは、オリンピックをスポーツ的に見ればそれはスポーツの祭典であり、政治的に見ればそれは開催国の国威発揚のための政治イベントである。ならば、政治的にオリンピックを捉えて人権侵害を理由にそれに反対することはオリンピックがスポーツの祭典であることとなんら矛盾しない。

また、記号論の用語である「ディノテーション」と「コノテーション」(語やテクストの明示的意味と暗示的意味)を使用してこの問題を捉えることもできる。例えば、「鳩」がある種の鳥を指し示す言葉やイメージ(「ハト」のディノテーション)であると同時に、「鳩」は平和を象徴する言葉やイメージでもある(「ハト」のコノテーション)。これと同様に、「オリンピック」という記号には「スポーツの祭典」というディノテーションと同時に「国威の発揚のための政治イベント」というコノテーションが憑依している。ならば、北京オリンピック反対派が支那政府と同様に「オリンピック」の政治的なコノテーションに着目してそれを政治的に利用することは「政治とスポーツは別だ」という言明によって否定されることはない、と。

而して、本稿では他の反論を俎上に載せたい。畢竟、それは(1)ある国の人権の侵害を他国や他国民が批判すること、および、(2)人権侵害を理由に北京オリンピックに反対することは経済的利益等の国益確保との比較考量において決せられるべきだという主張の吟味。すなわち、人権と国益を巡る社会思想的な検討です。

尚、(1)に関連して、「日頃、人権を軽視する保守派が北京オリンピックに絡んで支那を声高に批判するのはダブルスタンダードではないか」という主張に対する私の反論、および、国益の前提となる「国家」や人権に関する私の基本的な見解については下記拙稿をご参照ください。

・チベット支援の広がりで神経質になる聖火のスポンサー企業
 http://kabu2kaiba.blog119.fc2.com/blog-entry-368.html

・人権を守る運動は左翼の縄張りか? 保守主義からの人権論構築の試み
 http://kabu2kaiba.blog119.fc2.com/blog-entry-15.html

・立憲主義と憲法の関係☆憲法は国家を縛る「箍」である?
 http://kabu2kaiba.blog119.fc2.com/blog-entry-10.html

・「改憲をめざす内閣」は立憲主義と矛盾する?
 http://kabu2kaiba.blog119.fc2.com/blog-entry-1.html

・国民国家と民族国家の二項対立的図式を嗤う(三部作)
 http://kabu2kaiba.blog119.fc2.com/blog-entry-5.html

◆人権-行動の根拠
フランス人権宣言16条は「権利の保障が確保されることなく、権力分立が定められていないすべての社会は、憲法をもつものではない」(1789年)と謳っており、人権は「天賦人権」とも称され人類が成立したときから人間が保有する自然権と捉える向きが日本ではまだ散見されます。しかし、同条に言われる「憲法を持つ社会」が「近代主権国家」とほとんど同じ意味であることからも自明なように、歴史的にも論理的にも人権は近代主権国家(=近代民族国家)という<フィクション>が成立するのと同時に確立した概念であり社会思想的な価値にほかなりません。

簡単に言えば、「人権」とは、「どの範囲までの人間の行動が法的に許されるのか/どの範囲までの行動を国家は法を用いて支援するのか」という人間行動の限界確定のための概念や価値であり、同時にそれは近代主権国家の場合、国家権力を正当化する根拠の一つなのです。而して、国家権力の正当性(と正統性)の根拠という点で、人権が国家に先行することは間違いない。しかし、他方、人権は近代主権国家と運命を共にする存在でもある。ならば、個々の人権の内容もその時々の国家の国力や国民の人権意識に左右せられ、極論すれば人権は国家予算の規模に規定される相対的なものにすぎない。

けれども、人権は個々の主権国家を超える価値でもある。私は何が言いたいのか? 畢竟、人権のメニューや価値は「支那」や「北朝鮮」、あるいは、「日本」や「アメリカ」という個々の国を越えた一般性を帯びており、その内容に関してもその時代時代の国際社会における「相場」が社会学的に確認できるということです。すなわち、近代主権国家において、

●人権は論理的にも歴史的にも国家(=憲法)と同時に成立した
●人権は国家権力の正当性&正統性の根拠である
●人権のメニューと価値は個々の国家を越える一般性を持つ
●人権の内容は個々の国家の国力と国民の人権意識に規定される
●人権の内容には時代時代の「相場」が存在する

而して、「相場」は(率直に言えば)その個々の国家の<格>に従い幾つかのレヴェルに分かれている。蓋し、サッカーのJ1とJ2とJFLではそれに属するチームに要求される選手・監督の技量やチームの経営体力が異なっているように、「破綻国家」や「後進国」、そして、「新興国」や「先進国」に要求される人権の相場は異なる。また、その国の文化伝統によって人権の内容は(所定の「相場」の枠内で)千差万別になりうるということ。北京オリンピックと支那を巡る人権問題の核心はここにある。

もし、支那がサハラ以南の、そう、スーダン・コンゴ・ジンバブエ・チャド等々の「破綻国家」と同じならば、北京オリンピック反対の声はそう大きなうねりを見せることはなかったでしょう。けれど、「オリンピック開催国」という、新興国や先進国として世界から認知されるための「オリンピック」の政治的なコノテーションを引き受けた以上、支那に適用される「人権の相場」は「破綻国家」に対するそれとは異なったものにならざるを得ないのです。

蓋し、人権の価値が一国を超える一般性を持つがゆえに、「相場」を逸脱した支那の人権侵害は支那政府の正当性を危くするだけでなく、支那の人権侵害に抗議することを他の諸国と諸国民に要請する。ならば、繰り返しになりますが、チベットや東トルキスタンにおける支那の人権侵害に対して北京オリンピックに反対することは社会思想的に可能だけでなく、それは日本と日本国民の義務でさえある。私はそう考えています。

◆国益-行動の指針
人権は近代主権国家において国家権力の正当化根拠の一つである。しかし、それは唯一の正当化根拠ではない。日本では「個人の尊厳」の価値から憲法の諸人権を基礎づけ、而して、そのような人権を守るシステムとして統治機構や改正条項を含む憲法全体を説明する憲法論がいまだに跋扈しているようです。

けれども、前項で述べたように、(a)人権と近代主権国家は論理的には同時に成立したものであり、(b)人権は国家権力による権利の侵害を封じる機能を持っている。ならば、人権なるものは国家の存亡の危機においては権力行使を枠づける正当性を喪失する。国家権力の行動に箍をはめることが本分である人権はその国家が消失すればお役御免になることは論理的に当然なのですから。畢竟、安全保障・食糧&エネルギー安保・国家の競争力の維持向上、そして、国家と国民のアイデンティティーを守ることは人権に優る国家権力の正当化根拠でないはずがないのです。

すなわち、我が日本においても諸々の安全保障と国際競争力の維持向上、そして、日本の文化伝統の維持、就中、「皇孫統べる豊葦原之瑞穂國」のイデオロギーの保持継承は人権とは別回路で国家に正当性を与えその行動の指針となる。蓋し、この中でも「皇孫統べる豊葦原之瑞穂國」のイデオロギーの保持継承が最も上位のものである。なぜならば、『論語』顔淵編に曰く、

子貢問政、子曰、足食足兵、民信之矣、
子貢曰、必不得已而去、於斯三者、何先、曰去兵、
曰必不得已而去、於斯二者、何先、曰去食、
自古皆有死、民無信不立

さて、「チベット問題を理由に支那と関係が悪化するのは日本の国益に反する」と言えるでしょうか。間違いなくそれは、日本の取る行動選択に対して支那が選択する行動に左右される「ゲーム理論」的な考察を要する問いでしょう。

他方、チベット問題を奇貨として、この際、支那との国交断絶やチベットの独立を叫ぶ向きもある。けれど、冷徹な国際政治の経験からは、人権抑圧を理由に北京オリンピックが中止されたとしても支那がチベットや東トルキスタンの独立を容認することはないと考えるのが普通でしょう。

而して、目出度く支那と国交断絶ができたとしても、この世界最大の不安定要因が日本と一衣帯水の地点に(しばらくは)存在し続ける現実は変わらない。ならば、支那との国交断絶によって日本の企業が被るメリット・デメリットだけでなく、支那との公式の交渉回路を閉ざすことが惹起せしめる日本国のメリット・デメリットも「ゲーム理論」的な観点から比較考量されなければならないと思います。

私は、北京オリンピックを日本がボイコットした場合の支那が取る行動選択をゲーム理論的に予想するなんの専門知識も持ち合わせていません。而して、上の記述は、国家権力の諸正当化根拠から見た場合、「日本には人権を根拠にそれなりの北京オリンピック反対の行動を起こす社会思想的な余地がある」ということを説明したにすぎない。けれども、チベット問題に関して支那政府に抗議できるのは独り政府だけではない。このことを最後に申し上げておきたい。

すなわち、北京オリンピックの協賛企業への不買運動。4月26日の長野での聖火リレーにチベットの旗を掲げながら「チベットに自由を!」の声を浴びせ掛けること。北京オリンピック観戦ツアーのキャンセルを呼びかけること。日本国民がチベットの人々と連帯し、北京オリンピックを軸として支那の人権侵害に抗議する手段は無数にあるのではないでしょうか。畢竟、個人・企業・国家の重層的なレヴェルでの行動が、北京オリンピック反対に向けて可能ではないか。私はそう考えています。

チベットに自由を!
東トルキスタンに自由を!

【本記事は転載歓迎】

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【支那】嵐の予感

嵐の予感!民族学者、「大チベットという国が存在した事実はない」と断言―中国

(2008年4月6日(日)9時47分配信 Record China)
2008年4月3日、新華社サイト「新華網」は国務院新聞弁公室が2日、国内外の記者を招いてチベット問題に関する会見を開いたと伝えた。

会見の席上、中央民族大学喜饒尼瑪(シーラオニーマー)副校長は記者団に対し、「ダライ・ラマが主張する『大チベット』とは現在の自治区だけでなく、四川省、甘粛省、雲南省、青海省を含めた地域を指すもので、これらの地域が中国の歴史上において『大チベット』であった事実はない」と述べた。

これに続き、「西蔵(現チベット自治区)」は元(1271年~1368年)の時代には中央政府による直接統治下にある1行政区域として地図に画かれており、王朝や政権は変わっても、現在に至るまでずっと中央政権の管轄下にあったと記事は説明。「大チベット」という概念は、中国の分裂を画策する帝国主義者の陰謀だと指摘した。国外に逃亡しているチベット分裂分子は「チベット民族居住区」と「チベット自治区」という2つの異なった概念を故意に混同しており、「チベット民族居住区」を政治実体に仕立てようと企んでいると記事は結んでいる。(翻訳・編集/本郷)

つまりこういうプロパガンダをしないといけないほど、中共の「大チベット」支配には疑義があるわけだ。四の五の言っていないで撤退すれば?

「北京五輪中止」が実体化しないうちに。(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クリントンの資産

クリントン夫妻、8年間の所得総額は112億円

(2008年4月5日(土)13時56分配信 読売新聞)
【ワシントン=五十嵐文】米大統領選の民主党候補指名獲得を目指すヒラリー・クリントン上院議員(60)は4日、2000年から07年(07年分は推定暫定額)までの申告税額を公表、夫のビル・クリントン前大統領の所得を含めた夫妻の所得総額は、8年間で約1億1000万ドル(約112億円)にのぼった。

 クリントン氏は、有権者からの献金額でライバルのバラク・オバマ上院議員(46)に後れを取っているが、私財を見る限り、選挙戦に投入可能な資金力を持つことが示された形だ。

 夫妻の所得のうち、半額の約5200万ドル(約53億円)は前大統領の講演料が占めた。著作収入は、クリントン氏が1000万ドル(約10億円)、前大統領は3000万ドル(約30億円)。一方、夫妻は8年間に総所得の31%にあたる税金を支払い、約1000万ドル(約10億円)を慈善目的で寄付した。

選挙違反注意報?日本では発覚すれば致命傷だが…

悪魔に魂を売る有権者が出ないかどうかは、アメリカ人の民度次第とだけ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月 5日 (土)

【北京五輪】泥沼柔道(冷笑)

五輪=柔道で3連覇の野村破れる、優勝した平岡との代表争いは混とん(ロイター)

[福岡 5日 ロイター] 北京五輪代表最終選考会を兼ねた全日本柔道体重別選手権の初日が5日、福岡国際センターで開催され、五輪3連覇中の野村忠宏が敗れる波乱があった。60キロ級準決勝で浅野大輔に敗れた。同級は平岡拓晃が優勝し、代表(候補)争いは混とんとしてきた。

 その他の階級では男子が66キロ級で内柴正人、73キロ級で金丸雄介、81キロ級で小野卓志、女子では70キロ級で岡明日香、78キロ級で穴井さやか、78キロ超級で塚田真希が優勝した。 

<動き鈍かった野村、勝負師として持ってはならない感情>

 野村は試合後に「自分の心のどこかに代表になれる、普通にやれば勝てるだろうという気持ちの余裕を持ってしまった」とし、「勝負師として持ってはならない感情を持ってしまった」と語った。

 ただ一回戦から野村の動きは鈍く、ゴールデンスコア方式の延長戦で効果を取って辛うじて勝ったが、次の準決勝では残り1分20秒、浅野に背負い投げから技ありを取られ、その後効果2つをとったものの及ばなかった。全日本男子の斉藤仁監督も「野村の動きは最悪だった。3つメダルを取った人間とは思えない」と振り返った。

 「相手は神様」と述べ、五輪3連覇の野村は別格だという浅野には思わぬ金星となったが、決勝では平岡に敗れた。

<母の料理で減量を克服した平岡>

 優勝した平岡は2007年に嘉納杯優勝とグルジア国際優勝、08年フランス国際優勝、そして今回の体重別選手権優勝と今、波に乗っている。それまでは減量に苦しむなど成績が安定しなかったが、母親が料理を作りに来てくれるようになってからスムーズに減量できるようになったという。

 筑波大学の岡田弘隆柔道部監督は「これまで減量で青白く痩せているときもあったが、きょうは精悍な顔で試合前の動きも今までみたことがないくらい良かった」と語った。元々あった実力が安定して出せるようになってきたことが大きいという。

 代表選考(出場枠未獲得の階級は代表候補)はあす6日の強化委員会に委ねられるが、岡田監督は平岡について「嘉納杯以来の充実ぶりは注目に値すべきものだろう」と教え子の成長に目を輝かせている。

 実績の野村か、伸び盛りの平岡か──斉藤監督は「五輪3連覇というオーラを取るか、(平岡の)勢いをとるか、じっくり考える」と試合後述べている。

(ロイター日本語ニュース 伊賀大記 記者)

[ロイター:2008/04/05 17:18]

ボイコットすれば全て解決ですが何か?(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Time Up:六.失踪(中)

 朝、中川が出勤すると尚子が席にいた。やはり鶴見署の事案は聞込み範囲拡大だという。気まずい沈黙に、知らぬ振りも白々しいと思っていると、尚子のほうが先に口を開いた。
「彼女から連絡は?」
「ない。ホテルにも戻ってないらしい」
「こっちもだめ。派出所も彼女らしい通行人は見てないって」
「でもあの派出所からは一本道だよな?戻っていない、通ってもいないじゃ、あとは山しかないが……」
「うーん……あ、買出しで財布空っぽ。預金下ろさないと」
「……」
「……ねえ、あの時、私達、誤解されるような状況だった?」
「うーん……言われてみるとそうは思えないけど、彼女がどう受け止めたかの問題だからねえ」
「何か違うような気がするけど……参ったなあ、柳沢課長にばれたらどやされるわよー」
 尚子がそう言ったとたん、背後からの
「誰にどやされるって?」
 という声に二人は飛び上がった。
「柳沢課長!お、おはようございます」
「奥さんのことか?……どうした?」
「あの……逃げました」
「あァ?」
 柳沢は、口をあんぐりと開けた。
「買物に出ていたらしく部屋を空けていたんです。で、二人で居たところに帰ってきて……」
「お前達が一緒にいたのを見られた……わけか?」
「……はい」
「馬鹿か、お前達は」
 柳沢は苦笑した。早紀ばかりか、彼も誤解したようだった。
「しょうがないなあ……わざわざホテルから移した意味がないじゃないか?」
「すみません」
「では早速だが、これから新川崎に行ってくれるか?」
「新川崎……そう言えば未明、不審な死体が出たとか?」
「どうも朝鮮人らしい。磯貝警部が確認に出向くそうだ」
「わかりました。尚子は……鶴見署戻りだったな?」
「うん」
「そうか。じゃあ」
 中川は何の気なしに、磯貝を迎えに階段を上がっていった。

 JR横須賀線新川崎駅脇空き地の爆死者が北朝鮮政府関係者らしいと判明したのは、早朝のことだった。
 横須賀線は東京―大船(おおふな)間を東海道線と併走しているが、品川―鶴見(通過)間だけは大きく山側に迂回している。一九八〇年、それまでの貨物線にルートを変更したからだ。ここにあった新鶴見操車場も現在は旧日本鉄道建設公団清算事業団所有の貸地。それも大部分は草地のままで、住宅や工場が密集する中にぽっかり穴が開いたようになっていた。
 幸警察署への第一報は午後十一時四十二分。現場は空き地を区切る跨線橋に挟まれた、最も幅の広い個所。一面に雑草が膝丈まで生い茂り、死体があるなど昼間でも遠目にはわからない。確認を終えた磯貝は警備連絡所に連絡を入れた。
「間違いありません。都内で失踪した柳慶国です」
――通商部副部長に随行し訪米中だったとか?
 小田はもちろん柳の日本滞在を知っていたが、そんなそぶりはおくびにも出さない。
「ええ。その帰途に入国していたようです」
――死亡推定時刻は?
「鑑識の推測は午前〇時頃。遺体に乱れはなく、ここまで自分で歩いて来たようです」
――死因は?第一報では爆死と聞いたが?
「間違いありません。爆発による内臓破裂です」
――自爆テロか?いや、無人の草地でそれはないか……
「ですから他殺の線が一番強いですね。強いて言えば誰かを抱込み心中しようとしたか……」
――足取りの見当は?あたりが住宅街なら、目撃情報も割とあると思うが……
「聞込みはこれからですが、付近で不審な人物や車が目撃されていないか注意してみます」
 その無線へ、鶴見署の殺人事件捜査本部が割り込んできた。
――事件に関係あると思われる不審車を見つけました。
――本当か?どこだ?
――新横浜駅前、ホテル・グレコ脇の無人駐車場。住所は新横浜三のX……
 何気なく聞いていた中川は、びくりとした。
――詳しい状況は?その車は、まだそこにあるのか?
――いいえ、今朝六時頃現れて、すぐ出て行ったそうです。
――乗っていた人物の特徴は?
――そこまでは……目撃したのは向かいのコンビニ店員。羽沢方面に走り去ったそうです。
 犯人らしい人物が今朝、何と港北署の目と鼻の先に現れたとは。それも確か、早紀をホテルに移した際の駐車場……偶然だろうか?

 小田は報告を受け考え込んだ。あの男、柳慶国が単なる盧通商部副部長の護衛とはもはや思えないが、とにかくこういう最期を遂げた意味を即断するには情報が少なすぎる。
 不審車の監視映像チェックを指示した後屋上で井出に電話。工藤が電話していた場所とは知る由もなかった。
――……例の件と関係あるのかな?小田君、君の考えは?
「この状況で無関係とするには不自然とだけは言えます」
――そうだな。だがその場合、君の……
「責任ですか?」
――そうは言っていない。
「……」
――別に責めてはいない。行過ぎもあったように思うが、君の発言は正論だった。あの提案をあっさり呑んでいれば、日本の警察はくみ与しやすいと思われたろう。
 井出の言葉を、小田は文字通りには受け取らなかった。あの夜殆ど発言しなかったのも、問題となった場合の逃げ道だろう。その際、何が正論かなどは問題にされまい。
「……ありがとうございます。問題はサロメへの依頼がストップされるかどうかです」
――君はどう思う?平壌は断念するかな?
「しないと思います。最初からそのつもりで、サロメという一流のプロに依頼した筈です。何としても狙撃を阻止したいと言っていた、これは本音でしょう。問題はその過程で新たな犠牲者が出かねないことです」
――同感だ。今の状況で平壌がカードを手放すとは私も思えない。だが小田君、ここは思案のしどころではないかね?日本の立場に関わるからあの夜は言わなかったが、このカードが狙撃犯への牽制にもなるのだから。
 小田は受話器を持ち直した。
「方法論として賛成しかねます。一度こういう前例を作ると、今後に禍根を残します」
――君の意見は覚えておく。それと、我々が被害者と会ったことは絶対に秘密だぞ。
 井出の声が明らかに不機嫌になっていたが、工藤のように一々機嫌取りに廻るつもりはなかった。
「しかし、何も情報がないと警備にも支障があり、サロメ絡みとだけ下ろしてマスコミにも身許……」
――いや、平壌の了解を得てからだ。先日は先方から接触してきたくらいだから問題ないと思うが、稲生氏の時のような騒ぎは避けたいからね。
 稲生課長補佐の身許をスクープしたのは、第一発見者の知人だった「テレビ横浜」役員と判明。大手テレビ局「パシフィックテレビ」系列局だが、たびたび独断でスクープを流すなど業界内の問題児だった。
「わかりました。ところでサロメとは別に、例の……」
――李芳姫(イバンヒ)かね?そう、君は昨夜直接会ったんだったな。
「はい。平壌の政情も不透明ですし、問題が発生した場合日朝二国だけでは対応が難しくなります。CRAW(クロウ)も準備していますが、それだけでは不充分かと」
――そうか。ただ、CRAWもだが両刃(もろは)の剣(つるぎ)にならないよう、投入のタイミングは難しいが……
「それと、稲生課長補佐の死体ですが、競技場付近で目撃証言が出てきました。鑑識の死亡推定時刻とも一致、これから再度の現場検証を手配します」
――確かそこは一度調べた筈だな?もし今回何かあれば、最初は何をしていたのかということになるが?
「……」
――まあいい。何か進展があったら、また報告してくれ。
 井出は言いたいだけ言って電話を切った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【支那】衣料に毒

中国製乳児服に有害物質=基準値6倍、女児に湿疹-大阪

(2008年4月5日(土)12時14分配信 時事通信)全国で乳児服などを製造販売する「コージィコーポレーション」(大阪市中央区)が販売した中国製の乳幼児用Tシャツから、基準値の6倍の有害化学物質ホルムアルデヒドが検出され、大阪市保健所が販売中止を指導していたことが5日、分かった。
 同社は、販売したTシャツ約3000枚を自主回収するとともに、乳幼児向け衣類約10万点の販売を中止し、自主検査を進める。
 同社によると、ホルムアルデヒドが検出されたのは乳幼児用Tシャツの「ENJOY Tシャツ」の黄色。別のシャツを着用した兵庫県尼崎市の9カ月の女児に湿疹(しっしん)が出た。「ENJOY Tシャツ」とこのシャツを一緒に保管していてホルムアルデヒドが付着した可能性などが考えられるという。

さあ全国、いや全世界の皆さん?死にたくなければ中国製衣料は本日を以て廃棄しましょう!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月 4日 (金)

【北京五輪】インドは3Kmのみ

インド、聖火リレー大幅短縮へ 3キロのみ、抗議や妨害懸念(2008.4.3 21:51 産経新聞)

 インド主要メディアは3日、インド五輪協会(IOA)が、ニューデリーで17日に予定される北京五輪の聖火リレーのルートを9キロから3キロに短縮する方針を固めたと報じた。

 インドはチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世やチベット亡命政府を受け入れており、リレーに合わせて亡命チベット人らによる抗議行動や妨害が起きるのを懸念したとみられる。IOAは数日中に発表する。

 ムカジー外相は2日夜、中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)外相と電話会談し、聖火リレー成功のため必要な手段を取ると強調していた。(共同)

何が何でも成功させたいのか、それとも「短縮でもしなければ無理ですよ」という皮肉か。真相はデリーの外務省のみぞ知るとしておこう。

では、長野は3メートルのみってどうよ?(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Time Up:六.失踪(上)

 午後十時。
 中川の運転する覆面パトカーは環状二号線を右折、鶴見溝ノ口線を鶴見署へ向かっていた。
「大枚をはたいてチケットを探してただけじゃなかったか。同一人物かな?」
「でない、としても十中八九、共犯者ね」
「三浦という学生も、口を封じられた……?」
「多分ね。発煙筒騒ぎとの因果関係がまだネックだけど」
「斉木が何と言うか……」
 鶴見署で用事を済ませ、港北署へ戻るだけになって、尚子が保土ヶ谷に寄ると言い出した。
「何だよ、忘れ物?」
「バス停前のコンビニで買出し。冷蔵庫が空っぽなの」
「あれ?あそこ、二十四時間営業じゃなかったか?」
「そうだけど、今日は改装工事で十二時に閉店だって」
 二人きりのドライブは去年肉体関係に終止符を打って以来だ。アパートに寄ると荷物がほどけた中……早紀の姿はなく、中川は咄嗟に顔色を変えたが、尚子は落ち着いていた。
「買物かなあ。あたしがして来たのに」
「おい、大丈夫か?こんな時刻に……」
「多分。最寄の派出所にも警戒してもらってるし」
「だからって、あまり……あれ、本当に空っぽだ」
「一人暮らしだと、どうしても外食かコンビニものになるから」
「確かにね。俺も今はそうだし」
「一年経つのかな?いや、一年半……」
「いや、一年と二ヶ月だ」
 尚子は口笛を吹いた。
「へえ、覚えてたんだ」
「何だよそれ」
 中川は苦笑した。尚子だけがその苦笑の意味を知っている。買い込んた食料品を冷蔵庫と戸棚に詰め込み、向かい合って座る。真ん中の卓袱台には、やはり買ってきた緑茶の缶が二つ。
「ビールにしたいとこだけど、まだ勤務中だし」
「わかってる……そっちは進展あり?」
 中川は缶のリングに指をかけながら話題を変えた。
「ゼロ。聞込みの範囲、拡大になると思う。多分高津区・宮前区。梶ヶ谷貨物ターミナルあたりまでね」
 尚子が地図を引っ張り出して、捜査会議よろしくたどり始めた。
「この犯人も鄭かしらね?」
「鑑識は背後からの絞殺だろうって。自殺の動機も思いつかないし」
「同居していた女の犯行かもよ」
「どうかなあ?そっちは素性がさっぱり浮かんでこないんだよ。手口が違うから可能性はあるけど」
「でも、斎藤さんはずっと鄭を追っていたのよね?いくら変装してもその鄭が近づけるかしら?」
「それもそうだが……どちらにしてもリスクを冒して口を封じるには、相応の理由があった筈だ」
「つまり、何か決定的な証拠を斎藤さんが……?」
「それだが実は、手帳に残っていた筆跡を調べたら妙な数字が出てきたんだ」
 中川はそう言い、チラシの裏にその数字を書いて見せた。
「000で始まるのかあ。電話番号……じゃないよね?」
「違うらしい。電話会社に確認したらこんな番号はないって」
「そうね。携帯なら090……」
 その時、中川の携帯が鳴った。加藤からだった。
――すまん。移動中だったか?
「飯田の部屋だ。不審な動きはない……どうかしたか?」
――いや……斎藤警部殺しの犯人な、鄭じゃないかも知れんぞ。
「本当か?」
――着衣に長さ約二十センチの頭髪が付着。斎藤警部の物ではないが鄭も短髪らしいから、第三の人物の存在が浮上している。特定はまだだが、多分女性か若い男性……だとさ。
「わかった。すぐに戻る」
 中川は電話を切ると、今の会話を尚子に話してやった。
「同居していた女ってのが、ますます怪しいわね」
「お前もこだわるねえ。女の勘か?でも確かに、今捜査線上に挙がっているのは……」
 開け放たれた玄関の暗がりに立つ人影にまず尚子が気づき、中川も振り返ると、コンビニの袋を提げた真っ青の早紀だった。中川が何か言う間もなく、早紀は袋を放り出し駆け去って行った。

 同時刻。
 鄭は見渡す限りの空き地に立っていた。幅だけでも百メートルはあろうか。周囲は住宅や工場が密集しているが灯りは数える程だ。駅を挟む真北には水晶のような外観の超高層ビル。二〇〇一年のように旅客機を突っ込ませようか。警備強化の面でも立ち遅れている日本だし、やる気になれば容易の筈だ。JALかANAか、いや、またKAL……
 恐ろしい思案にふけっていた鄭の眼前を、通勤客を満載した下り電車が通過していく。そして腕時計が十一時半を指すと同時に、携帯電話が振動。次の瞬間、遠慮会釈もなく飛んできた銃弾が、応射しながら横に跳んだ鄭の頬に赤い斜線を残し背後に飛び去る。同時に何かが倒れこむ音。枕木跡らしい畦が並ぶ砂利地に、鰓の張った容貌の男が片膝を突き、銃を構えたまま歩み寄った鄭を憎悪の籠った目で睨み上げた。
「何者だ?」
 鄭は日本語で訊ねたが、その答えは朝鮮語で返ってきた。
「見忘れたか?貴様の妹に殺された……」
「確か管理所送り……そうか、賄賂を積んだか。半日本人の女に手を出す兄貴が兄貴なら弟も弟だな」
「よくそんなことが言えるな?貴様の体にもその血……」
「黙れ」
 鄭の顔が歪んだ。陰で表情は見えない筈だが、語気から怒りを感じ取った柳は暗い笑いを浮かべた。
「思い出したくないか?」
「敵(かたき)討ちか?それなら私は、敵を討った恩人の筈だが?」
「恩人だと?」
 柳は笑顔を消し鄭を睨みつけた。応射を受けたらしいズボンの片足が濡れていた。
「確かにあの後俺の一家は管理所に送られ、半年のうちに相次いで死んだ……貴様を葬るまで俺の敵討ちは終わらない。死んだことになっているから丁度いい、今引導を渡してやる」
「引導か。だが、そのざまでどうやるつもりだ?お前の敵討ちは永久にお預けだな」
「終わっていないと言った筈だが?」
 そう言った柳がまたにやりと笑い、咄嗟に鄭が数メートル跳び退った次の瞬間、彼が立っていた草地に倒れこんだ柳は数秒後、鄭が引導を渡す余裕も必要もなく、懐中の手榴弾の閃光と共に上半身を四散させた。
 列車の、急ブレーキの悲鳴を聞きながら、鄭は肉片の間から黒くすすけた金属片を捜し当てると、素早くその場を立ち去った。

 早紀を追って出た尚子が、空しく戻ってきた。念のため尚子はアパートに残り、中川は一人で港北署に戻った。
「本当に戻ってきのたか?折角だから一晩いればよかったのに」
 加藤の冗談にも、中川は咄嗟に返しかねた。
「覆面を戻さないといけないからさ」
「そうか……それと栄署の事件、顔写真を配布・聞込みを始めたぞ。帽子、サングラス、付けひげを書き加えた物も加え二種類だ。まあ時間が時間だし明朝本格続行予定だが、早速面白いものが出てきた……何だと思う?」
「さあ?」
「イランが動いている」
「イラン?」
「例のJリーグの試合で大使館付武官、つまりスパイを外事が目撃していて、最初は無関係と思ったがその後鄭の住所にも姿を見せていてね。さあ、これは偶然でしょうか?」
「つまり……イランも計画に?」
「わからん。接触の形跡はないらしいが……まず明日は競技場関係者とサポーターを重点的に当たるそうだ」
「全然手伝えなかったな。悪い」
「後で取り返してもらうさ。まあ、斉木が張り切って動いているが」
「へえ」
「サポーターの意地かね。でも斎藤警部の件とも関連ありなら、今後は署を挙げての聞込みになるな」
「あとは斎藤警部の足取りか。昼間は我々と同一行動だったから、夜……か」
「こういう結果になると、大人しくしていたとは思えない。単身捜査していたんだ。ホテルで聞けばわかるだろう」
「ホテルか……」
 ホテル・グレコ。昨日まで早紀がいた……

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月 3日 (木)

【支那】首都違い

豪州の首都は?“誤報”で罰金3000円!失態続きのCCTV局アナ!―中国

2008年4月3日、某サイトに投稿された動画がネットで話題を集めている。中国の国営局・中央テレビ(CCTV)のアナウンサーが番組内で犯した失態発言を収めたその動画は、昨日夕までに9万アクセスを集めたという。天府早報が伝えた。

中央テレビのアナウンサーといえば知性と教養を兼ね備えた秀才揃いのはず。しかし、問題となっている動画では、アナウンサーが「オーストラリアの首都はシドニー」と誤りを伝えている。正しくは、キャンベラだが、この動画がオンエアされた2月のみにとどまらず、3月30日にも別の番組で同様の誤報があったことが分かっている。

同局の責任者によると、このような誤報があった場合、局では罰金措置が採られることもあるというが、アナウンサーは最高でも200元(約2800円)、番組ディレクターは50元(約700円)程度の額にとどまっているという。

なお、このところ、同局のアナウンサーは失態続きだ。生放送中の化粧直しが大写しになった女子アナ、同じく生放送に乱入して夫の不倫を告発した女子アナ、短パンで番組に登場したサッカー番組の司会者、洪水の被災民を「まるで正月騒ぎ」と形容した女子アナなど、イメージダウンにつながるハプニングが続き、視聴者の不信を買う場面が少なくない。(翻訳・編集/愛玉)

カンガルー殺しの鯨愛護大臣になって、足許を見始められた?(冷笑)閑話休題。

南アフリカ、カナダ、ブラジル…日本人でも正確に首都を言い当てられない人、少なくないかも知れない(正解はプレトリア、オタワ、ブラジリア)。
ただこの局、いや国の場合同じに論じるわけには行かない。なにしろ外国で使う地球儀で、台湾に「島」をくっつけ、首都・国家元首を北京とそのそれに平気で改竄する相手だ。「知性と教養」と言うが、人民の模範となるべき代表アスリートの相次ぐ愚行を見ても、民度は覆い隠すべくもない。

五輪も、今のうちに返上すれば恥の上塗りも避けられると思うが?(冷笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月 2日 (水)

【北京五輪】人権抑圧強化

「五輪前に人権抑圧強化」アムネスティが中国政府批判

(2008年4月2日(水)21時5分配信 読売新聞)
【ロンドン=本間圭一】国際的な人権擁護団体「アムネスティ・インターナショナル」(本部・ロンドン)は1日、北京五輪を前にした中国の人権状況に関する報告書を発表し、「五輪を前に安定や調和を演出するため、抑圧を強めている」と明記、「人権状況に関して実質的な改善は皆無に等しい」と結論づけた。

 報告書はまた、チベット自治区での暴動に対する中国政府の対応に触れ、「人権に関する国際的な法や基準に反する手段を講じた」と指摘、武力による鎮圧を批判した。同報告書はその上で、人権活動家らに対する一方的な拘束の停止や釈放を求めた。

ますます、ベルリンに似…

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月 1日 (火)

【転載】五輪日本代表よ

http://img.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/73/d7/blue_k_i/folder/390768/img_390768_4769370_0?20080401211346

【オリンピックに向けて、これまで努力してきた選手たちへ】

なぜ、北京オリンピックへ出場するのですか?




・メダルが欲しいから 
虐殺の血にまみれたメダルをもらって満足しますか?


・名誉の為  
史上最悪のオリンピックに出場したことが名誉になりますか?


・記録更新の為 
記録計測の機会はオリンピック以外にもたくさんあります。


・五輪出場後の活動の為 
血にまみれたメダルを持つ選手を、CMに起用する企業があると思いますか?
次の世代の選手、子供たちが、あなたに教えを請うと思いますか?




出場すること、メダルを取ることより、大きな栄誉があることに気付いてください。

転載元 転載元: 本当の事が知りたくて

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【転載】聖火ランナーリスト

北京五輪汚倫ピックの長野での主な聖火ランナーリスト

氏名/プロフィール/問合せ先が公式ページに掲載されていました。

皆さんは、どんな思いで聖火を掲げて走るのですか?
皆さんが掲げる聖火から、何人もの虐殺されたチベットの人々の苦痛に満ちた姿が見えませんか?

オリンピックで活躍されたアスリートの皆さん、
あなたの輝いたメダルがチベットの人々の血で赤く染められるのに気付いていないのはあなただけです。

タレントの皆さん、
あなたがどんなに笑っても、これからはあなたの後ろにチベットの人たちの悲しみが見えかくれします。

オリンピックを目指す皆さん、
あなたが勝ち取ろうとしている栄光は、踏みにじられたチベットの人々の命の上に築かれています。

慈善活動家の皆さん、
あなたが救おうと尽力している子供たちにはチベットの子供たちは含まれていないのですね。
結局は嘘で固められた活動に見えます。

本当に勇気があるのならば、自ら退く気持ちを掲げてください。
本当に情熱があるのならば、チベットの自由をアピールして聖火を掲げてください。

あなたが偽物とならないように、
あなたが偽善者とならないように、
あなたの勇気と情熱を信じています。



有森 裕子
バルセロナオリンピックマラソン銀メダリスト
アトランタオリンピックマラソン銅メダリスト
問合せ先:レノボ・ジャパン

岡崎 朋美
長野オリンピックスピードスケート銅メダリスト
問合せ先:JOC

荻原 健司
アルベールビルオリンピックノルディック複合金メダリスト
リレハンメルオリンピックノルディック複合金メダリスト
問合せ先:JOC

北島 康介
アテネオリンピック競泳金メダリスト
問合せ先:日本コカ・コーラ

越 和宏
トリノオリンピックスケルトン日本代表
問合せ先:長野市

末續 慎吾
オリンピアン、世界陸上パリ大会銅メダリスト
問合せ先:レノボ・ジャパン

千葉 真子
オリンピアン、世界陸上パリ大会銅メダリスト
問合せ先:JOC

勅使川原 郁恵
トリノオリンピックショートトラック日本代表
問合せ先:JOC

萩本 欽一
タレント、長野オリンピック閉会式司会者
問合せ先:サムスン

星野 仙一
野球日本代表監督
問合せ先:サムスン

細川 佳代子
認定NPO法人スペシャルオリンピックス日本名誉会長
問合せ先:日本コカ・コーラ

松岡 修造
オリンピアン、元プロテニス選手
問合せ先:JOC

三澤 拓
トリノパラリンピックアルペンスキー日本代表
問合せ先:長野市

皆川 賢太郎
トリノオリンピックアルペンスキー日本代表
問合せ先:JOC

吉田 沙保里
アテネオリンピックレスリング金メダリスト
問合せ先:JOC

転載元 転載元: あなたが斬らないで誰が斬るの!お姉さんも一緒に斬るからね!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

【転載】人権は聖火より神聖

人権は聖火より神聖

【パリ24日時事】ギリシャのオリンピアで24日、北京五輪の聖火採火式中に妨害行為があったが、騒ぎを起こしたのはジャーナリスト団体「国境なき記者団」(本部パリ)のメンバー3人だった。

同団体は騒ぎの後、パリで声明を発表し、「聖火が神聖だというなら人権はもっと神聖だ。悲惨な人権状況を非難せずに、中国に平和のシンボルである聖火を渡すことは許せない」と強調。機会がある限り抗議行動を続けると警告した。

3人のうち1人は同団体創設者のロベール・メナール事務局長で、23日にサルコジ大統領から仏最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章を受けたばかりだった。国境なき記者団は言論の自由擁護を掲げる国際組織。今回の妨害行為の前には北京五輪の開会式ボイコットを呼び掛けていた。

えらい!
「人権は聖火より神聖」という言葉。
そのとおりです!

機会がある限り抗議行動を続けると警告していることもエライ!
シット・シェパードはどこへいっちゃったの?
クジラのことで目くじらたてるよりも、チベットの人のために出動しなさい!
あんたたちも中国も同じレベルだわ、嘘つきという点では!




転載元 転載元: あなたが斬らないで誰が斬るの!お姉さんも一緒に斬るからね!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Time Up:五.合同警備(下)

「二つ年下ですが、収監前から男の出入りが絶えなかったようで、関係を持った保衛員を彼女がトラブルから刺殺。居合わせた兄の鄭が半日本人(パンチョッパリ)と罵り、これは半分日本人という意味の悪口ですが作業用ハンマーで滅多打ち。ただ逆にこの事件で見込まれたか間もなく出所、平壌近郊の部隊に転属しています」
「……随分と生々しい話ですが、信頼できるソースからの情報なのでしょうか?」
 暫時の沈黙を夏木が半信半疑の質問で破り、朴課長が割り込んで補足する。
「先年わが国に亡命してきた元兵士の証言で、軍内部にはかなり知られていたそうです。管理所送りの人間が無事出獄、しかも復帰したとなると異例中の異例だそうなので。騒ぎの発端となった看守も別の収容所送り、そして鄭は数年後……」
「死亡。違いますか?」
「記録ではそうなっていました。つまり彼は、もうこの世にいない筈の人物なんです。超エリートだった彼を、しかも生きているのを死亡扱いにするなど、北では通常あり得ません」
「国内でも公表できない任務に就いている、と?」
「恐らく。現時点の所在とその目的は大体お察しと思いますが、今日強調しておきたいのは、彼が最高の訓練を受けた、最も危険な戦闘員だという事実です」
「母親が慰安婦、妹がプレイガール、か……大阪に潜伏していた頃の鄭の身辺には女性の影がなかったらしいのですが、そういう経歴が原因でしょうか?」
「恐らく。鄭の親族はその後全員死亡。死因は不明ですが、口封じかもしれません」
「なるほど。こちらでは身辺に女がおり、工作員だというのが府警の意見でしたが、やはりそう思われますか?」
「間違いないでしょう」
 朴課長がそう言い切り、通訳の女性捜査員がなぜか居心地悪そうに俯く。死んだ筈の工作員が絡む狙撃計画、そしてそれを追う南北の情報機関。この事案がどういう帰趨をたどるとしても恐らく明るみにされないであろう事実を前に、日本の捜査員達は顔を見合わせるばかりだった。
「よろしい。当警備本部も、韓国・北朝鮮側担当者を迎えた本日以降は、総員常時臨戦態勢」
 小田がそう言い、最初の三国合同警備会議を終えた。

 同日夜、プライムホテル五階大宴会場。
 南北朝鮮警備担当者の歓迎会は、NIS責任者を総書記に見立て、夕食会の予行演習を兼ね行われた。
「お前のカミさんも呼べばよかったな」
 加藤が話しかけて来た。
「馬鹿言え。任務中だぞ」
「冗談だよ。でも結構、参ってるんじゃないか?無言電話の次は殺人と、身辺でこう事件続きじゃあ」
 加藤達には早紀を尚子のアパートに移したと、今朝話した。斎藤殺しとは関連ない筈だったが、一応皆の耳にも入れておいたほうがいいという、柳沢の判断だった。
「まあ、ただ今後は尚子が目を光らせてくれるから、もう大丈夫だと思う」
「そうだな……お前は飲まないのか?」
 加藤はそう言い、手に持ったビールのグラスを掲げた。
「この後、鶴見署に用事があってね。警官が飲酒運転しちゃまずいだろう?」
 中川が答えたところへ、尚子が韓国警察の女性捜査員を連れて現れた。朴課長の通訳をしていた捜査員だ。
「ご紹介するわ。こちら、姜成基(カンソンギ)警部補。韓国警備陣は警察とNISの合同なんだけど、警察の通訳で日本語の他に英語も少しおできになるそうよ」
「姜です。どうぞよろしく」
 姜警部補は控えめな笑顔を見せた。
「警部の加藤です。ようこそ日本へ」
「中川巡査部長です」
 三人はたどたどしい英語で挨拶した。
「今日は実際に会場周辺をご覧いただきましたが、全体のご感想はどうですか?」
 加藤が質問、英語のできる尚子が補足する。それに答える姜警部補の日本語は、中川達が驚く程流暢だった。
「そうですね、この町は今まさに変わりつつあるという感じでしょうか。駅周辺はかなり市街化しているのに対し、競技場周辺は最近になって開けたようですね。ビル一つを見ても川の対岸に蜃気楼を見ている気がしました」
「そう、ここは新幹線が開通するまで何もない野原だったんです。正面口周辺に早くからホテルやオフィスができてきたが、当時を知っている人物からの又聞きでは、反対側の篠原口周辺はその後も長い間田畑のままで、珍しがった外国人がホームから写真を撮っていたそうです」
 唾を飛ばし喋る加藤の脇腹を中川がつつくが一向に気づく気配がない。姜警部補は微笑しながら聞いている。
「しかしワールドカップ以降、この町は再び変わりつつあります。ちょっと大袈裟に言えば、歴史が作った町と言うことになるでしょうか」
「今回の試合も、その歴史の一つになるというわけですね」
「その通りです。お蔭で我々も目の回る忙しさですが」
 そこに朴課長がひょっこり割り込んできた。
「わかるよ。それで何かあれば真っ先に矢面に立たされるのは我々警察なのだからね。大阪の刑事さんのように、命だって落としかねないし」
「お恥ずかしい限りです」
「お気の毒だったが、今回は相手が相手だからな……尤も、専ら相手をするのはNISや軍で、私も直接お目にかかったことはないがねえ」
 弔意は弔意として日本側の不用意な対応への批判を、朴課長の口調に感じたのは中川だけだろうか?とにかく今回日本側が手にしている情報量は、韓国のそれにくらべて格段に落差があるようだ。
「あの、一つ伺ってよろしいですか?」
「何かね?」
「爆破予告の件ですが……」
「お前、急に話題を変えるなよ」
 加藤が突っ込みを入れた。
「いや、私でわかることなら何でもお答えしますよ」
 朴課長は微笑して言った。
「以前、お国の映画でサッカーの南北親善試合をテロリストが襲撃するというのがありましたよね?あれで見た液体爆弾でCTXでしたっけ、実在するんですか?」
「ああ……あれはあくまで映画の上のフィクションだよ。私も爆発物は専門外だが、少なくとも本当に無味無臭の液体爆弾というのは、どこの国もまだ開発していない筈だ」
「そうすると、ゲートでの検査さえ徹底すれば、現在知られている爆発物はチェック可能と思っていていいんですね?」
「液体爆弾は物理的な衝撃には敏感だからね。将来はともかく、当分はこのレベルのチェックで充分対処できる筈だよ」
 そこに警察庁の捜査員が現れ、二人の韓国人が合流して宴会場を去ったのを機に、中川は府警捜査員がいる一角に移動した。斎藤に早紀の件で世話になっていた、その礼を言うつもりだった。
「そうだったの、そんなことがねえ」
「問題は、犯人がどう斎藤警部に接触できたかになると思います。相手が本当に鄭だとしたら、警部ものこのこ現場へついて行ったとは思えませんし。誰かが誘い出したか……」
「変装していたのかもな」
「変装ですか」
「奴らがよく使う手だよ。帽子とか、ひげとか……」
「付けひげですね」
「ただ奴らの場合は巧妙でね。普通黒か白一色のところを、わざと半分だけ白くして自然に見せたりするんだ。それも頭髪脱色用の薬液……」
「――」
「どうかしたの?」
「いえ……」
 中川は咄嗟に言葉を濁した。
「その、鄭はどういう変装が多かったのですか?好みとか、あったんでしょう?」
「そう、多かったのはサングラスかな、あと、黒っぽい帽子だとか……」
 一杯も飲んでいない中川の頭の中が二日酔いのように激しく回転を始め、中川は慌てて加藤の所へ飛んでいった。耳打ちを受けた加藤は柳沢の所へ。明日には栄署管内にも鄭の顔写真が配布される筈だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年3月 | トップページ | 2008年5月 »