「わいせつ」英語宿題 高1に「好きな体位は?」 (J-CASTニュース)
北海道立札幌丘珠高校の1年生の夏休みの英語の宿題のなかに「好きな体位は?」といった「わいせつ」な表現があったことが明らかになった。学校側は生徒に緊急に連絡して、新しい宿題を発送。古い宿題は、夏休み明けに回収する。宿題を出した教諭は「大人の英会話の本」をコピー、うっかり配布してしまったらしい。
「大人の英会話本」をそのままコピーして配布
同高校によると、40歳代の男性英語教諭が2007年7月24日に1年生318人に「街でナンパ」「街で知り合った人とデート」といったテーマで作文し、それを英語にするという夏休みの宿題を出した。さらに、この教諭は、国内で市販されている「大人の方が海外旅行に行くときの英会話の本」(同校)計3冊から14ページをコピーし参考資料として配布した。
この資料のなかに「好きな体位(ポジション)は?」といった「わいせつ」な例文が記載されていたという。
夏休み初日の翌7月25日の朝に生徒の親から指摘があり、「わいせつ」例文が発覚。同校は同日午後に連絡網でこの宿題をやらないように指示。7月26日に謝罪文を添えて、新しい宿題を生徒全員に郵送した。
同校の坂口由美子教頭はJ-CASTニュースに対し、
「高校1年生が本来持つべきでない知識を持ってしまうものでした。ナンパはダメです。ナンパの課題をやめて、1年生のコミュニケーションを取れる英語力をつけるということで、レストランやショッピングの課題を(新たに)出しました」
と説明する。坂口教頭によれば、夏休み明けの9月に実施される試験に向けた指導プランの一環だったが、英語教諭が時間に追われていたため「大人の英会話の本」をそのままコピーして配布してしまった。英語教諭は、この本自体が「セクシャルな表現」ばかりが記載されているというわけではなかったため、コピーしたページのなかに「好きな体位は?」という「わいせつ」な表現があることに気づかなかったという。坂口教頭は「配慮に欠けていた。(英語教諭)本人も不適切だったと反省している。生徒には申し訳ないし、今後も保護者に説明したい」と述べている。
英語はベッドだとよく覚える?
問題となった宿題で扱われた「大人の方が海外旅行に行くときの英会話の本」が具体的にどの書籍だったかは判明していない。しかし、異性をデートにさそったり、異性を口説いたり、さらにはもっと深い仲になったときに英語でどういった表現をするのかを解説する、いわゆる「オトナ向けの英会話」の書籍は現在ではかなりの数が売られている。「英語はベッドだとよく覚える」などといった説もあり、「オトナ向けの英会話」書籍は結構人気があるようなのだ。
「オトナ向けの英会話」書籍である「二人だけの愛の英会話」(中経出版)の編集担当者はJ-CASTニュースに対し次のように話す。
「最近は外国人との恋愛や婚姻が増えているというということもあり、堅苦しくなく日常会話で使える英語を、というニーズがあるようです。(オトナの英会話書籍の)売り上げ等が特別良いというわけでないですが、ずっとまえからぽつぽつ出てきている感じです。きっちりした指導用の教材で扱われる英語とは違い、ネイティブでブロークンな(くだけた)英語は流行りすたりもあるので、(英語ができる人には)その辺を追いかけたい、というのはあるのでしょう」
同校の英語教諭はいわば「ブラッシュアップ」のために参考資料として書籍を所持していたのかもしれないが、高校1年生にはいろんな意味で「早すぎ」だったようだ。
[J-CASTニュース:2007年07月27日 19時47分]
非武装中立は世界の非常識だとこそ教えたら?(冷笑)
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